「いさぶろう・しんぺい」の版間の差分
いさぶろうとしんぺいは列車名としては別のため タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集 |
|||
132行目: | 132行目: | ||
以前はキハ140 2125を1号車、キハ47 9082を2号車として運用し(A編成)、多客期にはA編成に3号車としてキハ47 8159を連結した3両編成で運行される(B編成)。またA編成のどちらかの車両が検査に出ている場合は、残った1両にキハ47 8159を連結してC編成(1号車キハ140 2125・2号車キハ47 8159)またはD編成(1号車キハ47 8159・2号車キハ47 9082)として運行している。なお通常はキハ47 9082、キハ47 8159の運転台はともに人吉、熊本方にあったため、D編成で運行する際にはキハ47 8159を方向転換して運用していたが、2017年3月よりキハ140 2125が[[かわせみ やませみ|かわせみやませみ]]兼用の予備車になった為、キハ47 8159がA、B、C編成の1号車の配置変更になった。 |
以前はキハ140 2125を1号車、キハ47 9082を2号車として運用し(A編成)、多客期にはA編成に3号車としてキハ47 8159を連結した3両編成で運行される(B編成)。またA編成のどちらかの車両が検査に出ている場合は、残った1両にキハ47 8159を連結してC編成(1号車キハ140 2125・2号車キハ47 8159)またはD編成(1号車キハ47 8159・2号車キハ47 9082)として運行している。なお通常はキハ47 9082、キハ47 8159の運転台はともに人吉、熊本方にあったため、D編成で運行する際にはキハ47 8159を方向転換して運用していたが、2017年3月よりキハ140 2125が[[かわせみ やませみ|かわせみやませみ]]兼用の予備車になった為、キハ47 8159がA、B、C編成の1号車の配置変更になった。 |
||
外板は古代[[漆]]色(深赤。九州新幹線[[新幹線800系電車|800系]]の帯と同色)に塗装され、内装は難燃[[木材]]を使用した[[鉄道車両の座席#固定式クロスシート|固定式クロスシート]]中心で、後述の自由席区画のみ[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]とし、各車両の中央部には共用スペースとして展望スペースを設置してい小型のベンチが壁面に設置されている。た |
外板は古代[[漆]]色(深赤。九州新幹線[[新幹線800系電車|800系]]の帯と同色)に塗装され、内装は難燃[[木材]]を使用した[[鉄道車両の座席#固定式クロスシート|固定式クロスシート]]中心で、後述の自由席区画のみ[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]とし、各車両の中央部には共用スペースとして展望スペースを設置してい小型のベンチが壁面に設置されている。ただし、キハ140 2125のみはやとの風同様に、窓ガラスを拡大化され、キハ47 9082、キハ47 8159は、二段窓のままとなっている。また、車端部壁面に運転台展望のモニターも設置せれており、車窓解説のVTRの放映も可能である。 |
||
運行開始当初は[[ジョイフルトレイン#車両の定義|畳敷き]]に改造した[[国鉄キハ31形気動車|キハ31形気動車]]の1両編成で運行されていた。2004年3月13日に車両が変更された際、当初はキハ140 2125の1両のみが専用車両であったが、週末などに一般型車両を増結して2両編成で運行することが常態化していたため、キハ47 9082を追加改造の上で同年10月9日より通年2両運行となった。2009年にはさらにキハ47 8159も「いさぶろう・しんぺい」仕様に改造され、週末などに3両での運行を行っている。 |
運行開始当初は[[ジョイフルトレイン#車両の定義|畳敷き]]に改造した[[国鉄キハ31形気動車|キハ31形気動車]]の1両編成で運行されていた。2004年3月13日に車両が変更された際、当初はキハ140 2125の1両のみが専用車両であったが、週末などに一般型車両を増結して2両編成で運行することが常態化していたため、キハ47 9082を追加改造の上で同年10月9日より通年2両運行となった。2009年にはさらにキハ47 8159も「いさぶろう・しんぺい」仕様に改造され、週末などに3両での運行を行っている。 |
2021年10月29日 (金) 14:32時点における版
![]() |
いさぶろう しんぺい | |
---|---|
![]() いさぶろう・しんぺい(真幸駅にて) | |
概要 | |
国 |
![]() |
種類 |
特別急行列車(熊本駅 - 人吉駅) 普通列車(人吉駅 - 吉松駅) |
地域 | 熊本県・宮崎県・鹿児島県 |
運行開始 | 1996年3月16日 |
運営者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
路線 | |
起点 | 熊本駅・人吉駅 |
終点 | 吉松駅 |
営業距離 | 122.5 km (76.1 mi)(熊本‐吉松間) |
運行間隔 | 2往復 |
使用路線 | 鹿児島本線・肥薩線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 |
普通車指定席 普通車自由席 |
技術 | |
車両 |
キハ140形・キハ47形気動車 (熊本車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 |
交流20,000 V・60 Hz(熊本 - 八代間)[注 1] 非電化(八代 - 吉松間) |
最高速度 | 95 km/h |
備考 | |
下り列車(熊本駅・人吉駅発)が「いさぶろう」 上り列車(吉松駅発)が「しんぺい」 肥薩線運行時のデータ |
いさぶろうおよびしんぺいは、九州旅客鉄道(JR九州)が熊本駅・人吉駅 - 吉松駅間を、鹿児島本線・肥薩線経由で運行する臨時特別急行列車・普通列車である。
概要
「いさぶろう」「しんぺい」は、1996年(平成8年)3月16日に当時人吉駅 - 吉松駅間に4往復運行されていた普通列車のうち、1往復について専用車両を用いて、固有の列車名を付ける形で運行を開始した。下り(人吉駅→吉松駅)は「いさぶろう」、上り(吉松駅→人吉駅)は「しんぺい」と別々の列車名で運行されている。この区間は日本三大車窓の一つに数えられる矢岳越えをはじめとして車窓の良さに定評があり、名所では一時停車したり徐行運転を行うなど、当初から観光列車としての性格が強い列車であった。
2004年(平成16年)に九州新幹線鹿児島ルートが部分開業すると、新たに専用車両を投入したこともあって人気が高まり、当初は1往復、1両編成での運行だったのが現在では2往復、2両または3両編成での運行となっている。2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正では1往復が熊本駅発着に延長され[1]、2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正では熊本駅 - 人吉駅間が特急列車に格上げされた[2]。
列車名の由来
愛称の由来は、「いさぶろう」が人吉駅 - 吉松駅間が建設された当時の逓信大臣であった山縣伊三郎、「しんぺい」が同区間開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平で、矢岳第一トンネルの矢岳方入口に山縣の「天険若夷」、吉松方に後藤の「引重致遠」の扁額が残ることにちなむものである。それぞれ、揮毫者の名を冠する列車が揮毫した扁額に向かって走る形となる。
運行概況
熊本駅 - 吉松駅間1往復(1・4号)、人吉駅 - 吉松駅間1往復(2・3号)の計2往復が運行され、下り(熊本駅・人吉駅発)が「いさぶろう」、上り(吉松駅発)が「しんぺい」の列車名となる。種別は1・4号の熊本駅 - 人吉駅間が特急列車、その他は普通列車で、熊本駅 - 人吉駅間では「かわせみ やませみ」3往復と合わせて4往復の特急列車が設定されている。「いさぶろう・しんぺい」「かわせみ やませみ」とも「D&S列車」に位置付けられているが、熊本駅 - 人吉駅間では2016年3月25日まで運行されていた特急「九州横断特急」「くまがわ」の後継としての役割も担う。なお、2016年3月26日から2017年3月3日までは熊本駅 - 人吉駅間も種別上は普通列車であったが、快速運転を行うためこの区間の駅では快速列車と案内されていた。それ以前は熊本~八代間は上下とも客扱い無しの回送列車として運転され、八代~人吉間では送り込み・返却を兼ねて肥薩線の定期普通列車(全車自由席)として1往復運行されていた。
吉松駅では特急「はやとの風」との接続が考慮されたダイヤを組んでいる。人吉駅発着の1往復は、人吉駅で「かわせみ やませみ3・4号」と接続している。
当初は1両編成であったが、2004年10月9日から通年2両編成となり同時に車内販売も開始された。運行開始当初からワンマン運転を行っているが、車内販売が開始されてからは客室乗務員が車内改札を行っている。週末などに3両に増結される場合は車掌が乗務する。
観光列車の性質から、真幸駅 - 矢岳駅間の日本三大車窓付近では徐行・停車を行った後に観光案内を行うほか、途中駅(大畑駅・矢岳駅・真幸駅)では観光目的のための長時間停車を行う。
尚、現在は令和2年7月の豪雨災害で八代ー吉松間が不通となり、土曜・休日・夏冬休み期間中に門司港ー博多間でいさぶろう91号、しんぺい92号を特別運行を実施されている。(詳細はかわせみ やませみ いさぶろう・しんぺいを参照)。
停車駅
通常ダイヤでの停車駅
熊本駅 - 新八代駅 - 八代駅 - 坂本駅 - 一勝地駅 - 渡駅 - 人吉駅 - 大畑駅 - 矢岳駅 - 真幸駅 - 吉松駅
大畑駅・矢岳駅・真幸駅ではいずれも数分間の停車時間があり、駅の施設を見学したり、ボランティアがいたり売店が営業している場合は地元の特産品などを購入することが可能である。また駅間の眺めの良い所で停車し、客室乗務員による案内が行われる。
- しんぺい91号・いさぶろう92号の停車駅
門司港駅 - 門司駅 - 小倉駅 - 黒崎駅 - 折尾駅 - 香椎駅 - 博多駅
使用車両
いさぶろう・しんぺい | ||||||
← 吉松 人吉・熊本 →
| ||||||
| ||||||
| ||||||
| ||||||
| ||||||
|
熊本車両センターに所属しているキハ140 2125・キハ47 9082・キハ47 8159の3両が専用車両として用いられる。普通列車用の車両を「いさぶろう・しんぺい」仕様に改造したもので、キハ140 2125は両運転台、キハ47 9082、キハ47 8159は片運転台である。
以前はキハ140 2125を1号車、キハ47 9082を2号車として運用し(A編成)、多客期にはA編成に3号車としてキハ47 8159を連結した3両編成で運行される(B編成)。またA編成のどちらかの車両が検査に出ている場合は、残った1両にキハ47 8159を連結してC編成(1号車キハ140 2125・2号車キハ47 8159)またはD編成(1号車キハ47 8159・2号車キハ47 9082)として運行している。なお通常はキハ47 9082、キハ47 8159の運転台はともに人吉、熊本方にあったため、D編成で運行する際にはキハ47 8159を方向転換して運用していたが、2017年3月よりキハ140 2125がかわせみやませみ兼用の予備車になった為、キハ47 8159がA、B、C編成の1号車の配置変更になった。
外板は古代漆色(深赤。九州新幹線800系の帯と同色)に塗装され、内装は難燃木材を使用した固定式クロスシート中心で、後述の自由席区画のみロングシートとし、各車両の中央部には共用スペースとして展望スペースを設置してい小型のベンチが壁面に設置されている。ただし、キハ140 2125のみはやとの風同様に、窓ガラスを拡大化され、キハ47 9082、キハ47 8159は、二段窓のままとなっている。また、車端部壁面に運転台展望のモニターも設置せれており、車窓解説のVTRの放映も可能である。
運行開始当初は畳敷きに改造したキハ31形気動車の1両編成で運行されていた。2004年3月13日に車両が変更された際、当初はキハ140 2125の1両のみが専用車両であったが、週末などに一般型車両を増結して2両編成で運行することが常態化していたため、キハ47 9082を追加改造の上で同年10月9日より通年2両運行となった。2009年にはさらにキハ47 8159も「いさぶろう・しんぺい」仕様に改造され、週末などに3両での運行を行っている。
全車とも普通車で、2号車に7席自由席(C編成では1号車に6席)が設けられている以外は全席とも座席指定席であるため、JR九州の公式サイトには「事前に指定券を購入することをおすすめします」と記載されている[3]。
なお、キハ140 2125は「かわせみ やませみ」の予備車としても使用される[4]。この為、かわせみやませみの柄に準じた天井化粧板と座席モケット交換が施されている。
なお、キハ140 2125・キハ47 9082・キハ47 8159の専用車両が2両同時に検査に出ている場合は、キハ147もしくはキハ47の一般車を連結もしくは、増結して運転される[注 2]。
- しんぺい91号・いさぶろう92号
かわせみ やませみ いさぶろう・しんぺい | ||||||||
← 博多 門司港 →
| ||||||||
| ||||||||
|
門司港駅 - 博多駅間の運行全区間で「かわせみ・やませみ91・92号」と併結して運転する。1・2号車が「かわせみ やませみ」、3・4号車が「いさぶろう・しんぺい」となる。
-
車内
-
車体中央部の展望スペース(キハ140形)
-
車内の様子(2007年8月)
-
シートと机(2007年8月)
-
出入口の銘板(2007年8月)
-
サボ(2017年3月改正・一部特急化後)
沿革
- 1996年(平成8年)3月16日:人吉駅 - 吉松駅間の普通列車のうち1往復に「いさぶろう」「しんぺい」の列車名を付け運転開始。この時点では号数の設定はなし。
- 2004年(平成16年)
- 3月13日:九州新幹線鹿児島ルート部分開業に伴うダイヤ改正により、以下のように変更する。
- 車両をキハ31形気動車からキハ140形気動車に変更。
- 定期列車の「いさぶろう」「しんぺい」の前に、毎日運転の臨時列車として「いさぶろう101号」「しんぺい102号」を設定。
- 10月9日 キハ47形気動車1両を改造し、通年2両編成となる。同時に車内販売の営業を開始。
- 3月13日:九州新幹線鹿児島ルート部分開業に伴うダイヤ改正により、以下のように変更する。
- 2005年(平成17年)3月1日:「いさぶろう101号」「しんぺい102号」を定期列車とする。これにより「いさぶろう101号」は「いさぶろう1号」、「しんぺい102号」は「しんぺい2号」、従来の号数設定なしの列車は「いさぶろう3号」「しんぺい4号」となる。
- 2009年(平成21年)7月18日:キハ47形気動車1両を改造し、「SL人吉」運転日を中心に3両運転を開始。
- 2016年(平成28年)3月26日:「いさぶろう1号」「しんぺい4号」を熊本駅発着に延長[1]。
- 2017年(平成29年)3月4日:観光特急「かわせみ やませみ」新設に伴い「いさぶろう1号」「しんぺい4号」の熊本駅 - 人吉駅間を特急列車として運転[2]。
- 2020年(令和2年)
- 5月2日 - 5月6日:新型コロナウイルス感染症対策として、JR九州管内の特急列車全便運休の方針により、期間中の「いさぶろう・しんぺい」を全便運休[6][7]。人吉 - 吉松間で「いさぶろう・しんぺい」と同時刻の臨時普通列車を運転。
- 7月4日 - 令和2年7月豪雨により肥薩線八代駅 - 吉松駅間が不通となったため、当面の間運休となる。この際、キハ47-8159 + キハ140-2125が不通区間内の肥薩線真幸駅に取り残される形になったが、7月28日に吉松駅経由で鹿児島車両センターへ回送された[8]。
- 8月8日:肥薩線応援企画として、門司港駅 - 博多駅間で1往復運転開始(土曜・休日、長期休み期間中に運転、全区間で「かわせみ やませみ」と併結)。当初は11月29日までの運転予定だったが、一旦2021年2月までの予定で延長された後、2021年6月以降も期間の延長が常態化される。[9][10](詳細はかわせみ やませみ いさぶろう・しんぺいを参照)。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “平成 28 年春ダイヤ改正” (PDF). 九州旅客鉄道 (2015-12-18日). 2015-12-19日閲覧。
- ^ a b “平成29年春ダイヤ改正について” (PDF). 九州旅客鉄道 (2016年12月16日). 2017年3月20日閲覧。
- ^ 公式サイトの列車案内
- ^ キハ140 2125が“かわせみ やませみ”に『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2017年5月9日
- ^ 特急“いさぶろう”・“しんぺい”にキハ147 182が連結される『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2017年11月8日
- ^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について (2020年4月21日追加)”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
- ^ “【JR九】キハ47-8159 + キハ140-2125「いさぶろう・しんぺい」肥薩線真幸駅から鹿児島へ脱出”. 2nd-train. 2020年7月29日閲覧。
- ^ ““かわせみ やませみ”“いさぶろう・しんぺい”連結列車博多~門司港間の特別運行を延長します!!”. 九州旅客鉄道. 2020年12月20日閲覧。
- ^ “春季期間に臨時列車を運行します”. 九州旅客鉄道. 2021年1月29日閲覧。
外部リンク
- JR九州の列車たち いさぶろう・しんぺい - 九州旅客鉄道