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「幻の翼 (ピンク・フロイドの曲)」の版間の差分

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'''幻の翼'''(''Learning to Fly'')は、[[ピンク・フロイド]]の楽曲である<ref>Strong, Martin C. (2004). The Great Rock Discography (7th ed.). Edinburgh: Canongate Books. p. 1177. ISBN 1-84195-551-5.</ref><ref>^ Mabbett, Andy (1995). The Complete Guide to the Music of Pink Floyd. London: Omnibus Press. ISBN 0-7119-4301-X.</ref>原題の直訳「飛翔学ぶ」
'''幻の翼'''(''Learning to Fly'')は、1987年に発表された[[ピンク・フロイド]]の楽曲である<ref>アンディ・マベット著 山崎智之訳『ピンク・フロイド全曲解説』シンコー・ミュージック、1995年、p.168</ref>。同年発売のアルバム『[[鬱 (アルバム)|鬱]]』に収録されているアメリカでシングルとして発売され、全米70位記録した


== 概要 ==
== 解説 ==
1985年に[[デヴィッド・ギルモア]]とジョン・キャリンが共同で小規模なセッション行った際にキャリンが作った一つのコード進行とキーボードのイントロを、ギルモアが『[[鬱 (アルバム)|鬱]]』セッションにて発展させた曲である<ref name=":0">ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳『ピンク・フロイド 神秘』宝島社、1991年、p.351</ref>。キャリンが『鬱』にゲスト参加した時には「幻の翼」は既に完成されており、自分がコード進行を作ったことも忘れていたが、「幻の翼」に自分の名前がクレジットされていると知って驚くとともに感激し、ギルモアに深く感謝した<ref name=":0" />。
作詞は[[デヴィッド・ギルモア]]を中心に行われ、歌詞には[[ロジャー・ウォーターズ]]が脱退した今のピンク・フロイドの、新しいリーダーとしての彼の情熱が現れている。

アルバム発売に伴い発売されたシングルは[[Billboard Hot 100]]で70位になった。B面は「末梢神経の凍結」。
歌詞は[[デヴィッド・ギルモア]]が元スラップ・ハッピーのアンソニー・ムーアと共同で書き下ろした。飛行機操縦のライセンスを習得するまでの教習について歌ったもので、「アンソニーがスタジオにて一生懸命に歌詞を考えているのに、僕が姿を見せないという朝が何回かあった。僕が誰かに理由を話す。するとそいつが『デイブは今日は来ないよ。空を飛ぶ練習をしているから』と伝える」とのエピソードから生まれた<ref>シャフナー、1991年、p.352</ref>。
ミュージックビデオは、ピンク・フロイドとは縁深い[[ヒプノシス]]のメンバーである[[ストーム・トーガソン]]監督のもと[[バンフ国立公園]]で撮影されている。

アメリカ、イギリスはシングルカットされ、全米70位を記録した(B面は「末梢神経の凍結」)。ミュージックビデオは、『[[鬱 (アルバム)|鬱]]』から再びフロイドのジャケットのデザインを手掛けるようになった[[ヒプノシス]]のメンバーである[[ストーム・トーガソン]]監督のもと[[バンフ国立公園]]で撮影されている。


== パーソナリティ ==
== パーソナリティ ==

2022年3月10日 (木) 16:02時点における版

幻の翼
ピンク・フロイド楽曲
収録アルバムモメンタリー・ラプス・オブ・リーズン
リリース1987年9月14日
規格CD
録音1986年10月-1987年5月
ジャンルプログレッシブ・ロック
時間4:53(アルバム版) 4:21(シングル版)
レーベルEMIコロムビア
作詞者デヴィッド・ギルモアアンソニー・ムーア
作曲者デヴィッド・ギルモアアンソニー・ムーアボブ・エズリンジョン・カリン
プロデュースボブ・エズリンデヴィッド・ギルモア
その他収録アルバム
生命の動向
(1)
幻の翼
(2)
戦争の犬たち
(3)

幻の翼(Learning to Fly)は、1987年に発表されたピンク・フロイドの楽曲である[1]。同年発売のアルバム『』に収録されている。アメリカではシングルとして発売され、全米70位を記録した。

解説

1985年にデヴィッド・ギルモアとジョン・キャリンが共同で小規模なセッション行った際にキャリンが作った一つのコード進行とキーボードのイントロを、ギルモアが『』セッションにて発展させた曲である[2]。キャリンが『鬱』にゲスト参加した時には「幻の翼」は既に完成されており、自分がコード進行を作ったことも忘れていたが、「幻の翼」に自分の名前がクレジットされていると知って驚くとともに感激し、ギルモアに深く感謝した[2]

歌詞はデヴィッド・ギルモアが元スラップ・ハッピーのアンソニー・ムーアと共同で書き下ろした。飛行機操縦のライセンスを習得するまでの教習について歌ったもので、「アンソニーがスタジオにて一生懸命に歌詞を考えているのに、僕が姿を見せないという朝が何回かあった。僕が誰かに理由を話す。するとそいつが『デイブは今日は来ないよ。空を飛ぶ練習をしているから』と伝える」とのエピソードから生まれた[3]

アメリカ、イギリスはシングルカットされ、全米70位を記録した(B面は「末梢神経の凍結」)。ミュージックビデオは、『』から再びフロイドのジャケットのデザインを手掛けるようになったヒプノシスのメンバーであるストーム・トーガソン監督のもとバンフ国立公園で撮影されている。

パーソナリティ

ピンク・フロイド

その他のパーソナリティ

参考

  1. ^ アンディ・マベット著 山崎智之訳『ピンク・フロイド全曲解説』シンコー・ミュージック、1995年、p.168
  2. ^ a b ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳『ピンク・フロイド 神秘』宝島社、1991年、p.351
  3. ^ シャフナー、1991年、p.352