「サンテリア」の版間の差分
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入門の儀式や厄よけの儀式を執り行う司祭をサンテーロ(男)、サンテーラ(女)と呼ぶ。彼らは宝貝(カラコル)を使った占いを行う。 |
入門の儀式や厄よけの儀式を執り行う司祭をサンテーロ(男)、サンテーラ(女)と呼ぶ。彼らは宝貝(カラコル)を使った占いを行う。 |
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ヨルバ人の神々で、激しい欲望、好み、気質などの人間的な性格であるオリシャは、キリスト教の[[守護聖人]]と習合している。「自分たちが信仰する神々がカトリックの聖人に生まれ変わった」とするこの信仰は、ブードゥーが、それらしい聖人を当てるのに対し、平和と純潔を象徴し「白馬に乗った白人男性」で描かれるオバタラは「慈悲の聖母」が、「男性的でハンサムな若者」とされ情熱を司る火、雷の神チャンゴ(chango カンドンブレなどで言う[[シャンゴ]])は、「[[聖バルバラ]]」が充てられるなど、元の神と性別が異なるものも多々ある<ref>REグィリー『魔女と魔術の事典』154頁</ref>。 |
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カンドンブレにおけるそれらと共通した精霊が崇拝されている。[[オグン]]は「Oggun」、オロルンが「Olorun」、イェマヤは「yemaya」と表記される。 |
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/Havana_-_Cuba_-_0616.jpg/250px-Havana_-_Cuba_-_0616.jpg)
サンテリアまたはサンテリーア(Santería)は、主に西アフリカのヨルバ人の民俗信仰と、カトリック教会、スピリティズム(心霊主義/別名カルデシズム)などが混交して成立したキューバ人の民間信仰。混淆宗教。呼称は聖人を指すスペイン語から。
概要
この信仰はハイチのブードゥー教と同じく、敬虔な信徒は自身をカトリックと主張しながら西アフリカに属する古代の神々を崇拝している。ただ、同じように奴隷として黒人をアメリカへ持ってきた、主人であるスペイン人、ポルトガル人がその信仰の黒人の信仰、特に魔術の部分に注目し、それを実践するようになっている[1]。また1980年代から、サンテリアの信徒はカトリックと並行して信仰を実践しているため、カトリックの信徒と同数である。
入門の儀式や厄よけの儀式を執り行う司祭をサンテーロ(男)、サンテーラ(女)と呼ぶ。彼らは宝貝(カラコル)を使った占いを行う。
同様にサンテリアへの入門の儀式や厄よけの儀式、イファ占いを行う司祭を特別にババラウォと呼ぶ。ババラウォとは、司祭(ラウォ)の父(ババ)という意味で、最高位の司祭のことである。彼らはエコレと呼ばれるチェ—ンか、インキンと呼ばれるココナッツの実を16個使ってイファ占いを行う。
なお、ブラジルのマクンバ(Macumba)という儀礼をおこなうカンドンブレやウンバンダは同様の信仰で、オリシャと呼ばれる神々が共通している。
キューバではサンテリアのみならず、パロ(Palo; パロ・モンテ Palo Monte、パロ・マヨンベ Palo Mayombe)やアバクワ(Abakuá)、ブードゥー教といった別種のアフロ・キューバ信仰も盛んである。
ヨルバ人の神々で、激しい欲望、好み、気質などの人間的な性格であるオリシャは、キリスト教の守護聖人と習合している。「自分たちが信仰する神々がカトリックの聖人に生まれ変わった」とするこの信仰は、ブードゥーが、それらしい聖人を当てるのに対し、平和と純潔を象徴し「白馬に乗った白人男性」で描かれるオバタラは「慈悲の聖母」が、「男性的でハンサムな若者」とされ情熱を司る火、雷の神チャンゴ(chango カンドンブレなどで言うシャンゴ)は、「聖バルバラ」が充てられるなど、元の神と性別が異なるものも多々ある[2]。
カンドンブレにおけるそれらと共通した精霊が崇拝されている。オグンは「Oggun」、オロルンが「Olorun」、イェマヤは「yemaya」と表記される。
レグバは、エレッグアと呼ばれ、特に崇拝されている。
脚注
注釈
著名な信者
- オマール・ソーサ(キューバ出身のジャズ・ピアニスト)
- イブラヒム・フェレール(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ)