コンテンツにスキップ

「佐藤正彰」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
48行目: 48行目:


==主な共編訳==
==主な共編訳==
*『エチユード』([[ジャック・リヴィエール]]河上徹太郎・[[富永惣一]]・小林秀雄共訳芝書店1933
*[[ジャック・リヴィエール]]『エチユード』(河上徹太郎・[[富永惣一]]・小林秀雄共訳芝書店1933
*:うち『ボオドレエル、クロオデル』を担当
::『ボオドレエル、クロオデル』を担当
*『アナトオル・フランス短篇小説全集』 第4・5・7巻([[アナトール・フランス]]、白水社 1939
*[[アナトール・フランス]]『アナトオル・フランス短篇小説全集』 白水社(第4・5・7巻)1939、復刊1950
**改訂新版『アナトール・フランス小説集』白水社2000
*:のち復刊 1950
::『9 クランクビーユ 短篇集』、『10 ジャック・トゥルヌブローシュのコント 短篇集』、『12 ジョカストとやせ猫 短篇集』[[杉捷夫]]と共訳
*::のち改訂新版『アナトール・フランス小説集』白水社2000
*『ポオル・ヴアレリイ全集』([[辰野隆]]、[[落合太郎]]、[[鈴木信太郎 (フランス文学者)|鈴木信太郎]]監修)筑摩書房、1942-47。9巻分を刊行
*:うち『9 クランクビーユ 短篇集』、『10 ジャック・トゥルヌブローシュのコント 短篇集』、『12 ジョカストとやせ猫 短篇集』[[杉捷夫]]と共訳
*『ポオル・ヴレリイ全集』([[辰野隆]]、[[落合太郎]]、[[鈴木信太郎 (フランス文学者)|鈴木信太郎]]監修、筑摩書房) 1942 - 1947:9巻分を刊行
*『ポオル・ヴレリイ全集』 筑摩書房(第7・10・11・16巻、1950-51。上記とは異なった版本
*『[[ルネ・デカルト|デカルト]]選集 第5・6巻』(共編訳)創元社、1939-40
*『ポオル・ヴァレリイ全集』第7・10・11・16巻(筑摩書房) 1950 - 1951 :上記とは異なった版本
*『デカルト 第5・6巻([[ルネデカルト|デカルト]]、共訳、創元社) 1939 - 1940
**再版『デカルト書簡集』、創元社(哲学叢書、1947
*『千一夜物語』全26巻([[豊島与志雄]]、渡辺一夫、岡部正孝と共訳)岩波文庫、1940-59。第11回[[読売文学賞]]受賞
*:のち『デカルト書簡集』上・下(創元社、哲学叢書) 1947
*『千一夜物語』全26巻([[豊島与志雄]]、渡辺一夫、岡部正孝と共訳、岩波文庫) 1940 - 1959
**『千一夜物語 改訂版』全13巻(岡部が改訂)岩波書店、1982、岩波文庫、1988
*『ボードレール評論集』全3巻、創元文庫、1953
*『千一夜物語 改訂版』全13巻(岩波書店) 1982
*『ボオドレエル全集 第1巻 [[悪の華]]』([[齋藤磯雄]]訳、注解担当創元社1954本巻のみ刊行
*:のち岩波文庫、1988
*[[アルベール・ティボーデ]]『フランス文学史』(上・下、[[平岡昇]]・[[鈴木力衛]]等と共訳ダヴィッド社、1954/角川文庫(全3巻、1960
::第11回[[読売文学賞]]受賞
*『レール評論集』全3巻(創元文庫) 1953
*『ル・ヴァ 現代世界文学全25新潮社、1955
*ポール・ヴァレリー『ヴァリエテ』全2巻、鈴木信太郎と共編[[人文書院]]1966限定版
*『ボオドレエル全集 第1巻 [[悪の華]]』([[齋藤磯雄]]訳、注解担当創元社1954本巻のみ刊行
*『ヴァレリー全集』 筑摩書房(全12巻1967-68、補巻1971。新装版 1973-74。増補版+補巻2 1977-78
*『フランス文学史』上・下([[アルベール・ティボーデ]]、[[平岡昇]]・[[鈴木力衛]]等と共訳ダヴィッド社) 1954
*『ネルヴァル全集3 オーレリア』 筑摩書房(全3巻1976
*:のち角川文庫(全3巻) 1960
*『ヴァレリー全集 カイエ篇2 言語』 寺田透と共訳(全9巻)筑摩書房1982
*『ポール・ヴァレリー』(新潮社、現代世界文学全集25) 1955
*『ヴァリエテ』全2巻(ポール・ヴァレリー、鈴木信太郎と共編[[人文書院]]1966限定版
*『ヴァレリー全集』全12巻(筑摩書房) 1967 - 1968、補巻 1971
*:のち新装版 1973 - 1974
*::のち増補版+補巻2 1977 - 1978
*『ネルヴァル全集3 オーレリア』全3巻(筑摩書房) 1976
*『ヴァレリー全集 カイエ篇2 言語』全9巻 寺田透と共訳筑摩書房1982


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==

2022年6月1日 (水) 09:45時点における版

佐藤 正彰(さとう まさあき、1905年12月12日 - 1975年11月1日)は、フランス文学者

生涯

東京府生まれ、父は戦前の漢文教科書を著した佐藤正範(山形出身で旧制高校教師)。東京帝国大学仏文科卒、辰野隆の門下生。友人に齋藤磯雄中村光夫小林秀雄河上徹太郎等がいる。

ポール・ヴァレリーマルセル・プルーストの最初期の紹介者であり、生涯にわたり『ヴァレリー全集』(筑摩書房)の編さん校訂、翻訳・監修を担当。ボードレールネルヴァルの翻訳研究でも著名。『マルドリュス版 千一夜物語』は、共訳版(岩波文庫)を経て、単独訳(筑摩書房)を行った。なお共訳版の全訳により、渡辺一夫らと読売文学賞(第11回)を受賞した。

1949年より明治大学教授、1956年に数年間パリ留学し現地でも講義した。1972年に紫綬褒章。『ボードレール雑話』により、2度目の読売文学賞(第26回、研究・翻訳賞)を受賞したが、同年秋に食道ガンで没した。直前にカトリック洗礼を受け、葬儀は自宅のある鎌倉の教会で行なわれた。没後に蔵書6000冊が明治大学図書館に収蔵された。

著書

主な単著訳

  • プルウスト『スワン家の方 失ひし時を索めて 1』淀野隆三共訳、武蔵野書院、 1931
  • ポオル・ヴァレリイ『ヴァリエテ I』中島健蔵共訳、白水社、1932、再版1939ほか
  • ポオル・ヴァレリイ『ゲエテ頌』江川書房、1933、野田書房、1935
  • ジイド『文藝評論』 正・続(共訳)芝書店、1933
    抄版・改題『藝術の限界・その他』改造文庫、1939
    別版『アンドレ・ジイド全集 第7巻 続プレテクスト』建設社、1934
    別版『ジイド全集 13』新潮社、1951
  • 『ボオドレエル藝術論集』中島健蔵共訳、芝書店、1934
    『ボードレール芸術論』角川文庫、1953 復刊1989
  • ヴアレリイほか『精神の将来 欧羅巴精神の将来』芝書店、1936
  • ヴアレリイほか『現代人の建設』知的協力国際協会編、創元社、1937
  • ネルヴァル『夢と人生』岩波文庫 1937、筑摩書房 1948、創元文庫 1952
  • ギュスターヴ・ランソン『文學史の方法』白水社 佛蘭西文藝思潮叢書、1939
  • スタンダールナポレオン伝』(選集)竹村書房 1937、弘文堂書房 世界文庫 1940、河出書房 1944
  • スタンダール『ラシーヌシェイクスピア青木書店 1939、高桐書院 1949
  • ヴァレリイ『詩について』 創元社(創元選書)、1940
  • 『ボオドレエル全集 第4巻 浪曼派芸術論』河出書房、1939
    『ボードレール全集 第6・7巻 ロマン派芸術』河出書房、1947-48
  • ジョゼフ・ケッセル『佯りなき心』実業之日本社(佛蘭西文学賞叢書)、1941
  • ペロー『ペローおとぎばなし』国立書院 1947、創元社(世界少年少女文学全集)、1954
    『おやゆびこぞう ペローどうわ』筑摩書房、1955
  • ボードレール『エドガア・ポオ小林秀雄共訳、角川書店(飛鳥新書)、1948
  • ボードレール『母への手紙』正・続、創元社(創元選書)、1949
  • ポール・ヴァレリー『私の見るところ ヴァリエテ V』寺田透共訳、筑摩書房(筑摩叢書)、1966、復刊 1985
  • マルドリュス版 千一夜物語』筑摩書房(世界文学大系73)、1964
    • 完訳版『千一夜物語』(筑摩書房、世界古典文学全集31・32・33・34) 1964-70、復刊 1982、2005ほか
    『千一夜物語 マルドリュス版』筑摩書房(全8巻)、1974、上記の分冊版
    『千一夜物語』ちくま文庫(全10巻) 、1988-89

主な共編訳

『ボオドレエル、クロオデル』を担当
  • アナトール・フランス『アナトオル・フランス短篇小説全集』 白水社(第4・5・7巻)、1939、復刊1950
    • 改訂新版『アナトール・フランス小説集』白水社、2000
『9 クランクビーユ 短篇集』、『10 ジャック・トゥルヌブローシュのコント 短篇集』、『12 ジョカストとやせ猫 短篇集』は杉捷夫と共訳
  • 『ポオル・ヴアレリイ全集』(辰野隆落合太郎鈴木信太郎監修)筑摩書房、1942-47。9巻分を刊行
  • 『ポオル・ヴァレリイ全集』 筑摩書房(第7・10・11・16巻)、1950-51。上記とは異なった版本
  • デカルト選集 第5・6巻』(共編訳)創元社、1939-40
    • 再版『デカルト書簡集』上・下、創元社(哲学叢書)、1947
  • 『千一夜物語』全26巻(豊島与志雄、渡辺一夫、岡部正孝と共訳)岩波文庫、1940-59。第11回読売文学賞受賞
    • 『千一夜物語 改訂版』全13巻(岡部が改訂)岩波書店、1982、岩波文庫、1988
  • 『ボードレール評論集』全3巻、創元文庫、1953
  • 『ボオドレエル全集 第1巻 悪の華』(齋藤磯雄訳、注解担当)創元社、1954。本巻のみ刊行
  • アルベール・ティボーデ『フランス文学史』(上・下、平岡昇鈴木力衛等と共訳)ダヴィッド社、1954/角川文庫(全3巻)、1960
  • 『ポール・ヴァレリー 現代世界文学全集25』新潮社、1955
  • ポール・ヴァレリー『ヴァリエテ』(全2巻、鈴木信太郎と共編)人文書院、1966。限定版
  • 『ヴァレリー全集』 筑摩書房(全12巻)、1967-68、補巻1971。新装版 1973-74。増補版+補巻2 1977-78
  • 『ネルヴァル全集3 オーレリア』 筑摩書房(全3巻)、1976
  • 『ヴァレリー全集 カイエ篇2 言語』 寺田透と共訳(全9巻)筑摩書房、1982

参考文献

  • 『フランス文学雑話』(1997)  巻末収録の年譜