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「枝変わり」の版間の差分

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'''枝変わり'''(えだがわり)とは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、[[成長点]]の[[突然変異]]によって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。野生植物に出れば、変わり者となる。この枝を[[挿し木]]等すれば、新しい品種となる可能性がある。園芸植物に出る場合は、多くの場合、[[斑入り]]葉が無地になったり、[[八重咲き]]の花が一重になるなど、親より劣ったものになるが、まれに親より優れたものや、新品種として残しておく価値のあるものが出現することもある。日本の伝統的な園芸種である[[皐月]]には、枝変わりによってできた品種がいくつかある。
'''枝変わり'''(えだがわり)とは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、[[成長点]]の[[突然変異]]などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。動物であれば、体細胞の突然変異が新たな個体に反映することはまずあり得ないが、植物では成長点から先舳先へと体が作られてゆくため、変異しなかった部分と区別され、形質として固定する可能性がある。
野生植物に出れば、変わり者となる。この枝を[[挿し木]]等すれば、新しい品種となる可能性がある。園芸植物に出る場合は、多くの場合、[[斑入り]]葉が無地になったり、[[八重咲き]]の花が一重になるなど、親より劣ったものになるが、まれに親より優れたものや、新品種として残しておく価値のあるものが出現することもある。日本の伝統的な園芸種である[[皐月]]には、枝変わりによってできた品種がいくつかある。


[[category:植物|えたかわり]]
[[category:植物|えたかわり]]

2006年11月27日 (月) 12:07時点における版

枝変わり(えだがわり)とは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。動物であれば、体細胞の突然変異が新たな個体に反映することはまずあり得ないが、植物では成長点から先舳先へと体が作られてゆくため、変異しなかった部分と区別され、形質として固定する可能性がある。

野生植物に出れば、変わり者となる。この枝を挿し木等すれば、新しい品種となる可能性がある。園芸植物に出る場合は、多くの場合、斑入り葉が無地になったり、八重咲きの花が一重になるなど、親より劣ったものになるが、まれに親より優れたものや、新品種として残しておく価値のあるものが出現することもある。日本の伝統的な園芸種である皐月には、枝変わりによってできた品種がいくつかある。