「スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」の版間の差分
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鉄道としては日本で初めて、[[IC乗車券]]、[[QRコード|QR]]乗車券が導入された<ref>{{Cite web|url= https://toyokeizai.net/articles/-/57097?page=5 |title= 進化する自動改札機、世界初の遅延証明も! 小田急が先行、「IC革命」が静かに進行中 |publisher=[[東洋経済新報社]] |website=東洋経済ONLINE |date=2015-01-02 |author= [[土屋武之]] |accessdate= 2018-09-11}}</ref>([[#運賃|運賃の節]]も参照)。 |
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| edition= 社会第17版 |
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| page= 36 |
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|date= 2022-11-06 |author= 二井理江 |authorlink= |author2= |authorlink2= |author3= |authorlink3= |author4= |authorlink4= |author5= |authorlink5= |author6= |authorlink6= |author7= |authorlink7= |author8= |authorlink8= |author9= |authorlink9= |url= https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/234846 |access-date= 2022-11-06 |format= |agency= |location= [[広島県]][[広島市]][[中区 (広島市)|中区]] |publisher= [[中国新聞社]] |isbn= |issn= |oclc= |pmid= |pmd= |bibcode= |doi= |id= |page= 25 |pages= |at= |language= [[日本語]] |trans_title= |quote= |archive-url= |archive-date= |ref= |postscript= }}</ref>。 |
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== 運行形態 == |
== 運行形態 == |
2022年11月6日 (日) 10:11時点における版
広島短距離交通瀬野線 | |
---|---|
みどり口駅を発車するスカイレール | |
基本情報 | |
通称 | スカイレールみどり坂線 |
国 |
![]() |
種類 | 懸垂式モノレール(スカイレール) |
起点 | みどり口駅 |
終点 | みどり中央駅 |
駅数 | 3駅 |
開業 | 1998年8月28日 |
所有者 | スカイレールサービス |
運営者 | スカイレールサービス |
使用車両 | スカイレールサービスを参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 1.3 km |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流440 V |
最大勾配 | 263 ‰ (14 ° 44 ′) |
高低差 | 160 m |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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広島短距離交通瀬野線(ひろしまたんきょりこうつうせのせん)は、広島県広島市安芸区瀬野町に建設された住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」への交通手段として開通した短距離交通システム「スカイレール」(ロープウェイと懸垂式のモノレールを組み合わせたような新交通システム)による路線である。スカイレールみどり坂線の愛称があるほか、一般的にスカイレールサービス、スカイレールと呼ばれる。運営は、スカイレールサービス株式会社が行っている。
路線データ
概要
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/95/Skyrail-car.jpg/250px-Skyrail-car.jpg)
スカイレールとは、神戸製鋼所・三菱重工業などが共同開発した懸垂式モノレールとロープウェイを組み合わせたような交通システムで、懸垂式のモノレール車両を、駅間ではワイヤロープで、駅構内ではリニアモーターで駆動して運転する[1]。平均速度は約15 km/hである[2]。建設費も従来のモノレールや新交通システムと比べて1/3程度と安く、運営も低コスト、工期も短いという長所を持つ[2]。
27%(=270‰、約15度)の急勾配を登坂する能力があるため[3]、山陽本線瀬野駅北側の丘陵地に開発された住宅団地への交通機関として採用された。総工費は約62億円であった[2]。
従来のロープウェイやゴンドラリフトは風に弱いため、都市内公共交通には不向きであるが[4]、スカイレールは車体の支持・案内を桁構造と車輪で行っているため風にも強く、従来の急勾配線区向けの交通システムの弱点を克服している[4]。ほぼ全線が道路沿いに造られており、懸垂式モノレールとして軌道法による特許を受けている。実際の最急勾配は263‰となっており、これはケーブルカー以外の鉄軌道では日本一の急勾配である。基本的な電機品(加減速装置)は、東洋電機製造が担当した[5]。
鉄道としては日本で初めて、IC乗車券、QR乗車券が導入された[6](運賃の節も参照)。
2022年11月5日、採算性の面から2023年末をもって当路線を廃止し、電気バスに切り替えを検討する方針であると中国新聞が報じた[7]。
運行形態
みどり口 - みどり中央間の所要時間は5分である。なお、みどり口駅は山陽本線の瀬野駅に直結している。
6時40分から22時まで便が設定され、日中の10時台から16時台は15分間隔で運行。通勤通学時間帯は最短7分間隔で運行されている。ただし、システムとしては最短75秒の運転間隔で運行できる性能を持っている。
2010年度までは平日早朝にみどり口駅(瀬野駅)横の広島市立瀬野小学校へ通学する小学生のために小学生専用車両が運行されていたが、2011年4月に団地内に広島市立みどり坂小学校が開校したため廃止された。この小学生専用車両には、通学する小学生の安全確保の観点から、専用便には小学生以外の乗車はできず、逆に専用便が運行されている時間帯の一般便には小学生を乗車させないようにしており、小学生と一般客を完全に分離していた。
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JR瀬野駅ホームから見るスカイレール軌道。右上の円形屋根部分の下にロータリーがあり、到着したスカイレールの車両は直進のまま上り線から下り線に転じて乗車ホームに向かう。
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スカイレール車内からみどり口駅を見下ろす。貨物列車が走っているのが山陽本線で、スカイレールとの交点の位置にみどり口駅がある。右奥が広島駅方面。
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みどり口駅。写真手前が降車ホーム、奥が乗車ホーム。みどり口駅の改札は高架で瀬野駅(左下に停車中の電車あり)の橋上駅舎に直結している。JR線連絡通路を除くと、みどり中央駅も同種の構造を持つ。
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スカイレールのうちでも特に勾配がきつい区間。(車内より撮影)
歴史
駅一覧
駅名 | 駅間 営業キロ |
営業キロ | 接続路線 |
---|---|---|---|
みどり口駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:![]() |
みどり中街駅 | 0.7 | 0.7 | |
みどり中央駅 | 0.6 | 1.3 |
- みどり口駅は有人駅、その他の2駅は無人駅である。
-
みどり口駅
-
みどり中街駅
-
みどり中央駅
運賃
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/28/The_ticket_vending_machine_of_Sky-Rail_service.jpg/250px-The_ticket_vending_machine_of_Sky-Rail_service.jpg)
運賃は距離に関わらず均一制である。開業当初の大人運賃は150円だった[2]。2017年10月1日からの運賃は以下の通り。
普通乗車券 | 回数乗車券 | |
---|---|---|
大人 | 170円[8] | 1,700円[8] |
小児 | 90円[8] | 900円 |
通勤 | 通学 | |
---|---|---|
1ヶ月 | 6,240円 | 4,800円 |
3ヶ月 | 17,790円 | 13,680円 |
6ヶ月 | 33,700円 | 25,920円 |
消費税の増税に伴う、2019年10月1日からの運賃は以下の通り。
普通乗車券 | 回数乗車券 | |
---|---|---|
大人 | 170円 | 1,700円 |
小児 | 90円 | 900円 |
通勤 | 通学 | |
---|---|---|
1ヶ月 | 6,470円 | 4,970円 |
3ヶ月 | 18,440円 | 14,160円 |
6ヶ月 | 34,930円 | 26,830円 |
全ての駅に自動券売機・自動改札機が設置されており、定期券には日本全国で初めて非接触型ICカードが採用された。
2013年1月の改札システム刷新により、非接触型ICカードによる定期券に加えて、回数乗車券もICカード化された。さらに、普通乗車券は、磁気券からQRコード読み取り式に変更された[9]。従来は、乗車駅での改札時に定期券以外の磁気乗車券は自動改札機に回収され、旅客は無札の状態で乗車していたため、降車駅での集札は行われていなかった。
スカイレールの最終便出発後には、瀬野駅からのジャンボタクシーが22時25分から翌日0時30分まで6便運行されている。運賃は大人340円、子供180円だが、スカイレール定期券所有者は大人170円、子供90円で乗車できるなど、スカイレールの代替交通機関としての役割を担っている。
事故
開業前の1997年8月に工事用ゴンドラが暴走して、駅舎に激突したことにより、作業員2名が死亡・7名が重軽傷を負う事故が発生した。
出典
- ^ “製品紹介 短距離交通システム ―ロープ駆動式懸垂方交通システム“スカイレール”―” (PDF). 三菱重工業. 2014年8月23日閲覧。
- ^ a b c d 新交通システム「スカイレール」運行開始(国土交通省運輸白書「平成10年度 運輸経済年次報告」第2部 第5章 第1節 コラム)
- ^ “新交通システム 製品・事業紹介 スカイレール”. 神戸製鋼所. 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月23日閲覧。
- ^ a b 日本鉄道技術協会 『20年後の鉄道システム』 日本鉄道技術協会、2008年、142頁。
- ^ 東洋電機製造『東洋電機技報』第103号(1999年4月)製品紹介「新交通システムスカイレール用加減速装置」pp.45 - 46。
- ^ 土屋武之 (2015年1月2日). “進化する自動改札機、世界初の遅延証明も! 小田急が先行、「IC革命」が静かに進行中”. 東洋経済ONLINE. 東洋経済新報社. 2018年9月11日閲覧。
- ^ a b 二井理江「みどり坂のスカイレール、2023年末めどに運行終了へ JR瀬野駅と団地結ぶ交通システム【動画】」『中国新聞社』第46109号、中国新聞社、広島県広島市中区、2022年11月6日、社会第17版、25面。2022年11月6日閲覧。
- ^ a b c 『JTB時刻表』2017年10月号、p.860
- ^ 第12回「日本鉄道賞」応募案件の概要 (PDF) (国土交通省)
関連項目
- 日本の鉄道路線一覧
- 山万ユーカリが丘線 - スカイレール同様、最寄鉄道駅(ユーカリが丘駅)から新興住宅団地への交通手段としてデベロッパー「山万」により開設された新交通システム路線。
- コモアしおつ - ここと同じ積水ハウスによる日本のニュータウン。スカイレール同様、最寄鉄道駅(四方津駅)からの交通手段として、斜めに動く斜行エレベーターがある。
- カーレーター
外部リンク