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'''{{by|2020年}}'''には、登録ポジションを[[内野手]]から[[捕手]]へ変更。[[新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)|新型コロナウイルスへの感染拡大]]の影響でレギュラーシーズンの開幕が当初の予定から延期されていた4月に、大学時代の同級生と結婚した<ref name="nikkansports20201203">{{Cite web |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012030000510.html |title=新婚のオリックス頓宮は300万減「2桁本塁打を」 |publisher=日刊スポーツ |date=2020-12-03 |accessdate=2020-12-04}}</ref>。6月19日からの開幕を二軍で迎えていたが、7月1日のウエスタン・リーグ(対[[中日ドラゴンズ]]戦)での打席中に、自打球が左足に当たった影響で腓骨を骨折。自力での歩行が困難な状態に一時陥っていたため、同リーグでの実戦復帰は9月末、一軍への昇格はシーズン最終盤の10月下旬にまで持ち越された。10月24日の対[[千葉ロッテマリーンズ]]戦([[大阪ドーム|京セラドーム大阪]])で一軍における捕手デビューを果たすと、フル出場で2安打を放ったほか、リード面でもチームの完封勝利に貢献した<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202010240000965.html |title=オリックス頓宮が初マスクで完封リード、今後も先発 |publisher=日刊スポーツ |date=2020-10-24 |accessdate=2020-10-24}}</ref>。以降も6試合でスタメンマスクを任されていたが、一軍公式戦への出場はわずか12試合で、シーズン終了後の12月3日に推定年俸900万円(前年から300万円減)という条件で契約を更改した{{R|nikkansports20201203}}。
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'''{{by|2022年}}'''は、捕手・一塁・指名打者を兼任して自己最多の81試合に出場。守備出場は捕手で34試合、シーズン終盤には一塁で38試合に出場。[[東京ヤクルトスワローズ]]との再戦となった[[2022年の日本シリーズ|日本シリーズ]]第3戦では4番を任された。11月27日には年俸3500万円で契約を更改。[[森友哉]]の加入が決定したものの、捕手で勝負することを宣言した<ref>{{Cite web|url=https://www.chunichi.co.jp/article/590096?rct=baseball|title=【オリックス】日本シリーズでも4番打った頓宮、倍増近い3500万円サイン 森加入の来季、捕手にこだわる|publisher=中日スポーツ|accessdate=2022年11月27日|date=2022年11月27日}}</ref>。
'''{{by|2022年}}'''は、捕手・一塁・指名打者を兼任して自己最多の81試合に出場。11本塁打を放ち、[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]戦では8本塁打を放った。守備出場は捕手で34試合、シーズン終盤には一塁で38試合に出場。[[東京ヤクルトスワローズ]]との再戦となった[[2022年の日本シリーズ|日本シリーズ]]第3戦では4番を任された。11月27日には年俸3500万円で契約を更改。[[森友哉]]の加入が決定したものの、捕手で勝負することを宣言した<ref>{{Cite web|url=https://www.chunichi.co.jp/article/590096?rct=baseball|title=【オリックス】日本シリーズでも4番打った頓宮、倍増近い3500万円サイン 森加入の来季、捕手にこだわる|publisher=中日スポーツ|accessdate=2022年11月27日|date=2022年11月27日}}</ref>。


== 選手としての特徴 ==
== 選手としての特徴 ==

2022年11月27日 (日) 09:05時点における版

頓宮 裕真
オリックス・バファローズ #44
2021年3月7日 横浜スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 岡山県備前市
生年月日 (1996-11-17) 1996年11月17日(27歳)
身長
体重
182 cm
103 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手一塁手三塁手[1]
プロ入り 2018年 ドラフト2位
初出場 2019年3月29日
年俸 3500万円(2023年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

頓宮 裕真(とんぐう ゆうま、1996年11月17日 - )は、岡山県備前市出身[3]プロ野球選手捕手内野手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。

経歴

プロ入り前

備前市立伊部小学校の1年時に、捕手として伊部パワフルズで野球を始めた[3][4]。当時のチームメイトに、実家が隣同士で2歳年下の山本由伸がいた。当時は山本も捕手だったため、キャッチボールではいつも山本と一緒だったという[5]。備前中学校在学中には、ボーイズリーグの瀬戸内マリナーボーイズに所属していた[6]

岡山理科大学附属高等学校への進学後は、1年夏からのベンチ入りを経て、1年秋から「4番・捕手」としてレギュラーに抜擢[3][6]。2年時に春の岡山県大会で優勝した[7]が、在学中は春夏とも甲子園球場の全国大会と縁がなかった。強肩強打でNPB球団から注目されるほどの大型捕手だった[8]が、プロ志望届日本学生野球協会へ提出せず、亜細亜大学へ進学した。

亜細亜大学では、1年時の東都大学野球春季リーグ戦から正捕手に抜擢されると、打率.242ながら規定打席に到達[9][10]。1年時の秋にはリーグ戦と第46回明治神宮野球大会で優勝を経験したものの、その後は打撃の調子が上がらず、2年時には正捕手の座を失った[9]。3年時の春季リーグ戦で12試合に出場すると、打率.386、3本塁打、13打点という好成績で、捕手としてベストナインに初めて選出[11]。チームが2部リーグから1部へ復帰した4年時には、主将を務め[12]、第42回日米大学野球選手権大会と第29回ハーレムベースボールウィークで、大学日本代表[13][14]の4番打者を務めた[15]。在学中には、東都大学野球の1部リーグ戦で通算14本塁打を記録した[1]

2018年のNPBドラフト会議では、捕手ではなく、内野手としてオリックス・バファローズから2巡目で指名された[16]。強打とチーム事情を背景に、三塁手へのコンバートを想定した指名であった[注釈 1][1]が、契約金8,000万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で入団。山本と再びチームメイトになった。背番号は44[17]

オリックス時代

2019年には、オープン戦全17試合の出場で規定打席に到達。16試合で三塁を守りながら[18]2本塁打を放ったことを背景に、レギュラーシーズンの開幕一軍入りを果たした。3月29日に、北海道日本ハムファイターズとの開幕戦(札幌ドーム)で、「5番・三塁手」としてスタメンで公式戦にデビュー。オリックスの新人野手が一軍の公式戦で開幕からクリーンナップに起用された事例は、阪急時代の1957年中田昌宏以来62年ぶりである[19]。この試合の第1打席で、公式戦での初安打・初打点を上沢直之からの2点適時打でマーク。4月には、18日にほっともっとフィールド神戸で催された同カードで公式戦初本塁打を放ったことを皮切りに、2本塁打を記録した。しかし、打撃不振で5月1日に入団後初めて出場選手登録を抹消されてからは[20]、一軍と二軍を往復。一軍の公式戦で三塁手として不慣れな守備で失策を重ねたばかりか、打撃にも悪い影響を及ぼしていた[21]ため、二軍での調整中には捕手への復帰をゼネラルマネージャー福良淳一へ直訴した[22]。実際には内野手として一軍へ復帰したものの、6月28日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)7回表の打席で二塁打を放った後の走塁中に、右足の舟状骨を疲労骨折。その影響で、ウエスタン・リーグ選抜の一員として出場することが内定していたフレッシュオールスターゲームへの出場を辞退(実際にはチームメイトから外野手佐野皓大が補充選手として出場[23])したばかりか、シーズン終了までの戦線離脱を余儀なくされた[24]。骨折が癒えたシーズン終了後に、捕手として実戦に復帰[25]

2020年には、登録ポジションを内野手から捕手へ変更。新型コロナウイルスへの感染拡大の影響でレギュラーシーズンの開幕が当初の予定から延期されていた4月に、大学時代の同級生と結婚した[26]。6月19日からの開幕を二軍で迎えていたが、7月1日のウエスタン・リーグ(対中日ドラゴンズ戦)での打席中に、自打球が左足に当たった影響で腓骨を骨折。自力での歩行が困難な状態に一時陥っていたため、同リーグでの実戦復帰は9月末、一軍への昇格はシーズン最終盤の10月下旬にまで持ち越された。10月24日の対千葉ロッテマリーンズ戦(京セラドーム大阪)で一軍における捕手デビューを果たすと、フル出場で2安打を放ったほか、リード面でもチームの完封勝利に貢献した[27]。以降も6試合でスタメンマスクを任されていたが、一軍公式戦への出場はわずか12試合で、シーズン終了後の12月3日に推定年俸900万円(前年から300万円減)という条件で契約を更改した[26]

2022年は、捕手・一塁・指名打者を兼任して自己最多の81試合に出場。11本塁打を放ち、東北楽天ゴールデンイーグルス戦では8本塁打を放った。守備出場は捕手で34試合、シーズン終盤には一塁で38試合に出場。東京ヤクルトスワローズとの再戦となった日本シリーズ第3戦では4番を任された。11月27日には年俸3500万円で契約を更改。森友哉の加入が決定したものの、捕手で勝負することを宣言した[28]

選手としての特徴

亜細亜大学の在学中に、東都大学野球の1部リーグ戦で通算14本塁打を記録した長打力が持ち味[1][16][29]。高校時代に捕手として、手動計測ながら二塁への送球で最速約1.9秒を計測したほどの強肩の持ち主でもある[8]

人物

愛称は「とん」、「とんちゃん[30]

オリックスの球団合宿所「青濤寮」への入寮に際して、パンチパーマをかけて登場することを公言[31]。実際にその髪型で入寮したことから、報道陣の注目を一身に集めた[32]亜細亜大学硬式野球部およびオリックス(ブルーウェーブ時代)の先輩に当たる佐藤和弘(パンチ佐藤)のトレードマークがパンチパーマであることを踏まえて、大学時代の監督だった生田勉から「(プロ野球選手になったからには)目立つようにした方が良い」と提案されたことによる[33]。さらに、同年のシーズン開幕直後には、大学時代に足を運んでいた叙々苑から苗字(頓宮)・背番号(44)入りの金色トングを贈呈された。「頓宮」を「とんぐう」と読ませることや、生田が叙々苑の総務部長とかねてから親交があることによる[34]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2019 オリックス 28 93 91 5 18 5 0 3 32 10 0 0 0 1 1 0 0 22 3 .198 .204 .352 .556
2020 12 35 32 5 10 3 0 2 19 5 0 0 0 0 3 0 0 11 0 .313 .371 .594 .965
2021 46 125 112 11 26 4 0 5 45 14 0 0 1 1 8 0 3 41 0 .232 .298 .402 .700
2022 81 271 234 23 53 17 0 11 103 34 0 0 1 5 23 0 8 51 6 .226 .311 .440 .751
通算:4年 167 524 469 44 107 29 0 21 199 63 0 0 2 7 35 0 11 125 9 .228 .293 .424 .717
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



捕手 一塁 三塁














































2019 オリックス - 2 6 0 0 0 1.000 23 6 23 7 4 .806
2020 8 63 6 0 0 1.000 0 6 5 1 .167 - -
2021 33 177 11 2 2 .989 3 15 13 2 .133 2 8 1 0 1 1.000 -
通算 41 240 17 2 2 .992 3 21 18 3 .142 4 14 1 0 1 1.000 23 6 23 7 4 .806
  • 2021年度シーズン終了時

表彰

記録

初記録

背番号

  • 44(2019年 - )

登場曲

  • 「空」侍(2019年 - )[35]

脚注

注釈

  1. ^ 当時のオリックスでは、正三塁手であった小谷野栄一が現役を引退。小谷野に代わって三塁を随時守っていた36歳の中島宏之が、ドラフト会議後に自由契約選手として読売ジャイアンツに移籍した。

参照

  1. ^ a b c d オリックス2位の亜大・頓宮、三塁コンバートも”. 日刊スポーツ (2018年10月30日). 2018年2月2日閲覧。
  2. ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。
  3. ^ a b c 目指すはホームラン王!オリックス2位指名・頓宮裕真選手 地元で祝賀会 岡山・備前市”. 瀬戸内海放送 (2018年12月3日). 2019年2月5日閲覧。
  4. ^ いきなりスベった!オリックスドラフト2位・頓宮裕真、ブーマーの背番「44」をユーマーに”. サンケイスポーツ (2018年12月16日). 2019年2月5日閲覧。
  5. ^ オリックス2位頓宮、山本とお隣さんバッテリー結成”. 日刊スポーツ (2018年10月31日). 2019年2月5日閲覧。
  6. ^ a b 頓宮裕真(オリックス・バファローズ)”. 週刊ベースボールONLINE. 2019年2月5日閲覧。
  7. ^ 11年ぶりの優勝!春の高校野球大会”. 岡山理科大学附属高等学校 (2013年5月4日). 2019年2月5日閲覧。
  8. ^ a b Vol.30 頓宮裕真[岡山理大付高・捕手]豊富な練習量で大変身を司令塔遂げた個性派”. 週刊ベースボールONLINE (2014年7月6日). 2019年2月5日閲覧。
  9. ^ a b 「打てる捕手」の亜細亜大・頓宮裕真にPL最後のドラフト候補…。大学生・社会人の目玉候補の今春は?”. 週刊野球太郎 (2018年6月2日). 2019年2月5日閲覧。
  10. ^ 平成27年春季-選手成績(1部)”. 東都大学野球連盟. 2019年2月5日閲覧。
  11. ^ 平成29年春季-選手成績(1部)”. 東都大学野球連盟. 2019年2月5日閲覧。
  12. ^ 新主将亜大は頓宮、1部復帰の駒大は酒井 東都大学”. 日刊スポーツ (2017年11月28日). 2019年2月5日閲覧。
  13. ^ 2018年 第42回 日米大学野球選手権大会 試合・大会詳細”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2019年2月5日閲覧。
  14. ^ 2018年 第29回 ハーレムベースボールウィーク 試合・大会詳細”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2019年2月5日閲覧。
  15. ^ 2018年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~大学代表編~”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2018年10月28日). 2019年2月5日閲覧。
  16. ^ a b 2018年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2018年10月25日). 2019年2月5日閲覧。
  17. ^ オリックス・ドラフト2位頓宮、仮契約 1年目10発へ「顔晴る」”. サンケイスポーツ (2018年11月23日). 2019年2月5日閲覧。
  18. ^ 2019年度 オリックス・バファローズ 個人守備成績(オープン戦)”. 日本野球機構. 2021年9月17日閲覧。
  19. ^ オリックス2位頓宮が5番濃厚、62年ぶり大抜てき”. 日刊スポーツ (2019年3月28日). 2019年3月29日閲覧。
  20. ^ オリックス頓宮二軍降格 4試合無安打と打撃不振”. 日刊スポーツ (2019年5月1日). 2019年7月12日閲覧。
  21. ^ オリックス「華」候補の頓宮もがく 守りの不安、打棒に影”. 日本経済新聞 (2019年6月22日). 2019年7月12日閲覧。
  22. ^ オリックス頓宮、捕手再挑戦 福良GMに“直訴”「悔いのない野球人生にしたい」”. スポーツニッポン (2019年6月18日). 2019年7月12日閲覧。
  23. ^ オリックス頓宮骨折でフレッシュ球宴辞退、佐野代役”. 日刊スポーツ (2019年7月1日). 2019年7月12日閲覧。
  24. ^ オリックス頓宮が右足疲労骨折の診断 終盤復帰目標”. 日刊スポーツ (2019年7月1日). 2019年7月12日閲覧。
  25. ^ オリックス頓宮捕手で実戦デビュー「緊張」1年ぶり”. 日刊スポーツ (2019年10月4日). 2019年10月24日閲覧。
  26. ^ a b 新婚のオリックス頓宮は300万減「2桁本塁打を」”. 日刊スポーツ (2020年12月3日). 2020年12月4日閲覧。
  27. ^ オリックス頓宮が初マスクで完封リード、今後も先発”. 日刊スポーツ (2020年10月24日). 2020年10月24日閲覧。
  28. ^ 【オリックス】日本シリーズでも4番打った頓宮、倍増近い3500万円サイン 森加入の来季、捕手にこだわる”. 中日スポーツ (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。
  29. ^ オリックスバファローズが頓宮君に指名挨拶”. 亜大スポーツ (2018年10月30日). 2019年2月5日閲覧。
  30. ^ 44 頓宮 裕真 選手名鑑2019|オリックス・バファローズ”. オリックス・バファローズ オフィシャルサイト. 2021年8月20日閲覧。
  31. ^ オリックス・ドラフト2位頓宮“パンチグッズ”おねだり「キーホルダーとか」”. スポーツニッポン (2019年1月8日). 2019年2月6日閲覧。
  32. ^ オリックス2位頓宮が入寮 宣言通りのパンチパーマ”. 日刊スポーツ (2019年1月7日). 2019年2月6日閲覧。
  33. ^ オリックスドラフト2位頓宮 ド迫力!パンチパーマ入寮へ 佐藤先輩に負けじ「人工芝みたい」”. スポーツニッポン (2019年1月7日). 2019年2月6日閲覧。
  34. ^ 鬼に金棒?オリックス頓宮に「黄金のトング」贈呈”. 日刊スポーツ (2019年4月26日). 2019年2月6日閲覧。
  35. ^ オリックス 頓宮 本拠地登場曲決定 天国のひいじいちゃんに届けたい特大アーチ”. スポーツニッポン (2019年3月26日). 2019年3月29日閲覧。

関連項目

外部リンク