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イオ・ミン・ペイ
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'''MIHO MUSEUM''' (みほ・みゅーじあむ) は、[[滋賀県]][[甲賀市]]信楽町にある私立[[美術館]]である。
'''MIHO MUSEUM''' (みほ・みゅーじあむ) は、[[滋賀県]][[甲賀市]][[信楽町]]にある私立[[美術館]]である。


MIHO MUSEUMは、[[神慈秀明会]]の会主・小山美秀子(みほこ)のコレクションを展示するため、[[1997年|平成9年]](1997)に開館した。コレクションには、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上が含まれている。コレクション形成に数百億円をかけたともいわれ、日本にある私立美術館のコレクションとしては有数のものである。<br>
MIHO MUSEUMは、[[神慈秀明会]]の会主・小山美秀子(みほこ)のコレクションを展示するため、[[1997年]]([[平成]]9年)11月に開館した。コレクションには、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上が含まれている。コレクション形成に数百億円をかけたともいわれ、日本にある私立美術館のコレクションとしては有数のものである。

信楽町郊外の山中にある美術館は、「[[桃源郷]]」をイメージして造られたというだけあり、恵まれた自然環境のなかにある。レセプション棟から桜並木を通ってトンネルをくぐり、その先の吊り橋の向こうに展示館がある。利用者の移動の便のために電気自動車がレセプション棟と展示館の間を往復している。建物は、[[ルーヴル美術館]]のいわゆる「ガラスのピラミッド」を造ったことで有名な建築家、[[イオ・ミン・ペイ]]の設計である。建築容積の8割が地下に埋没しているというこの建物は、周囲の自然景観保全に配慮したものである。
信楽町郊外の山中にある美術館は、「[[桃源郷]]」をイメージして造られたというだけあり、恵まれた自然環境のなかにある。レセプション棟から桜並木を通ってトンネルをくぐり、その先の吊り橋の向こうに展示館がある。利用者の移動の便のために電気自動車がレセプション棟と展示館の間を往復している。建物は、[[ルーヴル美術館]]の「ガラスのピラミッド」、[[ワシントンD.C.|ワシントン]]の[[ナショナル・ギャラリー (ワシントン)|ナショナル・ギャラリー東館]]で有名な建築家、[[イオ・ミン・ペイ]]の設計である。建築容積の8割が地下に埋没しているというこの建物は、周囲の自然景観保全に配慮したものである。


===主な収蔵品===
===主な収蔵品===
*隼頭神(ホルス)像-エジプト、第19王朝、紀元前13世紀
*隼頭神(ホルス)像-エジプト、第19王朝、[[紀元前]]13世紀
*アルシノエ2世像-エジプト、プトレマイオス朝、紀元前3世紀
*アルシノエ2世像-エジプト、プトレマイオス朝、紀元前3世紀
*鶏を銜える山猫形リュトン-イラン/中央アジア、紀元前2-1世紀
*鶏を銜える山猫形リュトン-イラン/中央アジア、紀元前2-1世紀
*精霊と従者のレリーフ-アッシリア、紀元前9世紀
*精霊と従者のレリーフ-アッシリア、紀元前9世紀
*仏立像-ガンダーラ、2世紀
*仏立像-ガンダーラ、2世紀
*絹本著色閻魔天像(重文)-平安時代(原三渓旧蔵)
*絹本著色閻魔天像(重文)-[[平安時代]](原三渓旧蔵)
*木造地蔵菩薩立像(重文)-鎌倉時代
*木造地蔵菩薩立像(重文)-[[鎌倉時代]]
*曜変天目茶碗(重文)-南宋時代(前田家伝来)
*曜変天目茶碗(重文)-南宋時代([[前田家]]伝来)


==所在地==
==所在地==

2006年12月9日 (土) 07:18時点における版

MIHO MUSEUM (みほ・みゅーじあむ) は、滋賀県甲賀市信楽町にある私立美術館である。

MIHO MUSEUMは、神慈秀明会の会主・小山美秀子(みほこ)のコレクションを展示するため、1997年平成9年)11月に開館した。コレクションには、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上が含まれている。コレクション形成に数百億円をかけたともいわれ、日本にある私立美術館のコレクションとしては有数のものである。

信楽町郊外の山中にある美術館は、「桃源郷」をイメージして造られたというだけあり、恵まれた自然環境のなかにある。レセプション棟から桜並木を通ってトンネルをくぐり、その先の吊り橋の向こうに展示館がある。利用者の移動の便のために電気自動車がレセプション棟と展示館の間を往復している。建物は、ルーヴル美術館の「ガラスのピラミッド」、ワシントンナショナル・ギャラリー東館で有名な建築家、イオ・ミン・ペイの設計である。建築容積の8割が地下に埋没しているというこの建物は、周囲の自然景観保全に配慮したものである。

主な収蔵品

  • 隼頭神(ホルス)像-エジプト、第19王朝、紀元前13世紀
  • アルシノエ2世像-エジプト、プトレマイオス朝、紀元前3世紀
  • 鶏を銜える山猫形リュトン-イラン/中央アジア、紀元前2-1世紀
  • 精霊と従者のレリーフ-アッシリア、紀元前9世紀
  • 仏立像-ガンダーラ、2世紀
  • 絹本著色閻魔天像(重文)-平安時代(原三渓旧蔵)
  • 木造地蔵菩薩立像(重文)-鎌倉時代
  • 曜変天目茶碗(重文)-南宋時代(前田家伝来)

所在地

滋賀県甲賀市信楽町田代 石佛谷336番地(現在では滋賀県甲賀市信楽町桃谷300番地という住所が登記上の正式な住所でも何でもないにもかかわらず、何故か使われている。)

外部リンク