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'''人民大学習堂'''（じんみんだいがくしゅうどう）は、[[朝鮮民主主義人民共和国]]（北朝鮮）[[平壌直轄市]][[中区域]]にある[[国立図書館]]、総合学術サービス施設である。
'''人民大学習堂'''（じんみんだいがくしゅうどう）は、[[朝鮮民主主義人民共和国]]（北朝鮮）[[平壌直轄市]][[中区域]]にある[[国立図書館]]、総合学術サービス施設である。

== 概要 ==
北朝鮮国営[[外国文総合出版社|外国文出版社]]のHPによれば「[[主体思想|チュチェ思想]]教育と科学技術、文化知識普及の拠点として、朝鮮における全社会のインテリ化の中心基地であり、勤労者の通信総合大学」とされ、図書館と通信制大学を有する<ref name="nenara">{{Cite web |url=http://www.naenara.com.kp/ja/history/kh/know.php?knowledge+6 |title=常識＞人民大学習堂 |website=Nenara-朝鮮民主主義人民共和国 |publisher=朝鮮民主主義人民共和国[[外国文総合出版社|外国文出版社]] |accessdate=2023-03-11|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111219203546/http://www.naenara.com.kp/ja/history/kh/know.php?knowledge+6 |archivedate=2011-12-19}}</ref>。


== 建物 ==
== 建物 ==
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1983年4月には開館一周年を記念した70[[朝鮮民主主義人民共和国ウォン|チョン]]切手が発行された<ref name=naitoh/>。


== 設備 ==
== 設備 ==
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建築面積は約10万[[平方メートル]]で、図書閲覧室、語学講座教室、自習者が各分野の専門家に直接質問が出来る質疑応答室<ref name=Takada/>、コンピューターによる情報サービスセンター、会議室など約600の部屋を有する<ref name=naitoh/>。1991年以前においては、学習堂内の学習機器やコンピューター機器は[[ソニー]]、[[シャープ]]、[[日立製作所|日立]]、[[学研ホールディングス|学研]]などの日本製品がほとんどを占めていた<ref name=Takada/>。
北朝鮮の[[国語辞典]]である『朝鮮語大辞典』によれば、この[[図書館]]は、「膨大な図書と学習室、そして有能な講師を備え科学技術文化知識を普及し、学習させるわが国固有の大文化殿堂。勤労者と青少年学生の思想教養の拠点であり、科学、技術、文化知識普及の殿堂であり、全社会のインテリ化の中心基地としての思想文化教養機関である。革命の首都平壌の中心部に立地する人民大学習堂は様式と内容、規模と設備において高い水準を備えた大記念碑的創造物である。」と解説されている。


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図書館の蔵書能力は約3,000万冊で<ref name=naitoh></ref>、[[日本]]の[[国立国会図書館]]よりも多いと主張している。外国語の図書を翻訳して書籍化、音声テープ化する作業も行なっており、[[日本語]]書籍の書架には科学技術関連の書籍が多く、特にコンピューター関連の書籍が目立ったという<ref name=Takada></ref>。これらの蔵書を書庫から取り出すのに「[[慣性]]運搬装置」という特殊な機械を採用しているが、1987年の時点では稼動しておらず、館内の書棚には図書が分類もされずに無造作に並んでいた。また、[[金日成]]と[[金正日]]の著書を紹介するショーケースが配されている<ref>加藤将輝・著、[[中森明夫]]・プロデュース『北朝鮮トリビア』[[飛鳥新社]] [[2004年]] ISBN 978-4-87031-619-5</ref>。
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
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2023年3月11日 (土) 13:50時点における版

人民大学習堂
Great People's Study House
2015年撮影
施設情報
正式名称 朝鮮語: 인민대학습당
専門分野 総合
開館 1982年 (42年前) (1982)
所在地 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮・平壌直轄市中区域中城洞
位置 北緯39度01分13秒 東経125度44分59秒 / 北緯39.02028度 東経125.74972度 / 39.02028; 125.74972座標: 北緯39度01分13秒 東経125度44分59秒 / 北緯39.02028度 東経125.74972度 / 39.02028; 125.74972
公式サイト http://www.gpsh.edu.kp
地図
地図
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
テンプレートを表示
人民大学習堂
朝鮮語
チョソングル인민대학습당
漢字人民大學習堂
発音記号
RR式Inmin Daehak Seupdang
MR式Inmin Taehak Sǔpdang

人民大学習堂（じんみんだいがくしゅうどう）は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）平壌直轄市中区域にある国立図書館、総合学術サービス施設である。

概要

北朝鮮国営外国文出版社のHPによれば「チュチェ思想教育と科学技術、文化知識普及の拠点として、朝鮮における全社会のインテリ化の中心基地であり、勤労者の通信総合大学」とされ、図書館と通信制大学を有する[1]。

建物

1979年12月2日に着工し、1年9か月後の1982年8月に完成した[1]。「大記念碑的創造建設」計画の下、金日成古希慶祝事業の一環として[2]主体思想塔、凱旋門、金日成競技場とともに建設が始まった[3]。朝鮮古来の建築様式を近代建築に適用したデザインで、10階建てである[1]。6階のサロンにはテラスがあり、正面には主体思想塔が見える[2]。同大学習堂と路面を隔てた前面に、同国の軍事パレードで使用される主席壇が有る。

1983年4月には開館一周年を記念した70チョン切手が発行された[2]。

設備

建築面積は約10万平方メートルで、図書閲覧室、語学講座教室、自習者が各分野の専門家に直接質問が出来る質疑応答室[3]、コンピューターによる情報サービスセンター、会議室など約600の部屋を有する[2]。1991年以前においては、学習堂内の学習機器やコンピューター機器はソニー、シャープ、日立、学研などの日本製品がほとんどを占めていた[3]。

図書館の蔵書能力は約3,000万冊とされる[2]。外国語の図書を翻訳して書籍化、音声テープ化する作業も行なっている[1]。

日本語書籍の書架には科学技術関連の書籍が多く、特にコンピューター関連の書籍が目立ったという[3]。これらの蔵書を書庫から取り出すのは自動化されているとされる[1]。「慣性運搬装置」という特殊な機械を採用しているが、1987年の時点では稼動しておらず、館内の書棚には図書が分類もされずに無造作に並んでいた[要出典]。また、金日成と金正日の著書を紹介するショーケースが配されている[4]。

画像

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ a b c d e “常識＞人民大学習堂”. Nenara-朝鮮民主主義人民共和国. 朝鮮民主主義人民共和国外国文出版社. 2011年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e 内藤陽介『北朝鮮事典―切手で読み解く朝鮮民主主義人民共和国』竹内書店新社 2001年 ISBN 4-8035-0316-8[要ページ番号]
  3. ^ a b c d 高田清「聞くと見るとの鮮明な違い」若林煕・唐笠文男 編『資料・朝鮮民主主義人民共和国』 『資料・朝鮮民主主義人民共和国』刊行会 1991年[要ページ番号]
  4. ^ 加藤将輝・著、中森明夫・プロデュース『北朝鮮トリビア』飛鳥新社 2004年 ISBN 978-4-87031-619-5[要ページ番号]

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、人民大学習堂に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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