ウェルロッド

ウェルロッドは、第2次世界大戦に於いてイギリスが生産した.32口径の暗殺拳銃である。

概要

原始的な機構を備えているが、銃内部にサプレッサーを標準装備しており、特殊な消音機構を持つ。 マガジンと銃本体を分解すればコートにすんなりと入り、正に暗殺向けの銃といえる。 戦果としては占領下にあるナチ暗殺に使われた。 欠点としては、リロードが遅く、又原始的な作り故に一発しか装弾数を確保できないことが挙げられる。 限定で2800丁が製造・配備され、それなりに歴史がある銃なので現存品の殆どは銃本体に錆が付いている。 暗殺には一役買ったのは言うまでも無い。 但し、スコープマウントを装備できない、すなわちスコープの装着は不可能で、その上50フィート辺りが射程距離の限界なので、あまり遠くの敵を狙撃することは出来ない。 小口径の拳銃弾を使用するがゆえに威力が低く、機構が原始的ゆえに装弾数が少ないため、これだけで考えればあまり役に立たないようにも思われるが、 消音効果が優れているため頭部を狙った狙撃等も相手に気付かれずに行うことができる点が長所である。 リロードは後部のハッチをつまみを90度ひねって引き、戻し、また引く・・・というような作業で行う。

性能

• 装弾数: 1発
• 口径（使用弾薬）: .32ACP弾
• 消音機能: 大
• 作動方式: ボルトアクション
• 有効射程距離: 50フィート
• 主に使用された時代: 第2次世界大戦～終戦

ゲームで使われるウェルロッド

ゲームでは、「メダル・オブ・オナー ライジングサン」において暗殺銃として登場する。 威力は一級品で、足や手以外の部分に命中すれば、ほぼ確実に一撃で敵を倒せる。 やはりゲーム中でも装弾数は1発で、使いようによっては自らが倒されてしまいかねないので、扱う時には注意が必要。

特徴

長所

• 消音器構標準装備なので狙撃・暗殺に向いている。
• 分解すると直ぐにコートや鞄に入れられ、隠す事が容易。
• .32ACP弾を使用する為弾薬の入手が比較的容易である。
• 小型軽量である。

短所

• 装弾数が一発故に一撃で標的を暗殺しなければ反撃を受けることになる。
• 威力が少々低い。
• 設計が古いため使いづらい。
• スコープを装備できない。
• 作動方式がボルトアクション式なのでリロードが遅い。
• 有効射程距離が短い。

等が挙げられる。

関連項目

• .32ACP弾
• スコープ
• 第二次世界大戦