「東京都立科学技術大学」の版間の差分
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| 大学名 = 東京都立科学技術大学 |
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| 英称 = Tokyo Metropolitan Institute of Technology |
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'''東京都立科学技術大学'''(とうきょうとりつかがくぎじゅつだいがく、{{lang-en|Tokyo Metropolitan Institute of Technology}})は、かつて[[東京都]][[日野市]]に存在した[[公立大学]]。 |
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⚫ | [[東京都公立大学法人|公立大学法人首都大学東京]]によって運営されていた。[[大学の略称|略称]]は'''都科技大'''<ref name=都科技大>{{Cite journal|和書|author1=加藤一彦|author2=高阿田勉|author3=加村亮子|author4=小原弘道|author5=松平晏明|url=https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10921423 |title=D232 PIV のキャビテーション流れへの応用 |journal=日本流体力学会年会講演論文集 |publisher=日本流体力学会 |year=2002 |volume=2002 |pages=316 |naid=110003948108 |id={{NDLJP|10921423}}|quote=加藤 一彦(<ins>[[都科技大]]</ins>[[工学研究科|工]]) … Kazuhiko KATO* … *Department of Systems Engineering Science, <ins>Tokyo Metropolitan Institute of Technology</ins>}}</ref>、'''科技大'''、'''TMIT''' |
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== 沿革 == |
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*[[1972年]]([[昭和]]47年)- [[東京都立工業短期大学]]と[[東京都立航空工業短期大学]]が統合し、'''東京都立工科短期大学'''として開学。 |
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*[[1986年]](昭和61年)- 4年制に移行し、'''東京都立科学技術大学''' 開学。(工学部 機械システム工学科、電子システム工学科、航空宇宙システム工学科、管理工学科の1学部4学科) |
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*[[1960年]] [[東京都立航空工業短期大学]] 開学。 |
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*[[1972年]] 上記の2短大が統合し、[[東京都立工科短期大学]] 開学。 |
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*[[1992年]](平成4年)- 大学院博士課程を設置(工学研究科 工学システム専攻)。 |
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*[[1985年]] 4年制移行に関する大学審査を通過。 |
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*[[2001年]](平成13年)- 大学院を改組、博士前期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻および、博士後期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻となる。 |
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*[[2005年]](平成2年)- 学生募集を停止。 |
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*[[2011年]](平成23年)[[3月31日]] - 閉学。 |
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*[[1992年]] 大学院博士課程を設置(工学研究科 工学システム専攻)。 |
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*[[2001年]] 大学院を改組、博士前期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻および、博士後期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻となる。 |
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*[[2005年]] 首都大学東京が開学。科技大は前年度をもって学生募集を停止。 |
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*[[2011年]] 3月31日、「東京都立科学技術大学」閉学。 |
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== 組織 == |
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=== 学部 === |
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1学部4学科から成る。 |
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** 電子システム工学科 |
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** 航空宇宙システム工学科 |
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** 生産情報システム工学科 |
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=== 大学院 === |
=== 大学院 === |
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1研究科・修士課程3専攻・博士課程3専攻から成る。 |
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** 航空宇宙工学専攻 |
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主として、システム基礎工学専攻は機械システム工学科および電子システム工学科の教員から、航空宇宙工学専攻は航空宇宙システム工学科の教員から、インテリジェントシステム専攻は生産情報システム工学科および一般教養科目担当の教員から成る。 |
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== 科技大の特色 == |
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* 学内では大学を「科技大」、工学部4学科を「機械科・電子科・航空科・生産科」と呼ぶ。また、学内施設、科学技術交流センターを「交流棟」と呼ぶ。 |
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* 工学部各学科の1学年の学生数は、留学生を含めても50人前後である。そのためサークルの数も多くなく、生協店舗も学生食堂(ラウンジ)も大きくはないが、少人数であることを生かした教育・課外活動に学生・教員・職員が一丸となって取り組んでいる。 |
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* 施設全体としては、教育棟(研究室、講義室、事務室、ラウンジ、生協)、交流棟(産学連携センター)、体育館、校地の北部には、実習関連の施設がある。 |
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* 航空自衛隊より貸与された、[[九六式艦上戦闘機]]が学外展示されてきたが、好事家の手によって部品がはずされ無残な状態になっていた。なお、エンジンは実習棟内の燃焼試験室で実習に用いられてきた(開学の頃の話)。 |
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=== 教育プログラム === |
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研究開発型の大学を目指してきたことがカリキュラムにも現われている。 |
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==== 科学技術大学の教育プログラム ==== |
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* 開学時から[[セメスター制]]を取り入れている。特に開学から1年間は3学期間単位での履修だった。 |
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* 各学科とも、一般教養・専門混成の科目編成となっており、1年次から専門教育の履修が始まっていた。 |
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* 開学時期より産学連携に力を入れており、東京都[[多摩地域]]の企業と連携して、産学間研修などを推進してきた。 |
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* [[原島文雄]]学長(当時)は、2001年の大学院改組にあたり、3つの専攻「航空宇宙工学専攻」「システム基礎工学専攻」「インテリジェントシステム専攻」は、それぞれ「天」「地」「人」に対応すると述べていた。 |
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=== その他 === |
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* 研究者間の連携として、航空科では[[エイムズ研究センター|NASAエイムズ研究センター]]や[[宇宙科学研究所|ISAS]]などとも連携を行ってきた。機械科では、[[東京都立産業技術研究所|都立産業技術研究所]]などと連携を行ってきた。電子科では、多摩地域の電子産業([[岩崎通信機]]、[[横河電機]]、[[コニカミノルタホールディングス|コニカミノルタ]]、[[オリンパス]]など)と連携を行ってきた。管理科(現・生産科)では、企業及び都立産業技術研究所などとの連携を進めてきた。 |
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* 他の科学技術系大学が「技術科学大学」と称しているが、本学の場合は標準[[日本語]]である「[[科学技術]]」が用いられている。これは、設立当初の学長及び当時の都知事の意向により決定されたもの。学内に設置されている科学技術大学の石碑の文字は、当時の東京都知事の手によるもの。 |
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* 短期大学から4年制大学への移行は、[[東京都総務局]]の意向によるもの。その後、東京都教育庁内の都立大学局の管轄となり、現在の体制になる。 |
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* 開学時期には、多くの名物教授が在籍していた。例えば、トンボの飛行の研究で有名な[[東昭]]、日本マイコンクラブ会長の[[渡辺茂 (システム工学者)|渡辺茂]](初代学長)など。 |
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*学校祭に2004年に月亭方正(山崎邦正)が来たことがある。 |
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== 科技大の校歌 == |
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[[愛を宇宙へ]](作詞・[[岩谷時子]]、作曲・[[服部克久]]) |
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*『愛を宇宙へ』は「あいをうちゅうへ」と読むのか、あるいは「あいをそらへ」と読むのかについては、学内でも意見が分かれている。 |
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== 研究者・学者 == |
== 研究者・学者 == |
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* [[渡辺茂 (システム工学者)|渡辺茂]] |
* [[渡辺茂 (システム工学者)|渡辺茂]](元学長、[[東京大学]]名誉教授) |
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* [[原島文雄]] |
* [[原島文雄]](元学長、東京大学名誉教授、[[首都大学東京]]学長) |
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* [[ |
* [[石島辰太郎]](元電子システム工学科教授、元学長) |
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* [[ |
* [[日比谷孟俊]](元航空宇宙システム工学科教授、[[慶應義塾大学]]教授) |
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* [[福田収一]](生産情報システム工学科名誉教授、[[スタンフォード大学]]コンサルティングプロフェッサー、[[放送大学]]客員教授) |
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* [[本田博 (工学者)|本田博]](元生産情報システム工学科教授待遇、産業フロンティア研究会代表) |
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* [[本田博 (工学者)|本田博]] - 工学者、規制科学者、エコノミスト、工学博士、元教授待遇 (生産情報システム工学科)、産業フロンティア研究会代表 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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* [[東京都立大学の人物一覧#東京都立科学技術大学 |
* [[東京都立大学の人物一覧#東京都立科学技術大学]] |
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* [[東京都立大学 (2020-)]] |
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* [[システムデザイン学部]] |
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== 脚注 == |
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== 外部リンク == |
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* {{Wayback|url=http://www.tmit.ac.jp/ |title=公式ホームページ|date=20030806154240}} |
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2023年7月30日 (日) 00:56時点における版
東京都立科学技術大学 | |
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科学技術交流施設 | |
大学設置 | 1986年 |
創立 | 1954年 |
廃止 | 2011年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 公立大学法人首都大学東京 |
本部所在地 | 東京都日野市旭が丘6丁目6番地 |
キャンパス | 日野 (東京都日野市) |
学部 | 工学部 |
研究科 | 工学研究科 |
ウェブサイト | http://www.tmit.ac.jp/ |
東京都立科学技術大学(とうきょうとりつかがくぎじゅつだいがく、英語: Tokyo Metropolitan Institute of Technology)は、かつて東京都日野市に存在した公立大学。
公立大学法人首都大学東京によって運営されていた。略称は都科技大[1]、科技大、TMIT
2005年(平成17年)4月に東京都立大学・東京都立保健科学大学・東京都立短期大学と統合され、首都大学東京となり、2011年(平成23年)をもって閉学した。
沿革
- 1972年(昭和47年)- 東京都立工業短期大学と東京都立航空工業短期大学が統合し、東京都立工科短期大学として開学。
- 1986年(昭和61年)- 4年制に移行し、東京都立科学技術大学 開学。(工学部 機械システム工学科、電子システム工学科、航空宇宙システム工学科、管理工学科の1学部4学科)
- 1990年(平成2年)- 大学院修士課程を設置(工学研究科 力学系システム工学専攻、電子情報系システム工学専攻)。
- 1992年(平成4年)- 大学院博士課程を設置(工学研究科 工学システム専攻)。
- 1996年(平成8年)- 工学部管理工学科の学科名を改称、生産情報システム工学科となる。
- 2001年(平成13年)- 大学院を改組、博士前期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻および、博士後期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻となる。
- 2005年(平成2年)- 学生募集を停止。
- 2011年(平成23年)3月31日 - 閉学。
組織
学部
- 工学部
- 機械システム工学科
- 電子システム工学科
- 航空宇宙システム工学科
- 生産情報システム工学科
大学院
- 工学研究科
- システム基礎工学専攻
- 航空宇宙工学専攻
- インテリジェントシステム専攻
研究者・学者
- 渡辺茂(元学長、東京大学名誉教授)
- 原島文雄(元学長、東京大学名誉教授、首都大学東京学長)
- 石島辰太郎(元電子システム工学科教授、元学長)
- 日比谷孟俊(元航空宇宙システム工学科教授、慶應義塾大学教授)
- 福田収一(生産情報システム工学科名誉教授、スタンフォード大学コンサルティングプロフェッサー、放送大学客員教授)
- 本田博(元生産情報システム工学科教授待遇、産業フロンティア研究会代表)
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ 加藤一彦、高阿田勉、加村亮子、小原弘道、松平晏明「D232 PIV のキャビテーション流れへの応用」『日本流体力学会年会講演論文集』第2002巻、日本流体力学会、2002年、316頁、NAID 110003948108、NDLJP:10921423。「加藤 一彦(都科技大工) … Kazuhiko KATO* … *Department of Systems Engineering Science, Tokyo Metropolitan Institute of Technology」