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{{mlby|2022|d=y}}は、4月8日に[[ミネソタ・ツインズ]]とのシーズン開幕戦にて「7番・[[中堅手]]」で先発出場しメジャーデビュー<ref>{{Cite web|url=https://www.baseball-reference.com/boxes/MIN/MIN202204080.shtml |title=Seattle Mariners at Minnesota Twins Box Score, April 8, 2022|website=Baseball-Reference.com|language=英語|accessdate=2022年6月19日}}</ref>。そのままレギュラーとなり、5月には打率.309、6本塁打、17打点、5盗塁を記録して[[ルーキー・オブ・ザ・マンス]]を受賞<ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202206040000256.html |title=5月の月間MVP 12本塁打のジャッジと打率4割4厘のゴールドシュミットが選出|work=[[日刊スポーツ]]|date=2022年6月28日|accessdate=2022年6月19日}}</ref>。続く6月も打率.280、7本塁打、16打点、5盗塁という成績を残し、マリナーズでは2001年の[[イチロー]]以来となる2ヶ月連続でルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202207030000094.html|title=マリナーズのロドリゲス、2カ月連続で月間最優秀新人受賞 球団では01年イチロー以来|publisher=日刊スポーツ|date=2022-07-03|accessdate=2022-07-04}}</ref>。[[2022年のMLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]に初選出されると、オールスターゲームに先立ち7月19日に開催された[[本塁打競争 (MLB)#2020年代|本塁打競争]]へと出場。第1ラウンドで32本塁打を記録し[[コーリー・シーガー]]に、第2ラウンドで31本塁打を記録し[[ピート・アロンソ]]に勝利。迎えた決勝で18本塁打を記録するも[[フアン・ソト (野球)|フアン・ソト]]が19本塁打を記録し準優勝となる。全ラウンドの合計81本塁打は、[[本塁打競争 (MLB)#2010年代|2019年]]に[[ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア]]が記録した合計91本塁打に次ぐ歴代2位の記録となった<ref>{{Cite web|title=J-Rod electrifies with 81 HRs in Derby debut |website=mlb.com |url=https://www.mlb.com/news/julio-rodriguez-2022-home-run-derby-performance |accessdate=2022-10-19 |language=en}}</ref>。8月26日、マリナーズと契約金を含む8年1億2000万ドル、最大18年4億7000万ドルとなる契約で延長したことを発表(契約の詳細については[[#契約延長の詳細|別項]]に記載する)<ref name="extension" />。9月14日、[[サンディエゴ・パドレス]]戦の5回にシーズン25個目の盗塁を決め、初回に放った26本目の本塁打と合わせて「25本塁打・25盗塁」を達成。これはデビュー1年目の選手として'''MLB史上初'''の記録であり<ref name="twenty-five">{{Cite web|title=History made: J-Rod is fastest to 25 HRs, 25 steals |website=mlb.com |url=https://www.mlb.com/news/julio-rodriguez-joins-25-homer-25-steal-club-as-rookie |accessdate=2022-10-21 |language=en}}</ref>、ルーキーとしてMLB史上3人目<ref>MLBにおける「ルーキー」はデビュー1年目のみに限定されていない。[[最優秀新人選手賞_(MLB)#受賞資格|新人王の資格]]と同じ規定により[[クリス・ヤング_(外野手)|クリス・ヤング]]と[[マイク・トラウト]]が含まれ、ルーキーとしては史上3人目となる。</ref>、またキャリア出場125試合での達成は[[マイク・トラウト]]の128試合を上回り'''MLB史上最速記録'''である<ref name="twenty-five" />。
{{mlby|2022|d=y}}は、4月8日に[[ミネソタ・ツインズ]]とのシーズン開幕戦にて「7番・[[中堅手]]」で先発出場しメジャーデビュー<ref>{{Cite web|url=https://www.baseball-reference.com/boxes/MIN/MIN202204080.shtml |title=Seattle Mariners at Minnesota Twins Box Score, April 8, 2022|website=Baseball-Reference.com|language=英語|accessdate=2022年6月19日}}</ref>。そのままレギュラーとなり、5月には打率.309、6本塁打、17打点、5盗塁を記録して[[ルーキー・オブ・ザ・マンス]]を受賞<ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202206040000256.html |title=5月の月間MVP 12本塁打のジャッジと打率4割4厘のゴールドシュミットが選出|work=[[日刊スポーツ]]|date=2022年6月28日|accessdate=2022年6月19日}}</ref>。続く6月も打率.280、7本塁打、16打点、5盗塁という成績を残し、マリナーズでは2001年の[[イチロー]]以来となる2ヶ月連続でルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202207030000094.html|title=マリナーズのロドリゲス、2カ月連続で月間最優秀新人受賞 球団では01年イチロー以来|publisher=日刊スポーツ|date=2022-07-03|accessdate=2022-07-04}}</ref>。[[2022年のMLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]に初選出されると、オールスターゲームに先立ち7月19日に開催された[[本塁打競争 (MLB)#2020年代|本塁打競争]]へと出場。第1ラウンドで32本塁打を記録し[[コーリー・シーガー]]に、第2ラウンドで31本塁打を記録し[[ピート・アロンソ]]に勝利。迎えた決勝で18本塁打を記録するも[[フアン・ソト (野球)|フアン・ソト]]が19本塁打を記録し準優勝となる。全ラウンドの合計81本塁打は、[[本塁打競争 (MLB)#2010年代|2019年]]に[[ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア]]が記録した合計91本塁打に次ぐ歴代2位の記録となった<ref>{{Cite web|title=J-Rod electrifies with 81 HRs in Derby debut |website=mlb.com |url=https://www.mlb.com/news/julio-rodriguez-2022-home-run-derby-performance |accessdate=2022-10-19 |language=en}}</ref>。8月26日、マリナーズと契約金を含む8年1億2000万ドル、最大18年4億7000万ドルとなる契約で延長したことを発表(契約の詳細については[[#契約延長の詳細|別項]]に記載する)<ref name="extension" />。9月14日、[[サンディエゴ・パドレス]]戦の5回にシーズン25個目の盗塁を決め、初回に放った26本目の本塁打と合わせて「25本塁打・25盗塁」を達成。これはデビュー1年目の選手として'''MLB史上初'''の記録であり<ref name="twenty-five">{{Cite web|title=History made: J-Rod is fastest to 25 HRs, 25 steals |website=mlb.com |url=https://www.mlb.com/news/julio-rodriguez-joins-25-homer-25-steal-club-as-rookie |accessdate=2022-10-21 |language=en}}</ref>、ルーキーとしてMLB史上3人目<ref>MLBにおける「ルーキー」はデビュー1年目のみに限定されていない。[[最優秀新人選手賞_(MLB)#受賞資格|新人王の資格]]と同じ規定により[[クリス・ヤング_(外野手)|クリス・ヤング]]と[[マイク・トラウト]]が含まれ、ルーキーとしては史上3人目となる。</ref>、またキャリア出場125試合での達成は[[マイク・トラウト]]の128試合を上回り'''MLB史上最速記録'''である<ref name="twenty-five" />。
オフの11月14日、マリナーズ史上5人目のア・リーグ[[最優秀新人選手賞 (MLB)|新人王]]を受賞([[中堅手]]ではチームメイトだった[[カイル・ルイス]]以来2年ぶり8人目、ア・リーグで[[ドミニカ共和国]]出身の選手が受賞するのは2010年の[[ネフタリ・フェリス]]以来4人目)<ref>[[全米野球記者協会]](BBWAA)から1位票が29、2位票が1、計134ポイントを獲得。</ref><ref>{{cite web|url=https://bbwaa.com/22-al-roy/ |title=Mariners outfielder Julio Rodriguez wins AL Jackie Robinson Rookie of the Year|work=BBWAA – Baseball Writers' Association of America|language=en|date=November 14, 2022|accessdate=November 15, 2022}}</ref>、また同年3月に合意された統一労使協約の特別ボーナス制度により、同じく中堅手でナ・リーグ新人王を受賞した[[マイケル・ハリス2世]]と共に75万ドルのボーナスを獲得した(両リーグの中堅手が揃って新人王を受賞するのは2012年の[[ブライス・ハーパー]]と[[マイク・トラウト]]以来2組目)<ref>{{cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/kikuchiyoshitaka/20221115-00324025 |title=新人王受賞者にMLBから75万ドルを支給!今季から導入された特別ボーナス制度の中身|date=November 15, 2022|accessdate=November 16, 2022}}</ref><ref>{{Cite web|title=Braves' Michael Harris wins NL Rookie of the Year; teammate Spencer Strider second |website=gwinnettdailypost.com |url=https://www.gwinnettdailypost.com/sports/braves-michael-harris-wins-nl-rookie-of-the-year-teammate-spencer-strider-second/article_968a9f46-6482-11ed-ac3a-e35def03aad8.html |accessdate=2022-11-17 |language=en}}</ref>。さらに11月17日、ア・リーグ[[最優秀選手賞 (MLB)|最優秀選手賞]](MVP)の投票結果が発表され第7位に選出された<ref>[[全米野球記者協会]](BBWAA)から4位票1、5位票3、6位票6、7位票7、8位票6、9位票2、10位票3の計108ポイントを獲得。</ref><ref>{{cite web|url=https://bbwaa.com/22-al-mvp/|title=Outfielder Aaron Judge adds another MVP Award to Yankees’ collection|work=BBWAA – Baseball Writers' Association of America|language=en|date=November 17, 2022|accessdate=November 18, 2022}}</ref>。12月5日には自身初となるセカンドチームの外野手の1人として[[オールMLBチーム]]に選出された<ref>{{cite web|url=https://www.mlb.com/news/2022-all-mlb-team-unveiled|title=Here is the star-studded 2022 All-MLB Team|work=MLB.com|language=en|author=Paul Casella|date=December 5, 2022|accessdate=December 6, 2022}}</ref>。
オフの11月14日、マリナーズ史上5人目のア・リーグ[[最優秀新人選手賞 (MLB)|新人王]]を受賞([[中堅手]]ではチームメイトだった[[カイル・ルイス]]以来2年ぶり8人目、ア・リーグで[[ドミニカ共和国]]出身の選手が受賞するのは2010年の[[ネフタリ・フェリス]]以来4人目)<ref>[[全米野球記者協会]](BBWAA)から1位票が29、2位票が1、計134ポイントを獲得。</ref><ref>{{cite web|url=https://bbwaa.com/22-al-roy/ |title=Mariners outfielder Julio Rodriguez wins AL Jackie Robinson Rookie of the Year|work=BBWAA – Baseball Writers' Association of America|language=en|date=November 14, 2022|accessdate=November 15, 2022}}</ref>、また同年3月に合意された統一労使協約の特別ボーナス制度により、同じく中堅手でナ・リーグ新人王を受賞した[[マイケル・ハリス2世]]と共に75万ドルのボーナスを獲得した(両リーグの中堅手が揃って新人王を受賞するのは2012年の[[ブライス・ハーパー]]と[[マイク・トラウト]]以来2組目)<ref>{{cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/980db843c9d4122759c1a9843ca2ec1e1f5afc4a |title=新人王受賞者にMLBから75万ドルを支給!今季から導入された特別ボーナス制度の中身|date=November 15, 2022|accessdate=November 16, 2022}}</ref><ref>{{Cite web|title=Braves' Michael Harris wins NL Rookie of the Year; teammate Spencer Strider second |website=gwinnettdailypost.com |url=https://www.gwinnettdailypost.com/sports/braves-michael-harris-wins-nl-rookie-of-the-year-teammate-spencer-strider-second/article_968a9f46-6482-11ed-ac3a-e35def03aad8.html |accessdate=2022-11-17 |language=en}}</ref>。さらに11月17日、ア・リーグ[[最優秀選手賞 (MLB)|最優秀選手賞]](MVP)の投票結果が発表され第7位に選出された<ref>[[全米野球記者協会]](BBWAA)から4位票1、5位票3、6位票6、7位票7、8位票6、9位票2、10位票3の計108ポイントを獲得。</ref><ref>{{cite web|url=https://bbwaa.com/22-al-mvp/|title=Outfielder Aaron Judge adds another MVP Award to Yankees’ collection|work=BBWAA – Baseball Writers' Association of America|language=en|date=November 17, 2022|accessdate=November 18, 2022}}</ref>。12月5日には自身初となるセカンドチームの外野手の1人として[[オールMLBチーム]]に選出された<ref>{{cite web|url=https://www.mlb.com/news/2022-all-mlb-team-unveiled|title=Here is the star-studded 2022 All-MLB Team|work=MLB.com|language=en|author=Paul Casella|date=December 5, 2022|accessdate=December 6, 2022}}</ref>。


{{by|2023年}}シーズン開幕前の2月9日に[[2023 ワールド・ベースボール・クラシック|第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)]]の[[2023 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表|ドミニカ共和国代表]]に選出された。
{{by|2023年}}シーズン開幕前の2月9日に[[2023 ワールド・ベースボール・クラシック|第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)]]の[[2023 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表|ドミニカ共和国代表]]に選出された。

2023年9月1日 (金) 19:57時点における版

フリオ・ロドリゲス
Julio Rodríguez
シアトル・マリナーズ #44
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 ダハボン州ロマ・デ・カブレラ英語版
生年月日 (2000-12-29) 2000年12月29日(23歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
228 lb =約103.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2017年 アマチュアFA
初出場 2022年4月8日
年俸 $5,912,500(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
五輪 2021年
WBC 2023年
獲得メダル
男子野球
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
オリンピック
2020 野球

フリオ・ヤーネル・ロドリゲスJulio Yarnel Rodríguez, 2000年12月29日 - )は、ドミニカ共和国ダハボン州ロマ・デ・カブレラ英語版出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。MLBシアトル・マリナーズ所属。愛称J-Rod(ジェイ・ロッド)。

経歴

生い立ち

両親はフリオ・ロドリゲスが生まれる前から野球で成功すると信じ、母親は妊娠7ヶ月の時にバットを買い与え、2歳の頃にはフルスイングをしたという。6歳の時、ダハボン州ロマ・デ・カブレラ英語版周辺のユースリーグで野球を始め、13歳で父親が経営する会社のソフトボールチームに所属した。父親はフリオと週6日間のトレーニングを行うと同時に学業にも力を入れたという。MLB各球団が興味を持ち始めると、両親はチームと綿密な面接を行い、英語を含め最も教育に熱心だったシアトル・マリナーズを選択した(現在、フリオは英語とスペイン語バイリンガルである)[2][3]

プロ入りとマリナーズ時代

2017年7月2日にアマチュア・フリーエージェントでシアトル・マリナーズと契約してプロ入り[4]

2018年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・マリナーズ英語版でプロデビューし、59試合に出場して打率.315、5本塁打、36打点の成績を記録した[5]

2019年はA級ウェストバージニア・パワーで開幕を迎えた[6]。8月15日にA+級モデスト・ナッツに昇格した[6]。2チーム合計で84試合に出場して打率.326、12本塁打、69打点を記録した[6]

2020年COVID-19の影響でマイナーリーグのシーズン全試合が中止となり、公式戦への出場はなかった[7]

2021年はメジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加した。シーズンではA+級エバレット・アクアソックスで開幕を迎えた[8]。6月29日にAA級アーカンソー・トラベラーズに昇格した[8]。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出された[9]。8月に開催された東京オリンピックドミニカ共和国代表に選出され、同大会でドミニカ共和国は銅メダルを獲得した[10]。オフの11月18日にメジャー契約を結び、40人枠に登録された[11]

2022年は、4月8日にミネソタ・ツインズとのシーズン開幕戦にて「7番・中堅手」で先発出場しメジャーデビュー[12]。そのままレギュラーとなり、5月には打率.309、6本塁打、17打点、5盗塁を記録してルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞[13]。続く6月も打率.280、7本塁打、16打点、5盗塁という成績を残し、マリナーズでは2001年のイチロー以来となる2ヶ月連続でルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した[14]オールスターゲームに初選出されると、オールスターゲームに先立ち7月19日に開催された本塁打競争へと出場。第1ラウンドで32本塁打を記録しコーリー・シーガーに、第2ラウンドで31本塁打を記録しピート・アロンソに勝利。迎えた決勝で18本塁打を記録するもフアン・ソトが19本塁打を記録し準優勝となる。全ラウンドの合計81本塁打は、2019年ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアが記録した合計91本塁打に次ぐ歴代2位の記録となった[15]。8月26日、マリナーズと契約金を含む8年1億2000万ドル、最大18年4億7000万ドルとなる契約で延長したことを発表(契約の詳細については別項に記載する)[16]。9月14日、サンディエゴ・パドレス戦の5回にシーズン25個目の盗塁を決め、初回に放った26本目の本塁打と合わせて「25本塁打・25盗塁」を達成。これはデビュー1年目の選手としてMLB史上初の記録であり[17]、ルーキーとしてMLB史上3人目[18]、またキャリア出場125試合での達成はマイク・トラウトの128試合を上回りMLB史上最速記録である[17]。 オフの11月14日、マリナーズ史上5人目のア・リーグ新人王を受賞(中堅手ではチームメイトだったカイル・ルイス以来2年ぶり8人目、ア・リーグでドミニカ共和国出身の選手が受賞するのは2010年のネフタリ・フェリス以来4人目)[19][20]、また同年3月に合意された統一労使協約の特別ボーナス制度により、同じく中堅手でナ・リーグ新人王を受賞したマイケル・ハリス2世と共に75万ドルのボーナスを獲得した(両リーグの中堅手が揃って新人王を受賞するのは2012年のブライス・ハーパーマイク・トラウト以来2組目)[21][22]。さらに11月17日、ア・リーグ最優秀選手賞(MVP)の投票結果が発表され第7位に選出された[23][24]。12月5日には自身初となるセカンドチームの外野手の1人としてオールMLBチームに選出された[25]

2023年シーズン開幕前の2月9日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ドミニカ共和国代表に選出された。 シーズンでは6月23日に本拠地のシアトルでの開催とあり、2年連続で本塁打競争に参加する意思を表明した[26]。同年の本塁打競争で参加を表明したのはロドリゲスが初だった[26]。7月4日に故障で辞退したヨルダン・アルバレスの代替選手として、2年連続でオールスターゲームに選出された[27]

選手としての特徴

J.D.マルティネスを参考にしたスイングが特徴。卓越した打撃センスに加え、広角に打ち分けるパワーで長打を量産する[28]。守備では強肩であるため、右翼手が向いていると言われている[29]。19歳まで特別な訓練もなく平均的な走力と評価されていたが、元フットボール選手でトレーニング施設を経営するヨー・マーフィー英語版コーチングにより、短いステップで足が宙に浮いてしまう自己流の走りを矯正、体を正しい角度に保ち地面へとより強い力を伝え加速する走法を習得し潜在能力が開花。2022年シーズン、スタットキャストのスプリントスピードにおいてMLB上位2%に到達した[30]

契約延長の詳細

2022年8月26日、球団がロドリゲスとの延長契約締結を発表。その内訳はMLB史上例のない契約期間と総年俸への分岐も含む複雑な構造であった[1][16][31]

  1. 契約期間は7年、12年、14年、15年、17年のいずれか。
  2. 基本契約は2029年まで、契約金1530万ドルを含む7年1億1930万ドル。
  3. 2028年シーズン後、マリナーズは8年か10年の「クラブオプション」を行使し契約延長するか、破棄するかを決めなければならない。その「クラブオプション」の期間と金額は、2022年 - 2028年のシーズンの間にロドリゲスがMVP投票でどう得票するかにより左右され、8年2億ドルから10年3億5000万ドルの範囲で5段階に分岐する。
    • 8年2億ドル:「クラブオプション」基本延長契約
    • 8年2億4000万ドル:MVP投票による得票でトップ10を2回
    • 8年2億6000万ドル:MVP投票による得票でトップ10を4回
    • 8年2億8000万ドル:MVP獲得1回とトップ5を1回、もしくはトップ5を3回
    • 10年3億5000万ドル:MVP獲得2回、もしくはトップ5を4回
  4. マリナーズが「クラブオプション」を行使しなかった場合、ロドリゲスは2029年シーズン後に5年9000万 - 1億2500万ドル(MVP受賞、シルバースラッガー賞受賞、オールスター選出の回数によって変動)の「プレイヤーオプション」を行使し契約を延長できる。またロドリゲスが「プレイヤーオプション」を行使しなかった場合、7年1億6800万ドルの「相互オプション」の相談をすること、または29歳の誕生日前にフリーエージェントとなる事も可能である。

以上の結果、ロドリゲスには何らかの理由でプレイに支障が出た場合でも、「プレイヤーオプション」を行使する事で12年総額2億930万ドルが保証されている。またマリナーズが「クラブオプション」を行使した場合15年契約以上が確定し、フェルナンド・タティス・ジュニアの14年契約を超えMLB史上最長の契約となり[32]、さらに最大の「クラブオプション」が確定した場合17年総額4億6930万ドルとなり、マイク・トラウトの12年総額4億2650万ドルを超えMLB史上最高額の契約となる[33]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2022 SEA 132 560 511 84 145 25 3 28 260 75 25 7 0 1 40 4 8 145 7 .284 .345 .509 .853
MLB:1年 132 560 511 84 145 25 3 28 260 75 25 7 0 1 40 4 8 145 7 .284 .345 .509 .853
  • 2022年度シーズン終了時

WBCでの打撃成績















































2023[34] ドミニカ共和国 4 19 18 2 5 1 0 0 6 3 0 0 0 1 0 0 9 0 .278 .316 .333

年度別守備成績



中堅(CF)












2022 SEA 130 357 3 6 0 .984
MLB 130 357 3 6 0 .984
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 44(2022年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ a b Julio Rodriguez Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年9月14日閲覧。
  2. ^ Meet J-Rod, MLB's next superstar” (英語). MLB.com. 2022年10月17日閲覧。
  3. ^ Who is Julio Rodríguez? An FAQ” (英語). MLB.com. 2022年10月17日閲覧。
  4. ^ Julio Rodriguez wants to ‘break baseball’” (英語). The Athletic. 2022年11月16日閲覧。
  5. ^ Jesse Sanchez (2018年9月10日). “Rodriguez, 17, impresses Mariners on, off field” (英語). MLB.com. 2019年5月20日閲覧。
  6. ^ a b c Prospect Julio Rodriguez's talent, charisma can make a believer out of even cynical Mariner fans” (英語). yakimaherald.com. 2022年11月16日閲覧。
  7. ^ 2020 Minor League Baseball Season Shelved”. MiLB.com (2020年6月30日). 2020年7月1日閲覧。
  8. ^ a b J-ROD Wins American League ROY Award” (英語). AquaSox. 2022年11月17日閲覧。
  9. ^ Futures Game rosters are STACKED” (英語). MLB.com. 2021年7月3日閲覧。
  10. ^ Dominican Republic TOKYO 2020 Baseball Roster” (英語). WBSC. 2022年11月16日閲覧。
  11. ^ Julio Rodríguez joins Mariners' 40-man roster” (英語). MLB.com. 2022年11月16日閲覧。
  12. ^ Seattle Mariners at Minnesota Twins Box Score, April 8, 2022” (英語). Baseball-Reference.com. 2022年6月19日閲覧。
  13. ^ 5月の月間MVP 12本塁打のジャッジと打率4割4厘のゴールドシュミットが選出”. 日刊スポーツ (2022年6月28日). 2022年6月19日閲覧。
  14. ^ “マリナーズのロドリゲス、2カ月連続で月間最優秀新人受賞 球団では01年イチロー以来”. 日刊スポーツ. (2022年7月3日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202207030000094.html 2022年7月4日閲覧。 
  15. ^ J-Rod electrifies with 81 HRs in Derby debut” (英語). mlb.com. 2022年10月19日閲覧。
  16. ^ a b Mariners Sign Julio Rodriguez To Extension” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年10月7日閲覧。
  17. ^ a b History made: J-Rod is fastest to 25 HRs, 25 steals” (英語). mlb.com. 2022年10月21日閲覧。
  18. ^ MLBにおける「ルーキー」はデビュー1年目のみに限定されていない。新人王の資格と同じ規定によりクリス・ヤングマイク・トラウトが含まれ、ルーキーとしては史上3人目となる。
  19. ^ 全米野球記者協会(BBWAA)から1位票が29、2位票が1、計134ポイントを獲得。
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関連項目

外部リンク