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出所後、後述の2023年12月までは一切の情報発信を行うことはなく<ref name=tvtokyo1698 />、6月28日にFacebookページが突然閉鎖された際に新聞記者が電話取材で理由を問い合わせたが回答を拒否した<ref>{{Cite web|url=https://www.thestandnews.com/politics/%E5%91%A8%E5%BA%AD-facebook-%E5%B0%88%E9%A0%81%E6%B6%88%E5%A4%B1-%E6%9C%AA%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E5%8E%9F%E5%9B%A0|language=zh|title=周庭 Facebook 專頁消失　未交代原因|website=立場新聞|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210928103822/https://www.thestandnews.com/politics/%E5%91%A8%E5%BA%AD-facebook-%E5%B0%88%E9%A0%81%E6%B6%88%E5%A4%B1-%E6%9C%AA%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E5%8E%9F%E5%9B%A0|archivedate=2021-09-28|date=2021-06-28|accessdate=2021-08-28}}</ref>。パスポートを没収されているため出国できない状態となった<ref>{{Cite web|url=https://www.sankei.com/article/20210628-QYJYXDOCDNKTJBYXBF4EGBM6ME/|language=ja|title=香港の民主化活動家、羅冠聡氏インタビュー詳報|website=産経新聞|date=2021-6-28|accessdate=2023-04-06}}</ref>が、その後、過去の政治活動に対する後悔の表明や、今後は二度と政治活動を行わないことを条件にパスポート所持が再び認められた<ref name=tbsnewsdig872910>{{Cite web |title=【速報】香港民主活動家・周庭さん カナダに事実上亡命 「カナダにいて香港に戻らないことを決めた」 |url=https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/872910 |website=TBS NEWS DIG |date=2023-12-04 |access-date=2023-12-04 |language=ja}}</ref><ref name="sankei 20231204">{{Cite news|author=藤本欣也|url=https://www.sankei.com/article/20231204-OTXEYIDZINO5DPQYD27BT3NQNM/|title=周庭さん、カナダの大学院に留学 「一生香港に戻らない」と亡命宣言|newspaper=産経ニュース|publisher=[[産経デジタル]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-04}}</ref>。
出所後、後述の2023年12月までは一切の情報発信を行うことはなく<ref name=tvtokyo1698 />、6月28日にFacebookページが突然閉鎖された際に新聞記者が電話取材で理由を問い合わせたが回答を拒否した<ref>{{Cite web|url=https://www.thestandnews.com/politics/%E5%91%A8%E5%BA%AD-facebook-%E5%B0%88%E9%A0%81%E6%B6%88%E5%A4%B1-%E6%9C%AA%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E5%8E%9F%E5%9B%A0|language=zh|title=周庭 Facebook 專頁消失　未交代原因|website=立場新聞|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210928103822/https://www.thestandnews.com/politics/%E5%91%A8%E5%BA%AD-facebook-%E5%B0%88%E9%A0%81%E6%B6%88%E5%A4%B1-%E6%9C%AA%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E5%8E%9F%E5%9B%A0|archivedate=2021-09-28|date=2021-06-28|accessdate=2021-08-28}}</ref>。パスポートを没収されているため出国できない状態となった<ref>{{Cite web|url=https://www.sankei.com/article/20210628-QYJYXDOCDNKTJBYXBF4EGBM6ME/|language=ja|title=香港の民主化活動家、羅冠聡氏インタビュー詳報|website=産経新聞|date=2021-6-28|accessdate=2023-04-06}}</ref>が、その後、過去の政治活動に対する後悔の表明や、今後は二度と政治活動を行わないことを条件にパスポート所持が再び認められた<ref name=tbsnewsdig872910>{{Cite web |title=【速報】香港民主活動家・周庭さん カナダに事実上亡命 「カナダにいて香港に戻らないことを決めた」 |url=https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/872910 |website=TBS NEWS DIG |date=2023-12-04 |access-date=2023-12-04 |language=ja}}</ref><ref name="sankei 20231204">{{Cite news|author=藤本欣也|url=https://www.sankei.com/article/20231204-OTXEYIDZINO5DPQYD27BT3NQNM/|title=周庭さん、カナダの大学院に留学 「一生香港に戻らない」と亡命宣言|newspaper=産経ニュース|publisher=[[産経デジタル]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-04}}</ref>。


2023年9月に大学院へ留学するという名目で[[カナダ]]の[[トロント]]に渡り、12月3日の誕生日にSNS上で「おそらく一生（香港には）戻らない」と決意を明かして、カナダに事実上亡命したと報じられた<ref name=tbsnewsdig872910 /><ref name=tvtokyo1698>{{Cite news|url=https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/readings/1698|title=周庭（アグネス・チョウ）氏 「事実上の亡命宣言」か|work=テレ東BIZ|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-04}}</ref>{{R|sankei 20231204}}。それを受けて[[香港の警察|香港警察]]は「あからさまに法律に違反する行動」だと非難する声明を出し、「一生逃亡者の名前を背負う」「手遅れになる前に」香港へ戻り、12月中の出頭を呼び掛けた<ref>{{Cite news|url=https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000326832.html?display=full|title=事実上「亡命」宣言の周庭さんに対し香港警察当局「手遅れになる前に止めるように」|work=テレ朝news|publisher=[[テレビ朝日]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-05}}</ref>。また[[中華人民共和国外交部|中国外務省]]も「必ず法律の裁きを受ける」と主張した<ref>{{Cite news|url=https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000326880.html?display=full|title=周庭さん 事実上の“亡命”宣言 中国外務省「必ず法律の裁きを受ける」|work=テレ朝news|publisher=[[テレビ朝日]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-05}}</ref>。
2023年9月に大学院へ留学するという名目で[[カナダ]]の[[トロント]]に渡り、12月3日の誕生日にSNS上で「おそらく一生（香港には）戻らない」と決意を明かして、カナダに事実上亡命したと報じられた<ref name=tbsnewsdig872910 /><ref name=tvtokyo1698>{{Cite news|url=https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/readings/1698|title=周庭（アグネス・チョウ）氏 「事実上の亡命宣言」か|work=テレ東BIZ|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-04}}</ref>{{R|sankei 20231204}}。それを受けて[[香港の警察|香港警察]]は「あからさまに法律に違反する行動」だと非難する声明を出し、「一生逃亡者の名前を背負う」として「手遅れになる前に」香港へ戻り、12月中の出頭を呼び掛けた<ref>{{Cite news|url=https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000326832.html?display=full|title=事実上「亡命」宣言の周庭さんに対し香港警察当局「手遅れになる前に止めるように」|work=テレ朝news|publisher=[[テレビ朝日]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-05}}</ref>。また[[中華人民共和国外交部|中国外務省]]も「必ず法律の裁きを受ける」と主張した<ref>{{Cite news|url=https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000326880.html?display=full|title=周庭さん 事実上の“亡命”宣言 中国外務省「必ず法律の裁きを受ける」|work=テレ朝news|publisher=[[テレビ朝日]]|date=2023-12-04|accessdate=2023-12-05}}</ref>。


==人物==
==人物==
クラシック音楽を好み、小・中学生の時期は吹奏楽部で[[フルート]]を担当した<ref>{{cite news2|language=zh |title=【八方相當年】周庭水著照曝光！入水能游 出水能吹 |url=https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180101/57645851 |accessdate=2019-09-01 |work=[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]] |date=2018-01-01 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190901015230/https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180101/57645851 |archive-date=2019-09-01 |url-status=live }}</ref>。
クラシック音楽を好み、小・中学生の時期は吹奏楽部で[[フルート]]を担当した<ref>{{Cite news|language=zh|title=【八方相當年】周庭水著照曝光！入水能游 出水能吹|url=https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180101/57645851|accessdate=2019-09-01|work=[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]|date=2018-01-01|archive-url=https://web.archive.org/web/20190901015230/https://hk.news.appledaily.com/local/realtime/article/20180101/57645851|archive-date=2019-09-01}}</ref>。


日本のアイドル・アニメが好きで、本人は「[[オタク]]」を自認している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24458040Z01C17A2NNE000/ 香港・雨傘運動の「女神」が出馬する理由] 日本経済新聞 2017年12月9日</ref>。アニメを見て覚えた日本語での会話も行い、中国から日本のテレビ番組に出演する他、Twitterで日本語での情報発信もしている<ref>{{Cite news|title=周庭氏がツイッター再開　日本語で「法律違反おかしい」|url=https://www.asahi.com/articles/ASN9272KSN92UHMC038.html|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2020-09-02|accessdate=2021-05-05|author=益満雄一郎|language=ja}}</ref>。日本の芸能人にも関心が高く、[[モーニング娘。]]の香港公演に行ったこと、[[有吉弘行]]やYoutuberの[[はじめしゃちょー]]が好きであることを明らかにしている<ref>{{Cite news|language=ja|author=高口康太|url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8893.php|title=アグネス・チョウ独占インタビュー「日本の選挙に興味ある」|newspaper=Newsweek Japan|publisher=株式会社CCCメディアハウス|date=2017-11-13|accessdate=2019-09-05}}</ref>。また、2020年8月10日に逮捕されたのち、11日深夜に保釈されたときは「（[[欅坂46]]の）『[[不協和音 (曲)|不協和音]]』の歌詞が頭に浮かんだ」と述べた<ref>{{Cite news|language=ja|title=【動画】保釈された周庭氏、拘束中「欅坂４６『不協和音』の歌詞が頭に」　日本からの支持にも感謝|url=https://www.sankei.com/world/news/200812/wor2008120018-n1.html|newspaper=産経新聞|date=2020-08-12|accessdate=2020-08-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200812050420/https://www.sankei.com/world/news/200812/wor2008120018-n1.html|archivedate=2020-08-12|dead-url=false}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/48793|title=拘束中に浮かんだのは欅坂46の「不協和音」　保釈の周庭さん「日本の支持に感謝」|publisher=[[東京新聞]]|date=2020-08-13|accessdate=2020-08-13}}</ref>。
日本のアイドル・アニメが好きで、本人は「[[オタク]]」を自認している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24458040Z01C17A2NNE000/ 香港・雨傘運動の「女神」が出馬する理由] 日本経済新聞 2017年12月9日</ref>。アニメを見て覚えた日本語での会話も行い、中国から日本のテレビ番組に出演する他、Twitterで日本語での情報発信もしている<ref>{{Cite news|title=周庭氏がツイッター再開　日本語で「法律違反おかしい」|url=https://www.asahi.com/articles/ASN9272KSN92UHMC038.html|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2020-09-02|accessdate=2021-05-05|author=益満雄一郎|language=ja}}</ref>。日本の芸能人にも関心が高く、[[モーニング娘。]]の香港公演に行ったこと、[[有吉弘行]]やYoutuberの[[はじめしゃちょー]]が好きであることを明らかにしている<ref>{{Cite news|language=ja|author=高口康太|url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8893.php|title=アグネス・チョウ独占インタビュー「日本の選挙に興味ある」|newspaper=Newsweek Japan|publisher=株式会社CCCメディアハウス|date=2017-11-13|accessdate=2019-09-05}}</ref>。また、2020年8月10日に逮捕されたのち、11日深夜に保釈されたときは「（[[欅坂46]]の）『[[不協和音 (曲)|不協和音]]』の歌詞が頭に浮かんだ」と述べた<ref>{{Cite news|language=ja|title=【動画】保釈された周庭氏、拘束中「欅坂４６『不協和音』の歌詞が頭に」　日本からの支持にも感謝|url=https://www.sankei.com/world/news/200812/wor2008120018-n1.html|newspaper=産経新聞|date=2020-08-12|accessdate=2020-08-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200812050420/https://www.sankei.com/world/news/200812/wor2008120018-n1.html|archivedate=2020-08-12|dead-url=false}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/48793|title=拘束中に浮かんだのは欅坂46の「不協和音」　保釈の周庭さん「日本の支持に感謝」|publisher=[[東京新聞]]|date=2020-08-13|accessdate=2020-08-13}}</ref>。

2023年12月5日 (火) 17:42時点における版

周 庭
Agnes Chow Ting
2019年10月29日、添美道（英語版）にて
生年月日 (1996-12-03) 1996年12月3日（27歳）
出生地 香港の旗 イギリス領香港
出身校 嘉諾撒聖家学校（中国語版）
香港浸会大学
所属政党 香港衆志（デモシスト）(2016-2020)
香港衆志副事務局長
在任期間 2016年4月10日 - 2017年4月4日
香港衆志香港衆志常務委員
在任期間 2017年4月4日 - 2020年6月30日
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周庭
出身地： 香港
出生地： 香港
各種表記
拼音： Zhōu Tíng
ラテン字： Chow Ting
和名表記： しゅう てい
発音転記： チョウ・ティン
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周 庭（しゅう てい、（英: Agnes Chow Ting、アグネス・チョウ、1996年12月3日 - ）は、香港の政治運動家[1]。民主派政党・香港衆志の創始者の一人として常務委員などを務めた。自決派。香港では「学民の女神」と呼ばれている[2][3]。2020年11月、BBCが選ぶ「今年の女性100人」の内の一人に選ばれた[4]。

2017年までイギリス国籍を保有した。両親が彼女の幼少期に申請したためであるが、イギリス本土に居住したことはなかった[5]。同年香港特別行政区立法会地方選挙に立候補するため放棄した[6]。2023年9月以降はカナダに滞在しており、事実上の亡命状態にある[7]。

経歴

2012年7月1日、国民教育反対を訴える学民思潮のスタッフ。右から2番目の人物が周庭。

2008年、嘉諾撒聖家学校（中国語版）を卒業。

2010年10月、香港教育局は道徳・国民教育の新たなカリキュラム（「徳育及び国民教育（中国語版）」）を2012年から翌2013年にかけて小中学校に導入する案を発表、そのための政治協議を2011年に行った。これに対し、民主派学生団体の学民思潮（2011年発足）は、同カリキュラムの教材が中国共産党と中国政府のナショナリズムを称賛する一方で、共和主義と民主主義を批判する内容となっており、これを「洗脳」であるとして反対（「国民教育反対運動」）。この運動は香港政府総部の庁舎前に数千人規模の人々を集めることに成功し、2012年9月8日にカリキュラムの導入を却下させた。当時中学四年生（日本における高校一年生に相当）だった周庭は、社会全体の機運の高まりと、中学生も含む大規模な学生運動に関心を持ち、学民思潮に参加。運動が終わってから広報担当に就いた[8][9]。

学生ストライキの誓約書を記者に示している周庭。2014年9月26日撮影。
2014年9月26日、学生ストライキを起こす周庭（左）。隣は黄之鋒。

2014年8月31日、中国全人代常務委員会が2017年の行政長官選挙で民主派の立候補を制限する方針を決定した。これに反対する戴耀廷は10月1日を目途に中環を占拠し抗議デモを行うと宣言し、同調した周ら学民思潮は9月1日に、全人代常務委員会副秘書長の李飛が宿泊する湾仔のホテルまでデモ行進した[10]。9月26日、周は周永康ら香港学生連盟と共に香港政府庁舎前で抗議デモを実施し、学生ストライキを起こした。これに対し警官隊が催涙弾を発射するなど衝突が激化したため、戴は計画を前倒しして9月28日に中環占拠デモを実施した[11]。これにより2014年香港反政府デモ（「雨傘運動」）が勃発、以降周は学民思潮のスポークスパーソンとしてデモに参加した。同年、嘉諾撒聖家書院（中国語版）を卒業。

2016年、ViuTV制作の娯楽番組「跟住矛盾去旅行（中国語版）」（ライバルと一緒に旅行する）に出演した。建制派議員の何君堯（中国語版）と共に日本へ渡航した[12]。

2016年、周庭は羅冠聡、黄之鋒と共に、香港の自決権を掲げる香港衆志（デモシスト）という政党を創設して初代副事務局長を務めた。主席の羅冠聰を擁立して、立法会選挙への立候補を目指した[13]。

2017年6月15日、日本記者クラブで黄之鋒と共に会見を開いた[14]。

2017年6月28日夜、中国共産党の習近平総書記の香港訪問を控えていた。周庭はゴールデン・バウヒニア広場（中国語版）にあるバウヒニア・ブラケアナ像を黒い布で覆うなどの抗議行動「ブラック・バウヒニア」に参加し、公衆妨害罪で逮捕され、警察署に31時間にわたって拘留された[15]。

2018年1月、立法会議員補欠選挙（参照 zh:2018年3月香港立法會補選#被選舉主任裁定提名無效）で香港島選挙区からの出馬の届け出を行うも[16]、自決権に関する党綱領が香港基本法に違反するとの理由で不受理となった[17]。

2019年6月10日、日本記者クラブで単独会見し[18]、6月12日に明治大学で講演した[19]。翌13日には永田町でれいわ新選組代表の山本太郎と対談した[20]。

2019年6月21日、逃亡犯条例改正に反対する抗議活動に参加[21]。

2019年8月30日、6月の逃亡犯条例改正に反対する抗議活動で、デモ隊が警察本部を包囲したことに関与した疑いで逮捕された[22]。

2020年6月30日、全人民代表大会常務委員会で香港国家安全維持法が可決され成立したことを受け、香港衆志から脱退することを表明[23]。香港衆志自体も同日中に解散を宣言した[24]。

2020年8月6日、前年6月の逃亡犯条例改正に反対する抗議活動で警察本部を包囲する「違法集会」を扇動した罪などに問われた裁判で、香港の裁判所は有罪判決を言い渡した[21]。

2020年8月10日、大埔の自宅で国家安全法違反の疑いで逮捕される周庭
24時間以上身柄の拘留を受けた後、周庭は8月11日の夜に2万元の現金と18万元の保釈金で大埔警察署を離れることを許可された。なお、周のパスポートはいったん押収された。

2020年8月10日、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕された[25][26]。香港北東部の警察署で拘束されていたが、11日深夜に保釈。黄之鋒らが出迎えた。保釈後、周庭は「政治的な目的による摘発でばかげている」と当局の対応を批判した[27]。

2020年11月23日、黄之鋒、林朗彦とともに、2019年6月の香港警察本部包囲デモを巡り、無許可の集会に参加して若者たちの参加を扇動したことなどで公安条例違反罪に問われて起訴された裁判で起訴事実を認めたため、有罪と認定されそのまま収監された[28]。同年12月2日に香港の簡易裁判所で禁錮10月の実刑を言い渡された[29][30]が模範囚として刑期が短縮され、翌年2021年6月12日に服役していた香港北西部の刑務所から出所した[31][32][33]。

出所後、後述の2023年12月までは一切の情報発信を行うことはなく[34]、6月28日にFacebookページが突然閉鎖された際に新聞記者が電話取材で理由を問い合わせたが回答を拒否した[35]。パスポートを没収されているため出国できない状態となった[36]が、その後、過去の政治活動に対する後悔の表明や、今後は二度と政治活動を行わないことを条件にパスポート所持が再び認められた[7][37]。

2023年9月に大学院へ留学するという名目でカナダのトロントに渡り、12月3日の誕生日にSNS上で「おそらく一生（香港には）戻らない」と決意を明かして、カナダに事実上亡命したと報じられた[7][34][37]。それを受けて香港警察は「あからさまに法律に違反する行動」だと非難する声明を出し、「一生逃亡者の名前を背負う」として「手遅れになる前に」香港へ戻り、12月中の出頭を呼び掛けた[38]。また中国外務省も「必ず法律の裁きを受ける」と主張した[39]。

人物

クラシック音楽を好み、小・中学生の時期は吹奏楽部でフルートを担当した[40]。

日本のアイドル・アニメが好きで、本人は「オタク」を自認している[41]。アニメを見て覚えた日本語での会話も行い、中国から日本のテレビ番組に出演する他、Twitterで日本語での情報発信もしている[42]。日本の芸能人にも関心が高く、モーニング娘。の香港公演に行ったこと、有吉弘行やYoutuberのはじめしゃちょーが好きであることを明らかにしている[43]。また、2020年8月10日に逮捕されたのち、11日深夜に保釈されたときは「（欅坂46の）『不協和音』の歌詞が頭に浮かんだ」と述べた[44][45]。

同じ香港出身のアグネス・チャンについては「親中派で雨傘運動にも偏見があるようなので好きにはなれない。英語名が似ているのが嫌なのでなんとかしたい（笑）」と述べている[46]。

水泳が得意。水泳に関するエピソードは多く、実際に競泳水着で泳いでる様子をプロモーション動画に載せるほどで、クロール、平泳ぎ、背泳ぎをこなしてたり、クイックターンを披露するなどその動画を見るとかなりの腕前なのがわかる[47]。 もし運動に参加していなければ水泳選手となり肩幅が広くなっているとメディアに語るほど水泳に熱中していた少女時代を送っていた[48]。

受賞

2020年11月23日、英国放送協会（BBC）の「100人の女性」に選ばれた[49]。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “#DONKI之歌 Miracle Shopping ~ドン・キホーテのテーマ〜 (Covered by 周庭)｜激安之殿堂主題曲 - YouTube”. www.youtube.com. 2021年1月6日閲覧。
  2. ^ 香港「中国の独裁が近づく」容疑者移送案に危機感　雨傘運動主導の活動家が会見 日本経済新聞 2019年6月10日
  3. ^ “周庭チャンネル - YouTube”. www.youtube.com. 2021年1月5日閲覧。
  4. ^ “BBC 100 Women 2020: Who is on the list this year?” (英語). BBC News. (2020年11月23日). https://www.bbc.com/news/world-55042935 2021年1月7日閲覧。 
  5. ^ "「學民女神」試做卷 被評中等". 星島日報 (中国語). 11 April 2013. 2015年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月23日閲覧。
  6. ^ "周庭：棄英籍參選非大犧牲". 明報 (中国語). 3 December 2017. 2017年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月6日閲覧。
  7. ^ a b c “【速報】香港民主活動家・周庭さん カナダに事実上亡命 「カナダにいて香港に戻らないことを決めた」”. TBS NEWS DIG (2023年12月4日). 2023年12月4日閲覧。
  8. ^ Daily PLANETS "雨傘の女神"の90日戦争――10代オタク女子が戦った香港大規模デモ／「学民思潮」元スポークスマン・周庭さんインタビュー ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 2015年6月19日
  9. ^ “【周庭．專訪】表面柔弱害羞　實際剛強健談　周庭談六年來從政路” (中国語). 香港01 (2019年3月18日). 2020年8月12日閲覧。
  10. ^ “民主派、全人代決定受けセントラル占拠準備”. 香港ポスト. (2012年9月2日). http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9834 2015年1月22日閲覧。 
  11. ^ “セントラル占拠が正式発動、催涙弾で排除”. 香港ポスト. (2014年9月29日). http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=10053 2015年1月22日閲覧。 
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関連項目

外部リンク

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