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「ゴジラジュニア」の版間の差分

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平成ゴジラ大全より加筆。
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=== 創作経緯(ベビー) ===
=== 創作経緯(ベビー) ===
監督の[[大河原孝夫]]によれば、ベビーの登場は東宝プロデューサーの[[富山省吾]]からの強い希望であったといい、当時の恐竜ブームを反映したものではなく、ミニラに代わるキャラクターの登場を意図したものであったという{{R|東宝SF856}}。脚本を担当した[[三村渉]]も、富山からミニラではない新しいかたちのゴジラの子供を要望されたと述べている{{R|大百科MG88}}。
監督の[[大河原孝夫]]によれば、ベビーの登場は東宝プロデューサーの[[富山省吾]]からの強い希望であったといい、当時の恐竜ブームを反映したものではなく、ミニラに代わるキャラクターの登場を意図したものであったという{{R|東宝SF856|平成大全218}}。脚本を担当した[[三村渉]]も、富山からミニラではない新しいかたちのゴジラの子供を要望されたと述べている{{R|大百科MG88}}。


梓との交流について三村は、卵の段階から[[刷り込み]]をやってみたかったといい、また巨大な生物が女子によりかかるアンバランスな面白さを表現したかったと語っている{{R|大百科MG88}}。
梓との交流について三村は、卵の段階から[[刷り込み]]をやってみたかったといい、また巨大な生物が女子によりかかるアンバランスな面白さを表現したかったと語っている{{R|大百科MG88}}。


=== デザイン(ベビー) ===
=== デザイン(ベビー) ===
決定稿デザインは[[西川伸司]]{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG71|東宝SF8122|平成C235|平成P65|東宝特撮映画大全集239|ALL247|C大全144|ゴジラ画集50|超常識134|西川24}}}}。当初は「ゴジラの子供」か「ゴジラザウルスの子供」かで方向性が分かれており、最終的に後者でまとめられた{{R|大百科MG71|東宝SF8114}}。前者のコンセプトは次作のリトルゴジラで活かされた{{refnest|group="出典"|{{R|平成C235|平成P65|ALL247|ALL251|西川24}}}}。可愛らしさの中にリアルな生物感を出すことを課題に、両脚の関節を人間とは逆向きにしている{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|東宝SF8123|造型72|西川24}}}}。監督の大河原孝夫は、プロデューサーの富山省吾はミニラのようなキャラクターを想定していたが、ミニラそのものでは世界観にそぐわないため、特に腐心したと述べ{{R|大全集155}}、また特技監督の川北紘一はベビーのデザインをあまり好んでいなかったと証言している{{R|平成C235}}。
決定稿デザインは[[西川伸司]]{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG71|東宝SF8122|平成大全218|平成C235|平成P65|東宝特撮映画大全集239|ALL247|C大全144|ゴジラ画集50|超常識134}}{{R|西川24}}}}。当初は「ゴジラの子供」か「ゴジラザウルスの子供」かで方向性が分かれており、最終的に後者でまとめられた{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG71|東宝SF8114|平成大全218}}}}。前者のコンセプトは次作のリトルゴジラで活かされた{{refnest|group="出典"|{{R|平成C235|平成P65|ALL247|ALL251|西川24}}}}。可愛らしさの中にリアルな生物感を出すことを課題に、両脚の関節を人間とは逆向きにしている{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|東宝SF8123|造型72|西川24}}}}。監督の大河原孝夫は、プロデューサーの富山省吾はミニラのようなキャラクターを想定していたが、ミニラそのものでは世界観にそぐわないため、特に腐心したと述べ{{R|大全集155}}、また特技監督の川北紘一はベビーのデザインをあまり好んでいなかったと証言している{{R|平成C235}}。


プロポーションは、スーツアクターの破李拳竜をモデルにしている{{R|ゴジラ画集50}}。ゴジラザウルスの子供としつつもゴジラの子供であるという要素も出すため、胴体は恐竜で顔にゴジラらしさを取り入れている{{R|東宝SF8122}}{{efn|破李拳は、『[[怪獣大戦争]]』でのゴジラに似ていると評していた{{R|東宝SF8122}}。}}。また、ゴジラとの共通性を持たせるため、ゴジラザウルスにはなかった[[背びれ]]を設けている{{R|東宝SF8122}}。当初は背びれをゴジラと同じ三つ又状としていたが、最終決定直前デザインの段階で二又状に改められた{{R|大百科MG71}}。股関節は、人間が中に入ることを前提としながらも、実際の恐竜のように胴体の両脇から生えているように見える形状としている{{R|東宝SF8122}}。
プロポーションは、スーツアクターの破李拳竜をモデルにしている{{R|ゴジラ画集50}}。ゴジラザウルスの子供としつつもゴジラの子供であるという要素も出すため、胴体は恐竜で顔にゴジラらしさを取り入れている{{R|東宝SF8122}}{{efn|破李拳は、『[[怪獣大戦争]]』でのゴジラに似ていると評していた{{R|東宝SF8122}}。}}。また、ゴジラとの共通性を持たせるため、ゴジラザウルスにはなかった[[背びれ]]を設けている{{R|東宝SF8122}}。当初は背びれをゴジラと同じ三つ又状としていたが、最終決定直前デザインの段階で二又状に改められた{{R|大百科MG71}}。股関節は、人間が中に入ることを前提としながらも、実際の恐竜のように胴体の両脇から生えているように見える形状としている{{R|東宝SF8122}}。
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=== 造型(ベビー) ===
=== 造型(ベビー) ===
造形は[[サンクアール]]が担当{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|大百科MG71|東宝SF8123|KHBVSMG77|大全集165|大ゴジラ192|画報215|東宝特撮映画大全集239|ALL247|C大全144}}{{R|造型72|若狭5}}}}{{efn|当初は[[モンスターズ (製作会社)|モンスターズ]]が依頼を受けていた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF8116|平成C240|若狭5}}}}。}}。佐藤保がチーフにスーツ製作は[[天木雅和]]をリーダーに{{R|VSMG超全集80|東宝SF8123}} 、三木康次、橋本詳、八木武、島田一明らが担当。
造形は[[サンクアール]]が担当{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|大百科MG71|東宝SF8123|KHBVSMG77|大全集165|大ゴジラ192|画報215|平成大全218|東宝特撮映画大全集239|ALL247}}{{R|C大全144|造型72|若狭5}}}}{{efn|当初は[[モンスターズ (製作会社)|モンスターズ]]が依頼を受けていた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF8116|平成大全219|平成C240|若狭5}}}}。}}。佐藤保がチーフにスーツ製作は[[天木雅和]]をリーダーに{{R|VSMG超全集80|東宝SF8123}} 、三木康次、橋本詳、八木武、島田一明らが担当。


スーツの素材には特殊メイクでも使用するフォームラバー(フォームラテックス{{R|大百科MG71|東宝SF8123}})を使っているため{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|平成C257|超常識134}}}}、非常に柔らかく肌触りが良かったという{{refnest|group="出典"|<ref>『ゴジラvsメカゴジラ』劇場パンフレット。</ref>{{R|大百科MG90|東宝SF8152|平成C257|超常識134}}}}{{efn|戦闘シーンがないため、このような柔らかい素材が用いられたとされる{{R|平成C139}}。}}。演じる破李拳竜も軽くて動きやすかったと証言しているが、着用時に破かないよう気を遣ったとも述べている{{R|平成C257}}。着用時には破李拳とスーツの間に詰め物をすることで体表に凹凸を出し、動きに合わせて凹凸が表面に現れることで筋肉の表現としている{{R|大百科MG90}}。天木は、数日程度で表皮を張り替えるつもりでいたが意外に保ったといい、海に入るシーンでガタがきたと述べている{{R|東宝SF8123}}。
スーツの素材には特殊メイクでも使用するフォームラバー(フォームラテックス{{R|大百科MG71|東宝SF8123}})を使っているため{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|平成大全218|平成C257|超常識134}}}}、非常に柔らかく肌触りが良かったという{{refnest|group="出典"|<ref>『ゴジラvsメカゴジラ』劇場パンフレット。</ref>{{R|大百科MG90|東宝SF8152|平成C257|超常識134}}}}{{efn|戦闘シーンがないため、このような柔らかい素材が用いられたとされる{{R|平成C139}}。}}。演じる破李拳竜も軽くて動きやすかったと証言しているが、着用時に破かないよう気を遣ったとも述べている{{R|平成C257}}。着用時には破李拳とスーツの間に詰め物をすることで体表に凹凸を出し、動きに合わせて凹凸が表面に現れることで筋肉の表現としている{{R|大百科MG90}}。天木は、数日程度で表皮を張り替えるつもりでいたが意外に保ったといい、海に入るシーンでガタがきたと述べている{{R|東宝SF8123}}。


頭部は内蔵メカにより重くなるため、造型側で首に支えを設ける予定であったが、破李拳は固定されると首の動きが表現できなくなるため、自身が耐えればよいとしてこれを断った{{R|東宝SF8125}}。
頭部は内蔵メカにより重くなるため、造型側で首に支えを設ける予定であったが、破李拳は固定されると首の動きが表現できなくなるため、自身が耐えればよいとしてこれを断った{{R|東宝SF8125}}。
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デザイン画では、足の後部の爪は蹴爪として描かれていたが、造型では内側に向けたものとなった{{R|東宝SF8122}}。尻尾の先端にも、スタッフが遊びで付けた背びれが付いている{{R|東宝SF8123}}。
デザイン画では、足の後部の爪は蹴爪として描かれていたが、造型では内側に向けたものとなった{{R|東宝SF8122}}。尻尾の先端にも、スタッフが遊びで付けた背びれが付いている{{R|東宝SF8123}}。


着ぐるみのほか、上半身だけのメカニカルモデルや{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|5499超全集44|大百科MG79|東宝SF8123|KHBVSMG77|東宝特撮映画大全集239|C大全144|造型72}}}}、メカ内蔵の尾や卵から出る際の後頭部、足だけの造形物なども用意された{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG79|東宝SF856|東宝SF8123|東宝SF8123|KHBVSMG77|造型72}}}}。上半身モデルは、スーツと同じ原型から作られたが、メカが内蔵されるため表情が険しくなった{{R|東宝SF8123}}。
着ぐるみのほか、上半身だけのメカニカルモデルや{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|5499超全集44|大百科MG79|東宝SF8123|KHBVSMG77|平成大全218|東宝特撮映画大全集239|C大全144|造型72}}}}、メカ内蔵の尾や卵から出る際の後頭部、足だけの造形物なども用意された{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG79|東宝SF856|東宝SF8123|東宝SF8123|KHBVSMG77|造型72}}}}。上半身モデルは、スーツと同じ原型から作られたが、メカが内蔵されるため表情が険しくなった{{R|東宝SF8123}}。


天木は造形物の顔は[[獅子舞]]に似ていると評しており{{R|東宝SF8123}}、梓役の[[佐野量子]]も撮影後に獅子舞が出てくる夢を見たという{{R|大百科MG90|東宝SF8152}}。
天木は造形物の顔は[[獅子舞]]に似ていると評しており{{R|東宝SF8123}}、梓役の[[佐野量子]]も撮影後に獅子舞が出てくる夢を見たという{{R|大百科MG90|東宝SF8152}}。


そのほか、東宝特美によりラストの海のシーン用に1尺サイズの人形が製作された{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|大百科MG71|KHBVSMG77|大全集165|大ゴジラ192|BEST5468|平成C153|C大全144}}}}。
そのほか、東宝特美によりラストの海のシーン用に1尺サイズの人形が製作された{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|大百科MG71|KHBVSMG77|大全集165|大ゴジラ192|BEST5468|平成大全231|平成C153|C大全144}}}}。


助監督を務めた[[手塚昌明]]は、ベビーゴジラの頭部造形物を所有している{{R|平成C215}}。
助監督を務めた[[手塚昌明]]は、ベビーゴジラの頭部造形物を所有している{{R|平成C215}}。


=== 撮影・演出(ベビー) ===
=== 撮影・演出(ベビー) ===
[[スーツアクター]]は[[破李拳竜]]{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|5499超全集44|東宝SF8125|大ゴジラ192|平成C139|東宝特撮映画大全集237|C大全144|造型72}}}}。
[[スーツアクター]]は[[破李拳竜]]{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集80|5499超全集44|東宝SF8125|大ゴジラ192|平成大全218|平成C139|東宝特撮映画大全集237|C大全144|造型72}}}}。


登場シーンの撮影は特撮班ではなく本編班で行われた{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集87|東宝SF856|大全集155|デイズ396|平成C139|平成P153|東宝特撮映画大全集239|ALL247}}}}。監督の大河原孝夫は、当初川北紘一の特撮班がやると思い込んでいたため、他人事のように考えていたという{{R|大全集155|平成C231}}。ラストの海のシーンのみ特撮班が撮影を行った{{R|平成C153}}。
登場シーンの撮影は特撮班ではなく本編班で行われた{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集87|東宝SF856|大全集155|デイズ396|平成大全218|平成C139|平成P153|東宝特撮映画大全集239|ALL247}}}}。監督の大河原孝夫は、当初川北紘一の特撮班がやると思い込んでいたため、他人事のように考えていたという{{refnest|group="出典"|{{R|大全集155|平成大全218|平成C231}}}}。ラストの海のシーンのみ特撮班が撮影を行った{{R|平成C153}}。


撮影には、サンクアールのスタッフがラジコン操作を行い、フル稼働には10人程度を要していた{{R|東宝SF856}}。撮影現場では、各操作スタッフがカメラの映像を確認できるようモニターが用意されていた{{R|東宝SF856}}。当時の合成は[[ブルーバック]]が主流であったが、ベビーは体色がブルー系のためグリーンバックでの撮影となった{{R|大百科MG79}}。
撮影には、サンクアールのスタッフがラジコン操作を行い、フル稼働には10人程度を要していた{{R|東宝SF856}}。撮影現場では、各操作スタッフがカメラの映像を確認できるようモニターが用意されていた{{R|東宝SF856}}。当時の合成は[[ブルーバック]]が主流であったが、ベビーは体色がブルー系のためグリーンバックでの撮影となった{{R|大百科MG79}}。


破李拳は、演技の参考として動物園を訪れたが、爬虫類はあまり動かないため参考にならず、歩き方は[[クジャク]]などの鳥類を、梓へのじゃれ方はイヌやネコの子供を参考にしている{{R|大百科MG90}}。演技においては、わざとらしくない自然な演技が意識され、破李拳は張り切って動きすぎるため大河原から動かないよう指示されることも度々あったという{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG79|東宝SF8125|平成C257}}}}{{efn|破李拳は、特撮ではカメラの回転速度を上げて撮っているため、その癖が抜けなかったと述べている{{R|大百科MG90}}。}}。また、常に前傾姿勢となるため破李拳は足腰が辛かったといい、現場では椅子を用意してもらいスーツを着たまま座っていた{{R|東宝SF8125|東宝SF8152}}。
破李拳は、演技の参考として動物園を訪れたが、爬虫類はあまり動かないため参考にならず、歩き方は[[クジャク]]などの鳥類を、梓へのじゃれ方はイヌやネコの子供を参考にしている{{R|大百科MG90}}。演技においては、わざとらしくない自然な演技が意識され、破李拳は張り切って動きすぎるため大河原から動かないよう指示されることも度々あったという{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG79|東宝SF8125|平成大全232|平成C257}}}}{{efn|破李拳は、特撮ではカメラの回転速度を上げて撮っているため、その癖が抜けなかったと述べている{{R|大百科MG90}}。}}。また、常に前傾姿勢となるため破李拳は足腰が辛かったといい、現場では椅子を用意してもらいスーツを着たまま座っていた{{R|東宝SF8125|東宝SF8152}}。


足だけのものは、卵から出た一歩目のシーンに用いられた{{R|大百科MG79|東宝SF856}}。当初このシーンは予定になかったが、足の動きを最初に印象づけることで、その後の描写で実際に歩いていなくても足が動いていることを理解させる意図から加えられた{{R|東宝SF856}}。また、大河原はベビーをただかわいく描写するのではなく、誕生前に不気味な様子を描くことで誕生時の意外性を強調し、キャラクター性に幅を持たせることを意図していた{{R|東宝SF856}}。
足だけのものは、卵から出た一歩目のシーンに用いられた{{R|大百科MG79|東宝SF856}}。当初このシーンは予定になかったが、足の動きを最初に印象づけることで、その後の描写で実際に歩いていなくても足が動いていることを理解させる意図から加えられた{{R|東宝SF856}}。また、大河原はベビーをただかわいく描写するのではなく、誕生前に不気味な様子を描くことで誕生時の意外性を強調し、キャラクター性に幅を持たせることを意図していた{{R|東宝SF856}}。
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[[スペースゴジラ]]に襲撃されて[[結晶]]体の[[檻]]に幽閉されるが{{R|平成C167}}、スペースゴジラがゴジラに倒されたことによって解放された。
[[スペースゴジラ]]に襲撃されて[[結晶]]体の[[檻]]に幽閉されるが{{R|平成C167}}、スペースゴジラがゴジラに倒されたことによって解放された。


* アンケート調査でベビーゴジラがもう一度見たいキャラクターNo.1として選ばれたことにより、登場となった<ref>『ゴジラvsスペースゴジラ』劇場パンフレット。</ref>。丸っこく可愛らしい姿は、ヒットした『[[ゴジラvsモスラ]]』の分析により、女性層への訴求を意図したものである{{R|5499超全集26|東宝特撮映画大全集247}}。
* アンケート調査でベビーゴジラがもう一度見たいキャラクターNo.1として選ばれたことにより、登場となった<ref>『ゴジラvsスペースゴジラ』劇場パンフレット。</ref>。丸っこく可愛らしい姿は、ヒットした『[[ゴジラvsモスラ]]』の分析により、女性層への訴求を意図したものである{{refnest|group="出典"|{{R|5499超全集26|平成大全260|東宝特撮映画大全集247}}}}。公開当時、リトルゴジラの存在はファンの間でも賛否が分かれたという{{R|平成大全272}}。
* ゴジラとともに自宅用カラオケを楽しむCMもあった。
* ゴジラとともに自宅用カラオケを楽しむCMもあった。


=== デザイン(リトル) ===
=== デザイン(リトル) ===
デザインは[[西川伸司]]が担当{{refnest|group="出典"|{{R|VSSG超全集76|ALL251|ゴジラ画集59|西川24}}}}。ベビーゴジラでの没案をもとに再デザインされた{{refnest|group="出典"|{{R|ゴジラ画集50|ゴジラ画集59|西川24}}}}{{efn|若狭新一は、造型段階でデザイン画はなく、原型マケットを元に描かれたと証言している{{R|平成C240}}。}}。特技監督の[[川北紘一]]の要望で丸みを帯びたイメージとなっており{{R|東宝SF992|平成C167}}、背びれもサボテンのような形状である{{R|VSSG超全集76}}{{efn|西川によれば、ベビーゴジラのデザインは川北のイメージと異なるものであったため、リトルゴジラでは川北の好みに走ったと述べている{{R|ALL251}}。}}。女児人気も意識し、顔は猫をイメージしている{{R|若狭56}}。
デザインは[[西川伸司]]が担当{{refnest|group="出典"|{{R|VSSG超全集76|ALL251|ゴジラ画集59|西川24}}}}。ベビーゴジラでの没案をもとに再デザインされた{{refnest|group="出典"|{{R|ゴジラ画集50|ゴジラ画集59|西川24}}}}{{efn|若狭新一は、造型段階でデザイン画はなく、原型マケットを元に描かれたと証言している{{R|平成C240}}。}}。特技監督の[[川北紘一]]の要望で丸みを帯びたイメージとなっており{{R|東宝SF992|平成C167}}、背びれもサボテンのような形状である{{R|VSSG超全集76}}{{efn|西川によれば、ベビーゴジラのデザインは川北のイメージと異なるものであったため、リトルゴジラでは川北の好みに走ったと述べている{{R|ALL251}}。}}。女児人気も意識し、顔は猫をイメージしている{{R|平成大全260|若狭56}}。


体色は、ベビーゴジラを踏襲したダークブルーも検討されたが、最終的には明るいグリーンとなった{{R|VSSG超全集76}}。川北は、緑に覆われたバース島での保護色であると想定している{{R|東宝SF962}}。
体色は、ベビーゴジラを踏襲したダークブルーも検討されたが、最終的には明るいグリーンとなった{{R|VSSG超全集76}}。川北は、緑に覆われたバース島での保護色であると想定している{{R|東宝SF962}}。


=== 造型(リトル) ===
=== 造型(リトル) ===
造型は[[モンスターズ (製作会社)|モンスターズ]]{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF992|VSSG超全集76|KHBVSSG39|大ゴジラ198|C大全144|造型76|若狭30}}}}。粘土原型は山田陽が担当{{R|若狭52}}。デザインが難航し、3種類のマケットが制作された{{R|東宝SF992|若狭51}}。
造型は[[モンスターズ (製作会社)|モンスターズ]]{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF992|VSSG超全集76|KHBVSSG39|大ゴジラ198|C大全144|造型76|若狭30}}}}。粘土原型は山田陽が担当{{R|若狭52}}。デザインが難航し、3種類のマケットが制作された{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF992|平成大全260|若狭51}}}}。


ゴジラとは似て非なる印象だが、背びれの配列や尾の形状など、細かいディテールはゴジラを踏襲したものとなっている{{R|平成C173}}。尾の芯となるパーツは、しならせやすいよう節状になっている{{R|VSSG超全集76|若狭61}}。表皮にはアメリカ製のラテックスを用いており、劣化しにくいものであった{{R|造型76}}。目はアクリル製{{R|東宝SF992}}。モンスターズ代表の[[若狭新一]]は、川北のこだわりが強いためにOKが出ず苦労したと語っている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF992|平成C240|若狭30}}}}。
ゴジラとは似て非なる印象だが、背びれの配列や尾の形状など、細かいディテールはゴジラを踏襲したものとなっている{{R|平成C173}}。尾の芯となるパーツは、しならせやすいよう節状になっている{{R|VSSG超全集76|若狭61}}。表皮にはアメリカ製のラテックスを用いており、劣化しにくいものであった{{R|造型76}}。目はアクリル製{{R|東宝SF992}}。モンスターズ代表の[[若狭新一]]は、川北のこだわりが強いためにOKが出ず苦労したと語っている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF992|平成C240|若狭30}}}}。
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=== 撮影・演出(リトル) ===
=== 撮影・演出(リトル) ===
スーツアクターは[[リトル・フランキー]]{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ198|平成C173|東宝特撮映画大全集245|C大全144|造型76|若狭52}}}}。フランキーは身長112センチメートルの[[ミゼットプロレス|ミゼットレスラー]]であり、その体格が造型に活かされたほか、演技においても体力面での不安がなかったという{{R|東宝SF992|平成C173}}{{efn|バース島のセット撮影は最終日で予定時間を越えて翌日早朝にまで及んだが、フランキーはそのまま本業の試合に向かったという{{R|東宝SF982}}。}}。スペースゴジラの攻撃でリトルが宙に浮くシーンでは、フランキーが中に入った状態で吊り上げられている{{R|東宝SF982|平成C180}}。
スーツアクターは[[リトル・フランキー]]{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ198|平成大全260|平成C173|東宝特撮映画大全集245|C大全144|造型76|若狭52}}}}。フランキーは身長112センチメートルの[[ミゼットプロレス|ミゼットレスラー]]であり{{R|平成大全260}}、その体格が造型に活かされたほか、演技においても体力面での不安がなかったという{{R|東宝SF992|平成C173}}{{efn|バース島のセット撮影は最終日で予定時間を越えて翌日早朝にまで及んだが、フランキーはそのまま本業の試合に向かったという{{R|東宝SF982}}。}}。スペースゴジラの攻撃でリトルが宙に浮くシーンでは、フランキーが中に入った状態で吊り上げられている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF982|平成大全271|平成C180}}}}。


脚本では出番は多くなかったが、川北の要望により、スペースゴジラに襲われる場面などが追加された{{R|VSSG超全集2}}。川北は、リトルは成長過程の一過性のキャラクターであり、今しか撮ることができないという想いから入れ込んだことを述べている{{R|VSSG超全集2}}。また、リトルの描写については人間視点で巨大性を出すことよりも、ゴジラとの対比で可愛さや親子の感情を出すことを重視したといい、視点の統一をあえて崩したと述べている{{R|デイズ403}}{{efn|川北は、同年に公開された『[[ガメラ 大怪獣空中決戦]]』について視点の統一の徹底が良くできていたと評しているが、本作品とはあくまで作風が異なり、必ずしも視点を統一する必要はないとしている{{R|デイズ403}}。}}。演技については川北から細かい指示を出さず、自由に演技を行わせることでコミカルさやかわいさを表現している{{R|VSSG超全集2}}。
脚本では出番は多くなかったが、川北の要望により、スペースゴジラに襲われる場面などが追加された{{R|VSSG超全集2}}。川北は、リトルは成長過程の一過性のキャラクターであり、今しか撮ることができないという想いから入れ込んだことを述べている{{R|VSSG超全集2}}。また、リトルの描写については人間視点で巨大性を出すことよりも、ゴジラとの対比で可愛さや親子の感情を出すことを重視したといい、視点の統一をあえて崩したと述べている{{R|デイズ403}}{{efn|川北は、同年に公開された『[[ガメラ 大怪獣空中決戦]]』について視点の統一の徹底が良くできていたと評しているが、本作品とはあくまで作風が異なり、必ずしも視点を統一する必要はないとしている{{R|デイズ403}}。}}。演技については川北から細かい指示を出さず、自由に演技を行わせることでコミカルさやかわいさを表現している{{R|VSSG超全集2}}。
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==== 制作 ====
==== 制作 ====
公開当時はゴジラジュニアの存在は公開日まで極秘とされ、一般には明かされなかった{{R|平成P159}}{{efn|[[生頼範義]]のポスターイラストには小さなゴが描かれていたが、名前は明かされなかった。}}。
公開当時はゴジラジュニアの存在は公開日まで極秘とされ、一般には明かされなかった{{R|平成大全291|平成P159}}。宣伝担当の[[大野浩 (東宝)|大野浩]]は、「ゴジラの死」を主軸に宣伝するためには露出を減らす必要があり、特にゴジラの後継者であるジュニアは見せないほうがいいだろうとの考えであったと述べている。ただし、宣伝方針が決まる前に制作された[[生頼範義]]のポスターイラストにはジュニアが描かれてしまっていた{{R|平成大全291}}。


特技監督の[[川北紘一]]は、「リトルがジュニアゴジラへ成長し、さらに若きゴジラへ成長していく」という構想を『ゴジラvsスペースゴジラ』の時点で述べていた{{R|東宝SF962}}。
特技監督の[[川北紘一]]は、「リトルがジュニアゴジラへ成長し、さらに若きゴジラへ成長していく」という構想を『ゴジラvsスペースゴジラ』の時点で述べていた{{R|東宝SF962}}。


企画初期には、リトルゴジラに初代ゴジラの怨念が取り付いてゴーストゴジラになるという案が存在し{{R|東宝SF1059}}、西川伸司によるラフデザインも描かれていた{{R|西川24}}。ジュニアの身長設定は、この企画案時に初代ゴジラと近いものと想定していたものであった{{R|東宝SF1059}}。ジュニアを原子炉で完全なゴジラに成長させるという案も存在したが、陰惨な内容となることから不採用となった{{R|東宝SF1059}}。
企画初期には、リトルゴジラに初代ゴジラの怨念が取り付いてゴーストゴジラになるという案が存在し{{R|東宝SF1059}}、西川伸司によるラフデザインも描かれていた{{R|西川24}}。ジュニアの身長設定は、この企画案時に初代ゴジラと近いものと想定していたものであった{{R|東宝SF1059}}。ジュニアを原子炉で完全なゴジラに成長させるという案も存在したが{{efn|書籍『平成ゴジラ大全』ではリトルゴジラが原子力発電所でゴジラジュニアになるという展開であったと記述している{{R|平成大全288}}。}}、ストーリーが複雑化することや陰惨な内容となることなどから不採用となった{{R|東宝SF1059|平成大全288}}。脚本を手掛けた[[大森一樹]]は、原子炉の設定は以前に参加していたが未制作に終わった『[[鉄人28号]]』のリメイク企画から転用したと述べている{{R|平成大全288}}。


==== デザイン(ジュニア) ====
==== デザイン(ジュニア) ====
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==== 造型(ジュニア) ====
==== 造型(ジュニア) ====
造型は東宝特殊美術{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2196|VSD超全集70|ALL259|造型80}}}}。雛型は小林知己が製作した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2196|BEST5474|C大全144|造型80}}}}。
造型は東宝特殊美術{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2196|VSD超全集70|平成大全294|ALL259|造型80}}}}。雛型は小林知己が製作した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2196|BEST5474|平成大全294|C大全144|造型80}}}}。


ゴジラよりも前傾姿勢のため、バランスの調整に苦慮したという{{R|VSD超全集70|東宝SF1080}}。尾はゴジラよりも上につけており、足は15センチメートルほどの高下駄になっている{{R|東宝SF1097}}。スーツアクターを務めた破李拳竜によると、前傾姿勢とするために腹部と脚の付根が一体化した構造となっており、デストロイアを見上げるシーンでは尾の付け根に乗って仰け反らなければならないなどの苦労があったという{{R|平成C202|平成C257}}。ふくらはぎはファスナー式にして足を出し入れしやすくしていたが、実際にはシワが寄ってファスナーが上がらず、蝋を塗って滑らせていた{{R|東宝SF1097}}。
ゴジラよりも前傾姿勢のため、バランスの調整に苦慮したという{{R|VSD超全集70|東宝SF1080}}。尾はゴジラよりも上につけており、足は15センチメートルほどの高下駄になっている{{R|東宝SF1097}}。スーツアクターを務めた破李拳竜によると、前傾姿勢とするために腹部と脚の付根が一体化した構造となっており、デストロイアを見上げるシーンでは尾の付け根に乗って仰け反らなければならないなどの苦労があったという{{R|平成C202|平成C257}}。ふくらはぎはファスナー式にして足を出し入れしやすくしていたが、実際にはシワが寄ってファスナーが上がらず、蝋を塗って滑らせていた{{R|東宝SF1097}}。
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スーツは1着だけのため、水中での撮影はスーツの足や尾を外して内部メカも防水を施したうえで行われたが、それでも水によってラジコンが故障し、有線操作に切り替えられた{{R|東宝SF1097}}。撮影後は翌日の撮影に備えて内部メカを分解し、スーツも大型ドライヤーで乾かされた{{R|東宝SF1097}}{{efn|書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、水に浸すシーンの撮影は最後に行われたと記述している{{R|U別冊25}}。}}。
スーツは1着だけのため、水中での撮影はスーツの足や尾を外して内部メカも防水を施したうえで行われたが、それでも水によってラジコンが故障し、有線操作に切り替えられた{{R|東宝SF1097}}。撮影後は翌日の撮影に備えて内部メカを分解し、スーツも大型ドライヤーで乾かされた{{R|東宝SF1097}}{{efn|書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、水に浸すシーンの撮影は最後に行われたと記述している{{R|U別冊25}}。}}。


ベビーと同様、スーツ以外に上半身のみのメカニカルパペットが用意された{{R|VSD超全集70|C大全144}}。そのほか、ゴジラと共演するシーン用の人形(2尺サイズ、1/3サイズ)が製作された{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1080|U別冊22|大ゴジラ2196|平成C202|C大全144}}}}。こちらは尾から伸びた支柱で台座に固定されており、内部メカで足を動かすことにより、歩いているように見せている{{R|東宝SF1080}}。
ベビーと同様、スーツ以外に上半身のみのメカニカルパペットが用意された{{R|VSD超全集70|C大全144}}。そのほか、ゴジラと共演するシーン用の人形(2尺サイズ、1/3サイズ)が製作された{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1080|U別冊22|大ゴジラ2196|平成大全295|平成C202|C大全144}}}}。こちらは尾から伸びた支柱で台座に固定されており、内部メカで足を動かすことにより、歩いているように見せている{{R|東宝SF1080}}。


その後、スーツと小型モデルは2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C211|平成C217}}。
その後、スーツと小型モデルは2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C211|平成C217}}。
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デストロイアとの戦いでは赤い血を流しており、まだ核の影響を受けきっておらずゴジラよりも恐竜に近い存在であることを示している{{R|東宝SF1063}}。
デストロイアとの戦いでは赤い血を流しており、まだ核の影響を受けきっておらずゴジラよりも恐竜に近い存在であることを示している{{R|東宝SF1063}}。


脚本決定稿では、ジュニアは天王洲アイルでの戦いでデストロイアに敗北しており、ゴジラと再会するシーンは存在しなかった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1054|平成C202|東宝特撮映画大全集250}}}}。このシーンを発案した川北は、ゴジラとジュニアの邂逅にデストロイアが割り込むことで感情移入を狙ったと述べている{{R|平成C202}}。また、脚本の描写ではジュニアが強すぎると感じ、オキシジェン・デストロイヤーには歯が立たないという表現に改めている{{R|東宝SF1063}}。ジュニアが吐く熱線でデストロイアが爆発するシーンも撮影されていたが、編集段階でカットされた{{R|東宝SF1080}}。
脚本決定稿では、ジュニアは天王洲アイルでの戦いでデストロイアに敗北しており、ゴジラと再会するシーンは存在しなかった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1054|平成C202|東宝特撮映画大全集250}}}}。このシーンを発案した川北は、ゴジラとジュニアの邂逅にデストロイアが割り込むことで感情移入を狙ったと述べている{{R|平成C202}}。このシーンのため、急遽ジュニアの小型モデルにギミックが追加された{{R|平成大全295}}。また、脚本の描写ではジュニアが強すぎると感じ、オキシジェン・デストロイヤーには歯が立たないという表現に改めている{{R|東宝SF1063}}。ジュニアが吐く熱線でデストロイアが爆発するシーンも撮影されていたが、編集段階でカットされた{{R|東宝SF1080}}。


デストロイアに上空から国際展示場へ落とされるシーンは、実際に建物の上には落とさず、奥に落下させている{{R|東宝SF1080}}。落とされる直前に首を折られる音が入れられているが、川北はそのような意図はなく首を締めているだけという演出であった{{R|東宝SF1063}}。しかし、ジュニアの悲劇性が増すことで観客の感情が牽引され、ゴジラや三枝未希の悲しむ描写が活かされたと述べている{{R|東宝SF1063}}。
デストロイアに上空から国際展示場へ落とされるシーンは、実際に建物の上には落とさず、奥に落下させている{{R|東宝SF1080}}。落とされる直前に首を折られる音が入れられているが、川北はそのような意図はなく首を締めているだけという演出であった{{R|東宝SF1063}}。しかし、ジュニアの悲劇性が増すことで観客の感情が牽引され、ゴジラや三枝未希の悲しむ描写が活かされたと述べている{{R|東宝SF1063}}。このシーンも脚本にはなく、ラストへの盛り上げと舞台を変える意図があった{{R|平成大全288}}。


脚本では明確にゴジラ化したとの記述があるが{{R|東宝SF1052}}、映像では曖昧にされている{{R|平成C207|超常識146}}。川北は、咆哮を入れることでゴジラが生きていると受け取られないか危惧したという{{R|東宝SF1063}}。このシーンはゴジラのスーツを用いているため、スーツアクターもゴジラ役の[[薩摩剣八郎]]が務めたが、薩摩はジュニア役のスーツアクターに演じてほしかったと述べている{{R|東宝SF10148}}。
脚本では明確にゴジラ化したとの記述があるが{{R|東宝SF1052|平成大全304}}、映像では曖昧にされている{{R|平成C207|超常識146}}。川北は、咆哮を入れることでゴジラが生きていると受け取られないか危惧したという{{R|東宝SF1063}}。このシーンはゴジラのスーツを用いているため、スーツアクターもゴジラ役の[[薩摩剣八郎]]が務めたが、薩摩はジュニア役のスーツアクターに演じてほしかったと述べている{{R|東宝SF10148|平成大全304}}。


鳴き声は、当初はゴジラと似たものであったが、ゴジラと区別しづらいという音楽監督の[[伊福部昭]]からの意見により、変更された{{R|東宝SF10154}}。新ゴジラの鳴き声はゴジラと同じものを用いている{{R|東宝SF10154}}。
鳴き声は、当初はゴジラと似たものであったが、ゴジラと区別しづらいという音楽監督の[[伊福部昭]]からの意見により、変更された{{R|東宝SF10154}}。新ゴジラの鳴き声はゴジラと同じものを用いている{{R|東宝SF10154}}。
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<ref name="動画王大図鑑179">{{Harvnb|動画王特別編集ゴジラ大図鑑|2000|p=179|loc=「1990年代 ゴジラvsスペースゴジラ」}}</ref>
<ref name="動画王大図鑑181">{{Harvnb|動画王特別編集ゴジラ大図鑑|2000|p=181|loc=「1990年代 ゴジラvsデストロイア」}}</ref>
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* {{Cite book|和書|title=ゴジラ画報 東宝幻想映画半世紀の歩み|edition=第3版|date=1999-12-24|origdate=1993-12-21|publisher=[[竹書房]]|isbn=4-8124-0581-5|ref={{SfnRef|ゴジラ画報|1999}}}}
* {{Cite book|和書|title=ゴジラ画報 東宝幻想映画半世紀の歩み|edition=第3版|date=1999-12-24|origdate=1993-12-21|publisher=[[竹書房]]|isbn=4-8124-0581-5|ref={{SfnRef|ゴジラ画報|1999}}}}
* {{Cite book|和書|title=動画王特別編集 ゴジラ大図鑑 東宝特撮映画の世界|date=2000-12-16|publisher=[[キネマ旬報社]]|series=キネ旬ムック|isbn=4-87376-558-7|ref={{SfnRef|動画王特別編集ゴジラ大図鑑|2000}}}}
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* {{Cite book|和書|others=編著 [[白石雅彦]]、スーパーバイザー [[富山省吾]]|date=2003-01-20<!--奥付表記-->|title=平成ゴジラ大全 1984-1995|publisher=[[双葉社]]|series=双葉社の大全シリーズ<!--表紙そでより-->|isbn=4-575-29505-1|ref={{SfnRef|平成ゴジラ大全|2003}}}}
* {{Cite book|和書|others=川北紘一 特別監修|date=2009-11-30|title=平成ゴジラ クロニクル|publisher=キネマ旬報社|isbn=978-4-87376-319-4|ref= {{SfnRef|平成ゴジラクロニクル|2009}}}}
* {{Cite book|和書|others=川北紘一 特別監修|date=2009-11-30|title=平成ゴジラ クロニクル|publisher=キネマ旬報社|isbn=978-4-87376-319-4|ref= {{SfnRef|平成ゴジラクロニクル|2009}}}}
* {{Cite book|和書|date=2012-02-10|others=監修:川北紘一|title= 平成ゴジラパーフェクション|publisher=アスキー・メディアワークス|series= DENGEKI HOBBY BOOKS|isbn= 978-4-04-886119-9|ref={{SfnRef|平成ゴジラパーフェクション|2012}}}}
* {{Cite book|和書|date=2012-02-10|others=監修:川北紘一|title= 平成ゴジラパーフェクション|publisher=アスキー・メディアワークス|series= DENGEKI HOBBY BOOKS|isbn= 978-4-04-886119-9|ref={{SfnRef|平成ゴジラパーフェクション|2012}}}}
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* {{Cite book|和書|title=ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE|publisher=[[マガジンハウス]]|series=MAGAZINE HOUSE MOOK|date=2014-09-05|isbn=978-4-8387-8944-3|ref={{SfnRef|GODZILLA60|2014}}}}
* {{Cite book|和書|title=ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE|publisher=[[マガジンハウス]]|series=MAGAZINE HOUSE MOOK|date=2014-09-05|isbn=978-4-8387-8944-3|ref={{SfnRef|GODZILLA60|2014}}}}
* {{Cite book|和書|date=2016-06-24|author=西川伸司|authorlink=西川伸司|title=西川伸司ゴジラ画集|publisher=洋泉社|isbn=978-4-8003-0959-4|ref={{SfnRef|ゴジラ画集|2016}}}}
* {{Cite book|和書|date=2016-06-24|author=西川伸司|authorlink=西川伸司|title=西川伸司ゴジラ画集|publisher=洋泉社|isbn=978-4-8003-0959-4|ref={{SfnRef|ゴジラ画集|2016}}}}
* {{Cite book|和書|others=[協力] 東宝|title=ゴジラの超常識|publisher=[[双葉社]]|date=2016-07-24|origdate=2014-07-06|isbn=978-4-575-31156-3|ref={{SfnRef|超常識|2016}}}}
* {{Cite book|和書|others=[協力] 東宝|title=ゴジラの超常識|publisher=双葉社|date=2016-07-24|origdate=2014-07-06|isbn=978-4-575-31156-3|ref={{SfnRef|超常識|2016}}}}
* {{Cite book|和書|title=シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]|publisher=[[KADOKAWA]]|date=2016-08-06|isbn=978-4-04-895632-1|ref={{SfnRef|Walker|2016}}}}
* {{Cite book|和書|title=シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]|publisher=[[KADOKAWA]]|date=2016-08-06|isbn=978-4-04-895632-1|ref={{SfnRef|Walker|2016}}}}
* {{Cite book|和書|title=ゴジラ解体全書|publisher=[[宝島社]]|date=2016-08-15|origdate=2014-07-26|series=TJ MOOK|isbn=978-4-8002-5699-7|ref={{SfnRef|解体全書|2016}}}}
* {{Cite book|和書|title=ゴジラ解体全書|publisher=[[宝島社]]|date=2016-08-15|origdate=2014-07-26|series=TJ MOOK|isbn=978-4-8002-5699-7|ref={{SfnRef|解体全書|2016}}}}

2024年1月5日 (金) 13:04時点における版

ゴジラジュニア
ゴジラシリーズのキャラクター
初登場ゴジラvsメカゴジラ
作者
  • 西川伸司(ベビー、ジュニア)
  • モンスターズ(リトル)
  • 岡本英郎(ジュニア)
  • 破李拳竜(ベビー、ジュニア)
  • リトルフランキー(リトル)
テンプレートを表示

ゴジラジュニア(Godzilla Jr.)は、特撮映画ゴジラシリーズ」に登場する架空の怪獣。ここではその前身であるベビーゴジラリトルゴジラについても扱う。

概要

ベビーゴジラとして『ゴジラvsメカゴジラ』で初登場。同族・仲間意識はかなり強いものであるらしく、ゴジラはジュニアを助けるためにメカゴジラスペースゴジラと戦う。

昭和ゴジラシリーズのミニラが実子と設定されているのに対し、こちらはゴジラの同族ではあるものの実子ではない[1]

製作の田中友幸は、成長し変化していくことが魅力のキャラクターだと述べる[2]ように、登場回数を重ねるごとに姿と名称が変化し、『ゴジラvsデストロイア』では小さいながらもゴジラに近い姿となる。

各形態のデザインを手掛けた西川伸司は、物語上は同一の存在でも作品ごとに負わされる役割が異なり、デザインの一貫性よりもその都度の役割に応じたものを求められていたと語っている[3]

ベビーゴジラ

諸元
ベビーゴジラ
BABY GODZILLA[出典 1]
別名
身長 1.64 m[出典 4][注釈 2]
全長 3.53 m[出典 5]
体重 420 kg[出典 6]
出身地 アドノア島[出典 7][注釈 3]
出現地 アドノア島[出典 8][注釈 4]

ゴジラvsメカゴジラ』に登場。

ベーリング海のアドノア島にて翼竜の巣跡から発見され、プテラノドンのものと思われていた卵から孵化した、ゴジラザウルスの幼体[出典 9]。京都の国立生命科学研究所での孵化に立ち会った五条梓を母親として認知し、「ベビー」の愛称で親しまれる。通常のゴジラザウルスと異なって背びれを持ち[9]、特に尾の先端にあるものはゴジラと似た形状となっている[28]。雑食性で、好物は花とハンバーガー[4]。孵化前(卵の中)から自分を守ってくれる母性=母親を探し、恐怖を感じると両目が赤く輝いておびえはじめて同族や仲間に助けを求める[出典 10]

アドノア島で托卵してあったと考えられる核廃棄物の影響で怪獣化したラドンとはある種の乳兄弟であり、ベビーが恐怖を感じるとラドンは即座に反応し、ゴジラもまた同族の呼びかけに反応し、ベビーを求めて京都に上陸。ゴジラとほぼ同じ体内構造をしているために同じ弱点を持つとされ、同族であることを理由にゴジラを無人島へおびき寄せる作戦が立てられるが、その移送中にラドンによって奪還。迎撃に出動したメカゴジラとベビーを追ってきたゴジラによる三つ巴の戦いを繰り広げ、ゴジラの勝利に終わる。最初のうちはゴジラに仲間意識を持たずにおびえるが、最後には梓の願いのもと、ゴジラと共に南太平洋のバース島へ渡る。

  • 書籍『ゴジラVSメカゴジラ超全集』では、背びれが存在する理由について、幼体期にのみみられる古代の名残であり、ゴジラの背びれは核エネルギーで変化する際に生じたネオテニーであるものと推測している[28]

創作経緯(ベビー)

監督の大河原孝夫によれば、ベビーの登場は東宝プロデューサーの富山省吾からの強い希望であったといい、当時の恐竜ブームを反映したものではなく、ミニラに代わるキャラクターの登場を意図したものであったという[29][30]。脚本を担当した三村渉も、富山からミニラではない新しいかたちのゴジラの子供を要望されたと述べている[31]

梓との交流について三村は、卵の段階から刷り込みをやってみたかったといい、また巨大な生物が女子によりかかるアンバランスな面白さを表現したかったと語っている[31]

デザイン(ベビー)

決定稿デザインは西川伸司[出典 11]。当初は「ゴジラの子供」か「ゴジラザウルスの子供」かで方向性が分かれており、最終的に後者でまとめられた[出典 12]。前者のコンセプトは次作のリトルゴジラで活かされた[出典 13]。可愛らしさの中にリアルな生物感を出すことを課題に、両脚の関節を人間とは逆向きにしている[出典 14]。監督の大河原孝夫は、プロデューサーの富山省吾はミニラのようなキャラクターを想定していたが、ミニラそのものでは世界観にそぐわないため、特に腐心したと述べ[44]、また特技監督の川北紘一はベビーのデザインをあまり好んでいなかったと証言している[34]

プロポーションは、スーツアクターの破李拳竜をモデルにしている[37]。ゴジラザウルスの子供としつつもゴジラの子供であるという要素も出すため、胴体は恐竜で顔にゴジラらしさを取り入れている[33][注釈 5]。また、ゴジラとの共通性を持たせるため、ゴジラザウルスにはなかった背びれを設けている[33]。当初は背びれをゴジラと同じ三つ又状としていたが、最終決定直前デザインの段階で二又状に改められた[32]。股関節は、人間が中に入ることを前提としながらも、実際の恐竜のように胴体の両脇から生えているように見える形状としている[33]

体色は、大河原から明るいイメージと提示されていたが、検討案の1つとして提出した紫地に青い縞模様を描いたものが好評を得て、模様をつけることも検討されていた[32]。紫は賛否が分かれ、デザイン作業の後半は色と柄の検討が中心となっていった[32]

造型(ベビー)

造形はサンクアールが担当[出典 15][注釈 6]。佐藤保がチーフにスーツ製作は天木雅和をリーダーに[41][42] 、三木康次、橋本詳、八木武、島田一明らが担当。

スーツの素材には特殊メイクでも使用するフォームラバー(フォームラテックス[32][42])を使っているため[出典 17]、非常に柔らかく肌触りが良かったという[出典 18][注釈 7]。演じる破李拳竜も軽くて動きやすかったと証言しているが、着用時に破かないよう気を遣ったとも述べている[51]。着用時には破李拳とスーツの間に詰め物をすることで体表に凹凸を出し、動きに合わせて凹凸が表面に現れることで筋肉の表現としている[53]。天木は、数日程度で表皮を張り替えるつもりでいたが意外に保ったといい、海に入るシーンでガタがきたと述べている[42]

頭部は内蔵メカにより重くなるため、造型側で首に支えを設ける予定であったが、破李拳は固定されると首の動きが表現できなくなるため、自身が耐えればよいとしてこれを断った[55]

デザイン画では、足の後部の爪は蹴爪として描かれていたが、造型では内側に向けたものとなった[33]。尻尾の先端にも、スタッフが遊びで付けた背びれが付いている[42]

着ぐるみのほか、上半身だけのメカニカルモデルや[出典 19]、メカ内蔵の尾や卵から出る際の後頭部、足だけの造形物なども用意された[出典 20]。上半身モデルは、スーツと同じ原型から作られたが、メカが内蔵されるため表情が険しくなった[42]

天木は造形物の顔は獅子舞に似ていると評しており[42]、梓役の佐野量子も撮影後に獅子舞が出てくる夢を見たという[53][54]

そのほか、東宝特美によりラストの海のシーン用に1尺サイズの人形が製作された[出典 21]

助監督を務めた手塚昌明は、ベビーゴジラの頭部造形物を所有している[61]

撮影・演出(ベビー)

スーツアクター破李拳竜[出典 22]

登場シーンの撮影は特撮班ではなく本編班で行われた[出典 23]。監督の大河原孝夫は、当初川北紘一の特撮班がやると思い込んでいたため、他人事のように考えていたという[出典 24]。ラストの海のシーンのみ特撮班が撮影を行った[60]

撮影には、サンクアールのスタッフがラジコン操作を行い、フル稼働には10人程度を要していた[29]。撮影現場では、各操作スタッフがカメラの映像を確認できるようモニターが用意されていた[29]。当時の合成はブルーバックが主流であったが、ベビーは体色がブルー系のためグリーンバックでの撮影となった[57]

破李拳は、演技の参考として動物園を訪れたが、爬虫類はあまり動かないため参考にならず、歩き方はクジャクなどの鳥類を、梓へのじゃれ方はイヌやネコの子供を参考にしている[53]。演技においては、わざとらしくない自然な演技が意識され、破李拳は張り切って動きすぎるため大河原から動かないよう指示されることも度々あったという[出典 25][注釈 8]。また、常に前傾姿勢となるため破李拳は足腰が辛かったといい、現場では椅子を用意してもらいスーツを着たまま座っていた[55][54]

足だけのものは、卵から出た一歩目のシーンに用いられた[57][29]。当初このシーンは予定になかったが、足の動きを最初に印象づけることで、その後の描写で実際に歩いていなくても足が動いていることを理解させる意図から加えられた[29]。また、大河原はベビーをただかわいく描写するのではなく、誕生前に不気味な様子を描くことで誕生時の意外性を強調し、キャラクター性に幅を持たせることを意図していた[29]

ハンバーガーを食べるシーンでは、撮影所近くにあったロッテリアの本物のハンバーガーが用いられた[53]。1回食べるごとに使えなくなるため多数用意され、撮り直すごとに電子レンジで温めていた[53]

海に入るシーンでは、幕張の海に実際にスーツで入って撮影している[57]。サンクアール側は素材の都合から水に入れることに消極的で1回だけと要望していたが、本番では1回でOKにならず4テイク撮る結果となった[57]

鳴き声は、音響効果の佐々木英世が自身の声を加工して用いている[68]。通常、音響効果は撮影後に行われるが、ベビーの鳴き声のみ撮影時に必要なため事前に用意された[68]

前作『ゴジラvsモスラ』の撮影時にゴジラのスーツなどが盗難にあったことから、ベビーの造形物は厳重に保管されていた[53]

リトルゴジラ

諸元
リトルゴジラ
LITTLE GODZILLA[出典 26]
別名 ゴジラの子供[出典 27][注釈 9]
身長 30 m[出典 28]
体重 8,000 t[出典 28]
歩行速度 時速20 km[73][注釈 10]
出身地 バース島[出典 29][注釈 11]
出現地 バース島[出典 30]

ゴジラvsスペースゴジラ』に登場。

バース島に生息。ベビーゴジラがゴジラから発せられた放射能を浴び続けたことで急成長した姿[出典 31]。名前の由来は「リトル(小さい)」から[注釈 12]。恐竜よりも怪獣に近づいている[78]。穏やかで闘争本能がなく、非常に人懐っこい。ゴジラから護られたり、スペースゴジラに敗れたゴジラを介抱するなど、2頭の間にはある種の絆が生まれている。作中において「リトルゴジラ」とは呼ばれず、人間たちからは前作から引き続き「ベビー」と呼称され、また、Gフォースの結城晃からは「チビゴジ」というあだ名が付けられる[出典 32]。作中における「リトル」の呼称は次作『ゴジラvsデストロイア』が初出となる。

本作品でも恐怖を感じると、眼球が赤く光りだす[79][81]。また、ゴジラから発せられる放射線の影響によって身体は少なからずゴジラ化しており、体内には未発達とはいえ核反応が始まっており、反応炉を有している[86]。劇中終盤で放射熱線を吐き出すが、泡状で威力は弱い[出典 33]

スペースゴジラに襲撃されて結晶体のに幽閉されるが[85]、スペースゴジラがゴジラに倒されたことによって解放された。

  • アンケート調査でベビーゴジラがもう一度見たいキャラクターNo.1として選ばれたことにより、登場となった[88]。丸っこく可愛らしい姿は、ヒットした『ゴジラvsモスラ』の分析により、女性層への訴求を意図したものである[出典 34]。公開当時、リトルゴジラの存在はファンの間でも賛否が分かれたという[92]
  • ゴジラとともに自宅用カラオケを楽しむCMもあった。

デザイン(リトル)

デザインは西川伸司が担当[出典 35]。ベビーゴジラでの没案をもとに再デザインされた[出典 36][注釈 13]。特技監督の川北紘一の要望で丸みを帯びたイメージとなっており[95][85]、背びれもサボテンのような形状である[93][注釈 14]。女児人気も意識し、顔は猫をイメージしている[90][96]

体色は、ベビーゴジラを踏襲したダークブルーも検討されたが、最終的には明るいグリーンとなった[93]。川北は、緑に覆われたバース島での保護色であると想定している[97]

造型(リトル)

造型はモンスターズ[出典 37]。粘土原型は山田陽が担当[101]。デザインが難航し、3種類のマケットが制作された[出典 38]

ゴジラとは似て非なる印象だが、背びれの配列や尾の形状など、細かいディテールはゴジラを踏襲したものとなっている[103]。尾の芯となるパーツは、しならせやすいよう節状になっている[93][104]。表皮にはアメリカ製のラテックスを用いており、劣化しにくいものであった[99]。目はアクリル製[95]。モンスターズ代表の若狭新一は、川北のこだわりが強いためにOKが出ず苦労したと語っている[出典 39]

撮影用のほか、イベント展示用の造形物がスーツと同じ型から作られた[61]

その後、スーツとイベント用の造形物は2009年の時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[105][61]

東宝プロデューサーの富山省吾は、川北が強いこだわりをもっていたことから、次第にリトルの顔が川北に見えてきたと述べている[96]

撮影・演出(リトル)

スーツアクターはリトル・フランキー[出典 40]。フランキーは身長112センチメートルのミゼットレスラーであり[90]、その体格が造型に活かされたほか、演技においても体力面での不安がなかったという[95][103][注釈 15]。スペースゴジラの攻撃でリトルが宙に浮くシーンでは、フランキーが中に入った状態で吊り上げられている[出典 41]

脚本では出番は多くなかったが、川北の要望により、スペースゴジラに襲われる場面などが追加された[110]。川北は、リトルは成長過程の一過性のキャラクターであり、今しか撮ることができないという想いから入れ込んだことを述べている[110]。また、リトルの描写については人間視点で巨大性を出すことよりも、ゴジラとの対比で可愛さや親子の感情を出すことを重視したといい、視点の統一をあえて崩したと述べている[111][注釈 16]。演技については川北から細かい指示を出さず、自由に演技を行わせることでコミカルさやかわいさを表現している[110]

泡状の熱線は、シャボン玉をイメージしている[97]。背びれを発光させるなどゴジラを思わせる描写を入れることで、ベビーとの差別化を図っている[112]

ゴジラジュニア

ゴジラvsデストロイア』に登場。『ゴジラアイランド』、セガサターン用ゲームソフト『ゴジラ 列島震撼』にも登場する。

『ゴジラvsデストロイア』のゴジラジュニア

諸元
ゴジラジュニア[注釈 17]
別名 ゴジラの子供[118][注釈 18]
身長 40 m[出典 44]
体重 15,000 t[出典 45][注釈 19]
出身地 バース島[113][122][注釈 20]
出現地 バース島[出典 47][注釈 21]

リトルゴジラが、バース島に含まれる高純度の天然ウランが熱水の影響で起こした核分裂反応により、急激にゴジラと同様の怪獣と化した姿[出典 48]。まだ小さいため、「ゴジラジュニア」もしくは「ジュニア」と呼ばれる。命名者はGフォース司令官の麻生孝昭。出現地点は御前崎→羽田空港→国際展示場[115]

ゴジラとの外見上の相違は、まだ成長過程にあって小さいこと、皮膚がリトルの名残をもつ緑色であること、背びれが小さくあまり目立たないことなど[121][119]。顔つきこそゴジラに似ているものの、全体の姿形はむしろゴジラザウルスに近い[121]。しかし、ゴジラとほぼ同威力の放射熱線[出典 49](放射能火炎[113])を吐けるようになっており、身体能力はゴジラ化している[128]。本作品では眼球が赤く光ることはない[注釈 22]

帰巣本能によりアドノア島へ帰ろうとしている中、ゴジラがジュニアを追ってアドノア島へ向かっていることが判明し、ゴジラをおびき寄せる囮として三枝未希と小沢芽留のテレパシーにより東京へ誘導され、遭遇したデストロイア(集合体)と天王洲で戦う[18][119]

当初はデストロイアの攻撃に圧倒され、格闘戦では戦闘に不慣れな様子を見せて歯が立たず、体内にミクロオキシゲンを注入されて口から泡を吹くなど苦戦するが、隙をついてゴジラ同様の熱線を放って反撃し、左右の突起を吹き飛ばすなどの善戦を見せ、集合体・飛行体を一度は倒すことに成功する。この戦闘では、未希が乗ったヘリコプターにデストロイアの飛翔体が襲いかかろうとしたとき、彼女の悲鳴に反応して熱線でデストロイアを攻撃する場面も見られることや、ゴジラと違って建造物の故意的破壊を行っていないことから、人類との親和性はまだ高い状態にあると思われる[注釈 23]

その後、ジュニアを追ってきたゴジラと羽田空港で再会するが、完全体となって飛来したデストロイアに連れ去られ、有明の上空から投げ落とされて地面に激突し、更にオキシジェンデストロイヤー・レイによる追撃を浴びせられて致命的なダメージを負う。

駆け付けた未希達の前で目を閉じて力尽き、その後に駆け付けたゴジラが自らのエネルギーを分け与えてもほとんど反応せず再び目を閉じて死亡したかに思われたが、ゴジラのメルトダウンによって大量に放出された高濃度の放射能を吸収して蘇生し、完全なゴジラへ急成長を遂げた[127][注釈 24]。ラストは、ゴジラの死を覆い隠す霧の中から完全なゴジラとなったジュニアが姿を現して咆哮し、「ゴジラを襲名する新たな『始まり』」のシーンで、平成VSシリーズは終幕となる[注釈 25]

ジュニアが殺されたときにはゴジラが涙を流したように描写され、それを見た山根ゆかりが「ゴジラが、泣いてる」と呟く。その後、ゴジラはデストロイアに対して激しい攻撃を行った。

制作

公開当時はゴジラジュニアの存在は公開日まで極秘とされ、一般には明かされなかった[131][132]。宣伝担当の大野浩は、「ゴジラの死」を主軸に宣伝するためには露出を減らす必要があり、特にゴジラの後継者であるジュニアは見せないほうがいいだろうとの考えであったと述べている。ただし、宣伝方針が決まる前に制作された生頼範義のポスターイラストにはジュニアが描かれてしまっていた[131]

特技監督の川北紘一は、「リトルがジュニアゴジラへ成長し、さらに若きゴジラへ成長していく」という構想を『ゴジラvsスペースゴジラ』の時点で述べていた[97]

企画初期には、リトルゴジラに初代ゴジラの怨念が取り付いてゴーストゴジラになるという案が存在し[133]、西川伸司によるラフデザインも描かれていた[38]。ジュニアの身長設定は、この企画案時に初代ゴジラと近いものと想定していたものであった[133]。ジュニアを原子炉で完全なゴジラに成長させるという案も存在したが[注釈 26]、ストーリーが複雑化することや陰惨な内容となることなどから不採用となった[133][134]。脚本を手掛けた大森一樹は、原子炉の設定は以前に参加していたが未制作に終わった『鉄人28号』のリメイク企画から転用したと述べている[134]

デザイン(ジュニア)

デザインは西川伸司と岡本英郎[出典 50]。ゴジラと恐竜の中間をイメージしてデザインされた[135][138]。皮膚の質感はゴジラと同質のものとなっている[116]。西川によるデザイン画では、設定身長が昭和のゴジラに近いことから、背びれの並びを昭和と同一にしており、中央の背びれのみを大型にしている[出典 51]

川北は、翌年に公開を控えていたハリウッド版『GODZILLA』のゴジラをイメージして恐竜の要素を取り入れたといい、当時は秘匿されていたハリウッド版のデザインを暗示させていたと述べている[140]。グリーンの体色も、アメリカでのゴジラのイメージを意図したものである[141]

成長した新ゴジラのデザインも起こされていたが、予算やスケジュールの都合から従来のゴジラのスーツを使用して撮影された[出典 52]

造型(ジュニア)

造型は東宝特殊美術[出典 53]。雛型は小林知己が製作した[出典 54]

ゴジラよりも前傾姿勢のため、バランスの調整に苦慮したという[135][142]。尾はゴジラよりも上につけており、足は15センチメートルほどの高下駄になっている[147]。スーツアクターを務めた破李拳竜によると、前傾姿勢とするために腹部と脚の付根が一体化した構造となっており、デストロイアを見上げるシーンでは尾の付け根に乗って仰け反らなければならないなどの苦労があったという[148][51]。ふくらはぎはファスナー式にして足を出し入れしやすくしていたが、実際にはシワが寄ってファスナーが上がらず、蝋を塗って滑らせていた[147]

スーツは1着だけのため、水中での撮影はスーツの足や尾を外して内部メカも防水を施したうえで行われたが、それでも水によってラジコンが故障し、有線操作に切り替えられた[147]。撮影後は翌日の撮影に備えて内部メカを分解し、スーツも大型ドライヤーで乾かされた[147][注釈 27]

ベビーと同様、スーツ以外に上半身のみのメカニカルパペットが用意された[135][18]。そのほか、ゴジラと共演するシーン用の人形(2尺サイズ、1/3サイズ)が製作された[出典 55]。こちらは尾から伸びた支柱で台座に固定されており、内部メカで足を動かすことにより、歩いているように見せている[142]

その後、スーツと小型モデルは2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[105][152]

撮影・演出(ジュニア)

スーツアクターは破李拳竜[出典 56]

ジュニアが中心となる天王洲のシーンでは、ジュニアの身長設定に合わせてミニチュアは従来よりも大きい1/25スケールで作られた[142][148]

デストロイアとの戦いでは赤い血を流しており、まだ核の影響を受けきっておらずゴジラよりも恐竜に近い存在であることを示している[141]

脚本決定稿では、ジュニアは天王洲アイルでの戦いでデストロイアに敗北しており、ゴジラと再会するシーンは存在しなかった[出典 57]。このシーンを発案した川北は、ゴジラとジュニアの邂逅にデストロイアが割り込むことで感情移入を狙ったと述べている[148]。このシーンのため、急遽ジュニアの小型モデルにギミックが追加された[151]。また、脚本の描写ではジュニアが強すぎると感じ、オキシジェン・デストロイヤーには歯が立たないという表現に改めている[141]。ジュニアが吐く熱線でデストロイアが爆発するシーンも撮影されていたが、編集段階でカットされた[142]

デストロイアに上空から国際展示場へ落とされるシーンは、実際に建物の上には落とさず、奥に落下させている[142]。落とされる直前に首を折られる音が入れられているが、川北はそのような意図はなく首を締めているだけという演出であった[141]。しかし、ジュニアの悲劇性が増すことで観客の感情が牽引され、ゴジラや三枝未希の悲しむ描写が活かされたと述べている[141]。このシーンも脚本にはなく、ラストへの盛り上げと舞台を変える意図があった[134]

脚本では明確にゴジラ化したとの記述があるが[130][155]、映像では曖昧にされている[143][123]。川北は、咆哮を入れることでゴジラが生きていると受け取られないか危惧したという[141]。このシーンはゴジラのスーツを用いているため、スーツアクターもゴジラ役の薩摩剣八郎が務めたが、薩摩はジュニア役のスーツアクターに演じてほしかったと述べている[156][155]

鳴き声は、当初はゴジラと似たものであったが、ゴジラと区別しづらいという音楽監督の伊福部昭からの意見により、変更された[157]。新ゴジラの鳴き声はゴジラと同じものを用いている[157]

『ゴジラアイランド』のゴジラジュニア

ゴジラアイランドの怪獣として登場する。オリジナルと違いゴジラの息子という設定。

怪獣病院の養護施設にいたが、ある程度の大きさになったので島の一員になる。養護施設を出た直後にメガロに拉致され、マタンゴ島の砦に幽閉されるが、ゴジラやモスラの共闘で救出される。その後、口から熱線を吐けるようになり、ゴジラと共に敵が差し向ける怪獣たちに立ち向かう。

  • 造形物はバンダイのソフビ人形。オリジナルとは違い目がかわいく茶色い体色をしている。
  • オリジナル同様ゴジラの半分という設定だが、シーンによってはゴジラと同じ大きさだった。

ジゴラ

ジュニアに似た宇宙怪獣[158]。トレマの故郷・トレンディル星に棲息していた古代生物。トレマと仲が良かったが、ザグレスの凶暴電波発信装置によって凶暴化し、トレマによって殺される。トレンディル星人とは平和協定を締結していた模様。劇中では合成で3体が登場。

  • 体色は緑色。
  • 資料によっては、名称をトレンディル星の古代生物と記載している[159][160]

『ゴジラ 列島震撼』のゴジラジュニア

デストロイア登場のマップに現れる。映画のジュニアよりもゴジラ寄りな体型になっているが、設定と同じく背鰭は小さく、体力回復力が速い。

ゲームでは人類の味方としてデストロイア(集合体)と戦う。ただし最終マップではゴジラと対峙すると敵と認識して攻撃する。逆にゴジラもジュニアを攻撃する。

脚註

注釈

  1. ^ 資料によっては、原始恐竜[19]ゴジラの幼体[20]と記述している。
  2. ^ 資料によっては、「1.6メートル」と記述している[19]
  3. ^ 資料によっては、「京都の国立生命体科学研究所」と記述している[19]
  4. ^ 資料によっては、「京都・国立生命科学研究所」と記述している[6][24]
  5. ^ 破李拳は、『怪獣大戦争』でのゴジラに似ていると評していた[33]
  6. ^ 当初はモンスターズが依頼を受けていた[出典 16]
  7. ^ 戦闘シーンがないため、このような柔らかい素材が用いられたとされる[27]
  8. ^ 破李拳は、特撮ではカメラの回転速度を上げて撮っているため、その癖が抜けなかったと述べている[53]
  9. ^ 資料によっては、ゴジラの末裔[7]ゴジラザウルスの子供[10]ゴジラの幼体[78]と記述している。
  10. ^ 資料によっては、「移動能力[70]」「移動速度[79]」と記述している。
  11. ^ 資料によっては「アドノア島」と記述している[75][40]
  12. ^ 劇中での命名者は明らかになっていない[21]
  13. ^ 若狭新一は、造型段階でデザイン画はなく、原型マケットを元に描かれたと証言している[50]
  14. ^ 西川によれば、ベビーゴジラのデザインは川北のイメージと異なるものであったため、リトルゴジラでは川北の好みに走ったと述べている[40]
  15. ^ バース島のセット撮影は最終日で予定時間を越えて翌日早朝にまで及んだが、フランキーはそのまま本業の試合に向かったという[107]
  16. ^ 川北は、同年に公開された『ガメラ 大怪獣空中決戦』について視点の統一の徹底が良くできていたと評しているが、本作品とはあくまで作風が異なり、必ずしも視点を統一する必要はないとしている[111]
  17. ^ 資料によっては、名称をゴジラJr.と表記している[113]
  18. ^ 資料によっては、次世代怪獣王[75]新怪獣王[77]変異恐竜[出典 43]と記述している。
  19. ^ 資料によっては、「2万トン」と記述している[出典 46]
  20. ^ 資料によっては「アドノア島」と記述している[75][116]
  21. ^ 資料によっては、「御前崎沖」と記述している[123]
  22. ^ デストロイアとの戦闘時に怯えるような仕草を見せる場面があるが、眼球は発光しない。
  23. ^ 公開当時に出版された『スクリーン特編版 ゴジラVSデストロイア特集号』(近代映画社)p.22では、「人類に対する敵意は、今ももってはいないようだ」と紹介されている。
  24. ^ 書籍『東宝特撮全怪獣図鑑』では、名称を新ゴジラと記述している[122]。書籍『ゴジラ大辞典』ではゴジラ(第4個体)とカウントしている[129]
  25. ^ このシーンの脚本(決定稿)のト書きは「新生ゴジラが、牙を剥いて、咆哮─ / やつは、人類の敵か、味方か」[130]。また、DVD版の日本語字幕では、この咆哮の際に「ジュニアの咆哮」と明記されている。
  26. ^ 書籍『平成ゴジラ大全』では、リトルゴジラが原子力発電所でゴジラジュニアになるという展開であったと記述している[134]
  27. ^ 書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、水に浸すシーンの撮影は最後に行われたと記述している[149]

出典

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  • 『平成ゴジラ クロニクル』川北紘一 特別監修、キネマ旬報社、2009年11月30日。ISBN 978-4-87376-319-4 
  • 『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一、アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年2月10日。ISBN 978-4-04-886119-9 
  • 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2 
  • 『別冊映画秘宝 オール東宝怪獣大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年4月27日。ISBN 978-4-8003-0362-2 
  • 講談社 編『キャラクター大全 ゴジラ 東宝特撮映画全史』講談社、2014年7月15日。ISBN 978-4-06-219004-6 
  • 『東宝特撮全怪獣図鑑』東宝 協力、小学館、2014年7月28日。ISBN 978-4-09-682090-2 
  • 『ゴジラ大辞典【新装版】』野村宏平 編著、笠倉出版社、2014年8月7日(原著2004年12月5日)。ISBN 978-4-7730-8725-3 
  • 『ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年9月5日。ISBN 978-4-8387-8944-3 
  • 西川伸司『西川伸司ゴジラ画集』洋泉社、2016年6月24日。ISBN 978-4-8003-0959-4 
  • 『ゴジラの超常識』[協力] 東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3 
  • 『シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]』KADOKAWA、2016年8月6日。ISBN 978-4-04-895632-1 
  • 『ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2016年8月15日(原著2014年7月26日)。ISBN 978-4-8002-5699-7 
  • 『GODZILLA GRAPHIC COLLECTION ゴジラ造型写真集』ホビージャパン、2017年7月29日。ISBN 978-4-7986-1474-8 
  • 若狭新一『ゴジラの工房 若狭新一造形写真集』洋泉社、2017年10月21日。ISBN 978-4-8003-1343-0 
  • 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8 
  • 西川伸司『西川伸司デザインワークス』玄光社、2019年2月1日。ISBN 978-4-7683-1150-9 
  • 『ゴジラ 全怪獣大図鑑』講談社〈講談社 ポケット百科シリーズ〉、2021年7月2日。ISBN 978-4-06-523491-4 
  • 『バトル・オブ・メカゴジラ』双葉社〈双葉社スーパームック〉、2022年8月18日。ISBN 978-4-575-45910-4 
  • 講談社 編『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』 vol.0《ゴジラ&東宝特撮作品 総選挙》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2022年12月21日。ISBN 978-4-06-530223-1