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「ゴジラ (平成VSシリーズ)」の版間の差分

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『[[メカゴジラの逆襲]]』([[1975年]])以来、9年ぶりに製作された『ゴジラ』(1984年)にてリニューアルされたゴジラ{{R|BEST5457}}。『[[ゴジラの逆襲]]』([[1955年]])から『メカゴジラの逆襲』までの作品とは繋がりがなく{{efn|劇中世界内においては2体目のゴジラとなる{{R|U別冊36}}。}}、[[正義の味方]]となっていった同時期の[[ゴジラ (2代目)]]と異なり、[[ゴジラ (初代)|初代ゴジラ]]を踏襲した凶暴な怪獣となっている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ152|デイズ340|BEST5457}}}}。
『[[メカゴジラの逆襲]]』([[1975年]])以来、9年ぶりに製作された『ゴジラ』(1984年)にてリニューアルされたゴジラ{{R|BEST5457}}。『[[ゴジラの逆襲]]』([[1955年]])から『メカゴジラの逆襲』までの作品とは繋がりがなく{{efn|劇中世界内においては2体目のゴジラとなる{{R|U別冊36}}。}}、[[正義の味方]]となっていった同時期の[[ゴジラ (2代目)]]と異なり、[[ゴジラ (初代)|初代ゴジラ]]を踏襲した凶暴な怪獣となっている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ152|デイズ340|BEST5457}}}}。


設定については、現実世界での建築物の高層化を踏まえ、身長が従来の50メートルから80-100メートルと大型化されているのが特徴である{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF174|BEST5457|Walker48}}}}。また、描写についても、[[原子力発電所]]を襲撃する、[[原子力潜水艦]]のエネルギーで強化するなど、[[原子力|核エネルギー]]をエネルギー源としていることが明確に描かれている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科126|大ゴジラ152|BEST5457|超常識108|Walker50|全怪獣大図鑑122}}}}ほか、生物としての側面が強調されているのも特徴である{{R|最新大百科15|デイズ340}}。
設定については、現実世界での建築物の高層化を踏まえ、身長が従来の50メートルから80 - 100メートルと大型化されているのが特徴である{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF174|BEST5457|Walker48}}}}。また、描写についても、[[原子力発電所]]を襲撃する、[[原子力潜水艦]]のエネルギーで強化するなど、[[原子力|核エネルギー]]をエネルギー源としていることが明確に描かれている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科126|大ゴジラ152|BEST5457|超常識108|Walker50|全怪獣大図鑑122}}}}ほか、生物としての側面が強調されているのも特徴である{{R|最新大百科15|デイズ340}}。
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=== 『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)まで ===
=== 『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)まで ===
{{キャラスペック
{{キャラスペック
|名称=ゴジラ
|名称=ゴジラ
|英字表記=GODZILLA{{R|全怪獣大図鑑3代目}}
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|別名=怪獣王{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集79|来襲212|5499超全集10|東宝特撮映画大全集3代目|東宝全怪獣3代目|超常識3代目|全怪獣大図鑑3代目}}}}
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{{キャラスペック
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|名称=ゴジラ
|名称=ゴジラ
|英字表記=GODZILLA{{R|大百科SG103|全怪獣大図鑑4代目}}
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[[ベーリング海]]に転移されたゴジラザウルスが、転送地点で沈没事故を起こした[[原子力潜水艦]]の核燃料でゴジラに転生したうえ、民間企業の原潜を撃沈して強大な核エネルギーを吸収したことによって誕生した、新たなゴジラ{{refnest|group="出典"|{{R|5499超全集27|PANF|全怪獣大図鑑126}}}}。腰の辺りには「第二の脳」ともいうべき下半身の運動を司る神経節がある。これは骨に守られていないため、弱点でもある。武器は放射熱線、体内放射。
[[ベーリング海]]に転移されたゴジラザウルスが、転送地点で沈没事故を起こした[[原子力潜水艦]]の核燃料でゴジラに転生したうえ、民間企業・帝洋グループの原潜を撃沈して強大な核エネルギーを吸収したことによって誕生した、新たなゴジラ{{refnest|group="出典"|{{R|5499超全集27|PANF|全怪獣大図鑑126|GTOM vol.116}}}}。腰の辺りには「第二の脳」ともいうべき下半身の運動を司る神経節がある。これは骨に守られていないため、弱点でもある。武器は放射熱線、体内放射。


尾の節の数は24節{{R|超最新212}}、背びれは5列、手および足の指は4本。『vsキングギドラ』劇中では三代目と同一の存在かどうかは明確になっておらず{{R|怪獣大全集6}}、資料によって扱いが異なる。シリーズを通して見る場合には'''四代目ゴジラ'''{{refnest|group="出典"|{{R|超最新25|99謎36|画報22}}}}、または'''新三代目ゴジラ'''{{R|大辞典3'}}もしくは'''パワーアップした三代目ゴジラ'''{{R|5499超全集185|2000超全集50}}、'''新初代'''{{R|画報22}}とも呼ばれる。
尾の節の数は24節{{R|超最新212}}、背びれは5列、手および足の指は4本。『vsキングギドラ』劇中では三代目と同一の存在かどうかは明確になっておらず{{R|怪獣大全集6}}、資料によって扱いが異なる。シリーズを通して見る場合には'''四代目ゴジラ'''{{refnest|group="出典"|{{R|超最新25|99謎36|画報22}}}}、または'''新三代目ゴジラ'''{{R|大辞典3'}}もしくは'''パワーアップした三代目ゴジラ'''{{R|5499超全集185|2000超全集50}}、'''新初代'''{{R|画報22}}とも呼ばれる。
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=== 演技 ===
=== 演技 ===
[[スーツアクター]]は[[薩摩剣八郎]]{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|平成大全110|平成C254|C大全138|VSBCOMP60}}{{Sfn|東宝特撮映画大全集|2012|pp=209,221,225,235,237,247,251}}}}。当初は、薩摩が主催する劇団の若手俳優が演じる予定であったが辞退されたため、薩摩が担当することとなった{{R|大ゴジラ173|平成大全110}}。
[[スーツアクター]]は[[薩摩剣八郎]]{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|平成大全110|平成C254|C大全138|VSBCOMP60|GTOM vol.056|GTOM vol.096|GTOM vol.0922|GTOM vol.116|GTOM vol.1120}}{{R|GTOM vol.156}}{{Sfn|東宝特撮映画大全集|2012|pp=209,221,225,235,237,247,251}}}}。当初は、薩摩が主催する劇団の若手俳優が演じる予定であったが辞退されたため、薩摩が担当することとなった{{R|大ゴジラ173|平成大全110}}。


薩摩は、84ゴジラのスーツは100キログラム近くあって歩きづらく、手も硬く動かしづらかったと証言している{{R|怪獣大全集84}}{{efn|薩摩は、動きが硬いロボットのようであったとも述懐している{{R|大ゴジラ173}}。}}。薩摩は演技に悔いが残り、『vsビオランテ』で再度起用された際には自分だけの薩摩流ゴジラを作り出すことを目標に掲げた{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科40|平成P124|VSBCOMP60}}}}。初代の中島春雄同様に動物園で動物の動きを研究し、ゴリラの背を反らせる姿勢やゾウの後ろ足の動きなどを取り入れている{{R|平成P124}}。また、脇を締めた隙を見せない構えは薩摩が師事していた[[示現流]]の型が元になっており、これによって腕の動きが小さくなることから、指先を動かして芝居をつけることを意識している{{R|平成P124}}。薩摩は、撮影前に脇を締めた状態で丸太を打つ練習を行い、これを「ゴジラ拳法」と称していた{{R|VSBCOMP60}}。
薩摩は、84ゴジラのスーツは100キログラム近くあって歩きづらく、手も硬く動かしづらかったと証言している{{R|怪獣大全集84}}{{efn|薩摩は、動きが硬いロボットのようであったとも述懐している{{R|大ゴジラ173}}。}}。薩摩は演技に悔いが残り、『vsビオランテ』で再度起用された際には自分だけの薩摩流ゴジラを作り出すことを目標に掲げた{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科40|平成P124|VSBCOMP60}}}}。初代の中島春雄同様に動物園で動物の動きを研究し、ゴリラの背を反らせる姿勢やゾウの後ろ足の動きなどを取り入れている{{R|平成P124}}。また、脇を締めた隙を見せない構えは薩摩が師事していた[[示現流]]の型が元になっており、これによって腕の動きが小さくなることから、指先を動かして芝居をつけることを意識している{{R|平成P124}}。薩摩は、撮影前に脇を締めた状態で丸太を打つ練習を行い、これを「ゴジラ拳法」と称していた{{R|VSBCOMP60}}。
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* [[ラドン (架空の怪獣)|ラドン]]
* [[ラドン (架空の怪獣)|ラドン]]
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|ラドゴジ{{refnest|group="出典"|{{R|大全集42|KHBVSSG24|大ゴジラ27|ALL246|C大全140|G60110|造型}}}}{{efn|ラドンに由来する{{R|G60110}}。}}
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|1994年
|1994年
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* [[モゲラ]]
* [[モゲラ]]
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|モゲゴジ{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSSG24|大ゴジラ27|平成C210|ALL250|C大全140|G60110|造型}}}}{{efn|モゲラに由来する{{R|G60110}}。}}
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|1995年
|1995年
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== 『ゴジラ』 ==
== 『ゴジラ』 ==
出現地点は青ヶ島北西50キロメートル→静岡・井浜原発→東京湾→銀座→[[新宿]]→[[三原山]]{{R|5499超全集10}}。
出現地点は青ヶ島北西50キロメートル→静岡・井浜原発→東京湾→銀座→[[新宿]]→[[三原山]]{{R|5499超全集10}}。熱線は射程が長く直進性が高い、ビーム状のものとなっている{{R|大解剖図鑑80}}。


三白眼は極端に上目使いで凶悪そうなものになっており、下顎は厚く、四角くなり力強さが増している{{R|大解剖図鑑80}}。背ビレは3列で中央以外の左右の列も大きめになっており、最も大きなピークが中央より下になっている{{R|大解剖図鑑80}}。足の4本指の親指は初代ほど離れておらず、長い尻尾の先端は細くなっている{{R|大解剖図鑑80}}。
大黒島の火山噴火で覚醒し{{R|東宝特撮映画大全集210|東宝全怪獣76}}、ソ連の原子力潜水艦静岡の井浜原子力発電所などを襲撃した{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集210}}後に東京湾に現れて上陸すると、新宿副都心や有楽町を中心に暴れ回る{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑122}}。いったんは新宿で[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーX|スーパーX]]のカドミウム弾によって力を失って活動を抑制されるが{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑122}}、上空でアメリカとソ連の核ミサイルが衝突して[[高高度核爆発#影響|爆発したエネルギー]]を吸収して復活し、スーパーXを撃墜する{{R|U別冊36}}。しかし、ある一定の音波に反応する習性を利用された結果、鳥の鳴き声から生成した誘導用超音波で磁性体を刺激されて三原山へ誘導され、人工的に爆発・噴火させられた火口へ落下した{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝全怪獣76|PANF}}}}。

大黒島の火山噴火で覚醒し{{R|東宝特撮映画大全集210|東宝全怪獣76}}、第五八幡丸と大黒島西端で遭遇した後、エネルギー源である核分裂物質を求めて、八丈島の南でソ連の原子力潜水艦静岡の井浜原子力発電所などを襲撃して放射性物質を吸収した{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集210}}後に東京湾に現れて上陸すると、新宿副都心や有楽町を中心に暴れ回る{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑122}}。いったんは新宿で[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーX|スーパーX]]のカドミウム弾によって力を失って活動を抑制されるが{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑122}}、上空でアメリカとソ連の核ミサイルが衝突して[[高高度核爆発#影響|爆発したエネルギー]]を吸収して復活し、スーパーXを撃墜する{{R|U別冊36}}。しかし、ある一定の音波に反応する習性を利用された結果、鳥の鳴き声から生成した誘導用超音波で磁性体を刺激されて三原山へ誘導され、人工的に爆発・噴火させられた火口へ落下した{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝全怪獣76|PANF}}}}。


体表には、放射能の影響で突然変異した[[フナムシ]]の怪獣[[ゴジラ (1984年の映画)#ショッキラス|ショッキラス]]が寄生している。
体表には、放射能の影響で突然変異した[[フナムシ]]の怪獣[[ゴジラ (1984年の映画)#ショッキラス|ショッキラス]]が寄生している。
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; スーツ
; スーツ
: 「怖いゴジラ」への原点回帰を果たすべく、犬歯が強調され、耳介や4本指の足、3列の背びれなど、初代ゴジラを意識したデザインとなっている{{refnest|group="出典"|{{R|超最新212|大全集40|大ゴジラ154|東宝特撮映画大全集211|ALL230|造型54}}}}。また、人間的に見えないよう、細い腕と太い脚など重心が下方にある、どっしりとした体型となっている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科46|デイズ345|ALL218}}}}。人型に見えないよう肩の位置を従来より15センチメートルほど上げており、腕を短く見せている{{R|平成大全63|ALL216}}{{efn|安丸は2019年に登壇したトークイベントにて、デザイン当時は初代ゴジラを作った[[利光貞三]]がまだ東宝に健在だったため、彼から原水爆のキノコ雲を顔のイメージとしたとの旨を聞き出して自身もそれを念頭に置き、原典のイメージを盛り込んだとの旨を明かしている<ref>{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20190301-780377/2|title=『ゴジラ(84)』トークイベント、"昭和最後のゴジラ"を創造したレジェンドたちが特撮映画の魅力を語る|newspaper=マイナビニュース|publisher=マイナビ|page=2|date=2019-03-01|accessdate=2023-08-08}}</ref>。}}。爪は初期のような鋭さとなり、色もオレンジがかったものとなった{{R|大百科M150}}。
: 「怖いゴジラ」への原点回帰を果たすべく、犬歯が強調され、耳介や4本指の足、3列の背びれなど、初代ゴジラを意識したデザインとなっている{{refnest|group="出典"|{{R|超最新212|大全集40|大ゴジラ154|東宝特撮映画大全集211|ALL230|造型54|大解剖図鑑80}}}}。また、人間的に見えないよう、細い腕と太い脚など重心が下方にある、どっしりとした体型となっている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科46|デイズ345|ALL218}}}}。人型に見えないよう肩の位置を従来より15センチメートルほど上げており、腕を短く見せている{{R|平成大全63|ALL216}}{{efn|安丸は2019年に登壇したトークイベントにて、デザイン当時は初代ゴジラを作った[[利光貞三]]がまだ東宝に健在だったため、彼から原水爆のキノコ雲を顔のイメージとしたとの旨を聞き出して自身もそれを念頭に置き、原典のイメージを盛り込んだとの旨を明かしている<ref>{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20190301-780377/2|title=『ゴジラ(84)』トークイベント、"昭和最後のゴジラ"を創造したレジェンドたちが特撮映画の魅力を語る|newspaper=マイナビニュース|publisher=マイナビ|page=2|date=2019-03-01|accessdate=2023-08-08}}</ref>。}}。爪は初期のような鋭さとなり、色もオレンジがかったものとなった{{R|大百科M150}}。頭頂部や平らな眉は安丸信行が造形した『[[ゴジラ対メガロ]]』(1973年)のゴジラに通じている{{R|大解剖図鑑80}}。
: スーツは2体製作された{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ154|平成大全63|ALL216|C大全138|造型53}}}}。便宜上、最初に作られたものが'''海用'''、2体目が'''陸用'''と呼ばれ、海シーンで用いるために専用のものを最初から用意したものである{{R|大ゴジラ154|平成大全63}}{{efn|ただし、実際の撮影では後者も海のシーンに用いられた{{R|大ゴジラ154}}。また、陸用の手足は海用のものを流用したとする説も存在する{{R|C大全138}}。資料によっては、それぞれ'''1号スーツ'''・'''2号スーツ'''と区別している{{R|大ゴジラ154|C大全138}}。}}。このうち、海用のものは厚みを減らしており{{R|造型115}}、頭部の内部メカの仕様が異なるため、顔の印象も異なっている{{R|大ゴジラ154}}。また、背びれの形状も異なっている{{R|C大全138}}。海用は東京湾上陸シーンと原発襲撃シーン、陸用は都内襲撃シーンと撮影後半での東京湾襲撃シーンで用いられた{{R|大ゴジラ154|C大全138}}。なお、後年に[[酒井ゆうじ]]がインタビューで明かしたところによれば、陸用の中央の一番大きな背びれは84ゴジラにしか存在しておらず、ビオゴジ以降のスーツではまったく使用されていないという<ref>{{Cite web|和書|url=https://jp.ric-toy.com/sakaiyuji_interview_1984|title=酒井ゆうじ氏インタビュー ゴジラ1984|website=少年リック|publisher=エクスプラス|accessdate=2023-08-23}}</ref>。
: スーツは2体製作された{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ154|平成大全63|ALL216|C大全138|造型53}}}}。便宜上、最初に作られたものが'''海用'''、2体目が'''陸用'''と呼ばれ、海シーンで用いるために専用のものを最初から用意したものである{{R|大ゴジラ154|平成大全63}}{{efn|ただし、実際の撮影では後者も海のシーンに用いられた{{R|大ゴジラ154}}。また、陸用の手足は海用のものを流用したとする説も存在する{{R|C大全138}}。資料によっては、それぞれ'''1号スーツ'''・'''2号スーツ'''と区別している{{R|大ゴジラ154|C大全138}}。}}。このうち、海用のものは厚みを減らしており{{R|造型115}}、頭部の内部メカの仕様が異なるため、顔の印象も異なっている{{R|大ゴジラ154}}。また、背びれの形状も異なっている{{R|C大全138}}。海用は東京湾上陸シーンと原発襲撃シーン、陸用は都内襲撃シーンと撮影後半での東京湾襲撃シーンで用いられた{{R|大ゴジラ154|C大全138}}。なお、後年に[[酒井ゆうじ]]がインタビューで明かしたところによれば、陸用の中央の一番大きな背びれは84ゴジラにしか存在しておらず、ビオゴジ以降のスーツではまったく使用されていないという<ref>{{Cite web|和書|url=https://jp.ric-toy.com/sakaiyuji_interview_1984|title=酒井ゆうじ氏インタビュー ゴジラ1984|website=少年リック|publisher=エクスプラス|accessdate=2023-08-23}}</ref>。
: 昭和ゴジラは胴体をウレタンで造形したが、この84ゴジラでは、頭部・胴体・表皮のひだまで含めた1メートル大(3尺)の全身の粘土原型が、安丸によって作られた{{refnest|group="出典"|{{R|大全集40|平成大全49|平成C236|C大全138}}}}{{efn|安丸は、従来の作り方では筋肉質な平成ゴジラの体は作れないと述懐している{{R|平成C236}}。}}。この粘土原型から[[繊維強化プラスチック|FRP]]製の胴体の雛型を起こし{{R|造型54}}、これを[[ラテックス]]で抜いた一枚皮による一体成型方式で、胴体が造型された{{refnest|group="出典"|{{R|超最新208|大全集40|大ゴジラ162|平成大全63|平成C236|東宝特撮映画大全集211|C大全138}}}}{{efn|小林によれば、当初はラテックスの表皮を完成させた後に発泡剤を流し込む予定であったが、うまくいかなかったため、表皮だけ利用するかたちになったという{{R|大ゴジラ174}}。}}。しかし、この製法では外見こそ良くなったものの遊びの部分がないために動けず、関節を切るなどして稼働できるよう対応した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ162|平成大全63|ALL216}}}}。頭部のメカが重く、これを支えるために肩には鉄骨が入れられ、背びれも発光ギミック入りのFRP製となった{{R|東宝特撮映画大全集211|C大全138}}。口の開閉ギミックは、従来はモーターによる稼働であったが、本作品以降はフロンガスを用いたエアシリンダー式となった{{R|TCMP82}}{{efn|ガスのタンクは尾の根元に存在する{{R|TCMP82}}。撮影前の特写では、開閉ギミックの制作が間に合っていなかったため、棒で口を開閉していた{{R|大ゴジラ156}}。特殊技術の[[中野昭慶]]によれば、工業用ロボットの普及により、こうした機械部品の入手が以前より容易になったという{{R|デイズ345}}。}}。
: 昭和ゴジラは胴体をウレタンで造形したが、この84ゴジラでは、頭部・胴体・表皮のひだまで含めた1メートル大(3尺)の全身の粘土原型が、安丸によって作られた{{refnest|group="出典"|{{R|大全集40|平成大全49|平成C236|C大全138}}}}{{efn|安丸は、従来の作り方では筋肉質な平成ゴジラの体は作れないと述懐している{{R|平成C236}}。}}。この粘土原型から[[繊維強化プラスチック|FRP]]製の胴体の雛型を起こし{{R|造型54}}、これを[[ラテックス]]で抜いた一枚皮による一体成型方式で、胴体が造型された{{refnest|group="出典"|{{R|超最新208|大全集40|大ゴジラ162|平成大全63|平成C236|東宝特撮映画大全集211|C大全138}}}}{{efn|小林によれば、当初はラテックスの表皮を完成させた後に発泡剤を流し込む予定であったが、うまくいかなかったため、表皮だけ利用するかたちになったという{{R|大ゴジラ174}}。}}。しかし、この製法では外見こそ良くなったものの遊びの部分がないために動けず、関節を切るなどして稼働できるよう対応した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ162|平成大全63|ALL216}}}}。これまでのウレタン直付けとは異なり、全身の粘土原型から型抜きした皮を貼って製作された表皮は緻密になった一方で、荒々しさは薄れている{{R|大解剖図鑑80}}。頭部のメカが重く、これを支えるために肩には鉄骨が入れられ、背びれも発光ギミック入りのFRP製となった{{R|東宝特撮映画大全集211|C大全138}}。口の開閉ギミックは、従来はモーターによる稼働であったが、本作品以降はフロンガスを用いたエアシリンダー式となった{{R|TCMP82}}{{efn|ガスのタンクは尾の根元に存在する{{R|TCMP82}}。撮影前の特写では、開閉ギミックの制作が間に合っていなかったため、棒で口を開閉していた{{R|大ゴジラ156}}。特殊技術の[[中野昭慶]]によれば、工業用ロボットの普及により、こうした機械部品の入手が以前より容易になったという{{R|デイズ345}}。}}。
: スーツアクターを務めた薩摩剣八郎は、当初の段階では演じる予定でなかったためにサイズが合っておらず、たるんでシワが多くなってしまった{{R|大ゴジラ173|平成大全63}}ほか、覗き穴の位置も合っていなかったために自ら開けたという{{R|造型122}}{{efn|務めた経緯など、詳細については[[薩摩剣八郎#ゴジラに関するエピソード]]を参照。}}。4本指の手は、スーツの小指に自身の薬指と小指を入れている{{R|造型122}}。
: スーツアクターを務めた薩摩剣八郎は、当初の段階では演じる予定でなかったためにサイズが合っておらず、たるんでシワが多くなってしまった{{R|大ゴジラ173|平成大全63}}ほか、覗き穴の位置も合っていなかったために自ら開けたという{{R|造型122}}{{efn|務めた経緯など、詳細については[[薩摩剣八郎#ゴジラに関するエピソード]]を参照。}}。4本指の手は、スーツの小指に自身の薬指と小指を入れている{{R|造型122}}。
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; サイボットゴジラ
; サイボットゴジラ
: 従来の着ぐるみでは難しい「表情の演技」を追求するために造られた、コンピュータ制御によって目と口と首、両腕を油圧と空圧で動かすアップ撮影用のロボット{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG161|デイズ345|BEST5457|5499超全集16|東宝特撮映画大全集211|特撮全史}}}}。身長4.8メートル、尾の長さ5.2メートル、重量1.2トン{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|大ゴジラ160|画報201|東宝特撮映画大全集211}}}}。製作費は1億500万円{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|大ゴジラ160|造型56}}}}。原型は加茂哲、内部骨格は水野俊一が手掛けた{{R|東宝SF1100|大全集40}}。
: 従来の着ぐるみでは難しい「表情の演技」「呼吸の動き」を追求するために造られた、内部メカのコンピュータ制御によって目と口と首、両腕を油圧と空圧で動かすアップ撮影用のロボット{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG161|デイズ345|BEST5457|5499超全集16|東宝特撮映画大全集211|特撮全史|大解剖図鑑80|超解体全書21}}}}。身長4.8メートル{{R|大解剖図鑑80}}、尾の長さ5.2メートル、重量1.2トン{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|大ゴジラ160|画報201|東宝特撮映画大全集211}}}}。製作費は1億500万円{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|大ゴジラ160|造型56}}}}。原型は加茂哲、内部骨格は水野俊一が手掛けた{{R|東宝SF1100|大全集40}}。
: ロボット製作会社の「株式会社みづの」に外注され{{efn|「サイボット」は「サイボーグ」と「ロボット」を合わせた水野俊一による造語であり{{R|moviedetail03-02}}、みづのの商標登録である{{R|大ゴジラ160}}。}}、制作された金属骨格に、アトリエ十指作によるラテックス製の外皮がつけられた{{R|造型56}}{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、安丸らによると記述している{{R|C大全138}}。}}。上下に分割が可能で、撮影では上半身が主に使用された{{refnest|group="出典"|{{R|大全集40|大ゴジラ160|5499超全集16|平成大全61|造型56}}}}{{efn|書籍『ゴジラ造型写真集』では、スタジオの大きさの都合から撮影時に上半身のみが用いられて撮影終了後に別製作の下半身が組み合わされ、映画PRに用いられたと記述している{{R|造型56}}。}}。スーツとは別工程で製作されたため、頭部の形状が異なっている{{R|造型56}}{{efn|安丸は、顔がスーツに似ず、苦労した旨を語っている{{R|ALL216}}。}}。
: ロボット製作会社の「株式会社みづの」に外注され{{efn|「サイボット」は「サイボーグ」と「ロボット」を合わせた水野俊一による造語であり{{R|moviedetail03-02}}、みづのの商標登録である{{R|大ゴジラ160}}。}}、制作された金属骨格に、アトリエ十指作によるラテックス製の外皮がつけられた{{R|造型56}}{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、安丸らによると記述している{{R|C大全138}}。}}。上下に分割が可能で、撮影では上半身が主に使用された{{refnest|group="出典"|{{R|大全集40|大ゴジラ160|5499超全集16|平成大全61|造型56|大解剖図鑑80}}}}{{efn|書籍によっては、スタジオの大きさの都合から撮影時に上半身のみが用いられて撮影終了後に別製作の下半身が組み合わされ、映画PRに用いられたと記述している{{R|造型56|大解剖図鑑80}}。}}。スーツとは別工程で製作されたため、内部骨格や頭部の形状が異なっている{{R|造型56}}{{efn|安丸は、顔がスーツに似ず、苦労した旨を語っている{{R|ALL216}}。}}。スーツとは瞳の大きさの比率の違いで表情の印象が異なっている{{R|大解剖図鑑80}}。内部メカの可動部をスーツでは役者の頭が入る部分に設けているため、首が頭部の付け根でくびれている{{R|大解剖図鑑80}}。首と同様に腰も可動のためにくびれている{{R|大解剖図鑑80}}。
: 呼吸を表現するために胸が動き、腕も動くことが可能だが、スムーズには動かない{{R|大解剖図鑑80}}。
: なお、特技監督を務めた中野によれば、スタジオ内は埃が多いことから接点不良によるコンピュータの故障が懸念されていたほか{{R|東宝SF1100}}、撮影の進行に伴って各部のゴムが腐食し、最初は滑らかだった動きが次第に悪くなっていったそうである{{R|moviedetail03-02}}。
: なお、特技監督を務めた中野によれば、スタジオ内は埃が多いことから接点不良によるコンピュータの故障が懸念されていたほか{{R|東宝SF1100}}、撮影の進行に伴って各部のゴムが腐食し、最初は滑らかだった動きが次第に悪くなっていったそうである{{R|moviedetail03-02}}。
: 東宝プロデューサーの[[田中文雄]]は、[[松屋 (百貨店)|松屋デパート]]のディスプレイロボットから着想を得たと述べている{{R|大全集74}}。
: 東宝プロデューサーの[[田中文雄]]は、[[松屋 (百貨店)|松屋デパート]]のディスプレイロボットから着想を得たと述べている{{R|大全集74}}。
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; その他の造形物
; その他の造形物
: 『[[怪獣大戦争]]』(1965年)で製作された大型の足のモデルも使用され{{R|C大全138|造型53}}{{efn|書籍『平成ゴジラ大全』では、サイボットと同じ縮尺であると記述している{{R|平成大全61}}。}}、本編では実物大(長さ15.4メートル、高さ10メートル、重量5.2トン{{R|東宝SF1100|東宝特撮映画大全集211}})の足も製作された{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ160|5499超全集16|平成大全61|東宝特撮映画大全集211|ALL216|C大全138|超常識108|造型53}}}}{{efn|安丸によれば、制作費は500万円であった{{R|ALL216}}。}}。また、海上航行シーンでは背面のみのFRP製背びれモデルが用いられた{{R|大ゴジラ160}}。
: 『[[怪獣大戦争]]』(1965年)で製作された大型の足のモデルも使用され{{R|C大全138|造型53}}{{efn|書籍『平成ゴジラ大全』では、サイボットと同じ縮尺であると記述している{{R|平成大全61}}。}}、本編では実物大(長さ15.4メートル、高さ10メートル、重量5.2トン{{R|東宝SF1100|東宝特撮映画大全集211}})の足も製作された{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ160|5499超全集16|平成大全61|東宝特撮映画大全集211|ALL216|C大全138|超常識108|造型53|大解剖図鑑80}}}}{{efn|安丸によれば、制作費は500万円であった{{R|ALL216}}。}}。また、海上航行シーンでは背面のみのFRP製背びれモデルが用いられた{{R|大ゴジラ160}}。
: ラストの火口に落下するシーンは、クランクアップ後に追加撮影されたもので、1/80スケールのミニチュアモデル(ギニョール)が用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|平成大全70}}}}。造型部に参加していた樋口によれば、このミニチュアを欲しがったスタッフらによる取り合いが起こったといい、樋口はカットがかかった直後にこれを死守したものの、周囲のスタッフからは非難されたという{{R|夢のかけら}}。
: ラストの火口に落下するシーンは、クランクアップ後に追加撮影されたもので、1/80スケールのミニチュアモデル(ギニョール)が用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1100|大全集40|平成大全70}}}}。造型部に参加していた樋口によれば、このミニチュアを欲しがったスタッフらによる取り合いが起こったといい、樋口はカットがかかった直後にこれを死守したものの、周囲のスタッフからは非難されたという{{R|夢のかけら}}。
: 2010年4月にリニューアルオープンした[[国立歴史民俗博物館]]第6展示室「現代」コーナーには、本作品に用いられたスーツをモチーフにしたレプリカが展示されている{{R|造型54|room6}}。造型は小林知己が手掛けた{{R|造型54}}。
: 2010年4月にリニューアルオープンした[[国立歴史民俗博物館]]第6展示室「現代」コーナーには、本作品に用いられたスーツをモチーフにしたレプリカが展示されている{{R|造型54|room6}}。造型は小林知己が手掛けた{{R|造型54}}。
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出現地点は三原山→[[浦賀水道]]→[[小田原]]→[[芦ノ湖]]→[[遠州灘]]→浜松沖→[[紀伊水道]]→大阪湾→大阪→[[若狭湾]]沿岸→日本海{{R|5499超全集19}}。
出現地点は三原山→[[浦賀水道]]→[[小田原]]→[[芦ノ湖]]→[[遠州灘]]→浜松沖→[[紀伊水道]]→大阪湾→大阪→[[若狭湾]]沿岸→日本海{{R|5499超全集19}}。


1985年に東京を襲撃した際よりも野獣的な動きになっており、ビオランテに対して強烈な闘争心を明らかにしている{{R|GTOM vol.056}}。
前作の後、三原山の火口で眠っていたが、G細胞に目を付けたバイオメジャーが火口を爆破したことにより、覚醒する{{refnest|group="出典"|{{R|入門23|U別冊36|5499超全集19|東宝特撮映画大全集222|東宝全怪獣78|全怪獣大図鑑124}}}}。浦賀水道で自衛隊の[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーX2|スーパーX2]]を撃退した後、芦ノ湖に出現してビオランテを撃破すると、いったん駿河湾へ消える{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集222}}。その後、遠州灘を経て[[紀伊水道]]に出現して{{R|東宝特撮映画大全集222}}大阪を蹂躙した際、口内へ抗核エネルギーバクテリア (ANEB) を撃ち込まれる{{R|U別冊36}}。[[丹波高地|丹波山地]]を越えて[[若狭湾]]に到達し、原発群を襲おうとしたところで自衛隊の「サンダービーム作戦」に遭い、ANEBが活性化し始める。復活して成体となったビオランテを放射熱線で撃破するが、活性化したANEBによって活力が抑制され、一時の沈黙を経て覚醒した後は日本海の海底へ去った{{refnest|group="出典"|{{R|PANF|U別冊36|全怪獣大図鑑124}}}}。

前作の後、三原山の火口で眠っていたが、その生命活動が火口内で確認され、G細胞に目を付けたバイオメジャーが火口を爆破したことにより、覚醒する{{refnest|group="出典"|{{R|入門23|U別冊36|5499超全集19|東宝特撮映画大全集222|東宝全怪獣78|全怪獣大図鑑124|GTOM vol.056}}}}。浦賀水道で自衛隊の[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーX2|スーパーX2]]を撃退した後、小田原を経て芦ノ湖に出現してビオランテを撃破すると、いったん駿河湾へ消える{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集222|GTOM vol.056}}}}。その後、遠州灘を経て[[紀伊水道]]に出現して{{R|東宝特撮映画大全集222}}大阪を蹂躙した際、口内へ抗核エネルギーバクテリア (ANEB) を撃ち込まれる{{R|U別冊36|GTOM vol.056}}。[[丹波高地|丹波山地]]を越えて[[若狭湾]]に到達し、原発群を襲おうとしたところで自衛隊の「サンダービーム作戦」に遭い、ANEBが活性化し始める。復活して成体となったビオランテを放射熱線で撃破するが、活性化したANEBによって活力が抑制され、一時の沈黙を経て覚醒した後は日本海の海底へ去った{{refnest|group="出典"|{{R|PANF|U別冊36|全怪獣大図鑑124|GTOM vol.056}}}}。


=== 造型(vsビオランテ) ===
=== 造型(vsビオランテ) ===
造形は[[安丸信行]]と[[小林知己]]{{refnest|group="出典"|{{R|大全集44|大ゴジラ168|平成C32|東宝特撮映画大全集223|ALL220|VSBCOMP52}}}}。助手は久住辰雄、清田圭三、矢内京子。当時の安丸は別の仕事が入っていた{{efn|[[東武ワールドスクウェア]]の造型製作など{{R|造型115}}。安丸自身は、2009年のインタビューでは本作品には参加していないと述べている{{R|平成C236}}ほか、2017年のインタビューでは初期に手伝ったりアドバイスしたりする程度であったと述べている{{R|造型115}}。}}ため、助手の小林がリーダーとなり、新規に頭部原型を手掛けた{{R|大ゴジラ168|C大全138}}{{efn|安丸が手掛けたとする説も存在する{{R|C大全138|VSBCOMP52}}。}}。ボディの原型は前作のものを改修している{{refnest|group="出典"|{{R|C大全138|VSBCOMP52|BOMG112}}}}。頭部ギミックは、[[アルファ企画]]の[[高木明法]]が手掛けた{{R|VSBCOMP52}}。
造形は東宝映像美術の造形班の[[安丸信行]]と[[小林知己]]{{refnest|group="出典"|{{R|大全集44|大ゴジラ168|平成C32|東宝特撮映画大全集223|ALL220|VSBCOMP52|GTOM vol.058}}}}。助手は久住辰雄、清田圭三、矢内京子。当時、チーフの安丸は別の仕事が入っていた{{efn|[[東武ワールドスクウェア]]の造型製作など{{R|造型115|GTOM vol.058}}。安丸自身は、2009年のインタビューでは本作品には参加していないと述べている{{R|平成C236}}ほか、2017年のインタビューでは初期に手伝ったりアドバイスしたりする程度であったと述べている{{R|造型115}}。}}ため、助手の小林が造形担当となり、新規に頭部原型を手掛けた{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|C大全138|GTOM vol.058}}}}{{efn|安丸が手掛けたとする説も存在する{{R|C大全138|VSBCOMP52}}。}}。ボディの原型は前作のものを改修している{{refnest|group="出典"|{{R|C大全138|VSBCOMP52|BOMG112}}}}。頭部ギミックは、[[アルファ企画]]の[[高木明法]]が手掛けた{{R|VSBCOMP52}}。


本作品の造型デザインはさまざまなマイナーチェンジを受けつつ、『vsデストロイア』まで継承される。
本作品の造型デザインはさまざまなマイナーチェンジを受けつつ、『vsデストロイア』まで継承される。


; スーツ
; スーツ
: スーツは小林がリーダーとなり、新規造形したものである{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|5499超全集24|平成C32|造型57}}}}。設定上は前作と同一個体ではあるものの、特技監督である[[川北紘一]]の意向で{{Sfn|小林晋一郎|1993|pp=181 - 182}}大幅にスタイルが変更され、より生物的なイメージが強調された{{R|デイズ362|5499超全集24}}{{efn|川北は、恐竜をイメージしてリアルな巨大生物として描くことを目指したと述べている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科SG59|デイズ362|東宝特撮映画大全集223}}}}。また、[[ワニ]]の容姿や動きも参考にしたという{{R|デイズ362}}。}}。鎌首をもたげたようなS字カーブを描く首の上には、比較的小さ頭部が位置し{{R|大百科46|BOMG112}}、瞳は白目がほとんど隠れ、[[猛禽類]]{{efn|書籍『ゴジラ大百科 [スペースゴジラ編]』では、爬虫類に近づけたと記述している{{R|大百科SG59}}。}}を思わせる黒目がちのものになった{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集84|大全集42|大ゴジラ170|5499超全集26|ALL220|C大全138|超常識112}}}}{{efn|川北は、人間的な白目をやめて動物的な生きているゴジラをやってみたと語っている{{R|大ゴジラ180}}。}}。資料によっては白目がなくなったと記述しているものもあるが{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科15|大ゴジラ168|平成C244|ALL230}}}}{{efn|川北は小林から目が白いのはおかしいという意見を受けたと述べている{{R|デイズ362}}。}}、実際には眼球をポリエステル樹脂でコーティングして光沢を出したため、光の加減で暗く見えるようになっている{{R|造型58}}。照明技師の[[斉藤薫 (照明技師)|斉藤薫]]によれば、照明班から眼に[[反射材|スコッチライト]]を貼り付けて正面から照明を当てて光らせることを提案したが、川北は別アングルのカメラからでは仕掛けがわかってしまうため、これを却下したという{{R|平成C244}}。川北は、光彩がなくなって撮影に苦労したといい、宣伝部からもポスター用に白目を加えるよう要望されたという{{R|デイズ373}}。
: スーツは小林がリーダーとなり、新規造形したものである{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|5499超全集24|平成C32|造型57}}}}。雛形は特技監督である[[川北紘一]]と話し合って作られ、これを基にスーツが作られた{{R|GTOM vol.058}}。設定上は前作と同一個体ではあるものの、川北の意向で{{Sfn|小林晋一郎|1993|pp=181 - 182}}大幅にスタイルが変更され、より生物的なイメージが強調された{{R|デイズ362|5499超全集24}}{{efn|川北は、恐竜をイメージしてリアルな巨大生物として描くことを目指したと述べている{{refnest|group="出典"|{{R|大百科SG59|デイズ362|東宝特撮映画大全集223}}}}。また、[[ワニ]]の容姿や動きも参考にしたという{{R|デイズ362}}。}}。耳は目よりも高い位置にあり、小さな三角形になっている{{R|大解剖図鑑84}}。鎌首をもたげたようなS字カーブを描く首の上には、比較的小さくまとめられた頭部が位置し{{refnest|group="出典"|{{R|大百科46|BOMG112|GTOM vol.056|大解剖図鑑84}}}}、瞳は茶色の虹彩のみが見え、白目がほとんど隠れ、[[猛禽類]]{{efn|書籍『ゴジラ大百科 [スペースゴジラ編]』では、爬虫類に近づけたと記述している{{R|大百科SG59}}。}}を思わせる黒目がちのものになった{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集84|大全集42|大ゴジラ170|5499超全集26|ALL220|C大全138|超常識112}}}}{{efn|川北は、人間的な白目をやめて動物的な生きているゴジラをやってみたと語っている{{R|大ゴジラ180}}。}}。資料によっては白目がなくなったと記述しているものもあるが{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科15|大ゴジラ168|平成C244|ALL230|大解剖図鑑84}}}}{{efn|川北は小林から目が白いのはおかしいという意見を受けたと述べている{{R|デイズ362}}。}}、実際には眼球をポリエステル樹脂でコーティングして光沢を出したため、光の加減で暗く見えるようになっている{{R|造型58}}。照明技師の[[斉藤薫 (照明技師)|斉藤薫]]によれば、照明班から眼に[[反射材|スコッチライト]]を貼り付けて正面から照明を当てて光らせることを提案したが、川北は別アングルのカメラからでは仕掛けがわかってしまうため、これを却下したという{{R|平成C244}}。川北は、光彩がなくなって撮影に苦労したといい、宣伝部からもポスター用に白目を加えるよう要望されたという{{R|デイズ373}}。
: 『vsビオランテ』の原案者である[[小林晋一郎]](本職は歯科医)の意見も取り入れられており{{refnest|group="出典"|{{Sfn|小林晋一郎|1993|pp=181 - 182}}{{R|大百科46|大ゴジラ180|5499超全集26|ALL220|VSBCOMP52|造型58}}}}、[[ワニ]]の歯を参考に2列の歯並びとなっている{{refnest|group="出典"|{{R|大全集44|大ゴジラ168|ALL220}}}}{{efn|資料によっては、[[サメ]]を参考にしたと記述している{{refnest|group="出典"|{{R|デイズ362|C大全138|超常識112|BOMG112}}}}。}}。当初、歯の材質はFRP樹脂製であったが、その後に[[コンポジットレジン修復法|歯科用樹脂]]で作り直された{{R|大ゴジラ170}}。
: 『vsビオランテ』の原案者である[[小林晋一郎]](本職は歯科医)の意見も取り入れられており{{refnest|group="出典"|{{Sfn|小林晋一郎|1993|pp=181 - 182}}{{R|大百科46|大ゴジラ180|5499超全集26|ALL220|VSBCOMP52|造型58|GTOM vol.058}}}}、当初はまだ1列の歯並びであったが、ワニの歯を参考に犬歯が大きな2列の歯並びとなっている{{refnest|group="出典"|{{R|大全集44|大ゴジラ168|ALL220|大解剖図鑑84|超解体全書21}}}}{{efn|資料によっては、[[サメ]]を参考にしたと記述している{{refnest|group="出典"|{{R|デイズ362|C大全138|超常識112|BOMG112|GTOM vol.058}}}}。}}。当初、歯の材質はFRP樹脂製であったが、その後に[[コンポジットレジン修復法|歯科用樹脂]]で作り直された{{R|大ゴジラ170|GTOM vol.058}}。
: 見た目の重心位置を考慮して背びれの配列が変更され(最大サイズのものが従来よりも上に来る)、色も銀色から歯や爪と同じようなものになっている。背びれ部分はマジックテープで着脱でき、発光用のものと差し替え可能なほか、背面のファスナーを隠す役割もあった{{R|VSBCOMP52}}。発光用の背びれはFRP製{{R|平成大全99}}。従来は合成で背びれの発光を表現していたが、本作品以降は内部にフラッシュ球を仕込んでいる{{R|平成大全114}}{{efn|照明の[[斉藤薫 (照明技師)|斉藤薫]]は、本作品では[[プリントゴッコ]]のフラッシュ球を用い、それ以降では[[プリント倶楽部|プリクラ]]用のさらに小型のものを用いたと証言している{{R|VSBCOMP24}}。}}。
: 背びれは前作と同様の型から抜かれているが、見た目の重心位置を考慮して背びれの配列が変更され(最大サイズのものが従来よりも上に来る){{R|GTOM vol.058|大解剖図鑑84}}、色も銀色から歯や爪と同じようなものになっている。背びれ部分はマジックテープで着脱でき、発光用のものと差し替え可能なほか、背面のファスナーを隠す役割もあった{{R|VSBCOMP52}}。発光用の背びれはFRP製{{R|平成大全99|GTOM vol.058}}。従来はオプチカル合成による光との併用で背びれの発光を表現していたが{{R|GTOM vol.058}}、本作品以降は内部にフラッシュ球を仕込んでいる{{R|平成大全114}}{{efn|照明の[[斉藤薫 (照明技師)|斉藤薫]]は、本作品では[[プリントゴッコ]]のフラッシュ球を用い、それ以降では[[プリント倶楽部|プリクラ]]用のさらに小型のものを用いたと証言している{{R|VSBCOMP24}}。}}。胸板は厚く広くなり、細い首になったことでハッキリと肩が張り出している{{R|大解剖図鑑84}}。
: スーツアクターの薩摩は、「前作より軽くなり演じやすくなった」と述べている{{R|怪獣大全集84|東宝特撮映画大全集223}}。
: スーツアクターの薩摩は、「前作より軽くなり演じやすくなった」と述べている{{R|怪獣大全集84|東宝特撮映画大全集223}}。
: 海と芦ノ湖、三原山のシーンは前作の2号スーツの頭部を付け替えたものを使用した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|ALL220|C大全138|造型58}}}}{{efn|資料によっては、こちらも新規造形と記述している{{R|平成C32}}。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、スーツの正確な区別は難しいとしている{{R|超最新208}}。}}。通称は「海用」{{R|大ゴジラ168|造型58}}。
: 海と芦ノ湖、三原山のシーンは前作の2号スーツ(陸用)の頭部を新規造形のものに付け替えてプロポーションを手直ししたものを使用した{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|ALL220|C大全138|造型58|GTOM vol.058}}}}{{efn|資料によっては、こちらも新規造形と記述している{{R|平成C32}}。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、スーツの正確な区別は難しいとしている{{R|超最新208}}。}}。通称は「海用」{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ168|造型58|GTOM vol.058}}}}。
: これに対し、完全新規のものは「{{読み仮名|陸用|おかよう}}」と呼ばれる{{R|大ゴジラ168|造型58}}。こちらは、川北の要望により首が短くなっていたが{{R|VSBCOMP52}}、マスコミに公表された後、頭部作り直している{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ172|C大全138|VSBCOMP52|造型60}}}}{{efn|薩摩は、この時のスーツについて首が太くゴジラという感じではなかったと述べている{{R|大ゴジラ173}}。}}。
: これに対し、完全新規のものは「{{読み仮名|陸用|おかよう}}」と呼ばれる{{R|大ゴジラ168|造型58}}。こちらは、川北の要望により首が短くなっていたが{{R|VSBCOMP52}}、マスコミに公表された後、より首が長くなった頭部作り直している{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ172|C大全138|VSBCOMP52|造型60|GTOM vol.058}}}}{{efn|薩摩は、この時のスーツについて首が太くゴジラという感じではなかったと述べている{{R|大ゴジラ173}}。}}。
: ナイトシーンでは、スーツに黒い塗料を塗り、照明で逆光を当てることで艶やテカりを出している{{R|平成C244}}。
: ナイトシーンでは、スーツに黒い塗料を塗り、照明で逆光を当てることで艶やテカりを出している{{R|平成C244}}。
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; その他の造形物
; その他の造形物
: 腰から上だけのFRP製モデルを機械フレームに装着し、ラジコンとワイヤーによるコンピュータ制御で表情を付けるメカニカルモデルも作られた{{refnest|group="出典"|{{R|超最新214|大百科MG152|大ゴジラ172|5499超全集25|平成大全99|平成C32|東宝特撮映画大全集223|ALL226|C大全138|特撮全史94}}{{R|造型60|VSBCOMP30}}}}。造形はアップアートが担当{{R|平成大全115|VSBCOMP30}}。材質はフォームラバー{{R|VSBCOMP30}}。前作のサイボットがスーツと顔が違ってしまっていたために作り直されたが、こちらも機械に被せる段階で形状が変わってしまったという{{R|大ゴジラ174|平成大全115}}。これは『vsデストロイア』まで改修を施しつつ使用され、本作品で制作されたものと見られるギニョールが表皮を剥がした状態で保管されていることが、1999年時点で確認されている{{R|BEST5460}}。
: 腰から上だけのFRP製モデルを機械フレームに装着し、ラジコンとワイヤーによるコンピュータ制御で表情と細かい動きを付けるスーツと同サイズのメカニカルモデルも作られた{{refnest|group="出典"|{{R|超最新214|大百科MG152|大ゴジラ172|5499超全集25|平成大全99|平成C32|東宝特撮映画大全集223|ALL226|C大全138|特撮全史94}}{{R|造型60|VSBCOMP30|GTOM vol.058|大解剖図鑑84}}}}。造形はアップアートが担当{{R|平成大全115|VSBCOMP30}}。材質はフォームラバー{{R|VSBCOMP30}}(FRP樹脂{{R|GTOM vol.058}})。前作のサイボットがスーツと顔が違ってしまっていたために作り直されたが、こちらも機械に被せる段階で形状が変わってしまったという{{R|大ゴジラ174|平成大全115}}。これは『vsデストロイア』まで改修を施しつつ使用され{{R|GTOM vol.058}}、本作品で制作されたものと見られるギニョールが表皮を剥がした状態で保管されていることが、1999年時点で確認されている{{R|BEST5460}}。
: 尾のみの造形物は、前作のものを使用している{{R|VSBCOMP14}}。ビオランテの蔦に手の甲を貫かれるシーンでは、手のみの造形物を用いている{{R|VSBCOMP38}}。
: 尾のみの造形物は、前作のものを使用している{{R|VSBCOMP14}}。ビオランテの蔦に手の甲を貫かれるシーンでは、手のみの造形物を用いている{{R|VSBCOMP38}}。
: そのほか、水中を泳ぐ小型モデルも用いられた{{R|大ゴジラ172}}。このモデルは1/100スケールのラテックス製で、造形の仕上がりとはラフなものであった{{R|VSBCOMP28}}。ゴジラの泳ぐ姿が描写されたのはシリーズで初であった{{R|VSBCOMP28}}。
: そのほか、水中を泳ぐポーズの小型モデルも用いられた{{R|大ゴジラ172|GTOM vol.058}}。このモデルは1/100スケール{{R|GTOM vol.058}}のラテックス製で、造形の仕上がりとはラフなものであった{{R|VSBCOMP28}}。ゴジラの泳ぐ姿が描写されたのはシリーズで初であった{{R|VSBCOMP28}}。
: ビオランテの蔦と戦うシーンがモデルアニメーションで制作されたが、NGとなった{{R|平成大全115|VSBCOMP26}}{{efn|助監督の[[神谷誠]]は、操演助手の[[白石雅彦]]がこのモデルアニメーションを見て「ゴジラではなく(映画『[[地球へ2千万マイル]]』(1957年)の)イーマ竜だ」と評していたことを証言している{{R|VSBCOMP26}}。}}。
: ビオランテの蔦と戦うシーンがモデルアニメーションで制作されたが、NGとなった{{R|平成大全115|VSBCOMP26}}{{efn|助監督の[[神谷誠]]は、操演助手の[[白石雅彦]]がこのモデルアニメーションを見て「ゴジラではなく(映画『[[地球へ2千万マイル]]』(1957年)の)イーマ竜だ」と評していたことを証言している{{R|VSBCOMP26}}。}}。
: 参考用頭部はFRP製で、頭部の型から抜かれている{{R|GTOM vol.058}}。


=== 撮影・演出(vsビオランテ) ===
=== 撮影・演出(vsビオランテ) ===
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ビオランテの強酸性樹液を浴びてゴジラから白煙が吹き上がるシーンでは、空気中の水分に反応する[[塩化チタン(IV)|四塩化チタン]]をカプセルに入れ火薬で爆破している{{R|VSBCOMP38}}。
ビオランテの強酸性樹液を浴びてゴジラから白煙が吹き上がるシーンでは、空気中の水分に反応する[[塩化チタン(IV)|四塩化チタン]]をカプセルに入れ火薬で爆破している{{R|VSBCOMP38}}。


ANB弾が皮膚を貫くシーンのアップや水中用ゴジラの合成素材などは、特撮B班が撮影を行った{{R|VSBCOMP18}}。
ANEB弾が皮膚を貫くシーンのアップや水中用ゴジラの合成素材などは、特撮B班が撮影を行った{{R|VSBCOMP18}}。


== 『ゴジラvsキングギドラ』 ==
== 『ゴジラvsキングギドラ』 ==
出現地点は[[カムチャッカ半島]]沖→北海道・[[網走]]→札幌→東京→太平洋{{R|5499超全集27}}。
出現地点は[[カムチャッカ半島]]沖→北海道・[[網走]]→札幌→東京→太平洋{{R|5499超全集27}}。


目は少し明るい色になった茶色で、頭部は丸みを帯びた頬になっている{{R|大解剖図鑑90}}。足首もたるんでより太くなっており、背びれの並び方もヘタリによって位置が全体的に下がっている{{R|大解剖図鑑90}}。
未来人によってラゴス島からベーリング海へ転送されたゴジラザウルスが、転送地点で偶然にも沈没したソ連原子力潜水艦の核燃料を吸収したことで変異して生まれた新たなゴジラ{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集226|全怪獣大図鑑126}}}}。前作から1,000日が経過した旧個体はANEBの効果によって活動を停止して日本海の海底で眠っていたところ、23世紀の未来人がゴジラザウルスをゴジラ化する前にベーリング海へ転送したため、その存在は歴史が分岐したことで抹消されて消滅する{{refnest|group="出典"|{{R|PANF|U別冊36|平成C90|東宝全怪獣80}}}}。


未来人によってラゴス島からベーリング海へ転送された瀕死のゴジラザウルスが、転送地点で偶然にも沈没したソ連の大型原子力潜水艦の核燃料を吸収したことで変異して生まれた新たなゴジラ{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集226|全怪獣大図鑑126|GTOM vol.116}}}}。前作から1,000日が経過した旧個体はANEBの効果によって活動を停止して日本海の海底で眠っていたところ、23世紀の未来人がゴジラザウルスをゴジラ化する前にベーリング海へ転送したため、その存在は歴史が分岐したことで抹消されて消滅する{{refnest|group="出典"|{{R|PANF|U別冊36|平成C90|東宝全怪獣80}}}}。
ゴジラ化した後、民間企業帝洋グループの原子力潜水艦むさし2号を沈めてその核エネルギーを吸収し、さらに強大な存在と化すと、オホーツク海から北海道に上陸し、未来人の操る[[キングギドラ (平成VSシリーズ)|キングギドラ]]と網走平原で戦う。最初こそ苦戦するが、キングギドラが未来人のコントロールから脱した隙に反撃し、中央の首をちぎって撃破する。最強の敵を倒したゴジラは各地で暴れまわる。しかし、日本人を哀れに思った未来人のひとりが23世紀のテクノロジーでキングギドラを'''メカキングギドラ'''に改造し、20世紀の現在に送り返す。ゴジラは新宿副都心でメカキングギドラと激突し{{R|全怪獣大図鑑126}}、死闘のすえに捕獲され、メカキングギドラを道連れにして小笠原海溝の底に沈められる{{R|PANF|U別冊36}}。これにより、ゴジラが日本を滅ぼす未来はいったん保留された。

ゴジラ化した後、民間企業帝洋グループの原子力潜水艦むさし2号を沈めてその核エネルギーを吸収し、さらに強大な存在と化すと、オホーツク海から北海道に上陸し、未来人の操る[[キングギドラ (平成VSシリーズ)|キングギドラ]]と美幌の網走平原で戦う。最初こそ苦戦するが、キングギドラが未来人のコントロールから脱した隙に反撃し、中央の首をちぎって撃破する。最強の敵を倒したゴジラは各地で暴れまわる。しかし、日本人を哀れに思った未来人のひとりが23世紀のテクノロジーでキングギドラを'''メカキングギドラ'''に改造し、20世紀の現在に送り返す。ゴジラは新宿副都心でメカキングギドラと激突し{{R|全怪獣大図鑑126|GTOM vol.116}}、死闘のすえに捕獲され、メカキングギドラを道連れにして小笠原海溝の底に沈められる{{R|PANF|U別冊36}}。これにより、ゴジラが日本を滅ぼす未来はいったん保留された。


=== 制作(vsキングギドラ) ===
=== 制作(vsキングギドラ) ===
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; スーツ
; スーツ
: スーツは、北海道戦と新宿戦の2体があるが{{efn|書籍『ゴジラVSキングギドラ 怪獣大全集』では、前者をスーツB、後者をスーツAと表記している{{R|怪獣大全集58}}。}}、キングギドラやゴジラザウルスの造型に予算が費やされたためにそれぞれ『vsビオランテ』の海用、陸用が流用されている{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|超最新65|超最新214|大百科MG152|大ゴジラ178|平成C90|ALL234|C大全138|G60110|造型61}}}}{{efn|特技監督の[[川北紘一]]は、ゴジラの造型については前作でひとまず完成したといい、本作品ではキングギドラの造型に注力したという{{R|平成C104}}。}}。安丸信行、小林知己を筆頭に、小川正、村上修一、棟方利幸、阿部正俊、横山択史らによって修理や小型タイプの原型製作を担当した。当時は小林が正式に造形チーフに就任したものの、広島の仕事に加えてゴジラザウルスやキングギドラの造形チェックで忙しく、さらには助手の小川らが慣れておらずとても間に合わないと思われたが、[[東武ワールドスクウェア]]の作業で忙しい安丸が作業を手伝ったおかげで、スケジュールに間に合った{{Sfn|ゴジラvsキングギドラ コンプリーション|2020|pp=40 - 41}}。
: スーツは、北海道戦と新宿戦の2体があるが{{efn|書籍『ゴジラVSキングギドラ 怪獣大全集』では、前者をスーツB、後者をスーツAと表記している{{R|怪獣大全集58}}。}}、キングギドラやゴジラザウルスの造型に予算が費やされたためにそれぞれ『vsビオランテ』の海用、陸用が流用されている{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|超最新65|超最新214|大百科MG152|大ゴジラ178|平成C90|ALL234|C大全138|G60110|造型61}}{{R|GTOM vol.116|大解剖図鑑90}}}}{{efn|特技監督の[[川北紘一]]は、ゴジラの造型については前作でひとまず完成したといい、本作品ではキングギドラの造型に注力したという{{R|平成C104}}。}}。安丸信行、小林知己{{R|GTOM vol.116}}を筆頭に、小川正、村上修一、棟方利幸、阿部正俊、横山択史らによって修理や小型タイプの原型製作を担当した。当時は小林が正式に造形チーフに就任したものの、広島の仕事に加えてゴジラザウルスやキングギドラの造形チェックで忙しく、さらには助手の小川らが慣れておらずとても間に合わないと思われたが、東武ワールドスクウェアの作業で忙しい安丸が作業を手伝ったおかげで、スケジュールに間に合った{{Sfn|ゴジラvsキングギドラ コンプリーション|2020|pp=40 - 41}}。
: 先に撮影された新宿決戦シーンでは、ビオゴジ陸用スーツの頭部を新造したものが使われた{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|超最新65|大全集44|大ゴジラ178|ALL234|C大全138|造型61}}}}。その後に撮影された北海道のシーンでは、ビオゴジ海用スーツの上半身を大改修(頭部の新造と胸の張り替え)したものが使用された{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|大ゴジラ178|C大全138}}}}{{efn|改修により形状が大きく異なるため、資料によっては新造と誤記している{{R|大全集42|大全集45}}。海用は足裏に水抜き用の穴が開いている{{R|超最新65}}。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、上半身と尾は陸ゴジラのものとしており、数度に渡ってすげ替えているためスタッフ内でも混乱があったと記述している{{R|超最新65}}。}}。この北海道戦スーツは胸のボリュームが特徴となっており{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|大百科MG152|大全集42|大ゴジラ178|造型62}}}}、顔つきも狂暴性を増している{{R|怪獣大全集58}}。新宿戦のスーツは上下つに分断され、上半身が出現シーンやギドラとの絡みなど、下半身が映らないシーンで使用されている{{R|怪獣大全集59}}{{efn|資料によっては、北海道戦のスーツが分割されたと記述している{{R|大ゴジラ178|造型62}}。}}。背びれの発光は、内部に仕込んだ蛍光灯によって表現しており{{R|怪獣大全集8}}、通常のものからFRP製のものに差し替えている{{R|超最新214}}。
: 先に撮影された新宿決戦シーンでは、ビオゴジ陸用スーツの頭部を新造したものが使われた{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|超最新65|大全集44|大ゴジラ178|ALL234|C大全138|造型61}}}}。その後に撮影された北海道のシーンでは、ビオゴジ海用スーツの上半身を大改修(頭部の新造と胸の張り替え)したものが使用された{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|大ゴジラ178|C大全138}}}}{{efn|改修により形状が大きく異なるため、資料によっては新造と誤記している{{R|大全集42|大全集45}}。海用は足裏に水抜き用の穴が開いている{{R|超最新65}}。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、上半身と尾は陸ゴジラのものとしており、数度に渡ってすげ替えているためスタッフ内でも混乱があったと記述している{{R|超最新65}}。}}。この北海道戦スーツは表皮を張り替えているため、胸のボリュームが特徴となっており{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集58|大百科MG152|大全集42|大ゴジラ178|造型62|GTOM vol.116|大解剖図鑑90}}}}、顔つきも凄みのある表情に調整され{{R|GTOM vol.116}}、狂暴性を増している{{R|怪獣大全集58}}。新宿戦のスーツは腰の部分で上下2つに分断され、上半身が北海道沖の出現シーンや森林でのギドラとの絡みなど、下半身が映らないシーンで使用されている{{R|怪獣大全集59|GTOM vol.116}}{{efn|資料によっては、北海道戦のスーツが分割されたと記述している{{R|大ゴジラ178|造型62}}。}}。なお、下半身が使用されたかどうかは不明である{{R|GTOM vol.116}}。背びれの発光は、内部に仕込んだ蛍光灯によって表現しており{{R|怪獣大全集8|GTOM vol.116}}、通常のものからFRP製のものに差し替えている{{R|超最新214}}。
: 北海道戦スーツは『vsモスラ』の撮影直前に何者かによって盗まれるトラブルがあったが無事に取り戻され、海底でのバトラとの格闘シーン、富士山からの出現シーンに使われた{{R|大全集45}}{{efn|書籍『ゴジラ造型写真集』では、北海道戦スーツと新宿戦スーツを使い分けているものと推測している{{R|造型66|造型68}}。}}。
: 北海道戦スーツは『vsモスラ』の撮影直前に何者かによって盗まれるトラブルがあったが無事に取り戻され、海底でのバトラとの格闘シーン、富士山からの出現シーンに使われた{{R|大全集45}}{{efn|書籍『ゴジラ造型写真集』では、北海道戦スーツと新宿戦スーツを使い分けているものと推測している{{R|造型66|造型68}}。}}。
: 薩摩は、本作品のスーツについて、シワが寄って見た目が悪く、好きではなかったと述べている{{R|大ゴジラ173}}。
: 薩摩は、本作品のスーツについて、シワが寄って見た目が悪く、好きではなかったと述べている{{R|大ゴジラ173}}。
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:
; その他の造形物
; その他の造形物
: まだスーツにはゴジラの首が上を向くギミックは搭載されていないため、前作で製作されたアップ用のメカニックゴジラも多用されている{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|怪獣大全集59|超最新65|大ゴジラ178|5499超全集32|ALL234|造型61}}}}{{efn|薩摩は、スーツで見上げる演技をした際は、大げさに反り返っているため不自然であったと述懐している{{R|平成C254}}。}}。新宿での新堂靖明との再会シーンではゴジラの心情が、哀愁の漂う表情に演出された{{R|最新大百科20|デイズ373}}。一方全身が写るカットではキングギドラと対峙していてもゴジラの頭部が常に下のほうの角度で固定されている。
: まだスーツにはゴジラの首が上を向くギミックは搭載されていないため、前作で製作されたアップ用のメカニックゴジラも多用されている{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|怪獣大全集59|超最新65|大ゴジラ178|5499超全集32|ALL234|造型61|大解剖図鑑90}}}}{{efn|薩摩は、スーツで見上げる演技をした際は、大げさに反り返っているため不自然であったと述懐している{{R|平成C254}}。}}。表情用のものは前作のものを改造し、フォームラバーからスーツと同様のラテックスを素材に変更された新規造形の表皮に張り替えている{{R|GTOM vol.116|大解剖図鑑90}}。新宿での新堂靖明との再会シーンではゴジラの心情が、哀愁の漂う表情に演出された{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|デイズ373|GTOM vol.116|大解剖図鑑90}}}}。一方全身が写るカットではキングギドラと対峙していてもゴジラの頭部が常に下のほうの角度で固定されている。
: スーツの3分の1サイズ{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、2尺と記述している{{R|C大全138}}。}}の可動式ミニチュアが新たに造られ{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科36|怪獣大全集59|造型61}}}}、メカキングギドラとの飛行シーンに使用された{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集59|大ゴジラ178|C大全138}}}}。
: 東宝特殊美術によってスーツの3分の1サイズ{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、2尺と記述している{{R|C大全138}}。}}の関節可動式ミニチュアが新たに造られ{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科36|怪獣大全集59|造型61|GTOM vol.116}}}}、メカキングギドラとの飛行シーンや海への落下シーンに使用された{{refnest|group="出典"|{{R|怪獣大全集59|大ゴジラ178|C大全138|GTOM vol.116}}}}。
: セットの位置決めなどに使用された置きゴジラは、ラテックス製の原型から抜いたものととりあえず現場スタッフが作ったカポック製のものの2体が作られた{{R|GTOM vol.116}}。


=== 撮影・演出(vsキングギドラ) ===
=== 撮影・演出(vsキングギドラ) ===
演じる薩摩は、前作では自分流の形を作ろうとした結果、いきがった部分が出すぎてしまったことを反省点として挙げており、本作品では我を出さず、爬虫類然としたリアルな演技を心がけたと述べている{{R|最新大百科40}}。
演じる薩摩は、前作では自分流の形を作ろうとした結果、いきがった部分が出すぎてしまったことを反省点として挙げており、本作品では我を出さず、爬虫類然としたリアルな演技を心がけたと述べている{{R|最新大百科40}}。


網走海岸にて尻尾で灯台を破壊するシーンが存在したが、カットされた{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|VSKG超全集59|怪獣大全集8}}}}。札幌での陥没シーンはNGを経て再撮影されたが、完成作品ではNGカットの方が使われた{{R|大全集45}}{{efn|書籍『平成ゴジラ大全』では、NGテイクと2テイク目のOKカットを編集して使用していると記述している{{R|平成大全156}}。}}。
網走海岸にて尻尾パーツで灯台を破壊するシーンが存在したが、カットされた{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科20|VSKG超全集59|怪獣大全集8|GTOM vol.116}}}}。札幌での陥没シーンはNGを経て再撮影されたが、完成作品ではNGカットの方が使われた{{R|大全集45}}{{efn|書籍『平成ゴジラ大全』では、NGテイクと2テイク目のOKカットを編集して使用していると記述している{{R|平成大全156}}。}}。


キングギドラに首を絞められた際に吹く泡は、エアーで泡立てた洗剤をホースで放出している{{R|平成C102}}。
キングギドラに首を絞められた際に吹く泡は、エアーで泡立てた洗剤をホースで放出している{{R|平成C102}}。
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出現地点は[[伊豆・小笠原海溝|小笠原海溝]]→[[フィリピン]]沖→富士山火口→丹沢→横浜→北の海{{R|5499超全集33}}。
出現地点は[[伊豆・小笠原海溝|小笠原海溝]]→[[フィリピン]]沖→富士山火口→丹沢→横浜→北の海{{R|5499超全集33}}。


隕石落下の衝撃のなか発生した熱エネルギーで小笠原海溝で目覚めて人類の監視から逃れ、[[インファント島]]から日本に運ばれてくる[[モスラ (架空の怪獣)|モスラ]]の卵を太平洋で襲撃する{{R|東宝特撮映画大全集234|全怪獣大図鑑128}}。その場で孵化したモスラ幼虫と戦闘するが、そのさなかに出現した[[バトラ (ゴジラシリーズ)|バトラ幼虫]]との戦闘中にフィリピン沖の海底火山の噴火に飲み込まれてしまう{{R|東宝特撮映画大全集234}}。しかしその後マントルの流れを通過し、噴火する富士山の火口から出現{{efn|書籍『講談社ヒットブックス ゴジラVSモスラ』では、富士火山帯でマグマエネルギーを吸収していることから、放射火炎の威力が上がっていると記述している{{R|KHBVSM8}}。}}、丹沢にて迎撃に当たった自衛隊を全滅させ、横浜の[[横浜みなとみらい21|みなとみらい21]]に移動して成虫モスラ、バトラと対決{{R|全怪獣大図鑑128}}。この対決でも体内放射を使用する{{R|KHBVSM8}}。鱗粉でしびれて攻撃不能状態にされ、2匹によって海へと連れて行かれる{{R|全怪獣大図鑑128}}。海中に封印されるはずだったが、最後に突如復活してバトラの喉笛に噛み付き、死亡させる。しかしバトラの拘束を振り切ることはできず、果てたバトラとともに北の海へ落とされ、モスラに封印された{{R|U別冊36|東宝全怪獣82}}。
メカキングギドラとともに海中に沈んでいたが、小笠原海溝へ落下した隕石の衝撃のなか発生した熱エネルギーで目覚めて当局の監視から逃れ、[[インファント島]]から日本に運ばれてくる[[モスラ (平成VSシリーズ)|モスラ]]の卵を曳航していた輸送船ありあけをフィリピン沖の太平洋で襲撃する{{refnest|group="出典"|{{R|東宝特撮映画大全集234|全怪獣大図鑑128|GTOM vol.1120}}}}。その場で孵化したモスラ幼虫と戦闘するが、そのさなかに出現した[[バトラ (ゴジラシリーズ)|バトラ幼虫]]との海底での戦闘中にフィリピン沖の海底火山の噴火に飲み込まれてしまう{{R|東宝特撮映画大全集234|GTOM vol.1120}}。しかしその後マントルの流れを通過し、噴火する富士山の火口から出現{{efn|書籍『講談社ヒットブックス ゴジラVSモスラ』では、富士火山帯でマグマエネルギーを吸収していることから、放射火炎の威力が上がっていると記述している{{R|KHBVSM8}}。}}、丹沢にて迎撃に当たった自衛隊を全滅させ、横浜の[[横浜みなとみらい21|みなとみらい21]]に移動して成虫モスラ、バトラと対決{{R|全怪獣大図鑑128|GTOM vol.1120}}。この対決でも体内放射を使用する{{R|KHBVSM8}}。鱗粉でしびれて攻撃不能状態にされ、2匹によって海へと連れて行かれる{{R|全怪獣大図鑑128}}。海中に封印されるはずだったが、最後に突如復活してバトラの喉笛に噛み付き、死亡させる。しかしバトラの拘束を振り切ることはできず、果てたバトラとともに北の海へ落とされ、モスラに封印された{{R|U別冊36|東宝全怪獣82}}。

* 本作品では戦闘の意思以外の個性を明らかにはしていない{{R|GTOM vol.1120}}。


=== 造型(vsモスラ) ===
=== 造型(vsモスラ) ===
; スーツ
; スーツ
: スーツは新規造形{{refnest|group="出典"|{{R|VSM超全集65|KHBVSM58|造型65}}}}。造形者は[[小林知己]]{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M26|KHBVSM58|C大全140}}}}と[[村上修一]]{{R|C大全140}}。頭部原型は、『[[ゴジラvsビオランテ]]』で製作されたものが改修され、以後のVSシリーズでのスーツおよび後年のアトラクション用スーツなどにも用いられている{{R|大百科MG152|造型66}}。
: スーツは新規造形{{refnest|group="出典"|{{R|VSM超全集65|KHBVSM58|造型65|GTOM vol.1120|大解剖図鑑98}}}}。造形者は[[小林知己]]{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M26|KHBVSM58|C大全140|GTOM vol.1120}}}}と[[村上修一]]{{R|C大全140|GTOM vol.1120}}。頭部原型は、『vsビオランテ』で製作されたものが改修され{{R|GTOM vol.1120}}、以後の平成VSシリーズでのスーツおよび後年のアトラクション用スーツなどにも用いられている{{R|大百科MG152|造型66}}。
: 飛行生物であるモスラやバトラを相手にするアクションの必要上、圧空気によって頭部を上下に駆動させるためのギミックを初めてスーツに内蔵した{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M26|大百科MG152|VSM超全集65|KHBVSM58|超最新214|大全集42|大ゴジラ184|デイズ373|平成大全183|東宝特撮映画大全集235}}{{R|C大全140|ALL242}}}}{{efn|見上げる動作は前作からの課題であった{{R|VSM超全集65|平成大全183}}。}}。このため、首が太くなっている{{R|KHBVSM58|C大全140}}ほか、首の可動に伴い、スーツ部の素材にはラテックスではなくフォームラバーが用いられるようになった{{R|平成C236}}。上下動をスムーズに行うため首に節を入れてり、以降のゴジラは首に横筋の模様が入ることとなった{{R|平成大全183}}。
: 飛行生物であるモスラやバトラを相手にするアクションの必要上、圧空気によって頭部を上下に駆動させるためのギミックを初めてスーツに内蔵した{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M26|大百科MG152|VSM超全集65|KHBVSM58|超最新214|大全集42|大ゴジラ184|デイズ373|平成大全183|東宝特撮映画大全集235}}{{R|C大全140|ALL242|GTOM vol.1120|大解剖図鑑98}}}}{{efn|見上げる動作は前作からの課題であった{{R|VSM超全集65|平成大全183}}。}}。このため、内部にメカを支える支柱が組まれていることから、首が太くなっている{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|C大全140|GTOM vol.1120|大解剖図鑑98}}}}ほか、首の可動に伴い、スーツ部の素材にはラテックスではなくフォームラバーが用いられるようになった{{R|平成C236|GTOM vol.1120}}。上下動をスムーズに行うため首の前面に節を入れているため、蛇腹が明確にな{{R|大解剖図鑑98}}、以降のゴジラは首に横筋の模様が入ることとなった{{R|平成大全183}}。
: 本作品以降のゴジラの眼は、[[虹彩]]にオレンジのラインが入っている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ184|ALL242|造型66}}}}{{efn|書籍『ゴジラ大全集』では、クライマックスのナイトシーンで表情を明確にするためと記述している{{R|大全集42}}。}}。川北は、前作のポスターでは白目を描れていたため、本作品では明度を上げて白目があるように見せている{{R|東宝SF780|平成大全183}}。
: 本作品以降のゴジラの眼は、[[虹彩]]にオレンジのラインが入っている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ184|ALL242|造型66|GTOM vol.1120}}}}{{efn|書籍『ゴジラ大全集』では、クライマックスのナイトシーンで表情を明確にするためと記述している{{R|大全集42}}。}}。川北は、前作のポスターでは白目を描き加えられていたため、本作品では虹彩の明度を上げて白目があり、視線がはっきり出るように見せている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF780|平成大全183|大解剖図鑑98}}}}。
: 背びれの配列が変わっており{{refnest|group="出典"|{{R|大全集46|大ゴジラ184|造型68}}}}、先端は明るいアイボリーで塗装されている{{R|造型66}}。『vsビオランテ』以後の手法として透明のポリエステル樹脂のものとの差し替えで撮影され、ストロボによる閃光を表現している。
: 背びれの配列が変わっており{{refnest|group="出典"|{{R|大全集46|大ゴジラ184|造型68|GTOM vol.1120}}}}、先端は明るいアイボリーで塗装されている{{R|造型66}}。『vsビオランテ』以後の手法として透明のポリエステル樹脂のものとの差し替えで撮影され、内側にセットしたストロボ球閃光を表現している{{R|GTOM vol.1120}}
: 薩摩は、本作品のスーツについて、首が上を向くようになったのはよかったが、スーツが硬く演技も硬くなってしまったと語っている{{R|大ゴジラ173}}。
: 薩摩は、本作品のスーツについて、首が上を向くようになったのはよかったが、スーツが硬く演技も硬くなってしまったと語っている{{R|大ゴジラ173}}。
: 海上シーンや海中シーン、富士山での登場シーンなどには前作のスーツが使用された{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|大ゴジラ184|C大全140}}}}。また、海上でのバトラとの戦闘シーンでは、余剰パーツを用いて新造された上半身のみのスーツが用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M16|KHBVSM58|大ゴジラ184}}}}{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、富士山でのシーンの撮影後に前作流用スーツの膝から下を取り除いたと記述しているが{{R|C大全140}}、助監督の[[鈴木健二 (特撮監督)|鈴木健二]]による特撮日誌では富士山のシーンの撮影は上半身スーツの撮影よりも後となっている{{R|大百科M16}}。}}。この上半身スーツは、急造であったため組立時のボンドが乾いておらず、撮影時に水浸しになったことでシンナー気が充満していたという{{R|大ゴジラ184}}。
: 海上シーンや海中シーン、富士山での登場シーンなどには前作の北海道戦のスーツが化粧直しされたうえで使用された{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|大ゴジラ184|C大全140|GTOM vol.1120|大解剖図鑑98}}}}。また、海上でのバトラとの戦闘シーンでは、余剰パーツを用いて新造された上半身のみのスーツが用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M16|KHBVSM58|大ゴジラ184|GTOM vol.1120}}}}{{efn|書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、富士山でのシーンの撮影後に前作流用スーツの膝から下を取り除いたと記述しているが{{R|C大全140}}、助監督の[[鈴木健二 (特撮監督)|鈴木健二]]による特撮日誌では富士山のシーンの撮影は上半身スーツの撮影よりも後となっている{{R|大百科M16}}。}}。この上半身スーツは、急造であったため組立時のボンドが乾いておらず、撮影時に水浸しになったことでシンナー気が充満していたという{{R|大ゴジラ184}}。
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; その他の造形物
; その他の造形物
: 『vsビオランテ』で作られた、ワイヤー仕掛けで各所が動く上半身のみのアップ用ゴジラも、首の上下動を加えて再使用されている{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|超最新214|大ゴジラ184|ALL242|造型68}}}}。また、映画宣伝用に展示専用の全身ロボットゴジラも作られた。頭手が動くもで、各地を巡業して宣伝一役買
: 『vsビオランテ』で作られた、ワイヤー仕掛けで各所が動く上半身のみのアップ用(表情用)ゴジラも、新たに外皮が製作され、スーツと同様に首の上下動を加えて再使用されている{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|超最新214|大ゴジラ184|ALL242|造型68|GTOM vol.1120}}}}。また、イベントと宣伝用にロボットゴジラも作られ、伊福部昭音楽が鳴るようている{{R|GTOM vol.1120}}
: 前作で製作された1/3サイズギニョールも、モスラとバトラに抱えられるシーンで用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|大全集48|大ゴジラ184|造型68}}}}{{efn|書籍『ゴジラ大百科 [新モスラ編]』では、盗難にあったため急遽新造したと記述している{{R|大百科M26}}。}}。
: 前作で製作された1/3サイズギニョールも、モスラとバトラに抱えられるシーンで用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSM58|大全集48|大ゴジラ184|造型68|GTOM vol.1120}}}}{{efn|書籍『ゴジラ大百科 [新モスラ編]』では、盗難にあったため急遽新造したと記述している{{R|大百科M26}}。}}。
: このほかに、準備用の置きゴジラや破壊シーンで使用された尻尾も製作されている{{R|GTOM vol.1120}}。


=== 撮影・演出(vsモスラ) ===
=== 撮影・演出(vsモスラ) ===
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ラストのモスラとバトラに運ばれるシーンは、スーツの中に人が入らない状態で撮影している{{R|東宝SF7137}}。川北は、首が動くようになったためそれらしく見えたと述べており、操演の[[松本光司 (操演技師)|松本光司]]は人が入っていてはピアノ線が太くなってしまいより大変になっていただろうと述べている{{R|東宝SF7137}}。
ラストのモスラとバトラに運ばれるシーンは、スーツの中に人が入らない状態で撮影している{{R|東宝SF7137}}。川北は、首が動くようになったためそれらしく見えたと述べており、操演の[[松本光司 (操演技師)|松本光司]]は人が入っていてはピアノ線が太くなってしまいより大変になっていただろうと述べている{{R|東宝SF7137}}。


本作品から参加した音響効果の[[佐々木英世]]は、鳴き声や熱線の音に高音を加えたが、マニアからは不評であったとい{{R|東宝SF8126}}。
本作品から参加した音響効果の[[佐々木英世]]は、鳴き声や熱線の音に「キーン」という金属的な高音を加えたが、マニアからは不評であったとい{{R|東宝SF8126}}、本作品限りで元に戻った{{R|大解剖図鑑98}}。


== 『ゴジラvsメカゴジラ』 ==
== 『ゴジラvsメカゴジラ』 ==
出現地点はアドノア島→四日市→[[鈴鹿市|鈴鹿]]→[[大津市|大津]]山中→[[京都市|京都]]→大阪湾→[[幕張新都心|幕張]]→東京湾{{R|5499超全集39}}。
出現地点はアドノア島→四日市→[[鈴鹿市|鈴鹿]]→[[大津市|大津]]山中→[[京都市|京都]]→大阪湾→[[幕張新都心|幕張]]→東京湾{{R|5499超全集39}}。


海域に投棄されていた使用済み核燃料のエネルギーを吸収してパワーアップしたことにより、モスラの封印を突破して復活する{{R|VSMG超全集28}}。ベビーゴジラの卵の存在を感知してアドノア島に上陸し{{R|全怪獣大図鑑130}}、[[ラドン (架空の怪獣)#『ゴジラvsメカゴジラ』のラドン|ラドン]]と戦ってこれを倒すが、その間に卵は人類に持っていかれる。[[孵化]]したベビーのテレパシーに導かれて日本へ上陸する{{R|全怪獣大図鑑130}}と、四日市から鈴鹿山中にかけてメカゴジラとの初戦に臨み、最初こそ苦戦するものの敵のアクシデントが重なり、戦闘不能に追い込む{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集238}}。その後、再びベビーを追って幕張でのメカゴジラとの再戦では、相手がプラズマ・グレネイドを使えないこともあって再び追い込んだところに現れたガルーダと合体した[[メカゴジラ (平成VSシリーズ)|スーパーメカゴジラ]]との戦闘となり、第二の脳を破壊されて瀕死にまで追い込まれるが、メカゴジラに敗れて風化した[[ラドン (架空の怪獣)#ファイヤーラドン|ファイヤーラドン]]の放射能エネルギーを吸収し、復活する。最後はウラニウム・ハイパー熱線でメカゴジラを倒し、ベビーを連れ帰った{{R|全怪獣大図鑑130}}。
海域に投棄されていた使用済み核燃料のエネルギーを吸収してパワーアップしたことにより、モスラの封印を突破して復活する{{R|VSMG超全集28}}。ベビーゴジラの卵の存在を感知してアドノア島に上陸し{{R|全怪獣大図鑑130}}、[[ラドン (架空の怪獣)#『ゴジラvsメカゴジラ』のラドン|ラドン]]と戦ってこれを倒すが{{R|GTOM vol.156}}、その間に卵は調査隊に持っていかれる。[[孵化]]したベビーのテレパシーに導かれて日本へ上陸する{{R|全怪獣大図鑑130}}と、四日市から鈴鹿山中にかけてメカゴジラとの初戦に臨み、最初こそ苦戦するものの敵のアクシデントが重なり、戦闘不能に追い込む{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|東宝特撮映画大全集238|GTOM vol.156}}}}。その後、再びベビーを追って幕張ベイエリアでのメカゴジラとの再戦では、相手がプラズマ・グレネイドを使えないこともあって再び追い込んだところに現れたガルーダと合体した[[メカゴジラ (平成VSシリーズ)|スーパーメカゴジラ]]との戦闘となり、第二の脳を破壊されて瀕死にまで追い込まれるが、メカゴジラに敗れて風化した[[ラドン (架空の怪獣)#ファイヤーラドン|ファイヤーラドン]]の放射能エネルギーを吸収し、復活する。最後はウラニウム・ハイパー熱線でメカゴジラを倒し、ベビーを連れ帰った{{R|全怪獣大図鑑130}}。


=== 造型(vsメカゴジラ) ===
=== 造型(vsメカゴジラ) ===
; スーツ
; スーツ
: スーツは新造されたもの{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集74|KHBVSMG74|ALL246|造型69}}}}。当初は前作のスーツを流用する予定であったが、クランクイン後に急遽製作された{{R|造型69}}。造型は、資料によっては小林知己としているが{{R|KHBVSMG74}}、実際には多忙であった小林に代わり村上修一が中心となった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF8118|大全集47|平成大全219|造型70}}}}。
: スーツは新造されたもの{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集74|KHBVSMG74|ALL246|造型69|GTOM vol.156|大解剖図鑑106}}}}。当初は前作のスーツを流用する予定であったが、クランクイン後に急遽製作された{{R|造型69|GTOM vol.156}}。造型は、資料によっては小林知己としているが{{R|KHBVSMG74}}、実際には多忙であった小林に代わり村上修一が中心となった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF8118|大全集47|平成大全219|造型70|GTOM vol.156}}}}。
: バトゴジに比べ切れ上がった股が特徴で{{R|VSMG超全集74}}、スタッフからは「[[ハイレグ]]ゴジラ」とも呼ばれた{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ190|G60110|造型69|BOMG93}}}}。また、尻尾を振り回しやすいよう、高い位置につけられている{{R|VSMG超全集74}}。背びれの左右の列の幅は前作よりも狭まっている{{R|大ゴジラ190}}。頭部ギミックは前作を踏襲しており、首は細くなっているがやや前傾になっている{{R|C大全140}}{{efn|川北は、上部の背びれを短くすることで前傾に見せていると述べている{{R|東宝SF867}}。}}。村上によれば、頭部の表皮の貼り付け方や手の大きさ、尾の位置などを微妙に変えているという{{R|東宝SF8118}}。
: 尻尾の付け根と足の付け位置が高めとなったことから、バトゴジに比べ切れ上がった股のラインがやや[[ハイレグ]]になっているのが特徴で{{refnest|group="出典"|{{R|VSMG超全集74|GTOM vol.156|大解剖図鑑106|超解体全書21}}}}、スタッフからは「ハイレグゴジラ」とも呼ばれた{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ190|G60110|造型69|BOMG93|超解体全書21}}}}。また、尻尾を振り回しやすいよう、高い位置につけられている{{R|VSMG超全集74|大解剖図鑑106}}。背びれの左右の列の幅は前作よりも狭まっている{{R|大ゴジラ190}}。頭部ギミックは前作を踏襲しており、首は細くなっているが角度がやや前傾になっている{{R|C大全140|大解剖図鑑106}}{{efn|川北は、上部の背びれを短くすることで前傾に見せていると述べている{{R|東宝SF867}}。}}。村上によれば、頭部の表皮の貼り付け方や手の大きさ、尾の位置などを微妙に変えているという{{R|東宝SF8118}}。
: 牙は、歯科医などが用いる[[紫外線硬化樹脂|デンタルレジン]]で造型され、破損率が減少した{{R|造型70}}。最後の熱線を吐くシーンでは、口内にフラッシュを仕込んでいる{{R|東宝SF8101}}。
: 牙は、歯科医などが用いる[[紫外線硬化樹脂|デンタルレジン]]で造型され、破損率が減少した{{R|造型70}}。最後の熱線を吐くシーンでは、口内にフラッシュを仕込んでいる{{R|東宝SF8101}}。
: 村上は、書籍にバトゴジへの批判的な記事が掲載されていたのを読んで悔しいと感じ、前作では弱い印象であった下半身や横からのシルエットを特に意識したという{{R|東宝SF8118}}。また、子供を探すという設定から母親というイメージもあったと述べている{{R|東宝SF8118}}。川北は最も気に入っているスーツと述べており{{R|大全集42|デイズ396}}、薩摩は従来のスーツよりも動きやすかったと述べるなど好評であった{{R|東宝SF8118|VSMG超全集74}}。
: 村上は、書籍にバトゴジへの批判的な記事が掲載されていたのを読んで悔しいと感じ、前作では弱い印象であった下半身や横からのシルエットを特に意識したという{{R|東宝SF8118}}。また、子供を探すという設定から母親というイメージもあったと述べている{{R|東宝SF8118}}。川北は最も気に入っているスーツと述べており{{R|大全集42|デイズ396}}、薩摩は従来のスーツよりも動きやすかったと述べるなど好評であった{{R|東宝SF8118|VSMG超全集74}}。
: その後、このスーツは『[[怪獣プラネットゴジラ]]』{{refnest|group="出典"|{{R|大全集47|C大全140|造型69}}}}、『vsスペースゴジラ』のサブスーツ、『vsデストロイア』の海用に使用された。本作品で制作されたものと見られるスーツの頭部が、表皮を剥がした状態で保管されていることが1999年の時点で確認されている{{R|BEST5470}}。
: その後、このスーツは『[[怪獣プラネットゴジラ]]』{{refnest|group="出典"|{{R|大全集47|C大全140|造型69|大解剖図鑑106}}}}、『vsスペースゴジラ』のサブスーツ、『vsデストロイア』の海用に使用された。本作品で制作されたものと見られるスーツの頭部が、表皮を剥がした状態で保管されていることが1999年の時点で確認されている{{R|BEST5470}}。
: アドノア島や四日市のシーンではバトゴジが使われている{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|大全集46|大ゴジラ190|C大全140|造型69|BOMG93}}}}。海上シーンでは、前作の海用ゴジの脚を切断したものが用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|C大全140|造型72}}}}。
: アドノア島や四日市コンビナートなどの劣化が予想される炎絡みのシーンではバトゴジが使われている{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|大全集46|大ゴジラ190|C大全140|造型69|BOMG93|GTOM vol.156|大解剖図鑑106}}}}。なお、前者はスーツの完成が遅れていたためである{{R|大解剖図鑑106}}。海上シーンでは、前作のギドゴジの北海道用の脚を切断して改修したものが用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|C大全140|造型72|GTOM vol.156}}}}。その下半身はラドン戦で使用されている{{R|GTOM vol.156}}。
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; その他の造形物
; その他の造形物
: 上半身のみのアニマトロニクスゴジラも3代目となるものが新規に製作された{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|大全集48|平成大全219|造型70}}}}。制作はアップアートが担当{{R|KHBVSMG74}}。内部メカも新規となり、スーツより大きめの造形となった{{R|KHBVSMG74}}。
: 上半身のみのアニマトロニクスゴジラも3代目となるものが新規に製作された{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSMG74|大全集48|平成大全219|造型70|GTOM vol.156|大解剖図鑑106}}}}。制作はアップアートが担当{{R|KHBVSMG74}}。内部メカも新規となり、額も動くようになっているため、仕掛けが増えていることから、スーツよりも少々頭部が大きめの造形となった{{R|KHBVSMG74|GTOM vol.156}}。切れ長の目となだらかな口先でスーツとは印象が少し異なっている{{R|大解剖図鑑106}}。
: 第二の脳は本編班が[[白滝 (食材)|白滝]]を素材に製作している{{R|GTOM vol.156}}。
: 位置決め用の置きゴジラはおおざっぱなものも存在している{{R|GTOM vol.156}}。
: 本作品でベビーを演じた[[破李拳竜]]は、ラストの海へ帰るシーンではゴジラを演じている。
: 本作品でベビーを演じた[[破李拳竜]]は、ラストの海へ帰るシーンではゴジラを演じている。


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四日市での上陸シーンは、『[[モスラ対ゴジラ]]』での上陸シーンをオマージュしている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF867|大百科MG73|KHBVSMG113|大ゴジラ190|平成C147}}}}。川北は、実景ロケで同作品当時と同じ場所を探して撮影したが、30年経過していたことから当時とは印象が異なっていた{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG73|平成C147|モスラ映画大全128}}}}。
四日市での上陸シーンは、『[[モスラ対ゴジラ]]』での上陸シーンをオマージュしている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF867|大百科MG73|KHBVSMG113|大ゴジラ190|平成C147}}}}。川北は、実景ロケで同作品当時と同じ場所を探して撮影したが、30年経過していたことから当時とは印象が異なっていた{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG73|平成C147|モスラ映画大全128}}}}。


メカゴジラのショック・アンカーによる負傷シーンは、平成VSシリーズでは初の流血描写となっており、生々しく描くことでゴジラが痛みを感じる命あるものであることを強調している{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG13|平成大全225|平成C138}}}}。撮影では、スーツの表皮をえぐり、血糊と弾着を仕込んで表現している{{R|大百科MG73}}。ゴジラを内部から攻撃するという設定は、川北が検討していた[[メカニコング]]登場案での人間がゴジラの体内に入って戦うという展開の名残である{{R|KHBVSMG93}}。
メカゴジラのショック・アンカーによる負傷シーンは、平成VSシリーズでは初の流血描写となっており、生々しく描くことでゴジラが痛みを感じる命あるものであることを強調している{{refnest|group="出典"|{{R|大百科MG13|平成大全225|平成C138}}}}。撮影では、スーツの表皮をえぐり、血糊と弾着を仕込んで表現している{{R|大百科MG73}}。ゴジラを内部から攻撃するという設定は、川北が検討していた[[キングコングの逆襲#電子怪獣 メカニコング|メカニコング]]登場案での人間がゴジラの体内に入って戦うという展開の名残である{{R|KHBVSMG93}}。


ゴジラが京都を襲撃するシーンは海外輸出を考慮したもので、外国人にもわかる観光名所を映すことを意図している{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF867|大百科MG14|東宝特撮映画大全集239}}}}。ゴジラと実景の合成を多用しており{{R|平成大全223}}、京都タワーを熱線で破壊するシーンのみオープンセットにてミニチュアで撮影された{{R|大百科MG14|平成C149}}。タワーを破壊した後、去っていくゴジラのシーンも撮影される予定であったが、雨天によって延期となり、そのまま欠番となった{{R|大百科MG73}}。川北は、京都のシーンでは舞台劇的な撮り方を行ったといい、インパクトのある映像づくりを意識したと述べている{{R|東宝SF867}}。二年坂でゴジラが建物の影から顔を出すシーンは、第1作『ゴジラ』でのゴジラの初出現シーンをオマージュしている{{R|東宝SF867}}。
ゴジラが京都を襲撃するシーンは海外輸出を考慮したもので、外国人にもわかる観光名所を映すことを意図している{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF867|大百科MG14|東宝特撮映画大全集239}}}}。ゴジラと実景の合成を多用しており{{R|平成大全223}}、京都タワーを熱線で破壊するシーンのみオープンセットにてミニチュアで撮影された{{R|大百科MG14|平成C149}}。タワーを破壊した後、去っていくゴジラのシーンも撮影される予定であったが、雨天によって延期となり、そのまま欠番となった{{R|大百科MG73}}。川北は、京都のシーンでは舞台劇的な撮り方を行ったといい、インパクトのある映像づくりを意識したと述べている{{R|東宝SF867}}。二年坂でゴジラが建物の影から顔を出すシーンは、第1作『ゴジラ』でのゴジラの初出現シーンをオマージュしている{{R|東宝SF867}}。
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出現地点は南太平洋バース島→太平洋沖→[[鹿児島湾]]→[[鹿児島]]→[[熊本]]→[[別府]]→[[大分]]山中→[[福岡]]→[[博多湾]]{{R|5499超全集45}}。
出現地点は南太平洋バース島→太平洋沖→[[鹿児島湾]]→[[鹿児島]]→[[熊本]]→[[別府]]→[[大分]]山中→[[福岡]]→[[博多湾]]{{R|5499超全集45}}。


前作の後、[[ゴジラvsスペースゴジラ#バース島|バース島]]近海でリトルゴジラとともに暮らしていたが、[[スペースゴジラ]]の襲撃を受け、リトルを結晶体に閉じ込められ{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑134}}。結晶体を展開してバトルフィールドとなった福岡に乗り込み、[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]とともにスペースゴジラと戦う{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑134}}。苦戦するが、MOGERAに援護されながら撃退した末、スペースゴジラとゴジラ自身のエネルギーを結びつけたバーンスパイラル熱線(融合反応熱線{{R|大百科SG8}})を放ち、MOGERAもろともスペースゴジラを燃やし尽くすと、リトルが待つバース島に帰っていった。
前作の後、[[ゴジラvsスペースゴジラ#バース島|バース島]]近海でリトルゴジラとともに暮らしていたが、国連G対策センターによる「Tプロジェクト」のさなかに、[[スペースゴジラ]]の襲撃を受け、空中攻撃に抗しきれず一敗地に塗れ、リトルを結晶体に閉じ込められたことで、太平洋に姿を消す{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑134|GTOM vol.096}}}}。鹿児島湾から九州に上陸し、結晶体を展開してバトルフィールドとなった福岡に乗り込み、[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]とともにスペースゴジラと戦う{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊36|全怪獣大図鑑134|GTOM vol.096}}}}。苦戦するが、MOGERAに援護されながら撃退した末、スペースゴジラとゴジラ自身のエネルギーを結びつけたバーンスパイラル熱線(融合反応熱線{{R|大百科SG8}})を放ち、MOGERAもろともスペースゴジラを燃やし尽くすと、リトルが待つバース島に帰っていった。


=== 造型(vsスペースゴジラ) ===
=== 造型(vsスペースゴジラ) ===
; スーツ
; スーツ
: スーツは新規造形{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|KHBVSSG24|造型73}}}}。頭部には前作までの上下動に加え左右の動きも可能となるメカが仕込まれており{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|大百科SG25|大ゴジラ196|ALL250|C大全140}}}}、それに伴い平成シリーズの中でもっとも大きいスーツとなった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|VSSG超全集73|大ゴジラ196|C大全140|造型73|BOMG116}}}}{{efn|身長は2.1メートル、尾の長さは3.3メートル{{R|KHBVSSG24|C大全140}}。表皮は、84ゴジラ3体分であったという{{R|大ゴジラ196}}。}}。また、水によるダメージへの考慮から旧作スーツを流用した海用の着ぐるみが用意されることが通例だったが、本作品ではバトゴジからの流用スーツがわずかに使われたのみで、海絡みのシーンでも基本的に新造のモゲゴジスーツが使われるなど{{R|大ゴジラ196|造型76}}、このスーツ1体で大半の動作を演出可能となった{{R|東宝SF989|VSSG超全集73}}。これらの観点から、平成ゴジラシリーズのひとつの完成形とも言われるスーツである{{R|造型74}}。
: スーツは1着が新規造形{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|KHBVSSG24|造型73|GTOM vol.096}}}}。造形は小林知己、内蔵メカは贄田直樹が担当{{R|GTOM vol.096}}。頭部には前作までの上下動に加え左右の動きも可能となるメカが仕込まれており{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|大百科SG25|大ゴジラ196|ALL250|C大全140|GTOM vol.096|大解剖図鑑116}}}}、それに伴い平成VSシリーズの中でもっとも大きいスーツとなった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF989|VSSG超全集73|大ゴジラ196|C大全140|造型73|BOMG116|GTOM vol.096}}}}{{efn|身長は2.1メートル{{R|GTOM vol.096}}、尾の長さは3.3メートル{{R|KHBVSSG24|C大全140}}。表皮は、84ゴジラ3体分であったという{{R|大ゴジラ196}}。}}。前作よりもフォルムがシェイプアップされたイメージとなっている{{R|GTOM vol.096}}。また、水によるダメージへの考慮から旧作スーツを流用した海用の着ぐるみが用意されることが通例だったが、本作品ではバトゴジからの流用スーツがわずかに使われたのみで、海絡みのシーンでも基本的に新造のモゲゴジスーツが使われるなど{{R|大ゴジラ196|造型76}}、このスーツ1体で大半の動作を演出可能となった{{R|東宝SF989|VSSG超全集73}}。これらの観点から、平成VSシリーズのひとつの完成形とも言われるスーツである{{R|造型74}}。
: 可動を考慮し、頭部の表面はラテックスより柔らかいフォームラバーが用いられた{{R|東宝SF989|造型74}}。足は底上げされており、スーツアクターの腕は従来よりも下に入っている{{R|C大全140}}。これにより、全体のバランスが再構成され、引き締まったスタイルとなり、以後VSゴジラの基本形となっている{{R|C大全140}}。口内のフラッシュは、シリーズで最も使用回数が多い{{R|KHBVSSG34}}。
: 可動を考慮し、頭部の表面はラテックスより柔らかいフォームラバーが用いられた{{R|東宝SF989|造型74|GTOM vol.096}}。そのため、これまでよりも口が大きく開く{{R|大解剖図鑑116}}。足は底上げされており、スーツアクターの腕は従来よりも下に入っている{{R|C大全140}}。これにより、全体のバランスが再構成され、引き締まったスタイルとなり、以後VSゴジラの基本形となっている{{R|C大全140}}。口内のフラッシュは、シリーズで最も使用回数が多い{{R|KHBVSSG34}}。
: {{出典範囲|text1=前作のスーツは、バース島の砂浜シーン、シーホークホテルに突っ込むシーン、ラストシーンなどで使用された。バトゴジのスーツは脚を切し、バース島の上陸シーンで用いられた|ref1={{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSSG60|C大全140|BOMG116}}}}}}。切断した尾も海上シーンでの撮影で使われた{{R|KHBVSSG60|C大全140}}。
: {{出典範囲|text1=ラドゴジのスーツは、バース島のビーチに上陸したシーン、シーホークホテルに突っ込むシーン、ラストシーンなどで使用された。モゲゴジに合わせてやや頭部が小さくなっているなど、フォルムが修正されている{{R|GTOM vol.096}}。バトゴジのスーツは脚と尻尾を切り離し、バース島の上陸シーンと鹿児島湾で用いられた|ref1={{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSSG60|C大全140|BOMG116|GTOM vol.096}}}}}}。切断した尾も海上シーンでの撮影でゴジラの後部に置かれる形で使われた{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSSG60|C大全140|GTOM vol.096}}}}。
:
; その他の造形物
; その他の造形物
: アップョールも改修して用いられたが、2カットに留まった{{R|VSSG超全集73}}。
: 前作の表情メカゴジラ新規造形の皮膚などで改修して用いられたが、スーツの首が上下左右に可動するようになったことから不要となり{{R|大解剖図鑑116}}、2カットに留まった{{R|VSSG超全集73|GTOM vol.096}}。モゲゴジに合わせたフォルムになっているため、前作よりも表情がキツめになっている{{R|GTOM vol.096}}。
: 位置がずれないように位置決めで使用される置きゴジラも用意されている{{R|GTOM vol.096}}。


=== 撮影・演出(vsスペースゴジラ) ===
=== 撮影・演出(vsスペースゴジラ) ===
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出現地点は[[香港]]→[[台湾]]沖→[[豊後水道]]→東京・[[東京国際空港|羽田空港]]→[[東京国際展示場|国際展示場]]{{R|5499超全集51}}。
出現地点は[[香港]]→[[台湾]]沖→[[豊後水道]]→東京・[[東京国際空港|羽田空港]]→[[東京国際展示場|国際展示場]]{{R|5499超全集51}}。


バース島の地層に含まれる高純度の[[天然ウラン]]が熱水噴射で急激な核分裂反応を起こしたことによって島が消滅し、その影響で帰巣本能に異常をきたしたうえ、体内炉心の核エネルギーが暴走して異常に体内核分裂が活性化したことにより、核兵器よりも巨大な[[核爆発]]エネルギーを持った状態となる{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊12|東宝特撮映画大全集250|全怪獣大図鑑136|BOMG120}}}}。その後、暴走状態のままで後述のゴジラジュニアを追って香港を襲撃するが、本来は青色だった放射熱線の色が赤くなった{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2194|U別冊12|BEST5474}}}}うえ、背びれや体表が超高熱で赤熱化して体内の水分が蒸発し、蒸気が噴き出すという異様な姿であった{{R|BEST5474}}。
バース島の地層に含まれる高純度の[[天然ウラン]]が熱水噴射で急激な核分裂反応を起こしたことによって島が消滅し、その影響で帰巣本能に異常をきたしたうえ、体内炉心の核エネルギーが暴走して異常に体内核分裂が活性化したことにより、核兵器よりも巨大な[[核爆発]]エネルギーを持った状態となる{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊12|東宝特撮映画大全集250|全怪獣大図鑑136|BOMG120|GTOM vol.0922}}}}。その後、暴走状態のままで後述のゴジラジュニアを追って香港を襲撃するが、本来は青色だった放射熱線の色が異常な体内温度が反映されて赤くなった{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2194|U別冊12|BEST5474|GTOM vol.0922}}}}うえ、全身が高熱を帯びており{{R|GTOM vol.0922}}、背びれや体表が超高熱で赤熱化して体内の水分が蒸発し、蒸気が噴き出すという異様な姿であった{{R|BEST5474}}。


その後、豊後水道に出現して[[伊方発電所|伊方原発]]に迫るが、迎撃に出た[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーXIII|スーパーXIII]]により、凍結されたうえでカドミウム弾を撃ち込まれる。その結果、体内の核分裂反応が抑制されて核爆発の危険性は回避されるが{{R|全怪獣大図鑑136}}、今度は体内炉心温度の異常上昇によって高熱で心臓部が溶け出し、体内温度が1,200℃を超すと[[炉心溶融|メルトダウン]]を起こすという危機が迫ってしまう{{R|VSD超全集10|東宝特撮映画大全集250}}。
その後、台湾沖から沖縄沖を経由して豊後水道に出現して核物質を求めて[[伊方発電所|伊方原発]]に迫るが、迎撃に出た[[スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーXIII|スーパーXIII]]により、凍結されたうえでカドミウム弾を撃ち込まれる。その結果、体内の核分裂反応が抑制されて核爆発の危険性は回避されるが{{R|全怪獣大図鑑136|GTOM vol.0922}}、今度は体内炉心温度の異常上昇によって高熱で心臓部が溶け出し、体内温度が1,200℃を超すと[[炉心溶融|メルトダウン]]を起こすという危機が迫ってしまう{{refnest|group="出典"|{{R|VSD超全集10|東宝特撮映画大全集250|GTOM vol.0922}}}}。


終盤では羽田空港に上陸してジュニアと再会するが、その直後に[[デストロイア]]にジュニアを殺害され、怒り狂って暴走状態のままでデストロイアに襲いかかる{{R|東宝特撮映画大全集250}}。不安定ながらも圧倒的なパワーでデストロイアを追い詰めていき、デストロイアはゴジラの猛攻に耐えきれず逃亡しようとしたところを自衛隊の追撃で倒されるが、ゴジラはついに[[炉心溶融|メルトダウン]]を起こす。この最終決戦ではすべての技が異常に強化されており、放射熱線はオレンジがかった色で[[螺旋]]状にエネルギーを巻き、体内放射は周囲一帯を焼き尽くすほどの威力と化していた。
終盤では羽田空港に上陸してジュニアと邂逅するが、その直後に[[デストロイア]]にジュニアを殺害され、新滑走路のビッグバードで虫の息になっていたジュニアにエネルギーを与え{{R|GTOM vol.0922}}、怒り狂って暴走状態のままでデストロイアに襲いかかる{{R|東宝特撮映画大全集250}}。不安定ながらも圧倒的なパワーでデストロイアを追い詰めていき、デストロイアはゴジラの猛攻に耐えきれず逃亡しようとしたところを自衛隊の追撃で倒されるが、ゴジラはついにメルトダウンを起こす{{R|GTOM vol.0922}}。この最終決戦ではすべての技が異常に強化されており、放射熱線はオレンジがかった色で[[螺旋]]状にエネルギーを巻き、体内放射は周囲一帯を焼き尽くすほどの威力と化していた。


最後は、メルトダウンによる被害を最小限に留めようとする自衛隊の超低温レーザーや冷凍弾による攻撃に遭いながら、臨海副都心を中心に異常な量の放射能を撒き散らしつつ自らのエネルギーで融解し、消滅した{{R|PANF|全怪獣大図鑑136}}。その直後、撒き散らされた高濃度の放射能をジュニアが吸収し、ゴジラと同じ姿に成長して復活する{{R|5499超全集51|大辞典4}}。
最後は、メルトダウンによる被害を最小限に留めようとする自衛隊の超低温レーザーや冷凍弾による攻撃に遭いながら、臨海副都心を中心に異常な量の放射能を撒き散らしつつ自らのエネルギーで融解し、消滅した{{R|PANF|全怪獣大図鑑136}}。その直後、撒き散らされた高濃度の放射能をジュニアが吸収し、ゴジラと同じ姿に成長して復活する{{R|5499超全集51|大辞典4}}。


* 本作品での形態は玩具などでは'''バーニングゴジラ'''とも称される{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊60|平成大全294|東宝特撮映画大全集250|ALL258|G60110}}}}{{efn|バンダイ「[[ムービーモンスターシリーズ]]」など。}}。制作現場では'''レッド・ゴジラ'''とも呼ばれていた{{R|東宝SF1080}}。
* 本作品での形態は玩具などでは'''バーニングゴジラ'''とも称される{{refnest|group="出典"|{{R|U別冊60|平成大全294|東宝特撮映画大全集250|ALL258|G60110|大解剖図鑑124}}}}{{efn|バンダイ「[[ムービーモンスターシリーズ]]」など。}}。制作現場では'''レッド・ゴジラ'''とも呼ばれていた{{R|東宝SF1080}}。
* ゴジラの死について特技監督の川北紘一は、ゴジラが核による突然変異体とするならば、自然界の摂理として長命ではありえないと考えが企画の原点であったと述べている{{R|東宝SF1063}}。
* ゴジラの死について特技監督の川北紘一は、ゴジラが核による突然変異体とするならば、自然界の摂理として長命ではありえないと考えが企画の原点であったと述べている{{R|東宝SF1063}}。


=== 造型(vsデストロイア) ===
=== 造型(vsデストロイア) ===
; スーツ
; スーツ
: 本作品のスーツは、モゲゴジの改良{{refnest|group="出典"|{{R|平成大全287|平成C236|ALL258|C大全140|造型78}}}}で、発光部分に860個の電球が使用されており{{refnest|group="出典"|{{R|VSD超全集69|C大全140|超常識146|造型77}}}}{{efn|資料によっては、「800個{{R|平成大全294}}」「900個{{R|BOMG120}}」と記述している。}}、表面にFRP樹脂を用いているため、重量は100キログラムを超える{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|大ゴジラ2194|VSD超全集74|BEST5474|平成大全294|ALL258|C大全140|超常識146|造型77}}}}{{efn|資料によっては、過去最高重量であったとしている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2194|東宝SF10148|BEST5474|平成大全287}}}}。}}。発光をCGやアニメーションで表現することも検討されたが実現が難しく、透明で発光できて可動部分に用いることもできる特殊ウレタンの新素材がバンダイから提供されたことにより、造型で実現した{{R|東宝SF1063}}。また、ゴジラのスーツとしては初めて目に電飾を入れている{{R|平成大全294}}。
: 本作品のスーツは、モゲゴジの改良{{refnest|group="出典"|{{R|平成大全287|平成C236|ALL258|C大全140|造型78|GTOM vol.0922|大解剖図鑑124}}}}で、肩や胸、腹や大腿部、背びれを中心とした発光部分に860個の電球が使用されており{{refnest|group="出典"|{{R|VSD超全集69|C大全140|超常識146|造型77|GTOM vol.0922|大解剖図鑑124}}}}{{efn|資料によっては、「800個{{R|平成大全294}}」「900個{{R|BOMG120}}」と記述している。}}、表面にFRP樹脂を用いているため、重量は100キログラムを超える{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|大ゴジラ2194|VSD超全集74|BEST5474|平成大全294|ALL258|C大全140|超常識146|造型77|GTOM vol.0922}}{{R|超解体全書21}}}}{{efn|資料によっては、過去最高重量であったとしている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ2194|東宝SF10148|BEST5474|平成大全287}}}}。}}。発光をCGやアニメーションで表現することも検討されたが実現が難しく、透明で発光できて可動部分に用いることもできる特殊ウレタンの新素材がバンダイから提供されたことにより、造型で実現した{{R|東宝SF1063|GTOM vol.0922}}。また、ゴジラのスーツとしては初めて目に電飾を入れている{{R|平成大全294|大解剖図鑑124}}。
: スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルを引きずっており{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1063|平成C236|東宝特撮映画大全集251|C大全140}}}}{{efn|そのため、足元は建物や煙などで隠され、映らないカットが多い{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1097|C大全140|造型122}}}}。}}、ただでさえ重いスーツの動きがさらに緩慢となったため、撮影した映像を早送り再生していたという。漏電対策としてコードの結合部分やクリアパーツの裏側などをシリコンでパッキングしている{{R|平成大全294}}。
: スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルやホースを引きずっており{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1063|平成C236|東宝特撮映画大全集251|C大全140|大解剖図鑑124}}}}{{efn|そのため、足元は建物や煙などで隠され、映らないカットが多い{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF1097|C大全140|造型122}}}}。}}、ただでさえ重いスーツの動きがさらに緩慢となったため、撮影した映像を早送り再生していたという。漏電対策としてコードの結合部分やクリアパーツの裏側などをシリコンでパッキングしている{{R|平成大全294}}。
: 背びれの配列が再び変更され{{R|C大全140|造型78}}、上部に大きい背びれが位置するというビオゴジを思わせるものになった{{R|C大全140}}。
: 背びれの配列が再び変更され{{R|C大全140|造型78}}、重量感を増すために上部に大きい背びれが位置するという背びれの重心が一段上にされ{{R|GTOM vol.0922}}、ビオゴジを思わせるものになった{{R|C大全140}}。
: その後、スーツはラストシーンの新ゴジラ(高濃度の放射能で急成長したゴジラジュニア)に用いるため、黒く塗られた{{R|東宝SF1080|C大全140}}{{efn|書籍『平成ゴジラクロニクル』では、スーツはイベント展示用に黒く塗り直されたと記述している{{R|平成C210}}。}}。さらには、2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C210}}。
: その後、スーツはラストシーンの新ゴジラ(高濃度の放射能で急成長したゴジラジュニア)に用いるため、黒く塗られた{{R|東宝SF1080|C大全140}}{{efn|書籍『平成ゴジラクロニクル』では、スーツはイベント展示用に黒く塗り直されたと記述している{{R|平成C210}}。}}。さらには、2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C210}}。
: 海用にはラドゴジを改造したものが用いられた{{R|C大全140|造型78}}。スーパーXIIIに冷凍弾で攻撃されるシーンでは、蝋やスノースプレーが吹き付けられ、氷漬けになる描写ではスーツにフロンの原液をかけて実際に氷結させている{{R|東宝SF1080|平成C206}}。
: 海用にはラドゴジを改造したものが用いられた{{refnest|group="出典"|{{R|C大全140|造型78|GTOM vol.0922}}}}。膝より下の部分も切り取られ、尻尾もなくなっている{{R|GTOM vol.0922}}。スーパーXIIIに冷凍弾で攻撃されるシーンでは、蝋やスノースプレーが吹き付けられ、氷漬けになる描写ではスーツにフロンの原液をかけて実際に氷結させている{{R|東宝SF1080|平成C206}}。
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; その他の造形物
; その他の造形物
: 羽田空港の滑走路でデストロイアに引きずられる遠景シーンでは、市販されていたゴジのラジコンの表皮を用いており{{R|東宝SF1080}}、ハリウッドでも用いられている輝度の高い塗料を赤い部分に塗って撮影している{{R|平成C244}}。
: 羽田空港の滑走路でデストロイアに引きずられる遠景シーンでは、1994年に東京マルイから市販されていたビオゴジのラジコンの表皮を改造したものを用いており{{R|東宝SF1080|GTOM vol.0922}}、ハリウッドでも用いられている輝度の高い塗料を赤い部分に塗って撮影している{{R|平成C244}}。
: クライマックスでメルトダウンを起こすシーンでは、[[蝋]]で造られたゴジラの両脇に鉄板を置き、これをバーナーで熱して溶解する様子を撮したうえ、部分的に[[コンピュータグラフィックス|CG]]を組み合わせて加工している{{refnest|group="出典"|{{R|VSD超全集69|平成大全303|平成C206|東宝特撮映画大全集251|造型80}}}}。川北は、CGの出来が良くなかったので後から合成したと述べている{{R|平成大全303}}。この撮影の際に用いられた頭蓋骨は保管されており、2006年には[[赤坂プリンスホテル]]にて開催されたパチンコ『CRゴジラ』のプレス発表会で展示され<ref>{{Cite web|和書|url=http://p-kn.com/topics/exhibition/89/|title=『CRゴジラ』プレス発表会(ニューギン)|website=K-Navi|publisher=Exrant|date=2006-11-01|accessdate=2021-05-19}}</ref>、2009年には東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C216}}。
: クライマックスでメルトダウンを起こすシーンでは、表皮が[[蝋]]で造られたゴジラのアップ用頭部の両脇に鉄板を置き、これをバーナーの熱で熱して溶解する様子をコマしたうえ、それをソニーPCLが部分的に[[コンピュータグラフィックス|CG]]を組み合わせて加工している{{refnest|group="出典"|{{R|VSD超全集69|平成大全303|平成C206|東宝特撮映画大全集251|造型80|GTOM vol.0922|大解剖図鑑124}}}}。川北は、CGの出来が良くなかったので後から合成したと述べている{{R|平成大全303}}。この撮影の際に用いられた頭蓋骨は保管されており、2006年には[[赤坂プリンスホテル]]にて開催されたパチンコ『CRゴジラ』のプレス発表会で展示され<ref>{{Cite web|和書|url=http://p-kn.com/topics/exhibition/89/|title=『CRゴジラ』プレス発表会(ニューギン)|website=K-Navi|publisher=Exrant|date=2006-11-01|accessdate=2021-05-19}}</ref>、2009年には東宝の倉庫に保管されているのが確認されている{{R|平成C216}}。
: 『vsビオランテ』以来となる表情用のゴジラが新規造形の表皮で用意されたが、ほとんど使用されなかったという{{R|GTOM vol.0922}}。


=== 撮影・演出(vsデストロイア) ===
=== 撮影・演出(vsデストロイア) ===
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スーツの電源には2トントラックで用いるようなバッテリー14個を2組用意し、連続20分ほどで切れることから交互に充電しながら用いていた{{R|東宝SF1097}}。当初は撮影所の電源を用いる予定であったが、独立していない電気を水中で使用することが危険視され、カメラテスト前日にはバッテリーに変更された{{R|東宝SF1097}}。撮影所にはジェネレーター発電機もあり、安全面では問題ないとされていたものの、問題が生じた場合の責任が問われるため、使用できなかった{{R|東宝SF1097}}。電源ケーブルは50メートル用意したため、それだけで重量が100キログラムを越えており、プールでの撮影ではスタッフが水中に入ってさばいた{{R|東宝SF1097}}。スタジオ内での歩行シーンの撮影では、操演班がピアノ線でケーブルを吊ってサポートしている{{R|平成大全294}}。
スーツの電源には2トントラックで用いるようなバッテリー14個を2組用意し、連続20分ほどで切れることから交互に充電しながら用いていた{{R|東宝SF1097}}。当初は撮影所の電源を用いる予定であったが、独立していない電気を水中で使用することが危険視され、カメラテスト前日にはバッテリーに変更された{{R|東宝SF1097}}。撮影所にはジェネレーター発電機もあり、安全面では問題ないとされていたものの、問題が生じた場合の責任が問われるため、使用できなかった{{R|東宝SF1097}}。電源ケーブルは50メートル用意したため、それだけで重量が100キログラムを越えており、プールでの撮影ではスタッフが水中に入ってさばいた{{R|東宝SF1097}}。スタジオ内での歩行シーンの撮影では、操演班がピアノ線でケーブルを吊ってサポートしている{{R|平成大全294}}。


蒸気には[[炭酸ガス]]が使用された{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|平成C254|ALL258|造型78}}}}が、撮影テスト中には薩摩剣八郎がスーツ内に充満したガスによる酸欠で倒れ{{R|東宝SF1063|平成C200}}{{efn|薩摩は、覗き穴から入ってきたガスが抜けずに溜まっていったと証言している{{R|東宝SF10148|平成C254}}。}}、[[不整脈]]に見舞われる事故もあった{{R|超常識146}}。そのほか、感電の危険性もあったという{{R|東宝SF1097|造型122}}。それ以降、薩摩は酸素ボンベを装着して演じていた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|平成大全287|平成C200|平成C254|超常識146}}}}。造型を担当した贄田直樹らは、プール撮影の前日は不安で眠れなかったという{{R|東宝SF1097}}。
蒸気には[[炭酸ガス]]が使用された{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|平成C254|ALL258|造型78|大解剖図鑑124}}}}が、撮影テスト中には薩摩剣八郎がスーツ内に充満したガスによる酸欠で倒れ{{R|東宝SF1063|平成C200}}{{efn|薩摩は、覗き穴から入ってきたガスが抜けずに溜まっていったと証言している{{R|東宝SF10148|平成C254}}。}}、[[不整脈]]に見舞われる事故もあった{{R|超常識146}}。そのほか、感電の危険性もあったという{{R|東宝SF1097|造型122}}。それ以降、薩摩は酸素ボンベを装着して演じていた{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF10148|平成大全287|平成C200|平成C254|超常識146|GTOM vol.0922}}}}。造型を担当した贄田直樹らは、プール撮影の前日は不安で眠れなかったという{{R|東宝SF1097}}。


赤い熱線は、特技監督の川北紘一と合成担当の[[小野寺浩]]が「最後だから今までと異なることをしよう」と決めたものであったが、試写会までは他の関係者には見せず秘匿していた{{R|平成C248}}。小野寺は、試写で東宝プロデューサーの[[田中友幸]]に謝罪することとなったが、それよりも試写で赤い熱線を観て関係者が驚きの声を挙げたことの方が印象に残っていると述べている{{R|平成C248}}。
赤い熱線は、特技監督の川北紘一と合成担当の[[小野寺浩]]が「最後だから今までと異なることをしよう」と決めたものであったが、試写会までは他の関係者には見せず秘匿していた{{R|平成C248}}。小野寺は、試写で東宝プロデューサーの[[田中友幸]]に謝罪することとなったが、それよりも試写で赤い熱線を観て関係者が驚きの声を挙げたことの方が印象に残っていると述べている{{R|平成C248}}。
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本来、核爆発と炉心融解は別の概念であるが、脚本を手掛けた[[大森一樹]]はそれを承知のうえでストーリーを優先し、飛躍した展開にしたと述べている{{R|東宝SF1059}}。
本来、核爆発と炉心融解は別の概念であるが、脚本を手掛けた[[大森一樹]]はそれを承知のうえでストーリーを優先し、飛躍した展開にしたと述べている{{R|東宝SF1059}}。

メルトダウンで消滅するゴジラの全身カットは、ソニーPCLがCGIで作画したものとなっている{{R|GTOM vol.0922|大解剖図鑑124}}。


== ゴジラザウルス ==
== ゴジラザウルス ==
{{キャラスペック
{{キャラスペック
|名称=ゴジラザウルス
|名称=ゴジラザウルス
|英字表記=GODZILLA-SAURUS{{refnest|group="出典"|{{R|最新大百科56|大百科M118|大百科MG110|大百科SG106|大ゴジラ180|画報22|5499超全集27|ALL235|大辞典118|G6092}}{{R|全怪獣大図鑑139}}}}{{efn|資料によっては「GODZILLA SAURES」と表記している{{R|怪獣大全集18|超最新24}}。}}
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|出身地=ラゴス島{{refnest|group="出典"|{{R|超最新24|大百科MG110|来襲213|5499超全集27|動画王大図鑑165|ALL235|東宝全怪獣80|大辞典118|超常識126}}}}{{efn|資料によっては、「出生地」として記述している{{R|大百科M118}}。}}
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|出現地=ラゴス島{{refnest|group="出典"|{{R|解体全書107|検定93|超解体全書107}}}}
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ゴジラの元となった種類とされる[[恐竜]]。『[[ゴジラvsキングギドラ]]』で初めて登場した。
ゴジラの元となった種類とされる[[恐竜]]。『[[ゴジラvsキングギドラ]]』で初めて登場した。


二足歩行で[[獣脚類|肉食恐竜]]のような姿をしているが、[[雑食性]]で性格もおとなしい{{R|全怪獣大図鑑139}}{{efn|書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、本来は肉食だが雑食化したと記述している{{R|U別冊36}}。}}。しかし、自分の縄張りを荒らされた場合その限りではない。生息範囲は広く、南は[[マーシャル諸島]]から北[[ベーリング海]]まで分布していた。[[鳥類]]のようにプテラノドンへの[[托卵]]を行う習性がある。幼体の時期は身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。[[ティラノサウルス]]に似るが、体の大きさは倍近い{{R|大百科M118}}。並外れた生命力を持っており{{R|大百科SG106}}、軽火器程度では傷ひとつ付かない
二足歩行で大型[[獣脚類]]のような形態をしているが、[[雑食性]]で性格もおとなしい{{R|全怪獣大図鑑139|超解体全書107}}{{efn|書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、本来は肉食だが雑食化したと記述している{{R|U別冊36}}。}}。しかし、自分の縄張りを荒らされた相手に敢然と立ち向かう性質を有してる{{R|超解体全書107}}。生息範囲は広く、南は[[マーシャル諸島]]から、最[[ベーリング海]]まで分布していた古代生物の残存種{{R|超解体全書107}}。[[鳥類]]のようにプテラノドンへの[[托卵]]を行う習性がある。幼体の時期は身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。

[[ティラノサウルス]]に似るが、体の大きさは倍近い{{R|大百科M118}}。口は上下のアゴが大きく開き、歯の一部はゴジラと同様に2列となっている{{R|大解剖図鑑92}}。非常に背ビレが小さく、手の指はゴジラと同様に4本だが、足の指はゴジラより1本少ない3本となっており、蹴爪が踵の上にある{{R|大解剖図鑑92}}。並外れた生命力を持っており{{R|大百科SG106}}、恐竜としては硬い皮膚で、バズーカ砲や銃撃も意に介さなかったが、艦砲射撃には敵わずに重傷を負った{{R|大解剖図鑑92}}。


マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は1944年2月の[[太平洋戦争]]に日米両軍に目撃される。この個体は、新堂靖明が率いる[[大日本帝国陸軍|日本軍]]守備隊が窮地に陥ったときに出現し、守備隊に加勢するかのように米軍に襲いかかり、潰走させる。その後、洋上からの米軍艦隊の[[艦砲射撃]]で深手を負い、一度は倒れるがすぐに復活すると、残っていた陸上米軍を全滅させて森に引き返す。無事に復員した新堂たちは、この恐竜に対して強い感謝と崇拝の念を抱くが、彼らの再会は悲劇的な結末を迎える。
マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は1944年2月の[[太平洋戦争]]末期に日米両軍に目撃される。この個体は、新堂靖明が率いる[[大日本帝国陸軍|日本軍]]守備隊が窮地に陥ったときに出現し、戦友に近い独特の感情を表して守備隊に加勢するかのように米軍に襲いかかり、潰走させる{{R|GTOM vol.117|超解体全書107}}。その後、洋上からの米軍艦隊の[[艦砲射撃]]で深手を負い、一度は倒れるがすぐに復活すると、残っていた陸上米軍を全滅させて森に引き返す。無事に復員した新堂たちは、この恐竜に対して強い感謝と崇拝の念を抱くが、彼らの再会は悲劇的な結末を迎える。


その個体は、のちに[[ビキニ環礁]]の[[クロスロード作戦|水爆実験]]で被爆し、ゴジラに変異したとされる{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M118|大百科MG110|U別冊36|C大全143|全怪獣大図鑑139}}}}{{efn|資料によって、初代になったとするもの{{R|画報22|全怪獣大図鑑139}}と、3代目になったとするもの{{refnest|group="出典"|{{R|超最新25|U別冊36|来襲213|5499超全集185|大辞典118|Walker50}}}}が存在する}}。ゴジラの抹殺を企む未来人は、ゴジラザウルスを核実験に遭遇する前にベーリング海に転送し、ゴジラの存在をなかったことにしようとするが、ゴジラザウルスは転送先でも核廃棄物に触れてゴジラ化し、民間企業の原潜から奪った核エネルギーで最大・最強のゴジラへと成長した{{R|最新大百科56}}。
その個体は、のちに1954年の[[ビキニ環礁]]のアメリカ軍による[[クロスロード作戦|水爆実験]]で被爆し、ゴジラに変異したと推測される{{refnest|group="出典"|{{R|大百科M118|大百科MG110|U別冊36|C大全143|全怪獣大図鑑139|GTOM vol.117|超解体全書107}}}}{{efn|資料によって、初代になったとするもの{{R|画報22|全怪獣大図鑑139}}と、3代目になったとするもの{{refnest|group="出典"|{{R|超最新25|U別冊36|来襲213|5499超全集185|大辞典118|Walker50}}}}が存在する}}。ゴジラの抹殺を企む未来人は、ゴジラザウルスを核実験に遭遇する前にベーリング海に転送し、ゴジラの存在をなかったことにしようとするが、ゴジラザウルスは転送先でも核廃棄物に触れてゴジラ化し、民間企業の原潜から奪った核エネルギーで最大・最強のゴジラへと成長した{{R|最新大百科56}}。


『vsキングギドラ』の作品内では一度もゴジラザウルスとは呼ばれず、「恐竜」と呼ばれる{{R|怪獣大全集18}}。劇中でこの名前が出るのは『vsメカゴジラ』からである。『[[ゴジラvsメカゴジラ]]』では、ベーリング海に位置するアドノア島の[[翼竜]]の巣から発見された卵から孵化した個体が、「[[ゴジラジュニア#ベビーゴジラ|ベビーゴジラ]]」と名づけられる。このベビーゴジラは、『[[ゴジラvsスペースゴジラ]]』では「[[ゴジラジュニア#リトルゴジラ|リトルゴジラ]]」、『[[ゴジラvsデストロイア]]』では「[[ゴジラジュニア]]」と、成長とともに呼称が変わる。
『vsキングギドラ』の作品内では一度もゴジラザウルスとは呼ばれず、「恐竜」と呼ばれる{{R|怪獣大全集18|大解剖図鑑92}}。劇中でこの名前が出るのは『vsメカゴジラ』からである。『[[ゴジラvsメカゴジラ]]』では、ベーリング海に位置するアドノア島の[[翼竜]]の巣から発見された卵から孵化した個体が、「[[ゴジラジュニア#ベビーゴジラ|ベビーゴジラ]]」と名づけられる。このベビーゴジラは、『[[ゴジラvsスペースゴジラ]]』では「[[ゴジラジュニア#リトルゴジラ|リトルゴジラ]]」、『[[ゴジラvsデストロイア]]』では「[[ゴジラジュニア]]」と、成長とともに呼称が変わる。


* 記載者がゴジラの愛好家であり、それにちなんで[[ゴジラサウルス|ゴジラ'''サ'''ウルス]](学名ゴジラサウルス・クエイイ)と命名された実在の恐竜も存在するが、こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる。
* 記載者がゴジラの愛好家であり、それにちなんで[[ゴジラサウルス|ゴジラ'''サ'''ウルス]](学名ゴジラサウルス・クエイイ)と命名された実在の恐竜も存在するが、こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる。


=== 制作(ゴジラザウルス) ===
=== 制作(ゴジラザウルス) ===
[[スーツアクター]]は[[福田亘]]{{refnest|group="出典"|{{R|大全集162|大ゴジラ180|平成C82|東宝特撮映画大全集225|C大全143}}}}。当初は[[破李拳竜]]がゴジラザウルス役で福田がキングギドラ役の予定だったが、福田の身長が高すぎてギドラのスーツの背丈が合わず、逆になった{{Sfn|西川伸司|1999|p=58}}{{R|平成C256}}。福田自身は、長身のためゴジラザウルス役に選ばれたと述べており{{R|平成C258}}、特技監督の川北紘一もゴジラと異なり股が切れ上がっているため、股上が長い人物でないとだめであったと語っている{{R|東宝SF6124}}。
[[スーツアクター]]は[[福田亘]]{{refnest|group="出典"|{{R|大全集162|大ゴジラ180|平成C82|東宝特撮映画大全集225|C大全143|GTOM vol.117}}}}。当初は[[破李拳竜]]がゴジラザウルス役で福田がキングギドラ役の予定だったが、福田の身長が高すぎてギドラのスーツの背丈が合わず、逆になった{{Sfn|西川伸司|1999|p=58}}{{R|平成C256}}。福田自身は、長身のためゴジラザウルス役に選ばれたと述べており{{R|平成C258}}、特技監督の川北紘一もゴジラと異なり股が切れ上がっているため、股上が長い人物でないとだめであったと語っている{{R|東宝SF6124}}。


川北によれば、ゴジラとキングギドラだけではつまらないとの判断からそれ以外の新しいキャラクターを出すことになったと証言している{{R|デイズ373}}。富山は、1作品ごとにゴジラの秘密を1つずつ開示していくという狙いであったと述べている{{R|平成大全138}}。
川北によれば、ゴジラとキングギドラだけではつまらないとの判断からそれ以外の新しいキャラクターを出すことになったと証言している{{R|デイズ373}}。富山は、1作品ごとにゴジラの秘密を1つずつ開示していくという狙いであったと述べている{{R|平成大全138}}。
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『ゴジラvsメカゴジラ』の検討稿では、ゴジラザウルスやプテラノドンが生息する白亜紀の情景を描写していたが、予算の都合から撮影には至らなかった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF864|大百科MG88|平成大全214|東宝特撮映画大全集238}}}}。川北は、同作品でのゴジラとラドンとの戦いはこのシーンを発展継承したものであることを述べている{{R|東宝SF867}}。
『ゴジラvsメカゴジラ』の検討稿では、ゴジラザウルスやプテラノドンが生息する白亜紀の情景を描写していたが、予算の都合から撮影には至らなかった{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF864|大百科MG88|平成大全214|東宝特撮映画大全集238}}}}。川北は、同作品でのゴジラとラドンとの戦いはこのシーンを発展継承したものであることを述べている{{R|東宝SF867}}。


=== デザイン・造形 ===
=== デザイン・造形(ゴジラザウルス) ===
デザインは[[西川伸司]]と破李拳竜が担当{{refnest|group="出典"|{{R|平成大全147|平成C91|C大全143|西川14}}}}。当初の設定では、水爆実験の影響によりゴジラとなる恐竜は[[ティラノサウルス]]であったが、西川は「ティラノサウルスでいいのか?」{{efn|西川は、実在する恐竜を用いたのではゴジラが矮小な存在になってしてしまうと考えたとも述べている{{R|西川14}}。}}と思い「ゴジラザウルス」という独自の名称で描いたところ、これが採用された{{refnest|group="出典"|{{Sfn|西川伸司|1999|p=32}}{{R|ゴジラ画集26|西川14}}}}{{efn|書籍『平成ゴジラクロニクル』では、破李拳のデザイン画をほぼ決定デザインと紹介している{{R|平成C91}}。}}。デザイン画では、薄皮に覆われた背びれが存在しており、西川は核実験によりこれが焼けただれ、ゴジラの骨状の背びれになったと想定していた{{R|ゴジラ画集26|西川14}}。
デザインは[[西川伸司]]と破李拳竜が担当{{refnest|group="出典"|{{R|平成大全147|平成C91|C大全143|西川14|GTOM vol.117}}}}。当初の設定では、水爆実験の影響によりゴジラとなる恐竜は[[ティラノサウルス]]であったが、西川は「ティラノサウルスでいいのか?」{{efn|西川は、実在する恐竜を用いたのではゴジラが矮小な存在になってしてしまうと考えたとも述べている{{R|西川14}}。}}と思い「ゴジラザウルス」という独自の名称で描いたところ、これが採用された{{refnest|group="出典"|{{Sfn|西川伸司|1999|p=32}}{{R|ゴジラ画集26|西川14|大解剖図鑑92}}}}{{efn|書籍『平成ゴジラクロニクル』では、破李拳のデザイン画をほぼ決定デザインと紹介している{{R|平成C91}}。}}。デザイン画では、薄皮に覆われた背びれが存在しており、西川は核実験によりこれが焼けただれ、ゴジラの骨状の背びれになったと想定していた{{R|ゴジラ画集26|西川14}}。


造形は川北と[[安丸信行]]監修の元、小林知己が雛型を手掛け{{refnest|group="出典"|{{R|超最新56|平成大全147|平成C238|ALL235}}}}、[[ビルドアップ (企業)|ビルドアップ]]の[[品田冬樹]]を中心に制作された{{refnest|group="出典"|{{R|VSKG超全集59|怪獣大全集61|超最新56|大ゴジラ180|5499超全集32|平成大全147|ALL235}}}}。胴体はウレタンとラテックス製、頭部や胸部はFRP製{{R|超最新56}}。口部にはモーター式の開閉ギミックが仕込まれている{{R|超最新56|デイズ373}}。造形物では、デザイン画よりも恐竜らしい形状となっている{{R|西川14}}{{efn|品田は恐竜を怪獣的に表現した半怪獣であると評している{{R|平成C238}}。}}。品田は、ティラノサウルス型なのに背びれが大きいことに違和感を感じ、デザイン画を無視して背びれを小さくした{{R|平成大全147}}。川北は、ゴジラとの差別化から斑点のあるヌメッとした体表にしたと述べている{{R|デイズ373}}。
造形は川北と[[安丸信行]]監修の元、小林知己が雛型を手掛け{{refnest|group="出典"|{{R|超最新56|平成大全147|平成C238|ALL235|GTOM vol.117}}}}、[[ビルドアップ (企業)|ビルドアップ]]の[[品田冬樹]]を中心に制作された{{refnest|group="出典"|{{R|VSKG超全集59|怪獣大全集61|超最新56|大ゴジラ180|5499超全集32|平成大全147|ALL235|GTOM vol.117}}}}。胴体はウレタンとラテックス製、頭部や胸部はFRP製{{R|超最新56}}。口部にはモーター式の開閉ギミックが仕込まれている{{R|超最新56|デイズ373}}。造形物では、デザイン画よりも恐竜らしい形状となっている{{R|西川14}}{{efn|品田は恐竜を怪獣的に表現した半怪獣であると評している{{R|平成C238}}。}}。品田は、ティラノサウルス型なのに背びれが大きいことに違和感を感じ、デザイン画を無視して背びれを小さくした{{R|平成大全147}}。川北は、ゴジラとの差別化から斑点のあるヌメッとした体表にしたと述べている{{R|デイズ373}}。


尻尾を地面につかないようにしたいという川北からの要望により前傾姿勢となったが、結果的に尾の付け根が厚くなり、品田はスーツを着せるのに苦労した旨を語っている{{R|平成大全147}}。演じる福田は、恐竜らしい前傾姿勢で歩くことを要求されたが、スーツの足の爪が上向きの造りであったため難しかったと述べている{{R|平成C258}}。一方、川北は不安定な歩き方にすることで恐竜らしさを表現しており、歩きにくさも狙い通りであったと述べている{{R|東宝SF6124}}。
尻尾を地面につかないようにしたいという川北からの要望により前傾姿勢となったが、結果的に尾の付け根が厚くなり、品田はスーツを着せるのに苦労した旨を語っている{{R|平成大全147}}。演じる福田は、恐竜らしい前傾姿勢で歩くことを要求されたが、スーツの足の爪が上向きの造りであったため難しかったと述べている{{R|平成C258}}。一方、川北は不安定な歩き方にすることで恐竜らしさを表現しており、歩きにくさも狙い通りであったと述べている{{R|東宝SF6124}}。


前肢は短いため、スーツアクターの手を入れることはできず、レバー操作により動かしている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF6124|超最新56|平成大全147}}}}。これは、川北から人の手が入らないぐらい小さい手を要望されたことによるものだが、品田はあまり動いているように見えなかったと述懐している{{R|平成大全147}}。
前肢は短いため、スーツアクターの手を入れることはできず{{R|大解剖図鑑92}}、レバー操作により動かしている{{refnest|group="出典"|{{R|東宝SF6124|超最新56|平成大全147}}}}。これは、川北から人の手が入らないぐらい小さい手を要望されたことによるものだが、品田はあまり動いているように見えなかったと述懐している{{R|平成大全147}}。


着ぐるみのほかに本編用の実物大の皮膚の一部と尾の先端の造形物が作られた。その後、品田により同じ型からFRP製の頭部が保存用に制作された{{R|大全集188}}{{efn|書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、接写用ギニョールと記述している{{R|BEST5463}}。}}。破李拳竜によるピクトリアルスケッチでは、実物大の造形物を用いるという案も記されていた{{R|平成C97}}。
着ぐるみのほかに本編用の実物大の皮膚の一部と尾の先端の造形物が作られた{{R|大解剖図鑑92}}。その後、品田により同じ型からFRP製の頭部が保存用に制作された{{R|大全集188}}{{efn|書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、接写用ギニョールと記述している{{R|BEST5463}}。}}。破李拳竜によるピクトリアルスケッチでは、実物大の造形物を用いるという案も記されていた{{R|平成C97}}。


銃で撃たれるシーンには、人間用の弾着を用いている{{R|デイズ373}}。
銃で撃たれるシーンには、人間用の弾着を用いている{{R|デイズ373}}。
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* {{Cite book|和書|author=西川伸司|date=2019-02-01|title=西川伸司デザインワークス|publisher=[[玄光社]]|isbn=978-4-7683-1150-9|ref=harv}}
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* 講談社シリーズMOOK ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK(講談社)
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* 劇場パンフレット
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ゴジラ > ゴジラ (架空の怪獣) > ゴジラ (平成VSシリーズ)
ゴジラ
ゴジラシリーズのキャラクター
東宝スタジオ前に設置されたゴジラのブロンズ像。小林知己造型。
初登場ゴジラ』(1984年)
最後の登場ゴジラvsデストロイア』(1995年)
薩摩剣八郎
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ゴジラは、東宝映画ゴジラ』シリーズに登場する架空の怪獣。本項目では、このうち『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsデストロイア』(1995年)までの平成VSシリーズに登場する個体およびその前身であるゴジラザウルスを扱う。

概要

メカゴジラの逆襲』(1975年)以来、9年ぶりに製作された『ゴジラ』(1984年)にてリニューアルされたゴジラ[1]。『ゴジラの逆襲』(1955年)から『メカゴジラの逆襲』までの作品とは繋がりがなく[注釈 1]正義の味方となっていった同時期のゴジラ (2代目)と異なり、初代ゴジラを踏襲した凶暴な怪獣となっている[出典 1]

設定については、現実世界での建築物の高層化を踏まえ、身長が従来の50メートルから80 - 100メートルと大型化されているのが特徴である[出典 2]。また、描写についても、原子力発電所を襲撃する、原子力潜水艦のエネルギーで強化するなど、核エネルギーをエネルギー源としていることが明確に描かれている[出典 3]ほか、生物としての側面が強調されているのも特徴である[11][4]

『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)まで

諸元
ゴジラ
GODZILLA[12][13]
別名 怪獣王[出典 4]
身長 80 m[出典 5]
全長 約190 m[17][20]
尾の長さ 108 m[出典 6]
体重 5万 t[出典 5]
水中速度 40ノット[16]
出身地
出現地
  • 大黒島近海(『ゴジラ』)[25][37]
  • 大島・三原山[38]/三原山火口[39](『vsビオランテ』)

大黒島の火山噴火をきっかけに出現した新たなゴジラ。ラゴス島に棲む恐竜ゴジラザウルスがビキニ環礁の核実験に遭遇した結果、誕生した。核分裂物質を感知して核を原子炉から摂取してエネルギー源としているため[40][10]、原子力潜水艦や原発を襲う。脳には渡り鳥と同様の帰巣本能を司る磁性体がある。武器は放射熱線や体内放射など。

耳と犬歯が復活し、足の指の本数も3本から4本に戻った[出典 8]。ただし、内側の指の付き方が逆ゴジまでとは異なる。鳴き声は、初代のものを加工して用いている[42]

シリーズを通して見る場合にはゴジラ(三代目)と表記される[出典 9][注釈 3]。初代ゴジラが存在した世界観ではあるが、初代との具体的な関係性は明確になっていない[47]

『ゴジラvsキングギドラ』以降

諸元
ゴジラ
GODZILLA[出典 10]
別名 怪獣王[出典 11][注釈 4]
身長 100 m[出典 12]
全長 220 m[出典 13]
口まわり 16.5 m[69]
足の長さ 41.5 m[70]
足の大きさ 22.5 m[70]
手の長さ 11 m[70]
最大牙長 0.55 m[69]
尻尾の長さ 140 m[70][注釈 5]
体重 6万 t[出典 12]
移動能力 時速80 km[69]
出身地
  • ベーリング海[出典 14][注釈 6]
  • フィリピン沖(『vsモスラ』)[74]
  • バース島近海(『vsスペースゴジラ』『vsデストロイア』)[75][76]
出現地
  • ベーリング海(『vsギドラ』『vsメカゴジラ』)[出典 15]
  • 小笠原海溝(『vsモスラ』)[79]
  • アドノア島(『vsメカゴジラ』)[80]
  • 南太平洋バース島[81]/バース島近海[82](『vsスペースゴジラ』)
  • 香港(『vsデストロイア』)[83]

ベーリング海に転移されたゴジラザウルスが、転送地点で沈没事故を起こした原子力潜水艦の核燃料でゴジラに転生したうえ、民間企業・帝洋グループの原潜を撃沈して強大な核エネルギーを吸収したことによって誕生した、新たなゴジラ[出典 16]。腰の辺りには「第二の脳」ともいうべき下半身の運動を司る神経節がある。これは骨に守られていないため、弱点でもある。武器は放射熱線、体内放射。

尾の節の数は24節[85]、背びれは5列、手および足の指は4本。『vsキングギドラ』劇中では三代目と同一の存在かどうかは明確になっておらず[59]、資料によって扱いが異なる。シリーズを通して見る場合には四代目ゴジラ[出典 17]、または新三代目ゴジラ[67]もしくはパワーアップした三代目ゴジラ[45][41]新初代[25]とも呼ばれる。

『vsメカゴジラ』ではゴジラザウルスの一種であるベビーゴジラが登場し、『vsスペースゴジラ』でのリトルゴジラを経て『vsデストロイア』でゴジラと同型のゴジラジュニアに成長する。

演技

スーツアクター薩摩剣八郎[出典 18]。当初は、薩摩が主催する劇団の若手俳優が演じる予定であったが辞退されたため、薩摩が担当することとなった[92][88]

薩摩は、84ゴジラのスーツは100キログラム近くあって歩きづらく、手も硬く動かしづらかったと証言している[93][注釈 7]。薩摩は演技に悔いが残り、『vsビオランテ』で再度起用された際には自分だけの薩摩流ゴジラを作り出すことを目標に掲げた[出典 19]。初代の中島春雄同様に動物園で動物の動きを研究し、ゴリラの背を反らせる姿勢やゾウの後ろ足の動きなどを取り入れている[95]。また、脇を締めた隙を見せない構えは薩摩が師事していた示現流の型が元になっており、これによって腕の動きが小さくなることから、指先を動かして芝居をつけることを意識している[95]。薩摩は、撮影前に脇を締めた状態で丸太を打つ練習を行い、これを「ゴジラ拳法」と称していた[90]

格闘シーンでは、事前で打ち合わせを行ってもハイスピード撮影に合わせた早い動作ゆえにタイミングが狂うため、アドリブで対応することも多かったという。一方、単体の演技ではごまかしがきかないため、自身の感情も込めつつ、カメラへの映り方を意識した客観的な視点で多角的に演じることも重要であったと述べている[89]

『ゴジラ』(1984年版)での有楽町のシーンのみ、スケジュールが延びたため、別人が演じた[96]。薩摩はこの人物[注釈 8]の演技について、動きが悪く不満であったことを語っている[92]

体の一部のみを映すアップカットなどでは、操演スタッフなどがスーツを着用することもあった[97]

『vsビオランテ』から『vsメカゴジラ』までのギニョール操作は、特撮班助監督の神谷誠が務めた[98]

『vsデストロイア』でゴジラジュニアが変化した新ゴジラも薩摩が演じた[99]

登場作品

昭和ゴジラ同様、模型化の際や書籍などでスーツの比較をする際には下記の略称が用いられた。

公開年 作品 対戦怪獣 スーツ通称
1984年 ゴジラ
1989年 ゴジラvsビオランテ ビオランテ ビオゴジ[出典 22]
1991年 ゴジラvsキングギドラ
ギドゴジ[出典 23][注釈 11]
1992年 ゴジラvsモスラ バトゴジ[出典 24][注釈 12]
1993年 ゴジラvsメカゴジラ ラドゴジ[出典 25][注釈 13]
1994年 ゴジラvsスペースゴジラ モゲゴジ[出典 26][注釈 14]
1995年 ゴジラvsデストロイア デストロイア デスゴジ[出典 27]

『ゴジラ』

出現地点は青ヶ島北西50キロメートル→静岡・井浜原発→東京湾→銀座→新宿三原山[16]。熱線は射程が長く直進性が高い、ビーム状のものとなっている[121]

三白眼は極端に上目使いで凶悪そうなものになっており、下顎は厚く、四角くなり力強さが増している[121]。背ビレは3列で中央以外の左右の列も大きめになっており、最も大きなピークが中央より下になっている[121]。足の4本指の親指は初代ほど離れておらず、長い尻尾の先端は細くなっている[121]

大黒島の火山噴火で覚醒し[37][40]、第五八幡丸と大黒島西端で遭遇した後、エネルギー源である核分裂物質を求めて、八丈島の南でソ連の原子力潜水艦、静岡の井浜原子力発電所などを襲撃して放射性物質を吸収した[2][37]後に東京湾に現れて上陸すると、新宿副都心や有楽町を中心に暴れ回る[2][10]。いったんは新宿でスーパーXのカドミウム弾によって力を失って活動を抑制されるが[2][10]、上空でアメリカとソ連の核ミサイルが衝突して爆発したエネルギーを吸収して復活し、スーパーXを撃墜する[2]。しかし、ある一定の音波に反応する習性を利用された結果、鳥の鳴き声から生成した誘導用超音波で磁性体を刺激されて三原山へ誘導され、人工的に爆発・噴火させられた火口へ落下した[出典 28]

体表には、放射能の影響で突然変異したフナムシの怪獣ショッキラスが寄生している。

制作(84)

核をエネルギーとして原子力発電所を襲うという展開は、1978年に執筆された検討稿『KING OF MONSTERS ゴジラの復活』から存在していた[122]。制作協力の田中文雄は、ゴジラが何を目的にしているかわからないため、放射能に呼び寄せられる設定にしないと物語が作れなかったと述べている[122]

三原山の火口にゴジラを誘い込むという展開も同稿から存在していたが、そちらではプルトニウムを用いるという設定であった[122]。ゴジラの帰巣本能を利用するという案は、特別スタッフの1人であるSF作家のクライン・ユーベルシュタインによるものである[122]

脚本ではゴジラの身長は100メートルとされていたが、高層ビル以外のミニチュアが小さくなりすぎるため、特殊美術の井上泰幸は高層ビル以外のミニチュアを無断で本来の縮尺である1/50ではなく1/40スケールで制作し、ゴジラの身長もそれに合わせて80メートルという設定に改められた[123]

造型(84)

造形チーフは安丸信行[出典 29]。助手は小林知巳[127]樋口真嗣原田恭明。安丸がデザインスケッチも描き起こしている[128]

スーツ
「怖いゴジラ」への原点回帰を果たすべく、犬歯が強調され、耳介や4本指の足、3列の背びれなど、初代ゴジラを意識したデザインとなっている[出典 30]。また、人間的に見えないよう、細い腕と太い脚など重心が下方にある、どっしりとした体型となっている[出典 31]。人型に見えないよう肩の位置を従来より15センチメートルほど上げており、腕を短く見せている[125][126][注釈 15]。爪は初期のような鋭さとなり、色もオレンジがかったものとなった[134]。頭頂部や平らな眉は安丸信行が造形した『ゴジラ対メガロ』(1973年)のゴジラに通じている[121]
スーツは2体製作された[出典 32]。便宜上、最初に作られたものが海用、2体目が陸用と呼ばれ、海シーンで用いるために専用のものを最初から用意したものである[124][125][注釈 16]。このうち、海用のものは厚みを減らしており[135]、頭部の内部メカの仕様が異なるため、顔の印象も異なっている[124]。また、背びれの形状も異なっている[29]。海用は東京湾上陸シーンと原発襲撃シーン、陸用は都内襲撃シーンと撮影後半での東京湾襲撃シーンで用いられた[124][29]。なお、後年に酒井ゆうじがインタビューで明かしたところによれば、陸用の中央の一番大きな背びれは84ゴジラにしか存在しておらず、ビオゴジ以降のスーツではまったく使用されていないという[136]
昭和ゴジラは胴体をウレタンで造形したが、この84ゴジラでは、頭部・胴体・表皮のひだまで含めた1メートル大(3尺)の全身の粘土原型が、安丸によって作られた[出典 33][注釈 17]。この粘土原型からFRP製の胴体の雛型を起こし[130]、これをラテックスで抜いた一枚皮による一体成型方式で、胴体が造型された[出典 34][注釈 18]。しかし、この製法では外見こそ良くなったものの遊びの部分がないために動けず、関節を切るなどして稼働できるよう対応した[出典 35]。これまでのウレタン直付けとは異なり、全身の粘土原型から型抜きした皮を貼って製作された表皮は緻密になった一方で、荒々しさは薄れている[121]。頭部のメカが重く、これを支えるために肩には鉄骨が入れられ、背びれも発光ギミック入りのFRP製となった[129][29]。口の開閉ギミックは、従来はモーターによる稼働であったが、本作品以降はフロンガスを用いたエアシリンダー式となった[141][注釈 19]
スーツアクターを務めた薩摩剣八郎は、当初の段階では演じる予定でなかったためにサイズが合っておらず、たるんでシワが多くなってしまった[92][125]ほか、覗き穴の位置も合っていなかったために自ら開けたという[142][注釈 20]。4本指の手は、スーツの小指に自身の薬指と小指を入れている[142]
サイボットゴジラ
従来の着ぐるみでは難しい「表情の演技」「呼吸の動き」を追求するために造られた、内部メカのコンピュータ制御によって目と口と首、両腕を油圧と空圧で動かすアップ撮影用のロボット[出典 36]。身長4.8メートル[121]、尾の長さ5.2メートル、重量1.2トン[出典 37]。製作費は1億500万円[出典 38]。原型は加茂哲、内部骨格は水野俊一が手掛けた[147][23]
ロボット製作会社の「株式会社みづの」に外注され[注釈 21]、制作された金属骨格に、アトリエ十指作によるラテックス製の外皮がつけられた[150][注釈 22]。上下に分割が可能で、撮影では上半身が主に使用された[出典 39][注釈 23]。スーツとは別工程で製作されたため、内部骨格や頭部の形状が異なっている[150][注釈 24]。スーツとは瞳の大きさの比率の違いで表情の印象が異なっている[121]。内部メカの可動部をスーツでは役者の頭が入る部分に設けているため、首が頭部の付け根でくびれている[121]。首と同様に腰も可動のためにくびれている[121]
呼吸を表現するために胸が動き、腕も動くことが可能だが、スムーズには動かない[121]
なお、特技監督を務めた中野によれば、スタジオ内は埃が多いことから接点不良によるコンピュータの故障が懸念されていたほか[147]、撮影の進行に伴って各部のゴムが腐食し、最初は滑らかだった動きが次第に悪くなっていったそうである[151]
東宝プロデューサーの田中文雄は、松屋デパートのディスプレイロボットから着想を得たと述べている[153]
映画の宣伝で日本全国を巡業した際にデモ運転され[144][154]、話題となる[注釈 25]。TBSの歌番組『ザ・ベストテン』にも登場し、チェッカーズがサイボットゴジラの前で歌うという演出も行われた[出典 40]。その後も補修を繰り返しながら、イベントなどに使用されていた[152][155]。『ゴジラvsキングギドラ』のPRでは、渋谷西武SEED館前に展示された[143]
中野によれば、制作当時は細かな動きのために大きくする必要があったが、本作品の撮影が終了するころにはモーターの小型化などが進み、従来のスーツサイズでもメカによる稼働が可能になっていたという[132]
1993年ごろにはオークションにかけられたと報じられたこともあったが[143]、東宝の倉庫に頭部の骨格部分のみ保管されており[156]、2014年に開催された『大ゴジラ特撮展』で展示された[155]
その他の造形物
怪獣大戦争』(1965年)で製作された大型の足のモデルも使用され[29][106][注釈 26]、本編では実物大(長さ15.4メートル、高さ10メートル、重量5.2トン[147][129])の足も製作された[出典 41][注釈 27]。また、海上航行シーンでは背面のみのFRP製背びれモデルが用いられた[148]
ラストの火口に落下するシーンは、クランクアップ後に追加撮影されたもので、1/80スケールのミニチュアモデル(ギニョール)が用いられた[出典 42]。造型部に参加していた樋口によれば、このミニチュアを欲しがったスタッフらによる取り合いが起こったといい、樋口はカットがかかった直後にこれを死守したものの、周囲のスタッフからは非難されたという[158]
2010年4月にリニューアルオープンした国立歴史民俗博物館第6展示室「現代」コーナーには、本作品に用いられたスーツをモチーフにしたレプリカが展示されている[130][159]。造型は小林知己が手掛けた[130]

撮影・演出(84)

監督の橋本幸治は、本作品でのゴジラについて第1作に原点回帰した凶暴な面を強調しつつ、人間から被害を受けながら人間に目の敵にされるという出自の不幸さを感じ、観客がゴジラに同情するような部分も出している[5]。新宿の高層ビル群にゴジラが佇む様子は、檻の中の孤独感を表現している[5]

中野は、リアリティの重視により、建物の破壊は体の大きさゆえに壊してしまうという見せ方としており[注釈 28]、放射熱線も必要な場面だけ吐かせている[160]。中野は、社会への警鐘という哲学的な背景からも放射熱線は論理的に邪魔であったと述べている[4]。また、基本的にはゴジラの一人芝居となるため、ゴジラが立っているだけで画として成立するショットを意図したといい、東宝チャンピオンまつり時代のダイナミックなカッティングは控えている[161]。一方で、原発を襲撃するシーンについては、ゴジラが炉心を抱えている絵面を子供が好きなぬいぐるみを抱いているのと同じ感覚だと述べており、リアリティの中にキャラクター性を隠すことで魅力を永続させる意図があったと語っている[162]

演じる薩摩は、人間らしく見せないことに重点を置き、基本を守って演じたと述懐している[94]

橋本は、原発シーンのラッシュフィルムを見てゴジラの顔が暗く映っていると感じ、中野に以後のシーンではゴジラの顔をはっきり撮るよう要望した[5]

新宿副都心のセットは精巧であるがゆえに一方向からしか撮影することができなかったうえ、スタジオの天井が映ってしまうことからアオリの画も撮りづらいため、ゴジラの正面からのアオリの構図はミニチュアの一部を外に持ち出してオープンセットで撮影を行った[5]

放射熱線でビルを貫く描写は中野のアイデアによるものであったが、スタッフからは「マンガになる」と反対されていた[147]。しかし、試写を観たファンから後にそのビルを見に行き、貫かれた部屋に泊まったとの報告があったという[147]。絵コンテでは、有楽町マリオンを放射熱線で破壊するという描写も存在した[147]

三原山火口付近のナイトシーンは、オープン撮影の映像にフィルターをかけて処理している[23]

ゴジラが火口に落ちるというラストについて、中野はああならざるをえないと思いつつ、動物として描いたことの思い入れもあり、複雑な気持ちであったことを語っている[163]

『ゴジラvsビオランテ』

出現地点は三原山→浦賀水道小田原芦ノ湖遠州灘→浜松沖→紀伊水道→大阪湾→大阪→若狭湾沿岸→日本海[164]

1985年に東京を襲撃した際よりも野獣的な動きになっており、ビオランテに対して強烈な闘争心を明らかにしている[20]

前作の後、三原山の火口で眠っていたが、その生命活動が火口内で確認され、G細胞に目を付けたバイオメジャーが火口を爆破したことにより、覚醒する[出典 43]。浦賀水道で自衛隊のスーパーX2を撃退した後、小田原を経て芦ノ湖に出現してビオランテを撃破すると、いったん駿河湾へ消える[出典 44]。その後、遠州灘を経て紀伊水道に出現して[39]大阪を蹂躙した際、口内へ抗核エネルギーバクテリア (ANEB) を撃ち込まれる[2][20]丹波山地を越えて若狭湾に到達し、原発群を襲おうとしたところで自衛隊の「サンダービーム作戦」に遭い、ANEBが活性化し始める。復活して成体となったビオランテを放射熱線で撃破するが、活性化したANEBによって活力が抑制され、一時の沈黙を経て覚醒した後は日本海の海底へ去った[出典 45]

造型(vsビオランテ)

造形は東宝映像美術の造形班の安丸信行小林知己[出典 46]。助手は久住辰雄、清田圭三、矢内京子。当時、チーフの安丸は別の仕事が入っていた[注釈 29]ため、助手の小林が造形担当となり、新規に頭部原型を手掛けた[出典 47][注釈 30]。ボディの原型は前作のものを改修している[出典 48]。頭部ギミックは、アルファ企画高木明法が手掛けた[111]

本作品の造型デザインはさまざまなマイナーチェンジを受けつつ、『vsデストロイア』まで継承される。

スーツ
スーツは小林がリーダーとなり、新規造形したものである[出典 49]。雛形は特技監督である川北紘一と話し合って作られ、これを基にスーツが作られた[171]。設定上は前作と同一個体ではあるものの、川北の意向で[175]大幅にスタイルが変更され、より生物的なイメージが強調された[176][173][注釈 31]。耳は目よりも高い位置にあり、小さな三角形になっている[178]。鎌首をもたげたようなS字カーブを描く首の上には、比較的小さくまとめられた頭部が位置し[出典 51]、瞳は茶色の虹彩のみが見え、白目がほとんど隠れ、猛禽類[注釈 32]を思わせる黒目がちのものになった[出典 52][注釈 33]。資料によっては白目がなくなったと記述しているものもあるが[出典 53][注釈 34]、実際には眼球をポリエステル樹脂でコーティングして光沢を出したため、光の加減で暗く見えるようになっている[183]。照明技師の斉藤薫によれば、照明班から眼にスコッチライトを貼り付けて正面から照明を当てて光らせることを提案したが、川北は別アングルのカメラからでは仕掛けがわかってしまうため、これを却下したという[182]。川北は、光彩がなくなって撮影に苦労したといい、宣伝部からもポスター用に白目を加えるよう要望されたという[184]
『vsビオランテ』の原案者である小林晋一郎(本職は歯科医)の意見も取り入れられており[出典 54]、当初はまだ1列の歯並びであったが、ワニの歯を参考に犬歯が大きな2列の歯並びとなっている[出典 55][注釈 35]。当初、歯の材質はFRP樹脂製であったが、その後に歯科用樹脂で作り直された[179][171]
背びれは前作と同様の型から抜かれているが、見た目の重心位置を考慮して背びれの配列が変更され(最大サイズのものが従来よりも上に来る)[171][178]、色も銀色から歯や爪と同じようなものになっている。背びれ部分はマジックテープで着脱でき、発光用のものと差し替え可能なほか、背面のファスナーを隠す役割もあった[111]。発光用の背びれはFRP製[185][171]。従来はオプチカル合成による光との併用で背びれの発光を表現していたが[171]、本作品以降は内部にフラッシュ球を仕込んでいる[186][注釈 36]。胸板は厚く広くなり、細い首になったことでハッキリと肩が張り出している[178]
スーツアクターの薩摩は、「前作より軽くなり演じやすくなった」と述べている[93][170]
海と芦ノ湖、三原山のシーンは前作の2号スーツ(陸用)の頭部を新規造形のものに付け替えてプロポーションを手直ししたものを使用した[出典 57][注釈 37]。通称は「海用」[出典 58]
これに対し、完全新規のものは「陸用おかよう」と呼ばれる[168][183]。こちらは、川北の要望により首が短くなっていたが[111]、マスコミに公表された後、より首が長くなった頭部に作り直している[出典 59][注釈 38]
ナイトシーンでは、スーツに黒い塗料を塗り、照明で逆光を当てることで艶やテカりを出している[182]
その他の造形物
腰から上だけのFRP製モデルを機械フレームに装着し、ラジコンとワイヤーによるコンピュータ制御で表情と細かい動きを付けるスーツと同サイズのメカニカルモデルも作られた[出典 60]。造形はアップアートが担当[196][195]。材質はフォームラバー[195](FRP樹脂[171])。前作のサイボットがスーツと顔が違ってしまっていたために作り直されたが、こちらも機械に被せる段階で形状が変わってしまったという[140][196]。これは『vsデストロイア』まで改修を施しつつ使用され[171]、本作品で制作されたものと見られるギニョールが表皮を剥がした状態で保管されていることが、1999年時点で確認されている[101]
尾のみの造形物は、前作のものを使用している[197]。ビオランテの蔦に手の甲を貫かれるシーンでは、手のみの造形物を用いている[97]
そのほか、水中を泳ぐポーズの小型モデルも用いられた[188][171]。このモデルは1/100スケール[171]のラテックス製で、造形の仕上がりとはラフなものであった[198]。ゴジラの泳ぐ姿が描写されたのはシリーズで初であった[198]
ビオランテの蔦と戦うシーンがモデルアニメーションで制作されたが、NGとなった[196][199][注釈 39]
参考用頭部はFRP製で、頭部の型から抜かれている[171]

撮影・演出(vsビオランテ)

小林晋一郎による原案では、アメリカとアラブの潜水艦が交戦し、海底火山を誤爆した影響による地殻変動でゴジラが目覚めるという展開であった[200]

川北は、重量のあるスーツを着て俳優が演技をするのには限界があると考え、カメラワークで補うという方針を打ち出し、撮影の江口憲一は以後これを基本とした[201]

また、本作品ではナイトシーンが多いが、照明の斉藤はゴジラの正面からは光を当てず、逆目からの光線を多用し、怪獣の立体感や凹凸を出すことを意図している[202]。これにより暗くなるカットも増えるため、目の発光を重視している[202]。山間部ではゴジラのみだと黒ばかりになってしまうため、サーチライトの表現が多用された[187]

体内放射を使ったのは本作品が初である。川北は、放射熱線と尾以外の攻撃方法が欲しいと考え、光る背びれから発想したという[176]。絵コンテを手掛けた破李拳竜は、ゴジラに絡まった蔦を熱線で振りほどくというシーンを描いており、川北がこれを膨らませたものと推測している[198]

エフェクトアニメーションを担当した松本肇は、放射熱線の表現として昭和ゴジラのようなモコモコとしたものも用意していたが、川北はシャープな光線描写を選んだという[203]

三原山のシーンは、陸上自衛隊の東富士演習場で撮影された[204][90]。同所にオープンセットが組まれたが、晴天では富士山が背後に映り込んでしまうため、ゴジラの出現シーンは曇天を待ってロケ3日目に撮影された[205]

浦賀水道のシーンは、東宝スタジオの大プールで撮影された[197]。ゴジラの周囲には水面ギリギリにホースが仕掛けられ、空気を送り込むことで水の中を進む際の水しぶきを表現している[197]。スーパーX2のファイヤーミラーで反射された放射熱線が海面に当たるシーンでは、エアーではなく火薬により水しぶきを起こしている[203]

企画段階では、大阪湾で三枝未希の超能力によりゴジラが海上に出るという案も存在したが、製作の田中友幸により却下された[198]。絵コンテでは、大阪ビジネスパーク戦にてスーパーX2のミサイルが命中してゴジラがビルに倒れ込むというシーンも存在した[206]

箱根のシーンでは、ゴジラが木をかき分けて出現するというシーンも撮影されていたが、スケール感が合わないため、カットとなった[207][187]。次作『vsキングギドラ』では、ゴジラザウルスの描写として同様の演出が行われた[207]

ゴジラが寝屋川沿いを破壊しながら進むシーンでは、廃油を染み込ませたウエスをフィルム缶の上で火をつけているが、炎をはっきり映してしまうとスケール感が合わないため黒い煙やフォグメーカーなどでぼやけさせている[208]。また、『ガンヘッド』(1989年)で用いた効果の応用で、爆発の瞬間に煙の中に仕込んだライトを発光させ、フラッシュのような閃光を演出している[208]

若狭湾での自衛隊との戦闘は、シリーズ初の夜間かつ雨天での戦闘シーンであった[209]。ゴジラにミサイルが着弾する描写は、ゴジラの前面に置いたベニヤ板にミサイルを当てている[209]

ビオランテの蔦に手を貫かれるシーンでは流血描写を避け、ゴジラの血かビオランテの樹液かわからないような描写となっている[197]。こうした残虐描写は、アメリカのスプラッター映画からの影響とされる[97]。ゴジラに蔦が絡みついていく描写は、絡みついた状態から蔦を引き戻す様子を撮影し、それをフィルムへ逆順に焼き付けていくという古典的な方式で行われた[97]。手から蔦を引き抜くシーンや足元に蔦が落ちるシーンでは、薩摩ではなく操演スタッフがスーツを着用したり手のみを入れたりしている[97]

ビオランテの強酸性樹液を浴びてゴジラから白煙が吹き上がるシーンでは、空気中の水分に反応する四塩化チタンをカプセルに入れ火薬で爆破している[97]

ANEB弾が皮膚を貫くシーンのアップや水中用ゴジラの合成素材などは、特撮B班が撮影を行った[210]

『ゴジラvsキングギドラ』

出現地点はカムチャッカ半島沖→北海道・網走→札幌→東京→太平洋[71]

目は少し明るい色になった茶色で、頭部は丸みを帯びた頬になっている[211]。足首もたるんでより太くなっており、背びれの並び方もヘタリによって位置が全体的に下がっている[211]

未来人によってラゴス島からベーリング海へ転送された瀕死のゴジラザウルスが、転送地点で偶然にも沈没したソ連の大型原子力潜水艦の核燃料を吸収したことで変異して生まれた新たなゴジラ[出典 61]。前作から1,000日が経過した旧個体はANEBの効果によって活動を停止して日本海の海底で眠っていたところ、23世紀の未来人がゴジラザウルスをゴジラ化する前にベーリング海へ転送したため、その存在は歴史が分岐したことで抹消されて消滅する[出典 62]

ゴジラ化した後、民間企業帝洋グループの原子力潜水艦むさし2号を沈めてその核エネルギーを吸収し、さらに強大な存在と化すと、オホーツク海から北海道に上陸し、未来人の操るキングギドラと美幌の網走平原で戦う。最初こそ苦戦するが、キングギドラが未来人のコントロールから脱した隙に反撃し、中央の首をちぎって撃破する。最強の敵を倒したゴジラは各地で暴れまわる。しかし、日本人を哀れに思った未来人のひとりが23世紀のテクノロジーでキングギドラをメカキングギドラに改造し、20世紀の現在に送り返す。ゴジラは新宿副都心でメカキングギドラと激突し[84][55]、死闘のすえに捕獲され、メカキングギドラを道連れにして小笠原海溝の底に沈められる[34][2]。これにより、ゴジラが日本を滅ぼす未来はいったん保留された。

制作(vsキングギドラ)

本作品では、歴史改変を題材としていることから劇中でタイムパラドックスが生じているが、製作の富山省吾と監督の大森一樹は「このゴジラはどのゴジラだ」といった問題は脇に置き、ストーリーの面白さやバトルシーンの迫力などを重視することとした[215]

大森は、今回のゴジラの身長を変更した理由について、セットいっぱいに作った都庁のミニチュアとスーツとの比率を計算した結果、100メートルになったと述べている[216]

準備稿では、人類側が原子力潜水艦を用いてゴジラを誕生させるという展開であったが、製作の田中友幸がこれに反対し、完成作品での内容に改められた[215]

造型(vsキングギドラ)

東宝スタジオ入口前に展示されているゴジラのブロンズ像は、このギドゴジをイメージしたものとされる[217]

スーツ
スーツは、北海道戦と新宿戦の2体があるが[注釈 40]、キングギドラやゴジラザウルスの造型に予算が費やされたためにそれぞれ『vsビオランテ』の海用、陸用が流用されている[出典 63][注釈 41]。安丸信行、小林知己[55]を筆頭に、小川正、村上修一、棟方利幸、阿部正俊、横山択史らによって修理や小型タイプの原型製作を担当した。当時は小林が正式に造形チーフに就任したものの、広島の仕事に加えてゴジラザウルスやキングギドラの造形チェックで忙しく、さらには助手の小川らが慣れておらずとても間に合わないと思われたが、東武ワールドスクウェアの作業で忙しい安丸が作業を手伝ったおかげで、スケジュールに間に合った[223]
先に撮影された新宿決戦シーンでは、ビオゴジ陸用スーツの頭部を新造したものが使われた[出典 64]。その後に撮影された北海道のシーンでは、ビオゴジ海用スーツの上半身を大改修(頭部の新造と胸の張り替え)したものが使用された[出典 65][注釈 42]。この北海道戦スーツは表皮を張り替えているため、胸のボリュームが特徴となっており[出典 66]、顔つきも凄みのある表情に調整され[55]、狂暴性を増している[218]。新宿戦のスーツは腰の部分で上下2つに分断され、上半身が北海道沖の出現シーンや森林でのギドラとの絡みなど、下半身が映らないシーンで使用されている[226][55][注釈 43]。なお、下半身が使用されたかどうかは不明である[55]。背びれの発光は、内部に仕込んだ蛍光灯によって表現しており[227][55]、通常のものからFRP製のものに差し替えている[190]
北海道戦スーツは『vsモスラ』の撮影直前に何者かによって盗まれるトラブルがあったが無事に取り戻され、海底でのバトラとの格闘シーン、富士山からの出現シーンに使われた[224][注釈 44]
薩摩は、本作品のスーツについて、シワが寄って見た目が悪く、好きではなかったと述べている[92]
その他の造形物
まだスーツにはゴジラの首が上を向くギミックは搭載されていないため、前作で製作されたアップ用のメカニックゴジラも多用されている[出典 67][注釈 45]。表情用のものは前作のものを改造し、フォームラバーからスーツと同様のラテックスを素材に変更された新規造形の表皮に張り替えている[55][211]。新宿での新堂靖明との再会シーンではゴジラの心情が、哀愁の漂う表情に演出された[出典 68]。一方全身が写るカットではキングギドラと対峙していてもゴジラの頭部が常に下のほうの角度で固定されている。
東宝特殊美術によってスーツの3分の1サイズ[注釈 46]の関節可動式ミニチュアが新たに造られ[出典 69]、メカキングギドラとの飛行シーンや海への落下シーンに使用された[出典 70]
セットの位置決めなどに使用された置きゴジラは、ラテックス製の原型から抜いたものととりあえず現場スタッフが作ったカポック製のものの2体が作られた[55]

撮影・演出(vsキングギドラ)

演じる薩摩は、前作では自分流の形を作ろうとした結果、いきがった部分が出すぎてしまったことを反省点として挙げており、本作品では我を出さず、爬虫類然としたリアルな演技を心がけたと述べている[94]

網走海岸にて尻尾パーツで灯台を破壊するシーンが存在したが、カットされた[出典 71]。札幌での陥没シーンはNGを経て再撮影されたが、完成作品ではNGカットの方が使われた[224][注釈 47]

キングギドラに首を絞められた際に吹く泡は、エアーで泡立てた洗剤をホースで放出している[234]

大森は、ゴジラと新堂靖明の再会はシリーズで初めて人間とゴジラを対等に描いたシーンであると述べている[93]。特技監督の川北は、新堂が背を向けた際にゴジラのシルエットを入れておけば良かったと後に気づき、後悔しているという[184]。新堂に対して放射熱線を放つシーンでは、画面正面(カメラ)に向かって吐くという従来にない演出がなされた[87]

ゴジラが海底で目覚めるラストシーンは、第1作『ゴジラ』でのゴジラの最期をオマージュしている[235][236]。大森によれば、当初の予定ではKIDSが去る場面で終わっていたが[注釈 48]、製作の田中友幸からの要望によりゴジラが生きていることを明確に見せる場面が脚本段階で加えられた[216][238]。脚本ではゴジラが目を開くところで終わっていたが、川北はそれでは描写が弱いと考え、立ち上がって放射熱線を吐くシーンを加えた[216][236]。ゴジラが水中で熱線を吐くのは同シーンが初めてであり、当初は原子力潜水艦と対峙した際に吐く予定であった[239]

『ゴジラvsモスラ』

出現地点は小笠原海溝フィリピン沖→富士山火口→丹沢→横浜→北の海[240]

メカキングギドラとともに海中に沈んでいたが、小笠原海溝へ落下した隕石の衝撃のなか発生した熱エネルギーで目覚めて当局の監視網から逃れ、インファント島から日本に運ばれてくるモスラの卵を曳航していた輸送船ありあけをフィリピン沖の太平洋で襲撃する[出典 72]。その場で孵化したモスラ幼虫と戦闘するが、そのさなかに出現したバトラ幼虫との海底での戦闘中にフィリピン沖の海底火山の噴火に飲み込まれてしまう[79][56]。しかしその後マントルの流れを通過し、噴火する富士山の火口から出現[注釈 49]、丹沢にて迎撃に当たった自衛隊を全滅させ、横浜のみなとみらい21に移動して成虫モスラ、バトラと対決[241][56]。この対決でも体内放射を使用する[242]。鱗粉でしびれて攻撃不能状態にされ、2匹によって海へと連れて行かれる[241]。海中に封印されるはずだったが、最後に突如復活してバトラの喉笛に噛み付き、死亡させる。しかしバトラの拘束を振り切ることはできず、果てたバトラとともに北の海へ落とされ、モスラに封印された[2][243]

  • 本作品では戦闘の意思以外の個性を明らかにはしていない[56]

造型(vsモスラ)

スーツ
スーツは新規造形[出典 73]。造形者は小林知己[出典 74]村上修一[115][56]。頭部原型は、『vsビオランテ』で製作されたものが改修され[56]、以後の平成VSシリーズでのスーツおよび後年のアトラクション用スーツなどにも用いられている[191][228]
飛行生物であるモスラやバトラを相手にするアクションの必要上、圧搾空気によって頭部を上下に駆動させるためのギミックを初めてスーツに内蔵した[出典 75][注釈 50]。このため、内部にメカを支える支柱が組まれていることから、首が太くなっている[出典 76]ほか、首の可動に伴い、スーツ頸部の素材にはラテックスではなくフォームラバーが用いられるようになった[137][56]。上下動をスムーズに行うため首の前面に節を入れているため、蛇腹が明確になり[247]、以降のゴジラは首に横筋の模様が入ることとなった[250]
本作品以降のゴジラの眼は、虹彩にオレンジのラインが入っている[出典 77][注釈 51]。川北は、前作のポスターでは白目を描き加えられていたため、本作品では虹彩の明度を上げて白目があり、視線がはっきり出るように見せている[出典 78]
背びれの配列が変わっており[出典 79]、先端は明るいアイボリーで塗装されている[228]。『vsビオランテ』以後の手法として透明のポリエステル樹脂のものとの差し替えで撮影され、内側にセットしたストロボ球で閃光を表現している[56]
薩摩は、本作品のスーツについて、首が上を向くようになったのはよかったが、スーツが硬く演技も硬くなってしまったと語っている[92]
海上シーンや海中シーン、富士山での登場シーンなどには前作の北海道戦のスーツが化粧直しされたうえで使用された[出典 80]。また、海上でのバトラとの戦闘シーンでは、余剰パーツを用いて新造された上半身のみのスーツが用いられた[出典 81][注釈 52]。この上半身スーツは、急造であったため組立時のボンドが乾いておらず、撮影時に水浸しになったことでシンナー気が充満していたという[249]
その他の造形物
『vsビオランテ』で作られた、ワイヤー仕掛けで各所が動く上半身のみのアップ用(表情用)ゴジラも、新たに外皮が製作され、スーツと同様に首の上下動を加えて再使用されている[出典 82]。また、イベントと宣伝用にロボットゴジラも作られ、伊福部昭の音楽が鳴るようになっている[56]
前作で製作された1/3サイズギニョールも、モスラとバトラに抱えられるシーンで用いられた[出典 83][注釈 53]
このほかに、準備用の置きゴジラや破壊シーンで使用された尻尾も製作されている[56]

撮影・演出(vsモスラ)

本作品では、モスラがストーリーの中心となっているためゴジラは脇にまわっており[237][256]、特技監督の川北紘一は結果的にバトラがゴジラの立ち位置を奪うような感じになってしまったかもしれないと述べている[256]。また、川北は、ゴジラ映画ではゴジラの登場シーンが見せ場の一つとなっているが、本作品ではモスラにつられるように登場するかたちとなったのが映像的に辛かったという[256]。脚本を手掛けた大森一樹は、ゴジラを目立たせるために富士山から出現させたり、メーサーヘリと戦わせるなどしたといい、脚本では溶岩が集まってゴジラの形になったり、バトラの腹を食い破るなどの描写も存在した[237]

大森によれば、当初はゴジラを隕石の落下地点におびき寄せて倒すという結末を考えていたが、シリーズとしてゴジラを殺すわけにはいかなかったことから前作と同様の海上輸送展開となり、隕石の要素は冒頭でゴジラを目覚めさせるものへと改められた[237]

タイトルバックでの海底で目覚めるシーンは、前作のラストシーンを再編集している[256]。川北は、前作ラストとの差別化から赤鬼のイメージでゴジラの登場シーンを赤くしている[252]。水中のシーンは水槽を前に置いて撮影している[257]

ゴジラが水中から現れるシーンは前作でもやっていたため、本作品のフィリピン沖で出現する際は熱線を吐いて海を割って現れるという描写になった[252]。横浜駅で線路を跨ぐシーンは、初代ゴジラの品川での描写を踏襲している[252]

モスラの幼虫がゴジラの尾に噛みつくシーンは、上半身スーツと尾のみの造形物を用いて撮影している[254]

モスラの糸を巻き付けるシーンでは溶かした発泡スチロールを用いていたが、演じる薩摩剣八郎はビニールを被っていたものの空気穴から入ってきた糸が顔についてしまい、さらに接着剤のシンナーが溶けて充満するなどし、ふらついて倒れそうになっていたという[92]

倒壊したランドマークタワーが直撃するシーンでは、スーツの中に人が入ると危険なため、詰め物をしギミックにより口と手のみを動かしている[254]

ラストのモスラとバトラに運ばれるシーンは、スーツの中に人が入らない状態で撮影している[258]。川北は、首が動くようになったためそれらしく見えたと述べており、操演の松本光司は人が入っていてはピアノ線が太くなってしまいより大変になっていただろうと述べている[258]

本作品から参加した音響効果の佐々木英世は、鳴き声や熱線の音に「キーン」という金属的な高音を加えたが、マニアからは不評であったといい[42]、本作品限りで元に戻った[247]

『ゴジラvsメカゴジラ』

出現地点はアドノア島→四日市→鈴鹿大津山中→京都→大阪湾→幕張→東京湾[259]

海域に投棄されていた使用済み核燃料のエネルギーを吸収してパワーアップしたことにより、モスラの封印を突破して復活する[260]。ベビーゴジラの卵の存在を感知してアドノア島に上陸し[261]ラドンと戦ってこれを倒すが[57]、その間に卵は調査隊に持っていかれる。孵化したベビーのテレパシーに導かれて日本へ上陸する[261]と、四日市から鈴鹿山中にかけてメカゴジラとの初戦に臨み、最初こそ苦戦するものの敵のアクシデントが重なり、戦闘不能に追い込む[出典 84]。その後、再びベビーを追って幕張ベイエリアでのメカゴジラとの再戦では、相手がプラズマ・グレネイドを使えないこともあって再び追い込んだところに現れたガルーダと合体したスーパーメカゴジラとの戦闘となり、第二の脳を破壊されて瀕死にまで追い込まれるが、メカゴジラに敗れて風化したファイヤーラドンの放射能エネルギーを吸収し、復活する。最後はウラニウム・ハイパー熱線でメカゴジラを倒し、ベビーを連れ帰った[261]

造型(vsメカゴジラ)

スーツ
スーツは新造されたもの[出典 85]。当初は前作のスーツを流用する予定であったが、クランクイン後に急遽製作された[265][57]。造型は、資料によっては小林知己としているが[264]、実際には多忙であった小林に代わり村上修一が中心となった[出典 86]
尻尾の付け根と足の付け位置が高めとなったことから、バトゴジに比べ切れ上がった股のラインがややハイレグになっているのが特徴で[出典 87]、スタッフからは「ハイレグゴジラ」とも呼ばれた[出典 88]。また、尻尾を振り回しやすいよう、高い位置につけられている[263][266]。背びれの左右の列の幅は前作よりも狭まっている[271]。頭部ギミックは前作を踏襲しており、首は細くなっているが角度がやや前傾になっている[115][266][注釈 54]。村上によれば、頭部の表皮の貼り付け方や手の大きさ、尾の位置などを微妙に変えているという[267]
牙は、歯科医などが用いるデンタルレジンで造型され、破損率が減少した[270]。最後の熱線を吐くシーンでは、口内にフラッシュを仕込んでいる[274]
村上は、書籍にバトゴジへの批判的な記事が掲載されていたのを読んで悔しいと感じ、前作では弱い印象であった下半身や横からのシルエットを特に意識したという[267]。また、子供を探すという設定から母親というイメージもあったと述べている[267]。川北は最も気に入っているスーツと述べており[108][275]、薩摩は従来のスーツよりも動きやすかったと述べるなど好評であった[267][263]
その後、このスーツは『怪獣プラネットゴジラ[出典 89]、『vsスペースゴジラ』のサブスーツ、『vsデストロイア』の海用に使用された。本作品で制作されたものと見られるスーツの頭部が、表皮を剥がした状態で保管されていることが1999年の時点で確認されている[276]
アドノア島や四日市コンビナートなどの劣化が予想される炎絡みのシーンではバトゴジが使われている[出典 90]。なお、前者はスーツの完成が遅れていたためである[266]。海上シーンでは、前作のギドゴジの北海道用の脚を切断して改修したものが用いられた[出典 91]。その下半身はラドン戦で使用されている[57]
その他の造形物
上半身のみのアニマトロニクスゴジラも3代目となるものが新規に製作された[出典 92]。制作はアップアートが担当[264]。内部メカも新規となり、額も動くようになっているため、仕掛けが増えていることから、スーツよりも少々頭部が大きめの造形となった[264][57]。切れ長の目となだらかな口先でスーツとは印象が少し異なっている[266]
第二の脳は本編班が白滝を素材に製作している[57]
位置決め用の置きゴジラはおおざっぱなものも存在している[57]
本作品でベビーを演じた破李拳竜は、ラストの海へ帰るシーンではゴジラを演じている。

撮影・演出(vsメカゴジラ)

本作品では、人類とゴジラの戦いを描きつつも、ゴジラを悪役としては扱っていないのも特徴である[278]。脚本を手掛けた三村渉は、ゴジラをただ破壊するだけの存在とせず、悲しみなどの気持ちが感じられるよう心がけたことを語っている[279][280]。これにより、『ゴジラ』(1984年版)以来の「怖いゴジラ」の要素は薄まり、本作品以後のVSシリーズは感情移入できるキャラクターとして描かれていった[280]

当初は、アドノア島に出現する怪獣はラドンのみであったが[注釈 55]、川北の要望によりゴジラも登場することとなった[282][281]。変更前の内容について三村は、前半でゴジラを出さなかったのはメカゴジラを紹介する時間が必要であり、シミュレーションでゴジラを出していれば充分との考えであったことを語っている[281]。ラドンとの戦闘描写は、『三大怪獣 地球最大の決戦』での対決シーンを再現している[283]。ラドンを踏みつけるシーンでは、スーツの下半身のみを着て演じている[284]

四日市での上陸シーンは、『モスラ対ゴジラ』での上陸シーンをオマージュしている[出典 93]。川北は、実景ロケで同作品当時と同じ場所を探して撮影したが、30年経過していたことから当時とは印象が異なっていた[出典 94]

メカゴジラのショック・アンカーによる負傷シーンは、平成VSシリーズでは初の流血描写となっており、生々しく描くことでゴジラが痛みを感じる命あるものであることを強調している[出典 95]。撮影では、スーツの表皮をえぐり、血糊と弾着を仕込んで表現している[285]。ゴジラを内部から攻撃するという設定は、川北が検討していたメカニコング登場案での人間がゴジラの体内に入って戦うという展開の名残である[291]

ゴジラが京都を襲撃するシーンは海外輸出を考慮したもので、外国人にもわかる観光名所を映すことを意図している[出典 96]。ゴジラと実景の合成を多用しており[294]、京都タワーを熱線で破壊するシーンのみオープンセットにてミニチュアで撮影された[292][295]。タワーを破壊した後、去っていくゴジラのシーンも撮影される予定であったが、雨天によって延期となり、そのまま欠番となった[285]。川北は、京都のシーンでは舞台劇的な撮り方を行ったといい、インパクトのある映像づくりを意識したと述べている[273]。二年坂でゴジラが建物の影から顔を出すシーンは、第1作『ゴジラ』でのゴジラの初出現シーンをオマージュしている[273]

幕張でのゴジラの熱線とメカゴジラの光線のぶつかり合いは、初代メカゴジラの初戦を思わせるものとなっている[283]

赤い熱線は、ファイヤーラドンのエネルギーを上乗せしたものと想定しており、巨大生物の生命力を表現している[273]。熱線を赤くするという展開は外部には秘匿されており、川北は試写後に田中友幸へ謝罪したというが[273]、田中は従来の枠に囚われず大胆な発想で新たな表現を加えていくことが重要だと語っている[296]

絵コンテでは、ラストシーンはゴジラを見送る画となっていたが、川北はゴジラシリーズがこれで終わりではないということを示すため、ゴジラが向かってくる描写とした[273]。準備稿では、同シーンでゴジラがベビーを口に咥えて海へ去るという描写であったが、決定稿で一緒に泳ぐという描写に改められた[279]

鳴き声や熱線の音は、前作での不評を受けて元に戻しているが、最後の熱線のみ変化させている[42]。一方、川北は短めの鳴き声が金属音のようで嫌いだと述べている[273]

『ゴジラvsスペースゴジラ』

出現地点は南太平洋バース島→太平洋沖→鹿児島湾鹿児島熊本別府大分山中→福岡博多湾[297]

前作の後、バース島近海でリトルゴジラとともに暮らしていたが、国連G対策センターによる「Tプロジェクト」のさなかに、スペースゴジラの襲撃を受け、空中攻撃に抗しきれず一敗地に塗れ、リトルを結晶体に閉じ込められたことで、太平洋に姿を消す[出典 97]。鹿児島湾から九州に上陸し、結晶体を展開してバトルフィールドとなった福岡に乗り込み、MOGERAとともにスペースゴジラと戦う[出典 98]。苦戦するが、MOGERAに援護されながら撃退した末、スペースゴジラとゴジラ自身のエネルギーを結びつけたバーンスパイラル熱線(融合反応熱線[299])を放ち、MOGERAもろともスペースゴジラを燃やし尽くすと、リトルが待つバース島に帰っていった。

造型(vsスペースゴジラ)

スーツ
スーツは1着が新規造形[出典 99]。造形は小林知己、内蔵メカは贄田直樹が担当[53]。頭部には前作までの上下動に加え左右の動きも可能となるメカが仕込まれており[出典 100]、それに伴い平成VSシリーズの中でもっとも大きいスーツとなった[出典 101][注釈 56]。前作よりもフォルムがシェイプアップされたイメージとなっている[53]。また、水によるダメージへの考慮から旧作スーツを流用した海用の着ぐるみが用意されることが通例だったが、本作品ではバトゴジからの流用スーツがわずかに使われたのみで、海絡みのシーンでも基本的に新造のモゲゴジスーツが使われるなど[303][307]、このスーツ1体で大半の動作を演出可能となった[300][305]。これらの観点から、平成VSシリーズのひとつの完成形とも言われるスーツである[308]
可動を考慮し、頭部の表面はラテックスより柔らかいフォームラバーが用いられた[300][308][53]。そのため、これまでよりも口が大きく開く[304]。足は底上げされており、スーツアクターの腕は従来よりも下に入っている[115]。これにより、全体のバランスが再構成され、引き締まったスタイルとなり、以後VSゴジラの基本形となっている[115]。口内のフラッシュは、シリーズで最も使用回数が多い[309]
ラドゴジのスーツは、バース島のビーチに上陸したシーン、シーホークホテルに突っ込むシーン、ラストシーンなどで使用された。モゲゴジに合わせてやや頭部が小さくなっているなど、フォルムが修正されている[53]。バトゴジのスーツは脚と尻尾を切り離し、バース島の上陸シーンと鹿児島湾で用いられた[出典 102]。切断した尾も海上シーンでの撮影でゴジラの後部に置かれる形で使われた[出典 103]
その他の造形物
前作の表情用メカニカルゴジラも新規造形の皮膚などで改修して用いられたが、スーツの首が上下左右に可動するようになったことから不要となり[304]、2カットに留まった[305][53]。モゲゴジに合わせたフォルムになっているため、前作よりも表情がキツめになっている[53]
位置がずれないように位置決めで使用される置きゴジラも用意されている[53]

撮影・演出(vsスペースゴジラ)

スペースゴジラとの対比やリトルとの絡みから、本作品でのゴジラは平成シリーズとしては珍しく、人類の味方という立ち位置で描かれている[311]。バース島の戦いではスペースゴジラに攻撃されるリトルを見て憤慨したり、リトルを身を呈してかばうなど、他の「vs」作品では見られない擬人的な描写がある[312]。監督の山下賢章は、ゴジラとスペースゴジラの関係性を「母親と不良家出少年[313]」または「不良家出少年と長男の兄弟喧嘩[314]」と解釈している。ただし、演じる薩摩剣八郎は、尺の都合でゴジラ親子の感情があまり活かされなかったと述懐している[92]

脚本初稿では、バース島の戦いでゴジラは負傷するものの火山の噴火により難を逃れるという展開であったが、噴火が以前の作品と重複することやその後のゴジラが傷を癒やす描写が長くなることなどから改められた[315]。また、川北はゴジラから積極的にスペースゴジラと戦いに行くのではなく、リトルを守るかたちにすることで親子の感情を表現し、後半の戦いとのギャップを生じさせるとともに『ゴジラの息子』のイメージも取り入れている[316]。結晶に閉じ込められたリトルを見てゴジラが哀しむシーンも撮影されていたが、カットされた[316]

本作品で初めてゴジラが九州に上陸した[316][312]。鹿児島湾では、『vsビオランテ』以来となる艦船との戦いが描かれた[317]。ゴジラが海中から出現するシーンでは、浮かび上がった際に浮力でずれた首が曲がってしまったが、頭部を強く固定することで問題を解消した[302]。ゴジラとGフォース陸上部隊との戦いも撮影されていたが、カットされた[316]

ゴジラが海上を進むシーンでは、プール内でゴジラのスーツを台車に乗せ、シリンダーを用いて尾を上下させながら2トントラックで牽引している[318]。薩摩は、スピードが出ると水圧に耐えるのが大変であったと述べているが、操演助手の白石雅彦は薩摩の体勢はまったく崩れていなかったと証言しており、その下半身の屈強さを称えている[318]。上陸シーンの撮影では、スーツが水を吸って重さを増しているため、薩摩だけでなく尾を吊る操演スタッフにも負担が大きいものであった[318]。操演には通常より太い0.8ミリメートルのピアノ線を用いていたが、撮影では消すことができなかったため後処理で消している[318]

スペースゴジラのグラビ・トルネードにより宙に浮く場面では、薩摩はスーツに入らず、操演と内蔵ギミックにより顔や尾を動かしている[319]

『ゴジラvsデストロイア』

出現地点は香港台湾沖→豊後水道→東京・羽田空港国際展示場[320]

バース島の地層に含まれる高純度の天然ウランが熱水噴射で急激な核分裂反応を起こしたことによって島が消滅し、その影響で帰巣本能に異常をきたしたうえ、体内炉心の核エネルギーが暴走して異常に体内核分裂が活性化したことにより、核兵器よりも巨大な核爆発エネルギーを持った状態となる[出典 104]。その後、暴走状態のままで後述のゴジラジュニアを追って香港を襲撃するが、本来は青色だった放射熱線の色が異常な体内温度が反映されて赤くなった[出典 105]うえ、全身が高熱を帯びており[54]、背びれや体表が超高熱で赤熱化して体内の水分が蒸発し、蒸気が噴き出すという異様な姿であった[325]

その後、台湾沖から沖縄沖を経由して豊後水道に出現して核物質を求めて伊方原発に迫るが、迎撃に出たスーパーXIIIにより、凍結されたうえでカドミウム弾を撃ち込まれる。その結果、体内の核分裂反応が抑制されて核爆発の危険性は回避されるが[323][54]、今度は体内炉心温度の異常上昇によって高熱で心臓部が溶け出し、体内温度が1,200℃を超すとメルトダウンを起こすという危機が迫ってしまう[出典 106]

終盤では羽田空港に上陸してジュニアと邂逅するが、その直後にデストロイアにジュニアを殺害され、新滑走路のビッグバードで虫の息になっていたジュニアにエネルギーを与え[54]、怒り狂って暴走状態のままでデストロイアに襲いかかる[322]。不安定ながらも圧倒的なパワーでデストロイアを追い詰めていき、デストロイアはゴジラの猛攻に耐えきれず逃亡しようとしたところを自衛隊の追撃で倒されるが、ゴジラはついにメルトダウンを起こす[54]。この最終決戦ではすべての技が異常に強化されており、放射熱線はオレンジがかった色で螺旋状にエネルギーを巻き、体内放射は周囲一帯を焼き尽くすほどの威力と化していた。

最後は、メルトダウンによる被害を最小限に留めようとする自衛隊の超低温レーザーや冷凍弾による攻撃に遭いながら、臨海副都心を中心に異常な量の放射能を撒き散らしつつ自らのエネルギーで融解し、消滅した[34][323]。その直後、撒き散らされた高濃度の放射能をジュニアが吸収し、ゴジラと同じ姿に成長して復活する[320][327]

  • 本作品での形態は玩具などではバーニングゴジラとも称される[出典 107][注釈 57]。制作現場ではレッド・ゴジラとも呼ばれていた[332]
  • ゴジラの死について特技監督の川北紘一は、ゴジラが核による突然変異体とするならば、自然界の摂理として長命ではありえないと考えが企画の原点であったと述べている[333]

造型(vsデストロイア)

スーツ
本作品のスーツは、モゲゴジの改良[出典 108]で、肩や胸、腹や大腿部、背びれを中心とした発光部分に860個の電球が使用されており[出典 109][注釈 58]、表面にFRP樹脂を用いているため、総重量は100キログラムを超える[出典 110][注釈 59]。発光をCGやアニメーションで表現することも検討されたが実現が難しく、透明で発光できて可動部分に用いることもできる特殊ウレタンの新素材がバンダイから提供されたことにより、造型で実現した[333][54]。また、ゴジラのスーツとしては初めて目に電飾を入れている[329][331]
スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルやホースを引きずっており[出典 112][注釈 60]、ただでさえ重いスーツの動きがさらに緩慢となったため、撮影した映像を早送り再生していたという。漏電対策としてコードの結合部分やクリアパーツの裏側などをシリコンでパッキングしている[329]
背びれの配列が再び変更され[115][335]、重量感を増すために上部に大きい背びれが位置するという背びれの重心が一段上にされ[54]、ビオゴジを思わせるものになった[115]
その後、スーツはラストシーンの新ゴジラ(高濃度の放射能で急成長したゴジラジュニア)に用いるため、黒く塗られた[332][115][注釈 61]。さらには、2009年時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[118]
海用にはラドゴジを改造したものが用いられた[出典 114]。膝より下の部分も切り取られ、尻尾もなくなっている[54]。スーパーXIIIに冷凍弾で攻撃されるシーンでは、蝋やスノースプレーが吹き付けられ、氷漬けになる描写ではスーツにフロンの原液をかけて実際に氷結させている[332][342]
その他の造形物
羽田空港の滑走路でデストロイアに引きずられる遠景シーンでは、1994年に東京マルイから市販されていたビオゴジのラジコンの表皮を改造したものを用いており[332][54]、ハリウッドでも用いられている輝度の高い塗料を赤い部分に塗って撮影している[182]
クライマックスでメルトダウンを起こすシーンでは、表皮がで造られたゴジラのアップ用頭部の両脇に鉄板を置き、これをバーナーの熱で熱して溶解する様子をコマ撮りしたうえ、それをソニーPCLが部分的にCGを組み合わせて加工している[出典 115]。川北は、CGの出来が良くなかったので後から合成したと述べている[343]。この撮影の際に用いられた頭蓋骨は保管されており、2006年には赤坂プリンスホテルにて開催されたパチンコ『CRゴジラ』のプレス発表会で展示され[345]、2009年には東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[156]
『vsビオランテ』以来となる表情用のゴジラが新規造形の表皮で用意されたが、ほとんど使用されなかったという[54]

撮影・演出(vsデストロイア)

初期のスチール撮影では、バーニングゴジラが未公表であったため、通常のゴジラのスーツで撮影を行っている[340]。劇中ではシリーズで初めて通常のゴジラが登場しない作品となった[329]

スーツの電源には2トントラックで用いるようなバッテリー14個を2組用意し、連続20分ほどで切れることから交互に充電しながら用いていた[341]。当初は撮影所の電源を用いる予定であったが、独立していない電気を水中で使用することが危険視され、カメラテスト前日にはバッテリーに変更された[341]。撮影所にはジェネレーター発電機もあり、安全面では問題ないとされていたものの、問題が生じた場合の責任が問われるため、使用できなかった[341]。電源ケーブルは50メートル用意したため、それだけで重量が100キログラムを越えており、プールでの撮影ではスタッフが水中に入ってさばいた[341]。スタジオ内での歩行シーンの撮影では、操演班がピアノ線でケーブルを吊ってサポートしている[329]

蒸気には炭酸ガスが使用された[出典 116]が、撮影テスト中には薩摩剣八郎がスーツ内に充満したガスによる酸欠で倒れ[333][346][注釈 62]不整脈に見舞われる事故もあった[83]。そのほか、感電の危険性もあったという[341][142]。それ以降、薩摩は酸素ボンベを装着して演じていた[出典 117]。造型を担当した贄田直樹らは、プール撮影の前日は不安で眠れなかったという[341]

赤い熱線は、特技監督の川北紘一と合成担当の小野寺浩が「最後だから今までと異なることをしよう」と決めたものであったが、試写会までは他の関係者には見せず秘匿していた[347]。小野寺は、試写で東宝プロデューサーの田中友幸に謝罪することとなったが、それよりも試写で赤い熱線を観て関係者が驚きの声を挙げたことの方が印象に残っていると述べている[347]

戦闘シーンでは、爪で引き裂いたり、切断技を受けて流血したりするなど、従来のVSシリーズでのゴジラよりも泥臭い演出を行っている[333]。脚本では、ゴジラの尾が千切られるという描写も存在した[343]

平成VSシリーズではゴジラを海外の都市に出現させなかったが、本作品では香港に出現している[348]。ゴジラが香港に出現した理由について川北は、核エネルギーを求めて中国大陸へ行くのが自然だと述べている[333]。富山は、ゴジラを海外に出すことで日本を中心とした物語が曖昧になるのではないかと危惧していたが、どうしてもという要望を受けて最後なのでやってみようと決断した[349]

脚本では、ゴジラが上陸する前にジュニアがデストロイアに倒されるという展開であったが、怪獣側のドラマの山場を設けるため、クランクイン後にゴジラとジュニアが邂逅する展開に改められた[350]。このシーンではゴジラがジュニアに自身のエネルギーを渡そうとする描写があるが、劇中では特に説明はなく、川北は理解を観客に託したと述べている[333]

ゴジラが死ぬ描写は、メルトダウンによって自ら崩壊していくことで尊厳死や自然死のような扱いとし、観客の悲しみを誘うことを意図している[333]。川北は、骨をはっきり見せることを嫌ったが、明確な描写がなければ観客は納得しないと考え、部分的に表皮が溶けて骨が見えるという描写にした[333]。脚本では、デストロイアを抱きかかえてメルトダウンするという描写であったが、流れの邪魔になるためデストロイアとの最後の戦い自体がカットされた[343]

本来、核爆発と炉心融解は別の概念であるが、脚本を手掛けた大森一樹はそれを承知のうえでストーリーを優先し、飛躍した展開にしたと述べている[351]

メルトダウンで消滅するゴジラの全身カットは、ソニーPCLがCGIで作画したものとなっている[54][331]

ゴジラザウルス

諸元
ゴジラザウルス
GODZILLA-SAURUS[出典 118][注釈 63]
別名 古代恐竜[出典 119][注釈 64]
身長 12 m[出典 122]
体重 60 t[出典 123][注釈 65]
出身地 ラゴス島[出典 125][注釈 66]
出現地 ラゴス島[出典 126]

ゴジラの元となった種類とされる恐竜。『ゴジラvsキングギドラ』で初めて登場した。

二足歩行で大型獣脚類のような形態をしているが、雑食性で性格もおとなしい[359][365][注釈 67]。しかし、自分の縄張りを荒らされた相手には敢然と立ち向かう性質を有している[365]。生息範囲は広く、南はマーシャル諸島から、最北部ベーリング海まで分布していた古代生物の残存種[365]鳥類のようにプテラノドンへの托卵を行う習性がある。幼体の時期は身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。

ティラノサウルスに似るが、体の大きさは倍近い[353]。口は上下のアゴが大きく開き、歯の一部はゴジラと同様に2列となっている[360]。非常に背ビレが小さく、手の指はゴジラと同様に4本だが、足の指はゴジラより1本少ない3本となっており、蹴爪が踵の上にある[360]。並外れた生命力を持っており[355]、恐竜としては硬い皮膚で、バズーカ砲や銃撃も意に介さなかったが、艦砲射撃には敵わずに重傷を負った[360]

マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は1944年2月の太平洋戦争末期に日米両軍に目撃される。この個体は、新堂靖明が率いる日本軍守備隊が窮地に陥ったときに出現し、戦友に近い独特の感情を表して守備隊に加勢するかのように米軍に襲いかかり、潰走させる[368][365]。その後、洋上からの米軍艦隊の艦砲射撃で深手を負い、一度は倒れるがすぐに復活すると、残っていた陸上米軍を全滅させて森に引き返す。無事に復員した新堂たちは、この恐竜に対して強い感謝と崇拝の念を抱くが、彼らの再会は悲劇的な結末を迎える。

その個体は、のちに1954年のビキニ環礁のアメリカ軍による水爆実験で被爆し、ゴジラに変異したと推測される[出典 127][注釈 68]。ゴジラの抹殺を企む未来人は、ゴジラザウルスを核実験に遭遇する前にベーリング海に転送し、ゴジラの存在をなかったことにしようとするが、ゴジラザウルスは転送先でも核廃棄物に触れてゴジラ化し、民間企業の原潜から奪った核エネルギーで最大・最強のゴジラへと成長した[352]

『vsキングギドラ』の作品内では一度もゴジラザウルスとは呼ばれず、「恐竜」と呼ばれる[361][360]。劇中でこの名前が出るのは『vsメカゴジラ』からである。『ゴジラvsメカゴジラ』では、ベーリング海に位置するアドノア島の翼竜の巣から発見された卵から孵化した個体が、「ベビーゴジラ」と名づけられる。このベビーゴジラは、『ゴジラvsスペースゴジラ』では「リトルゴジラ」、『ゴジラvsデストロイア』では「ゴジラジュニア」と、成長とともに呼称が変わる。

  • 記載者がゴジラの愛好家であり、それにちなんでゴジラウルス(学名ゴジラサウルス・クエイイ)と命名された実在の恐竜も存在するが、こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる。

制作(ゴジラザウルス)

スーツアクター福田亘[出典 129]。当初は破李拳竜がゴジラザウルス役で福田がキングギドラ役の予定だったが、福田の身長が高すぎてギドラのスーツの背丈が合わず、逆になった[374][375]。福田自身は、長身のためゴジラザウルス役に選ばれたと述べており[376]、特技監督の川北紘一もゴジラと異なり股が切れ上がっているため、股上が長い人物でないとだめであったと語っている[377]

川北によれば、ゴジラとキングギドラだけではつまらないとの判断からそれ以外の新しいキャラクターを出すことになったと証言している[184]。富山は、1作品ごとにゴジラの秘密を1つずつ開示していくという狙いであったと述べている[378]

ラゴス島のシーンは、セットを用いずロケーションですべて撮影している[377][379]。川北はゴジラとの差別化のため自然光を用いることで、ゴジラ映画ではなく恐竜映画という意識で撮っていたという[377]

『ゴジラvsメカゴジラ』の検討稿では、ゴジラザウルスやプテラノドンが生息する白亜紀の情景を描写していたが、予算の都合から撮影には至らなかった[出典 130]。川北は、同作品でのゴジラとラドンとの戦いはこのシーンを発展継承したものであることを述べている[273]

デザイン・造形(ゴジラザウルス)

デザインは西川伸司と破李拳竜が担当[出典 131]。当初の設定では、水爆実験の影響によりゴジラとなる恐竜はティラノサウルスであったが、西川は「ティラノサウルスでいいのか?」[注釈 69]と思い「ゴジラザウルス」という独自の名称で描いたところ、これが採用された[出典 132][注釈 70]。デザイン画では、薄皮に覆われた背びれが存在しており、西川は核実験によりこれが焼けただれ、ゴジラの骨状の背びれになったと想定していた[384][382]

造形は川北と安丸信行監修の元、小林知己が雛型を手掛け[出典 133]ビルドアップ品田冬樹を中心に制作された[出典 134]。胴体はウレタンとラテックス製、頭部や胸部はFRP製[385]。口部にはモーター式の開閉ギミックが仕込まれている[385][184]。造形物では、デザイン画よりも恐竜らしい形状となっている[382][注釈 71]。品田は、ティラノサウルス型なのに背びれが大きいことに違和感を感じ、デザイン画を無視して背びれを小さくした[379]。川北は、ゴジラとの差別化から斑点のあるヌメッとした体表にしたと述べている[184]

尻尾を地面につかないようにしたいという川北からの要望により前傾姿勢となったが、結果的に尾の付け根が厚くなり、品田はスーツを着せるのに苦労した旨を語っている[379]。演じる福田は、恐竜らしい前傾姿勢で歩くことを要求されたが、スーツの足の爪が上向きの造りであったため難しかったと述べている[376]。一方、川北は不安定な歩き方にすることで恐竜らしさを表現しており、歩きにくさも狙い通りであったと述べている[377]

前肢は短いため、スーツアクターの手を入れることはできず[360]、レバー操作により動かしている[出典 135]。これは、川北から人の手が入らないぐらい小さい手を要望されたことによるものだが、品田はあまり動いているように見えなかったと述懐している[379]

着ぐるみのほかに本編用の実物大の皮膚の一部と尾の先端の造形物が作られた[360]。その後、品田により同じ型からFRP製の頭部が保存用に制作された[388][注釈 72]。破李拳竜によるピクトリアルスケッチでは、実物大の造形物を用いるという案も記されていた[207]

銃で撃たれるシーンには、人間用の弾着を用いている[184]

生物学的な解釈・考察

第1作『ゴジラ』の劇中において、山根博士により「ゴジラは水棲爬虫類から陸上獣類へと進化する過程の生物」と推定されていることから、ゴジラザウルスはキノグナトゥスのような単弓類とする説もある[390]

書籍『最新ゴジラ大百科』では、大きな背びれを持つことからゴジラザウルスはスピノサウルスオウラノサウルスなどの系譜と位置づけており、ティラノサウルスに類似しているのは平行進化によるものと推測している。また、この背びれは体内発電により発生する高熱を放出するためのものと解釈しており、体内の発電嚢が原子力電池とよく似た構造を持っていたことから水爆実験による突然変異に繋がったと考察している。さらに、体内発電の伝導率を高めるため皮膚組織に金属繊維や炭素繊維を含んでいるものと分析しており、そのことが隕石の衝突や火山活動など恐竜絶滅の原因と考えられる高温現象、ひいては核爆発にも耐え生存した要因と考えている[391]

脚注

注釈

  1. ^ 劇中世界内においては2体目のゴジラとなる[2]
  2. ^ 資料によっては、「ラゴス島[18]」と記述している。
  3. ^ 資料によっては、ゴジラ(新)と記述している[15]
  4. ^ 資料によっては、水爆大怪獣と記述している[48]
  5. ^ 書籍『ゴジラ大辞典』では「120メートル」と記述している[67]
  6. ^ 書籍『オール東宝怪獣大図鑑』では、「ラゴス島」と記述している[65]
  7. ^ 薩摩は、動きが硬いロボットのようであったとも述懐している[92]
  8. ^ ノンクレジット。
  9. ^ 自衛隊での特車の呼称に倣い「ハチヨンゴジラ」と読まれることが多い[100]
  10. ^ 公開当時は復活ゴジラ新ゴジラなどの名称も用いられていた[出典 21]
  11. ^ 書籍『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称をビオゴジと区別していない箇所もある[104]
  12. ^ バトラに由来する[105]
  13. ^ ラドンに由来する[105]
  14. ^ モゲラに由来する[105]
  15. ^ 安丸は2019年に登壇したトークイベントにて、デザイン当時は初代ゴジラを作った利光貞三がまだ東宝に健在だったため、彼から原水爆のキノコ雲を顔のイメージとしたとの旨を聞き出して自身もそれを念頭に置き、原典のイメージを盛り込んだとの旨を明かしている[133]
  16. ^ ただし、実際の撮影では後者も海のシーンに用いられた[124]。また、陸用の手足は海用のものを流用したとする説も存在する[29]。資料によっては、それぞれ1号スーツ2号スーツと区別している[124][29]
  17. ^ 安丸は、従来の作り方では筋肉質な平成ゴジラの体は作れないと述懐している[137]
  18. ^ 小林によれば、当初はラテックスの表皮を完成させた後に発泡剤を流し込む予定であったが、うまくいかなかったため、表皮だけ利用するかたちになったという[140]
  19. ^ ガスのタンクは尾の根元に存在する[141]。撮影前の特写では、開閉ギミックの制作が間に合っていなかったため、棒で口を開閉していた[96]。特殊技術の中野昭慶によれば、工業用ロボットの普及により、こうした機械部品の入手が以前より容易になったという[132]
  20. ^ 務めた経緯など、詳細については薩摩剣八郎#ゴジラに関するエピソードを参照。
  21. ^ 「サイボット」は「サイボーグ」と「ロボット」を合わせた水野俊一による造語であり[151]、みづのの商標登録である[148]
  22. ^ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、安丸らによると記述している[29]
  23. ^ 書籍によっては、スタジオの大きさの都合から撮影時に上半身のみが用いられて撮影終了後に別製作の下半身が組み合わされ、映画PRに用いられたと記述している[150][121]
  24. ^ 安丸は、顔がスーツに似ず、苦労した旨を語っている[126]
  25. ^ 有楽町マリオンに展示された際は、見物客によって交通渋滞が起きたという[154]
  26. ^ 書籍『平成ゴジラ大全』では、サイボットと同じ縮尺であると記述している[152]
  27. ^ 安丸によれば、制作費は500万円であった[126]
  28. ^ 書籍『ゴジラ大百科』では、「歩く移動要塞の趣き」と評している[131]
  29. ^ 東武ワールドスクウェアの造型製作など[135][171]。安丸自身は、2009年のインタビューでは本作品には参加していないと述べている[137]ほか、2017年のインタビューでは初期に手伝ったりアドバイスしたりする程度であったと述べている[135]
  30. ^ 安丸が手掛けたとする説も存在する[29][111]
  31. ^ 川北は、恐竜をイメージしてリアルな巨大生物として描くことを目指したと述べている[出典 50]。また、ワニの容姿や動きも参考にしたという[176]
  32. ^ 書籍『ゴジラ大百科 [スペースゴジラ編]』では、爬虫類に近づけたと記述している[177]
  33. ^ 川北は、人間的な白目をやめて動物的な生きているゴジラをやってみたと語っている[181]
  34. ^ 川北は小林から目が白いのはおかしいという意見を受けたと述べている[176]
  35. ^ 資料によっては、サメを参考にしたと記述している[出典 56]
  36. ^ 照明の斉藤薫は、本作品ではプリントゴッコのフラッシュ球を用い、それ以降ではプリクラ用のさらに小型のものを用いたと証言している[187]
  37. ^ 資料によっては、こちらも新規造形と記述している[169]。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、スーツの正確な区別は難しいとしている[138]
  38. ^ 薩摩は、この時のスーツについて首が太くゴジラという感じではなかったと述べている[92]
  39. ^ 助監督の神谷誠は、操演助手の白石雅彦がこのモデルアニメーションを見て「ゴジラではなく(映画『地球へ2千万マイル』(1957年)の)イーマ竜だ」と評していたことを証言している[199]
  40. ^ 書籍『ゴジラVSキングギドラ 怪獣大全集』では、前者をスーツB、後者をスーツAと表記している[218]
  41. ^ 特技監督の川北紘一は、ゴジラの造型については前作でひとまず完成したといい、本作品ではキングギドラの造型に注力したという[222]
  42. ^ 改修により形状が大きく異なるため、資料によっては新造と誤記している[108][224]。海用は足裏に水抜き用の穴が開いている[219]。書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、上半身と尾は陸ゴジラのものとしており、数度に渡ってすげ替えているためスタッフ内でも混乱があったと記述している[219]
  43. ^ 資料によっては、北海道戦のスーツが分割されたと記述している[220][225]
  44. ^ 書籍『ゴジラ造型写真集』では、北海道戦スーツと新宿戦スーツを使い分けているものと推測している[228][229]
  45. ^ 薩摩は、スーツで見上げる演技をした際は、大げさに反り返っているため不自然であったと述懐している[89]
  46. ^ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、2尺と記述している[29]
  47. ^ 書籍『平成ゴジラ大全』では、NGテイクと2テイク目のOKカットを編集して使用していると記述している[233]
  48. ^ ゴジラと対戦相手が海に落ちて終わるというラストは『キングコング対ゴジラ』を踏襲したものであった[237]
  49. ^ 書籍『講談社ヒットブックス ゴジラVSモスラ』では、富士火山帯でマグマエネルギーを吸収していることから、放射火炎の威力が上がっていると記述している[242]
  50. ^ 見上げる動作は前作からの課題であった[244][250]
  51. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、クライマックスのナイトシーンで表情を明確にするためと記述している[108]
  52. ^ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、富士山でのシーンの撮影後に前作流用スーツの膝から下を取り除いたと記述しているが[115]、助監督の鈴木健二による特撮日誌では富士山のシーンの撮影は上半身スーツの撮影よりも後となっている[254]
  53. ^ 書籍『ゴジラ大百科 [新モスラ編]』では、盗難にあったため急遽新造したと記述している[248]
  54. ^ 川北は、上部の背びれを短くすることで前傾に見せていると述べている[273]
  55. ^ 検討稿と準備稿では、雌雄のラドンとメカゴジラが戦うという展開であった[281]
  56. ^ 身長は2.1メートル[53]、尾の長さは3.3メートル[116][115]。表皮は、84ゴジラ3体分であったという[303]
  57. ^ バンダイ「ムービーモンスターシリーズ」など。
  58. ^ 資料によっては、「800個[329]」「900個[324]」と記述している。
  59. ^ 資料によっては、過去最高重量であったとしている[出典 111]
  60. ^ そのため、足元は建物や煙などで隠され、映らないカットが多い[出典 113]
  61. ^ 書籍『平成ゴジラクロニクル』では、スーツはイベント展示用に黒く塗り直されたと記述している[118]
  62. ^ 薩摩は、覗き穴から入ってきたガスが抜けずに溜まっていったと証言している[338][89]
  63. ^ 資料によっては「GODZILLA SAURES」と表記している[361][362]
  64. ^ 資料によっては、原子恐竜[366]原始恐竜[出典 120]恐竜王[出典 121]と記述している。
  65. ^ 資料によっては「8トン[出典 124]」「80トン[358]」「50トン[363][365]」と記述している。
  66. ^ 資料によっては、「出生地」として記述している[353]
  67. ^ 書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、本来は肉食だが雑食化したと記述している[2]
  68. ^ 資料によって、初代になったとするもの[25][359]と、3代目になったとするもの[出典 128]が存在する。
  69. ^ 西川は、実在する恐竜を用いたのではゴジラが矮小な存在になってしてしまうと考えたとも述べている[382]
  70. ^ 書籍『平成ゴジラクロニクル』では、破李拳のデザイン画をほぼ決定デザインと紹介している[381]
  71. ^ 品田は恐竜を怪獣的に表現した半怪獣であると評している[386]
  72. ^ 書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、接写用ギニョールと記述している[389]

出典

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参考文献

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  • 『幻想映画美術体系 大ゴジラ図鑑』(ホビージャパン
    • 『幻想映画美術体系 大ゴジラ図鑑』[監修] 西村祐次、[構成] ヤマダマサミ、ホビージャパン、1995年1月27日。ISBN 4-89425-059-4 
    • 『幻想映画美術体系 大ゴジラ図鑑2』[監修] 西村祐次、[構成] ヤマダマサミ、ホビージャパン、1995年12月15日。ISBN 4-89425-117-5 
  • 宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』朝日ソノラマ、1996年1月10日。雑誌コード:01844-01。 
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  • 西川伸司『日本特撮映画師列伝 (1) ゴジラ狂時代』講談社〈KCデラックス〉、1999年。ISBN 4-06-334265-4 
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  • 『ゴジラ画報 東宝幻想映画半世紀の歩み』(第3版)竹書房、1999年12月24日(原著1993年12月21日)。ISBN 4-8124-0581-5 
  • 『動画王特別編集 ゴジラ大図鑑 東宝特撮映画の世界』キネマ旬報社〈キネ旬ムック〉、2000年12月16日。ISBN 4-87376-558-7 
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  • 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
    • 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2 
    • 『別冊映画秘宝 オール東宝怪獣大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年4月27日。ISBN 978-4-8003-0362-2 
  • DENGEKI HOBBY BOOKS(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
    • 『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一、アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年2月10日。ISBN 978-4-04-886119-9 
    • 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3 
  • 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2 
  • キャラクター大全(講談社)
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    • 『キャラクター大全 特撮全史 1980〜90年代 ヒーロー大全』講談社、2020年1月7日。ISBN 978-4-06-512925-8 
  • 『東宝特撮全怪獣図鑑』東宝 協力、小学館、2014年7月28日。ISBN 978-4-09-682090-2 
  • 『ゴジラ大辞典【新装版】』野村宏平 編著、笠倉出版社、2014年8月7日(原著2004年12月5日)。ISBN 978-4-7730-8725-3 
  • 『ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年9月5日。ISBN 978-4-8387-8944-3 
  • 『ゴジラVSビオランテ コンプリーション』ホビージャパン、2015年12月16日。ISBN 978-4-7986-1137-2 
  • 西川伸司『西川伸司ゴジラ画集』洋泉社、2016年6月24日。ISBN 978-4-8003-0959-4 
  • 『ゴジラの超常識』[協力] 東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3 
  • 『シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]』KADOKAWA、2016年8月6日。ISBN 978-4-04-895632-1 
  • 『ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2016年8月15日(原著2014年7月26日)。ISBN 978-4-8002-5699-7 
  • 『GODZILLA GRAPHIC COLLECTION ゴジラ造型写真集』ホビージャパン、2017年7月29日。ISBN 978-4-7986-1474-8 
  • 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8 
  • 西川伸司『西川伸司デザインワークス』玄光社、2019年2月1日。ISBN 978-4-7683-1150-9 
  • 『ゴジラ 全怪獣大図鑑』講談社〈講談社 ポケット百科シリーズ〉、2021年7月2日。ISBN 978-4-06-523491-4 
  • 講談社シリーズMOOK ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK(講談社)
    • vol.05《ゴジラvsビオランテ》、2023年5月26日。ISBN 978-4-06-531484-5 
    • vol.09《ゴジラvsスペースゴジラ/ゴジラvsデストロイア》、2023年7月24日。ISBN 978-4-06-531494-4 
    • vol.11《ゴジラvsキングギドラ / ゴジラvsモスラ》、2023年10月24日。ISBN 978-4-06-531490-6 
    • vol.15《ゴジラvsメカゴジラ》、2023年12月27日。ISBN 978-4-06-531496-8 
  • 『バトル・オブ・メカゴジラ』双葉社〈双葉社スーパームック〉、2022年8月18日。ISBN 978-4-575-45910-4 
  • 西川伸司『西川伸司が紐解く怪獣の深淵 ゴジラ大解剖図鑑』グラフィック社、2023年8月25日。ISBN 978-4-7661-3784-2 
  • 『超ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2023年11月30日。ISBN 978-4-299-04835-6 
  • 劇場パンフレット
    • 『ゴジラ FINAL WARS』パンフレット 2004年12月4日発行 / 発行所:東宝(株)出版・商品事業室