「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」の版間の差分
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; ボインゴ |
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: Part3に登場したDIOの配下の一人で、ホル・ホースとコンビを組んだ |
: Part3に登場したDIOの配下の一人で、かつてホル・ホースとコンビを組んだ。ホル・ホースやマライアと同じくDIOのトラウマに苛まれている。 |
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: マライアらが経営する宿に居座っていたところを |
: 物語序盤、マライアらが経営する宿に居座っていたところを半ば強引に連れ出され、再びコンビを組みトト神の予言のもと杜王町を訪れる。トト神のマンガ本を無くして探しているうちにホル・ホースとはぐれ、交番で東方良平に保護される。しかし実際は、DIOの呪縛から逃れるために予言に従ってマンガ本をわざと手放した。 |
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:; トト神 |
:; トト神 |
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:: ボインゴのスタンド。本に描かれた漫画が近い未来を予知する。一度出た予知は絶対に変わることがない。 |
:: ボインゴのスタンド。本に描かれた漫画が近い未来を予知する。一度出た予知は絶対に変わることがない。 |
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:: 本作独自の設定として、トト神のマンガ本はボインゴが物心ついた時からそばにあり、過去に父親に売り飛ばされたときにはいつの間にかボインゴのもとへ帰ってきたというエピソードが描かれている。ボインゴはこのような出来事から、これは自身のスタンド能力ではなく、世界には「[[トート|トト神]]」が実際に存在し、あくまでそのトト神にマンガ本を管理する役割を与えられているだけなのではないかとの考えに至っている。 |
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; 東方 良平(ひがしかた りょうへい) |
; 東方 良平(ひがしかた りょうへい) |
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: 東方仗助の祖父。原作Part4に登場。交番で保護されたボインゴを対応する。 |
: 東方仗助の祖父。原作Part4に登場。交番で保護されたボインゴを対応するなど面倒見がよく、同僚からも信頼されている。 |
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; マライア |
; マライア |
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: Part3に登場したDIOの配下の一人。同じくPart3でDIOの配下だったケニーGと結婚し、宿を経営している。 |
: Part3に登場したDIOの配下の一人。同じくPart3でDIOの配下だったケニーGと結婚し、宿を経営している。 |
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; 花京院 典明(かきょういん のりあき) |
; 花京院 典明(かきょういん のりあき) |
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: Part3に登場した承太郎の仲間。花京院涼子の従兄にあたる。1989年、DIOとの戦いによって命を落としており、日本では邦人学生の謎の死として報道された。 |
: Part3に登場した承太郎の仲間。花京院涼子の従兄にあたる。1989年、DIOとの戦いによって命を落としており、日本では邦人学生の謎の死として報道された。 |
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: エジプトに家族旅行に来ていた際、迷子になった涼子を探しに来たところでDIOと遭遇し、彼女を庇う形で肉の芽を植え付けられており、この出来事は、それを目の前で見ていた彼女の心に深い影を落とした。 |
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; [[ディオ・ブランドー| |
; [[ディオ・ブランドー|DIO]](ディオ・ブランドー) |
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: Part3でホル・ホースをはじめとしたスタンド使い達を使役したジョースター家の宿敵。死後もなお多くの人物へ影響を与え続けている。 |
: Part3でホル・ホースをはじめとしたスタンド使い達を使役したジョースター家の宿敵。死後もなお多くの人物へ影響を与え続けている。 |
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=== 本作オリジナルの登場人物 === |
=== 本作オリジナルの登場人物 === |
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: 花京院典明の従妹で、本作のヒロイン的存在。大学生活を控え、杜王町には花京院の墓参りの為に一時的に滞在している。花京院のことを「典明お従兄ちゃん」と呼んで慕っており、彼のことを茶化した仗助には一度平手打ちを喰らわせた。 |
: 花京院典明の従妹で、本作のヒロイン的存在。大学生活を控え、杜王町には花京院の墓参りの為に一時的に滞在している。花京院のことを「典明お従兄ちゃん」と呼んで慕っており、彼のことを茶化した仗助には一度平手打ちを喰らわせた。 |
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: 凛とした佇まいや冷静沈着な様子を見せるが、それが表面上であることを本人も自覚しており、仗助にも無理して強い自分を演じていると指摘されている。 |
: 凛とした佇まいや冷静沈着な様子を見せるが、それが表面上であることを本人も自覚しており、仗助にも無理して強い自分を演じていると指摘されている。 |
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: 10年前、エジプトに家族旅行で訪れた際に迷子になり、探しに来た花京院と共にDIOに遭遇、花京院が肉の芽を植え付けられる原因を作っており、そのことに非常に負い目を感じている。 |
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: 道端で偶然トト神を拾い、その予言に書かれた「DIO」という言葉に反応して持ち去る。その後、ホル・ホースと仗助に出会い、行動を共にするうちにホル・ホースがDIOのことを知っていると確信、花京院の死の真相を知るべくトト神の予言に従い動いていく。 |
: 墓参りを終えた後、道端で偶然トト神を拾い、その予言に書かれた「DIO」という言葉に反応して持ち去る。その後、ホル・ホースと仗助に出会い、行動を共にするうちにホル・ホースがDIOのことを知っていると確信、花京院の死の真相を知るべくトト神の予言に従い動いていく。 |
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; ペットサウンズ |
; ペットサウンズ |
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: ホル・ホースが杜王町へ探しにやってきたオウム。かつてDIOの配下だった調教師の男に調教されており、DIOの死後は男の母親に形見として飼われていたが、突然姿を消していた。 |
: ホル・ホースが杜王町へ探しにやってきたオウム。かつてDIOの配下だった調教師の男に調教されており、DIOの死後は男の母親に形見として飼われていたが、突然姿を消していた。 |
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: 経緯は不明ながら、杜王町で仮頼谷に使役されており、スタンド能力によって様々な事件を起こす。 |
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:; 名称不明のスタンド |
:; 名称不明のスタンド |
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:: ペットサウンズが操るスタンド。名称不明。機械仕掛けの鳥型のフォルムをしており、胴体部分は無数の磁気テープ構造の円盤からなる。 |
:: ペットサウンズが操るスタンド。名称不明。機械仕掛けの鳥型のフォルムをしており、胴体部分は無数の磁気テープ構造の円盤からなる。 |
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:: ホル・ホースは、DIOが自由に動けない日中の出来事を知るためにこの能力が重宝されたのではないかと推測している。 |
:: ホル・ホースは、DIOが自由に動けない日中の出来事を知るためにこの能力が重宝されたのではないかと推測している。 |
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; 仮頼谷 一樹(からいや かずき) |
; 仮頼谷 一樹(からいや かずき) |
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: 杜王町ぶどうヶ丘派出所に勤務する警察官で東方良平の部下。 |
: 杜王町ぶどうヶ丘派出所に勤務する警察官で東方良平の部下。実はペットサウンズを使役し事件を引き起こしていた張本人であり、本作の黒幕的存在。 |
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: 表向きは物腰柔らかで人当たりのいい人物を装っているが、内心では自分以外の人間を「愚図」と見下しており、「頂点」に立つことを目論む野心家。幼少の頃、祖父に世界の頂点に立つ者の心得を教えられて育ち、ペットサウンズを手に入れたことで、その資格が証明されたと息巻く。 |
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; 清原 幸司(きよはら こうじ) |
; 清原 幸司(きよはら こうじ) |
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: 杜王町の大学生。 |
: 杜王町の大学生。 |
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: 物語中盤、地下通路でペットサウンズの能力が発動しパニックになった通行人たちを無差別にボウガンで狙撃する。居合わせた仗助らに反撃され一度逃げ出すものの、ボウガンの破片からクレイジー・ダイヤモンドの修復能力で位置を特定されラッシュを浴びて敗北、駆け付けた東方良平に現行犯逮捕された。 |
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: 実は仮頼谷に泳がされ、都合のいいように利用されていた。 |
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; 仮頼谷の祖父 |
; 仮頼谷の祖父 |
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: 仮頼谷一樹の祖父。 |
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: 仮頼谷一樹の祖父。戦前には諜報員として[[スイス]]の[[サンモリッツ|サンモリッツァ]]に派遣されている。 |
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: 戦前、諜報任務のために派遣された[[スイス]]の[[サンモリッツ|サンモリッツァ]]にて、万物を超越した存在<ref group="注">年代や場所、当人の発言などから、[[戦闘潮流|Part2]]に登場したカーズのことだと考えられる</ref>と出会い、[[ファントムブラッド#関連用語|吸血鬼]]になっている。人間を内にドス黒い闇を抱えた存在と見下し、頂点を目指す者は誇りや信念に拘らず「勝てばよかろう」の精神でいればよいと、当時まだ幼かった仮頼谷一樹に教え込んだ。 |
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: ゆくゆくは仮頼谷を自身と同じ吸血鬼にしようとしていたが、その前に行方不明になっている。 |
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; 平岡(ひらおか) |
; 平岡(ひらおか) |
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: 警部。物語序盤、ペットサウンズのスタンド能力による自動車事故を起こし、ホル・ホースと仗助が出会うきっかけとなる。 |
: 警部。物語序盤、ペットサウンズのスタンド能力による自動車事故を起こし、ホル・ホースと仗助が出会うきっかけとなる。 |
2024年4月7日 (日) 14:09時点における版
ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 | |
---|---|
漫画 | |
原作・原案など | 上遠野浩平 |
作画 | カラスマタスク |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ウルトラジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2022年1月号 - 2023年6月号 |
発表期間 | 2021年12月19日 - 2023年5月19日 |
巻数 | 全3巻 |
話数 | 全16話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』(ジョジョのきみょうなぼうけん クレイジー・ダイヤモンドのあくりょうてきしつれん)は、原作:上遠野浩平、漫画:カラスマタスクによる日本の漫画作品。荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフ作品で、コミックとしては同作初となる[1]。Part3に登場したホル・ホースがPart4の舞台である杜王町を訪れ、東方仗助と出会う話を描く。
『Part8』が完結した『ウルトラジャンプ』(集英社)2021年9月号にて、同年冬からシリーズ初となるスピンオフコミック企画が始動することが明らかとなった。併せて、原作を上遠野浩平、作画をカラスマタスクが担当することも発表された[1]。その後、同誌にて2022年1月号(2021年12月19日発売)[2]から2023年6月号(同年5月19日発売)まで連載。翌6月19日に最終巻となる第3巻と原作を担当した上遠野が執筆したノベライズが発売された[3][4]。
累計発行部数は電子書籍を含めて累計50万部を突破している。
制作背景・テーマ
本作では、ホル・ホースをはじめとして原作Part3で承太郎一行に倒されリタイアしていったキャラクターや、オリジナルキャラクターとしても同じくPart3に登場した花京院典明の従妹・涼子が描かれる。上遠野は「“リタイア”した彼らは、その後どうなったのか。一度挫折した者は、その挫折をどうやって抱えて生きていけばいいのか」「残された者たちはどうすればいいのか?」が本作に通底する1つのテーマだとしており、本作を「第3部のエピローグ」と位置付けている[5]。
主人公としてホル・ホースを選んだ理由については、原作者の上遠野自身が好きなキャラクターであることと、仗助と良いコンビが組めるのではないかとの考えによる[5][注 1]。
あらすじ
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登場人物
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原作からの登場人物
- ホル・ホース
- 本作の主人公。原作Part3に登場したDIOの配下の一人で、承太郎一行に倒されてリタイアしている。
- 承太郎らに敗北したときのトラウマが原因で左腕に3本の腕時計を付けており、時間のずれをとても気にする性格になっている(なお本人はお洒落だとしている)。マライアと同じくDIOという存在にいまだに引きずられており、心の底から恐ろしいと感じている。
- DIOがこの世からいなくなってから10年が過ぎた1999年3月、とあるオウムを探す依頼を引き受け、ボインゴを連れて日本の杜王町を訪れる。そこで不可解な自動車事故に遭遇し助けられる形で東方仗助と出会い、ひと悶着ありながらも協力関係を築いていくことになる。
- エンペラー(皇帝)
- ホル・ホースのスタンド。拳銃型で手を構えると出現する。
- 東方 仗助(ひがしかた じょうすけ)
- 原作Part4の主人公。作中では承太郎と出会う前であり、クレイジー・ダイヤモンドと命名される前のスタンドを操る。
- 杜王町を訪れたホル・ホースと出会い、オウム探しに協力することになる。
- クレイジー・ダイヤモンド
- 東方仗助のスタンド。壊れたものを修復する。
- 詳細は「東方仗助#クレイジー・ダイヤモンド」を参照
- ボインゴ
- Part3に登場したDIOの配下の一人で、かつてホル・ホースとコンビを組んだ。ホル・ホースやマライアと同じくDIOのトラウマに苛まれている。
- 物語序盤、マライアらが経営する宿に居座っていたところを半ば強引に連れ出され、再びコンビを組みトト神の予言のもと杜王町を訪れる。トト神のマンガ本を無くして探しているうちにホル・ホースとはぐれ、交番で東方良平に保護される。しかし実際は、DIOの呪縛から逃れるために予言に従ってマンガ本をわざと手放した。
- トト神
- ボインゴのスタンド。本に描かれた漫画が近い未来を予知する。一度出た予知は絶対に変わることがない。
- 本作独自の設定として、トト神のマンガ本はボインゴが物心ついた時からそばにあり、過去に父親に売り飛ばされたときにはいつの間にかボインゴのもとへ帰ってきたというエピソードが描かれている。ボインゴはこのような出来事から、これは自身のスタンド能力ではなく、世界には「トト神」が実際に存在し、あくまでそのトト神にマンガ本を管理する役割を与えられているだけなのではないかとの考えに至っている。
- 東方 良平(ひがしかた りょうへい)
- 東方仗助の祖父。原作Part4に登場。交番で保護されたボインゴを対応するなど面倒見がよく、同僚からも信頼されている。
- マライア
- Part3に登場したDIOの配下の一人。同じくPart3でDIOの配下だったケニーGと結婚し、宿を経営している。
- DIOが倒されてから10年が経ってなお支配されていた時のトラウマから抜け出せずにおり、ホル・ホースからは気に病むことは無いとの言葉をかけられている。なお、彼が都合のいいようにボインゴを利用していることはあまり快く思っておらず、自身のスタンドで一度お灸を据えた。
- ケニーG
- Part3に登場したDIOの配下の一人。マライアと結婚し宿を経営している。直接的には登場しないが、宿を訪れたホル・ホースとは自身のスタンド能力による幻覚越しに言葉を交わしている。
- 花京院 典明(かきょういん のりあき)
- Part3に登場した承太郎の仲間。花京院涼子の従兄にあたる。1989年、DIOとの戦いによって命を落としており、日本では邦人学生の謎の死として報道された。
- エジプトに家族旅行に来ていた際、迷子になった涼子を探しに来たところでDIOと遭遇し、彼女を庇う形で肉の芽を植え付けられており、この出来事は、それを目の前で見ていた彼女の心に深い影を落とした。
- DIO(ディオ・ブランドー)
- Part3でホル・ホースをはじめとしたスタンド使い達を使役したジョースター家の宿敵。死後もなお多くの人物へ影響を与え続けている。
本作オリジナルの登場人物
- 花京院 涼子(かきょういん りょうこ)
- 花京院典明の従妹で、本作のヒロイン的存在。大学生活を控え、杜王町には花京院の墓参りの為に一時的に滞在している。花京院のことを「典明お従兄ちゃん」と呼んで慕っており、彼のことを茶化した仗助には一度平手打ちを喰らわせた。
- 凛とした佇まいや冷静沈着な様子を見せるが、それが表面上であることを本人も自覚しており、仗助にも無理して強い自分を演じていると指摘されている。
- 10年前、エジプトに家族旅行で訪れた際に迷子になり、探しに来た花京院と共にDIOに遭遇、花京院が肉の芽を植え付けられる原因を作っており、そのことに非常に負い目を感じている。
- 墓参りを終えた後、道端で偶然トト神を拾い、その予言に書かれた「DIO」という言葉に反応して持ち去る。その後、ホル・ホースと仗助に出会い、行動を共にするうちにホル・ホースがDIOのことを知っていると確信、花京院の死の真相を知るべくトト神の予言に従い動いていく。
- ペットサウンズ
- ホル・ホースが杜王町へ探しにやってきたオウム。かつてDIOの配下だった調教師の男に調教されており、DIOの死後は男の母親に形見として飼われていたが、突然姿を消していた。
- 経緯は不明ながら、杜王町で仮頼谷に使役されており、スタンド能力によって様々な事件を起こす。
- 名称不明のスタンド
- ペットサウンズが操るスタンド。名称不明。機械仕掛けの鳥型のフォルムをしており、胴体部分は無数の磁気テープ構造の円盤からなる。
- 胴体の円盤からテープ状の物体が伸び、それを対象の体内に侵入させることで、本体がそれまでに記憶した音を聞かせそれをもとに当時起こった出来事を再現させることが出来る。この力には強制力があるが、絶対という訳ではなく何かきっかけがあれば解除することが可能。
- ホル・ホースは、DIOが自由に動けない日中の出来事を知るためにこの能力が重宝されたのではないかと推測している。
- 仮頼谷 一樹(からいや かずき)
- 杜王町ぶどうヶ丘派出所に勤務する警察官で東方良平の部下。実はペットサウンズを使役し事件を引き起こしていた張本人であり、本作の黒幕的存在。
- 表向きは物腰柔らかで人当たりのいい人物を装っているが、内心では自分以外の人間を「愚図」と見下しており、「頂点」に立つことを目論む野心家。幼少の頃、祖父に世界の頂点に立つ者の心得を教えられて育ち、ペットサウンズを手に入れたことで、その資格が証明されたと息巻く。
- 清原 幸司(きよはら こうじ)
- 杜王町の大学生。
- 物語中盤、地下通路でペットサウンズの能力が発動しパニックになった通行人たちを無差別にボウガンで狙撃する。居合わせた仗助らに反撃され一度逃げ出すものの、ボウガンの破片からクレイジー・ダイヤモンドの修復能力で位置を特定されラッシュを浴びて敗北、駆け付けた東方良平に現行犯逮捕された。
- 実は仮頼谷に泳がされ、都合のいいように利用されていた。
- 仮頼谷の祖父
- 仮頼谷一樹の祖父。
- 戦前、諜報任務のために派遣されたスイスのサンモリッツァにて、万物を超越した存在[注 2]と出会い、吸血鬼になっている。人間を内にドス黒い闇を抱えた存在と見下し、頂点を目指す者は誇りや信念に拘らず「勝てばよかろう」の精神でいればよいと、当時まだ幼かった仮頼谷一樹に教え込んだ。
- ゆくゆくは仮頼谷を自身と同じ吸血鬼にしようとしていたが、その前に行方不明になっている。
- 平岡(ひらおか)
- 警部。物語序盤、ペットサウンズのスタンド能力による自動車事故を起こし、ホル・ホースと仗助が出会うきっかけとなる。
- 調教師
- かつてDIOの配下で、ペットサウンズを調教した男。故人。ホル・ホースは彼の母親からペットサウンズを探す依頼を引き受け、杜王町へやってくる。
書誌情報
漫画
- 原作:上遠野浩平、漫画:カラスマタスク『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全3巻
- 2022年6月17日発売[6]、ISBN 978-4-08-883157-2
- 2022年12月19日発売[7]、ISBN 978-4-08-883354-5
- 2023年6月19日発売[8]、ISBN 978-4-08-883543-3
小説
- 2023年6月19日発売[9]、ISBN 978-4-08-790118-4 (ジャンプ ジェイ ブックス)
脚注
注釈
出典
- ^ a b Inc, Natasha. “「ジョジョリオン」完結!荒木飛呂彦「新『JOJOLANDS(仮)』でお会いしましょう」”. コミックナタリー. 2024年3月29日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “「ジョジョ」初のスピンオフマンガがUJで開幕!藍本松が描く6部題材の読切も”. コミックナタリー. 2024年3月29日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “「The JOJOLands」クリファイルがUJに 上遠野浩平&カラスマタスクのスピンオフは完結”. コミックナタリー. 2024年3月29日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “「ジョジョ」スピンオフ最終巻&小説版が発売 小説カバーは荒木飛呂彦描き下ろし”. コミックナタリー. 2024年3月29日閲覧。
- ^ a b “『ジョジョの奇妙な冒険』を小説で読む!『クレイジーDの悪霊的失恋 ─ジョジョの奇妙な冒険より─』上遠野浩平インタビュー”. 2024年3月29日閲覧。
- ^ “ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 1/カラスマ タスク/上遠野 浩平/荒木 飛呂彦”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2024年3月29日閲覧。
- ^ “ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 2/カラスマ タスク/上遠野 浩平/荒木 飛呂彦”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2024年3月29日閲覧。
- ^ “ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 3/カラスマ タスク/上遠野 浩平/荒木 飛呂彦”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2024年3月29日閲覧。
- ^ “クレイジーDの悪霊的失恋-ジョジョの奇妙な冒険より-”. JUMP j BOOKS|集英社. 2024年3月29日閲覧。