安政遠足
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安政遠足(あんせいとおあし)とは、1855年(安政2年)、安中藩主板倉勝明が藩士の鍛錬のため、藩士96人に安中城門から碓氷峠の熊野権現神社まで走らせた徒歩競走。
この時の時間や着順は、1955年(昭和30年)に碓氷峠の茶屋で発見された『安中御城内御諸士御遠足着帳』に記されているものの、これは走者に意義を持たせることが目的で、順位やタイムは重要視されていなかった。ゴールした者には餅などがふるまわれたという。安政遠足は、日本におけるマラソンの発祥といわれ、安中城址には「安中藩安政遠足の碑」と「日本マラソン発祥の地」の石碑が建てられている。
当時は碓氷峠で中間ラップが聞かされた。峠を越えた後は登山道に入り、総走行距離は30キロメートル程度ながら最終的にスタートとゴールの標高差は1000メートル以上ある。
1975年(昭和50年)からは「安政遠足 侍マラソン」が毎年5月第2日曜日に開催されている。仮装をしながら走れることが特徴であり、毎年参加者の半数以上はなんらかの仮装をしているという[1]。しかし、それゆえ東日本大震災が起こった2011年は不謹慎であるという理由で大会は中止になった。
作品
参照
- ^ “侍姿で群馬の山道走る 遠足マラソンに1600人”. 47NEWS (2008年5月17日). 2012年2月11日閲覧。
- ^ タイムスクープハンター番組ブログ