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対艦誘導弾

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対艦誘導弾(たいかんゆうどうだん)は日本が独自開発し、自衛隊が制式採用した対艦ミサイル日本語名である。

空対艦誘導弾

航空機に搭載して艦艇を攻撃するミサイルである。

ASM-1

正式名80式空対艦誘導弾(はちまるしきくうたいかんゆうどうだん)。防衛庁(現 防衛省)が開発した初の国産対艦ミサイルであり航空自衛隊が採用した。

F-1支援戦闘機を発射母機とすることを前提に、同時開発されたもので、配備当時はハープーンに次いで射程が長い航空機搭載の空対艦ミサイルであった。F-4EJ改戦闘機およびF-2戦闘機も携行能力を持つ。

ASM-1C

正式名91式空対艦誘導弾(きゅうひとしきくうたいかんゆうどうだん)。

海上自衛隊の艦対艦誘導弾SSM-1Bの改良型で、P-3C哨戒機が携行する。航空機からの発射のため初期加速用のロケットモーターを装備していない。

ASM-2

正式名93式空対艦誘導弾(きゅうさんしきくうたいかんゆうどうだん)。ASM-1の改良型で航空自衛隊が採用し、F-4EJ改およびF-2に搭載して射撃する。

  • 全長:4メートル
  • 直径:0.35メートル
  • 射程:150キロメートル(推定)
  • 最大速力:1150km/h
  • 弾頭重量:220kg
  • 動力:ターボジェットエンジン
  • 最終誘導方式:赤外線画像ホーミング

XASM-3

ASM-1の後継となるミサイル。速力・命中率・ECCM能力・射程距離等の面でASM-1を大幅に超える事が計画されている。

推進システムにはラムジェットエンジンロケットエンジンを組み合わせた、インテグラルロケットラムジェット(IRR)と呼ばれるシステムを採用し超音速飛翔能力を獲得する。また、ステルス性も考慮した弾体形状となる予定である。

実用化されればF-2および次期戦闘機F-X等に搭載しての運用が予定される。

地対艦誘導弾

地上内陸から海上の艦艇を攻撃するミサイルである。

SSM-1

正式名88式地対艦誘導弾(はちはちしきちたいかんゆうどうだん)、愛称:シーバスター。ASM-1の改良型で陸上自衛隊が採用している地対艦ミサイル。ミサイル車、射撃統制装置車両、レーダー搭載車等で構成され、射撃時には分離運用される。

  • 全長:5メートル
  • 直径:0.35メートル
  • 射程:150~200キロメートル(推定)
  • 動力:(射出時)ロケットモーター+ターボジェットエンジン
  • 最大速力:1150km/h
  • 弾頭重量:270kg
  • 最終誘導方式:レーダーホーミング

艦対艦誘導弾

艦艇に搭載し、海上で敵艦艇を攻撃するミサイルである。

SSM-1B

正式名90式艦対艦誘導弾(きゅうまるしきかんたいかんゆうどうだん)。SSM-1の改良型で、ハープーンランチャーに置き換えて装備・運用できるように配慮された艦対艦ミサイル海上自衛隊むらさめ型たかなみ型あたご型護衛艦はやぶさ型ミサイル艇等が搭載している。画像

  • 全長:5メートル
  • 直径:0.35メートル
  • 射程:150~200キロメートル(推定)
  • 動力:ロケットモーター+ターボジェットエンジン
  • 最大速力:1150km/h
  • 弾頭重量:260kg
  • 海上飛行高度:5~6メートル
  • 最終誘導方式:レーダーホーミング

登場する作品

関連項目

外部リンク