白石太一郎
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白石 太一郎(しらいし たいちろう、1938年11月 - )は、日本の考古学者。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。大阪府立近つ飛鳥博物館館長。
略歴
大阪市に生まれる。1968年同志社大学大学院博士課程単位取得退学後、(財)古代学協会研究員、奈良県立橿原考古学研究所所員、国立歴史民俗博物館教授、同副館長(この間、総合研究大学院大学教授、放送大学客員教授を兼任)、奈良大学文学部教授などを歴任する。考古学による日本の古代国家・古代文化形成過程の解明を目指す。
雄山閣考古学賞 (2002年)受賞。
見解
- 邪馬台国畿内説支持派。
- 邪馬台国の時代の土器の移動に関する研究から神武東征伝説については、史実ではなかった可能性を指摘している。[1]
- 箸墓古墳の被葬者を卑弥呼に比定し、古墳が造られた年代順から天理市の西殿塚古墳を台与の墓であると考察している。[2]
- 1990年まで見瀬丸山古墳の被葬者は宣化天皇であると考えていたが、1991年2月、増田一裕(本庄市教育委員会職員)によって発表された画期的な論文『見瀬丸山古墳の被葬者―檜隈・身狭地域所在の大王墓級古墳を中心として―』を読み、翌年、旧説を撤回し、欽明天皇陵説を支持するようになった。[3]
著書
- 『古墳とヤマト政権』(文春新書、1999年)
- 『古墳と古墳群の研究』(塙書房、2000年)
- 『古墳が語る古代史』(岩波現代文庫、2000年)
- 『考古学と古代史の間』(筑摩書房、2004年)
- 『近畿の古墳と古代史』(学生社、2007年)
脚注
- ^ 日本時代史(1)『倭国誕生』白石太一郎編 2002年 ISBN 4-642-00801-2
- ^ 『考古学と古代史の間』 2004年 筑摩書房 ISBN 4-480-04254-7
- ^ 『古代を考える 終末期古墳と古代国家』白石太一郎編 2005年 ISBN 4-642-02194-9