コンテンツにスキップ

区分線形関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。133.2.251.40 (会話) による 2011年11月7日 (月) 01:45個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (例)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

関数(青)とその区分線形近似(赤)
2次元の区分線形関数(上)とそれが線形となる凸多面体(下)
区分線形関数の例

区分線形関数: Piecewise linear function)とは、次の式

で表される。ここで、Vベクトル空間 はベクトル空間の部分集合である。このとき、 は有限個の多面体に分解でき、f はそれぞれの多面体上の一次関数に等しい。

特殊な場合として、f が区間 で実数値関数である場合がある。このとき、 を有限個の区間に分割でき、それぞれの区間 I について f が下記の線形関数と等しいときのみ、f は区分線形であると言える。

f(x) = aIx + bI

絶対値関数 は区分線形関数のよい例である。他にも、矩形波関数、のこぎり波関数、床関数などがある。

区分線形関数の重要な下位クラスとして、連続区分線形関数と区分線形関数がある。スプラインは、区分線形関数を高次多面体に一般化したものである。

次の関数

は4つの区分をもつ区分線形関数である。(この関数のグラフを右に示す。)線形関数のグラフは直線であるので、区分線形関数のグラフは線分半直線からなる。

関連項目