バルカン超特急
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バルカン超特急 | |
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The Lady Vanishes | |
監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
脚本 | シドニー・ギリアット |
製作 | エドワード・ブラック |
出演者 |
マーガレット・ロックウッド マイケル・レッドグレイヴ |
音楽 | ルイス・レヴィ |
撮影 | ジャック・コックス |
編集 | R・E・ダーリング |
製作会社 | ゲインズバラ・ピクチャーズ |
配給 |
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー インターナショナル・プロモーション |
公開 |
1938年12月25日 1938年11月1日 1976年11月13日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
『バルカン超特急』(The Lady Vanishes)は、エセル・リナ・ホワイトの小説を元にアルフレッド・ヒッチコックが監督した、1938年作のイギリスのサスペンス映画。アメリカの富豪の娘アイリス役マーガレット・ロックウッド主演。
あらすじ
東欧の架空の独裁国家パンドリカでの雪国観光から、イギリスへの帰国途上の列車内で事件は起こる。アイリスが知り合ったイギリス人の老女ミス・フロイが、突然車中から姿を消すが、乗客も乗務員も初めからそんな老女は見なかったと口を揃える。さらに、同乗していた医師は、ミス・フロイは実在せず、アイリスが頭を打った後遺症で記憶違いを起こしているのだと断定する。ミス・フロイの実在を信じるアイリスは乗客のギルバート(マイケル・レッドグレイヴ)と共に列車内でミス・フロイを探し始めるが・・・。
注意:以降の記述には物語の結末に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
アイリスとギルバートは、イギリスのスパイであったミス・フロイを救出するも、列車ごと国際スパイ陰謀の舞台となり、パンドリカを脱出するまで苦難の連続が続く。
以上で物語の結末に関する核心部分の記述は終わりです。
メモ
- 列車内外で銃撃戦も起こるなどアクション性も強く、降伏する平和主義者が撃ち殺されるなど、折りしもナチス・ドイツ台頭の時期であり政治性も強いが、ヒッチコックらしいラブ・ロマンスもあり、サスペンス以外でも楽しめる映画である。
- 消えた乗客について主人公以外の人間が「そんな人間はいなかった」と口を揃えるというプロットは『フライトプラン』にも応用されている(『フライトプラン』には『バニー・レークは行方不明』との関連も指摘されている)。
- この作品のマクガフィン(観客の興味を引っ張るストーリー上の「謎」)に関して、ヒッチコックは「ばかばかしいものだ」と言いつつ大いに気に入っていた旨の発言をしている(ヒッチコック=トリュフォー『映画術』)。
- のちにリメイク(レディバニッシュ 暗号を歌う女)されている。