笠戸島
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笠戸島 | |
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笠戸大橋 | |
所在地 | 日本(山口県) |
所在海域 | 瀬戸内海 |
座標 | 北緯33度56分13秒 東経131度49分34秒 / 北緯33.93694度 東経131.82611度座標: 北緯33度56分13秒 東経131度49分34秒 / 北緯33.93694度 東経131.82611度 |
面積 | 11.77 km² |
海岸線長 | 36 km |
最高標高 | 255.8 m |
プロジェクト 地形 |
笠戸島(かさどしま)は、山口県下松市沖の瀬戸内海に浮かぶ三日月形の離島。下松市域に含まれる。
概要
本土とは、1970年(昭和45年)11月に完成した笠戸大橋(ランガートラス橋)でつながっている。
島の面積の半分近くは森林で、多くは林野庁所管の国有林(約505ha[1])となっている。
2019年(令和元年)8月25日には、国土交通省港湾局により、笠戸島全域が「みなとオアシスくだまつ☆笠戸島」として登録された。
地形
北東から南西に細長く延びた形をしている。集落は大きく三つに分けて本浦地区、江の浦地区、深浦地区がある。
地名の由来
「広島県宮島町(厳島)の明神が笠を置いた」という伝説があることから。
公共施設
学校
島内の中学校(下松市立深浦中学校)が2013年に、小学校3校(下松市立笠戸小学校・江の浦小学校・深浦小学校)が2014年に閉校し、島内から小中学校が消滅した。
2014年以降は、本土側の下松市立下松小学校・下松中学校の校区となっている[2]。
行政
- 下松市役所江の浦出張所(笠戸島公民館に併設)
- 下松市笠戸島公民館
- 下松市深浦公民館
- 下松市笠戸公民館(下松市立笠戸小学校に併設)
金融機関
- 笠戸島郵便局
- 下松深浦簡易郵便局(業務休止中)
産業
- 古くから造船業で栄え、現在も島のほぼ中央に新笠戸ドック(旧笠戸船渠)がある。同社は宇部興産系列から今治造船グループ傘下に移り、活気を呈している。なお、日立製作所笠戸事業所は元々日本汽船笠戸造船所が買収されたものであるが、工場は笠戸島ではなく対岸の下松市東豊井にある。
- 近年ではヒラメの養殖業が盛んとなり、主力産業に育っている。またハーブの栽培も盛んである。
- 笠戸大橋の架橋以降は観光産業にも力を注ぐようになり、人工海浜のはなぐり海水浴場、家族旅行村、海上遊歩道などが整備されるようになった。夕日のきれいな島として知られる。
イベント
- 深浦管絃祭は毎年盛況で、2007年以降は花火大会と合同開催で好評を博している。
- 毎年5月に国民宿舎大城で「笠戸島まつり」が開かれる。名物のツツジが満開になるため見物客が多い。
- 毎年8月に人工海浜のはなぐり海水浴場で、「笠戸島マリンイカダレース大会」が開かれる。海上におけるいかだレースは全国的に珍しい。下松商工会議所青年部を中心に運営している。
- 毎年11月に白浜海水浴場の駐車場で「笠戸の火祭り」が開かれる。地元の笠戸島霊場八十八ヶ所奉賛会が主催する。
- 毎月2回、国民宿舎大城で「プチ海の駅」が開かれている。島特産の新鮮な海産物や野菜を即売している。
島出身の著名人
交通
- JR山陽本線下松駅と笠戸島の深浦を結ぶ防長バスが運行されている。島内各地を経由し、下松駅より約6分で島に入る(全区間の所要時間は約35分)。
- 島内を県道笠戸島線、県道笠戸島公園線が走っている。
- 1919年から1977年3月までは、笠戸巡航船が定期船を運航していた[3]。
宿泊施設
話題
- 2004年9月の台風で、インドネシア船籍の貨物船「トリ・アルディアント号」が島に座礁し、22人のインドネシア人船員全員が犠牲になった。島民・市民有志で慰霊碑建立実行委員会が結成され、2005年10月に遭難現場を見下ろす白浜海水浴場駐車場に慰霊碑が建てられた。除幕式には大阪駐在インドネシア総領事も臨席し、島民や市民の友情に感謝した。
- 2010年、本浦から深浦まで全島縦走できるスカイ・ハイキング・コースが再整備された。
脚注
- ^ “森林施業実施計画面積”. 近畿中国森林管理局 (2017年3月31日). 2020年6月15日閲覧。
- ^ 下松市小中学校通学区域 (PDF)
- ^ 笠戸巡航船下松市史通史編第五編 現代の下松 第二章産業・経済 4交通・通信 (3)海運、下松市郷土資料・文化遺産デジタルアーカイブ、2019年5月13日閲覧
関連項目
外部リンク
- 下松市観光協会 公式ホームページ
- 下松商工会議所青年部 (笠戸島マリンイカダレース実行委員会)
- 下松市私設案内