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ラルフ・ウォルドマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラルフ・ウォルドマン
1992年日本GPにて
グランプリでの経歴
国籍 ドイツの旗 ドイツ
活動期間 1986年 - 2002年, 2009年
チーム ホンダモデナスアプリリア
レース数 169
チャンピオン 0
優勝回数 20
表彰台回数 50
通算獲得ポイント 1668
ポールポジション回数 10
ファステストラップ回数 16
初グランプリ 1986年 (80cc - バーデン=ヴュルテンベルクGP)
初勝利 1991年 (125cc - 西ドイツGP)
最終勝利 2000年 (250cc - イギリスGP)
最終グランプリ 2009年 (250cc - イギリスGP)
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ラルフ・ウォルドマン (Ralf Waldmann, 1966年7月14日 - 2018年3月11日) は、ドイツハーゲン出身の元オートバイレーサー。ロードレース世界選手権(グランプリ)で活躍した。ドイツ語に最も近い日本語表記はラルフ・ヴァルトマンであるが、メディアにおける表記は英語読みのウォルドマンが多数派で、他にワルドマンヴァルドマンと表記されることもある。

経歴

[編集]

ドイツ選手権に参戦する傍らグランプリへのスポット参戦を続けた後、1990年から本格的にエントリーを開始、以後順調にキャリアを重ねた。1996年には250ccクラスでマックス・ビアッジと熾烈なチャンピオン争いを展開し、わずか2ポイント差でタイトルを逃しランキング2位となった。1998年にはケニー・ロバーツ率いるチーム・ロバーツに招かれ500ccクラスに挑戦するが、モデナスのマシンの戦闘力の低さは歴然としており、ランキング14位と目立った成績は残せなかった。その翌年には再び250ccクラスにスイッチしてアプリリアのマシンで戦った後、2002年シーズンにグランプリから引退する。

その後2003年に現役復帰を決意し、MotoGPクラスへの参戦を予定していたハリスWCMと契約するが、新たに開発した4ストロークマシンがレギュレーションに合致していないとして出走を認められず、結局ウォルドマンがレースを走ることはなかった。

ウォルドマンの最後の勝利は2000年イギリスGPであった。ドニントン・パーク・サーキットで行われたこのレースは、レース中に目まぐるしく天候が変わる難しいコンディションとなってレース終盤には完全なウェットの路面となる中、上位を走っていたほとんどのライダーがカットスリックタイヤを選択していたために大きくタイムを落としていたところへレインタイヤを選択していたウォルドマンが10位以下から猛追し、最終ラップの最終コーナーでの大逆転勝利という劇的なものであった。

2009年には、同じく元GPライダーのマーチン・ウィマーと共同で、オートバイメーカーのMZマレーシアホン・レオン・グループから買収した。またこの年のイギリスGP250ccクラスのレースには、負傷欠場のウラジミール・レオノフの代役として7年ぶりにグランプリ復帰を果たした。上述の最後の勝利を挙げた舞台で、決勝はまたもウェットコンディションとなった。43歳のウォルドマンは、今回は全ライダー中唯一ドライタイヤを選択するギャンブルに出たものの、結果は転倒リタイヤに終わった[1]

2010年よりMZは、グランプリ250ccクラス後継のMoto2クラスに参戦を開始した。しかしウォルドマンは運営方法を巡ってウィマーと対立し、シーズン半ばにチームを去った[2]

2018年3月11日、心臓発作により他界。享年51歳。[3]

戦績

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ロードレース世界選手権

[編集]

1969年から1987年までのポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ポイント 15 12 10 8 6 5 4 3 2 1

1988年から1992年までのポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 20 17 15 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

1993年以降のポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
クラス マシン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位 勝利数
1986 80cc Rieju SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
YUG
-
NED
-
GBR
-
SWE
-
RSM
-
BWU
NC
0 - 0
1987 80cc ELK SPA
-
GER
10
ITA
-
AUT
12
YUG
-
NED
19
GBR
-
CZE
NC
RSM
-
POR
-
1 28位 0
1988 80cc Seel SPA
-
EXP
-
ITA
-
GER
NC
NED
-
YUG
-
CZE
-
0 - 0
1989 80cc Seel SPA
8
ITA
14
GER
7
YUG
NC
NED
11
CZE
19
23 14位 0
125cc Seel JPN
-
AUS
-
SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
NED
-
BEL
-
FRA
-
GBR
NC
SWE
NC
CZE
NC
0 - 0
1990 125cc JJコバス JPN
-
SPA
NC
ITA
25
GER
11
AUT
16
YUG
4
NED
NC
BEL
NC
FRA
NC
GBR
15
SWE
23
CZE
NC
HUN
NC
AUS
NC
19 23位 0
1991 125cc ホンダ JPN
7
AUS
5
SPA
7
ITA
9
GER
1
AUT
2
EUR
6
NED
1
FRA
2
GBR
NC
RSM
4
CZE
8
MAL
-
141 3位 2
1992 125cc ホンダ JPN
1
AUS
1
MAL
3
SPA
1
ITA
NC
EUR
12
GER
3
NED
9
HUN
2
FRA
10
GBR
7
BRA
15
RSA
6
112 3位 3
1993 125cc アプリリア AUS
NC
MAL
5
JPN
6
SPA
2
AUT
9
GER
5
NED
NC
EUR
2
RSM
4
GBR
3
CZE
NC
ITA
5
USA
3
FIM
1
160 4位 1
1994 250cc ホンダ AUS
7
MAL
6
JPN
NC
SPA
4
AUT
5
GER
6
NED
4
ITA
1
FRA
4
GBR
7
CZE
2
USA
10
ARG
8
EUR
7
156 5位 1
1995 250cc ホンダ AUS
1
MAL
4
JPN
1
SPA
5
GER
NC
ITA
4
NED
2
FRA
1
GBR
3
CZE
3
BRA
4
ARG
6
EUR
3
203 3位 3
1996 250cc ホンダ MAL
-
INA
3
JPN
8
SPA
3
ITA
3
FRA
2
NED
1
GER
1
GBR
2
AUT
1
CZE
3
IMO
1
CAT
3
BRA
2
AUS
2
268 2位 4
1997 250cc ホンダ MAL
4
JPN
5
SPA
1
ITA
4
AUT
2
FRA
3
NED
2
IMO
4
GER
3
BRA
12
GBR
1
CZE
4
CAT
1
INA
7
AUS
1
248 2位 4
1998 500cc モデナス JPN
NC
MAL
9
SPA
10
ITA
11
FRA
12
MAD
10
NED
-
GBR
-
GER
7
CZE
13
IMO
15
CAT
12
AUS
NC
ARG
15
46 14位 0
1999 250cc アプリリア MAL
-
JPN
-
SPA
6
FRA
4
ITA
2
CAT
NC
NED
6
GBR
8
GER
3
CZE
2
IMO
7
VAL
NC
AUS
5
RSA
NC
BRA
7
ARG
11
131 6位 0
2000 250cc アプリリア RSA
7
MAL
4
JPN
NC
SPA
1
FRA
8
ITA
NC
CAT
7
NED
24
GBR
1
GER
8
CZE
5
POR
NC
VAL
13
BRA
6
PAC
7
AUS
4
143 7位 2
2002 250cc アプリリア JPN
-
RSA
-
SPA
-
FRA
-
ITA
-
CAT
-
NED
11
GBR
-
GER
9
CZE
11
POR
-
BRA
-
PAC
-
MAL
-
AUS
-
VAL
-
17 19位 0
2009 250cc アプリリア QAT
-
JPN
-
SPA
-
FRA
-
ITA
-
CAT
-
NED
-
GER
-
GBR
Ret
CZE
-
IND
-
RSM
-
POR
-
AUS
-
MAL
-
VAL
-
0 - 0

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]