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外務省 (フランス)

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ヨーロッパ・外務省(ヨーロッパがいむしょう、フランス語: Ministère de l'Europe et des Affaires étrangères)は、フランスの省のひとつ。フランスの外交政策の実施および欧州連合内における関係の維持を担当する。

概要

フランスにおける外務大臣の起源は、アンシャン・レジーム期の1547年に初めて設置された外務卿Secrétaire d'État des Affaires étrangères)である。当初は複数の外務卿が任命され、担当地域ごとに外交関係を処理していたが、1589年には国際関係を処理する一人の外務卿に権限を集中させた。

フランス革命後の1789年に、外務卿は外務大臣Ministre des Affaires étrangères)と改称された。1794年、外務大臣職はその他の閣僚職とともに国民公会によって廃止されたが、1795年総裁政府によって再び設置された。

1980年代の一時期には、本省は対外関係省Ministère des relations extérieures)と称されていた。また、フィヨン内閣の下、2007年5月18日からは外務・ヨーロッパ問題省Ministère des Affaires étrangères et européennes)と称されていたが、エロー内閣の下、2012年5月16日からは外務省Ministère des Affaires étrangères)という名称に復されていた。ヴァルス内閣成立後、2014年4月2日からは外務・国際開発省Ministère des Affaires étrangères et du Développement international)と称された。2017年6月21日の第2次エドゥアール・フィリップ内閣発足時に、ヨーロッパ・外務省に改称された[1]

外務省庁舎はパリ7区オルセー河岸に所在し、国民議会議事堂(ブルボン宮殿)が隣接する。その所在地から、le Quai d'Orsay(オルセー河岸)あるいはle Quai(河岸)は外務省の代名詞となっている。また、この外務省庁舎は第一次世界大戦パリ講和会議の会場となったことでも知られる。

任務

外務省の任務は以下の通りである[2]

  • 在外公館から送られた政治、経済、文化および協力に関する文書を通じて、大統領および政府に対し、国際情勢の進展および外国の情勢に関する情報を提供すること。
  • フランス外交政策の大まかな方向性を立案すること。
  • 国際関係の指揮および調整(外国政府に対する使節の派遣、外交交渉、協定の調印および国を代表して国際的な抗議を行うこと)ならびに他省の対外的活動の指揮および調整。
  • 領事館を通じて、外国におけるフランス人の利益を保護し、在外フランス人を援助すること。

かつては外交は外務省のみが所管していたため、これらの職務は極めて安定していた。しかし2007年移民・統合・国家アイデンティティー・連帯開発省(以下「移民省」)が設置されたことで、外務省の管轄の一部が移民省に移された。移民省はその後2010年内務省に統合されている。

組織

ラ・クールヌーヴに所在する外交公文書館

外務省はパリに所在する中央行政機関、およびナント(在外フランス人の戸籍)とパリ郊外のラ・クールヌーヴ(外交公文書館)に所在する地方出先機関、ならびに世界中に所在する在外公館から成る。

在外公館

外務省はその任務の達成のため、400近くの在外公館(うち大使館163、総領事館および領事館92[3])を含む外交・領事ネットワークを有している。そのネットワークは数の上でアメリカ合衆国に次ぎ2番目に規模が大きい。

大臣

大臣は中央行政機関に加えて、担当大臣、官房および報道官をその権限の下に置いている。担当大臣もまた同様に官房を有している[4]

現在のヨーロッパ・外務大臣はステファヌ・セジュルネ。

職員

2013年の外務省の職員(公務員およびフランス法ならびに現地外国法に基づく嘱託職員)数は1万4798人[5]であり、そのうち3分の2が在外公館に勤務している。

脚注

  1. ^ エドゥアール・フィリップ内閣閣僚名簿”. La France au Japon. 2019年11月12日閲覧。
  2. ^ Missions et organisation”. Ministère des Affaires étrangères. 2009年12月31日閲覧。
  3. ^ Le ministère et son réseau”. Ministère des Affaires étrangères. 2013年4月26日閲覧。
  4. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Organigramme」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  5. ^ Plafonds des autorisations d’emplois pour 2013” (PDF). Le Forum de la Performance. 2013年5月14日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

  • France-Diplomatie(フランス語)(英語)(ドイツ語)(スペイン語)(アラビア語)(中国語)