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前世療法

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前世療法(ぜんせいりょうほう Past Life Therapy、過去生退行 Past Life Regressionともいう)とは、暗示により被験者である患者の記憶を誕生前まで退行誘導する退行催眠により治療させる催眠療法である。

アメリカ合衆国精神科医のブライアン・L・ワイスによって偶然催眠療法中に発見され、"Life Between Life"(1988年の日本語訳『前世療法』)という本で世に知られるようになった療法。退行催眠療法により誕生前に遡った記憶を思い出すことにより、現在抱えている病気が治ったりと治療に役立つこととされ多くのケースで施行された。

ここで紹介されているワイズ博士以外にも多くの研究者がいる。モンロー研究所のモンロー博士は音楽とヘミシングのよってその記憶の領域や様々な領域を開拓している。 また、前世記憶には多くの実例があり、Children's past lives (Carol Bowman著)では、5歳の白人の子供がその前世は黒人の兵士であったという記憶を持っている。また、その家族もサイコロジストとの関わりによってそれぞれの記憶をたどる。著者の話では、その記憶と空想とは明らかに違うという。子供が語る戦争などの記憶はかなり詳しい。当時の大砲、武器の特徴までよく現している。注意したいのは、これらの記憶をたどることを、歴史的な事実との検証にも貢献するかもしれないが、精神的なトラウマなどを治療するために行われている。また前世の記憶が現在の生での身体的特徴に現れているという説はこの本の中で出てくる。それに対して似たような見解を示しているのが、Dreen Virtue 博士だ。彼女はサイコロジストで前世の専門的な研究家ではないが、セラピストとして接した実例から、過去の事故や戦争の際に受けた傷などが現在の体に産まれたときから備わっていることがあるという。また、精神的な治療をすることで(この場合は思い出してすっきりすることのようだが)傷が消えていく場合もあるという。いずれも実例からの研究結果によるものであり、治療の手段として知られている。

批判

前世の記憶は虚偽記憶の一種であるという批判がある。かつて催眠によりありもしない記憶が作られた例があった。そのため、前世療法を利用する人は注意が必要である。 前世からの情報と、その場にある情報の混同に注意したい。例えば、物に残った記憶を読む人もいる。以前その物を大切にしていた人の情報を読むことで、何があったのかを知ろうとする方法だ。一人の人間に対して、前世がいくつかあるという説があるが、それが場の情報なのか、人個人の情報なのかは、興味深い部分である。

参考文献

  • 『前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所1996年。
  • 『前世療法―米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし〈2〉』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所, 1997年。
  • 『魂の伴侶―ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所, 1999年。
  • 生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える, 飯田史彦 著, PHP研究所1999年
  • モンロー研究所
  • Childrens'past lives Carol Bowman著

関連項目