コンテンツにスキップ

入野自由

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。219.105.80.24 (会話) による 2007年3月6日 (火) 18:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

入野 自由(いりの みゆ、本名同じ、1988年2月19日 - )は日本の男性俳優声優ジャンクション所属。東京都出身。身長165cm、体重56kg。血液型はAB型。代表作は『ツバサ・クロニクル』の小狼、『アイシールド21』の小早川瀬那、『キングダムハーツ』のソラ、『千と千尋の神隠し』のハクなど(いずれも少年役で主役)。

略歴

両親と一緒に観に行った劇団四季の舞台に興味を持ったことがきっかけで4歳で劇団ひまわりに入所、故に若いながらも長い芸暦を誇る。同事務所には2006年3月まで所属。今でこそ声優として人気を博してきたが、その経歴の通り元々声優として活躍するつもりはなく、劇団ひまわり時代は舞台活動を盛んに行っていた。本人も声優業に関しては「仕事の一つ」と語っている。俳優としては過去に『金八先生』第4期(歩少年時代の回想シーンでの役)、『ウルトラマンガイア』の劇場版、アクエリアスのCM(小野伸二選手と共演)に出演していた。

声優としてのデビュー作は『逮捕しちゃうぞ』のショウ役(1995年のOVA版が初出で、1996年からのテレビアニメ版にも出演)であるが、以降『千と千尋の神隠し』までは声優としての目立った活動は無く、舞台活動に専念していた。 転機となったのは前述の「千と千尋の神隠し」において、メインキャラクターの一人である「ハク」に抜擢されたことがキッカケだったが、メディアなどで入野にスポットが当たることは少なかった。しかし、このハクの演技は鑑賞者の多くから好評をうけ、『D・N・ANGEL』の監督である羽原もこの映画をキッカケに入野を知り、『キングダムハーツ』をプレイした結果、彼を大助役に抜擢したと語っている。

だが、好評を得たとはいえ、当時彼の「声優としての演技」の評価は、声優ファンの間でそれほど高いわけではなく、時折滑舌が鈍る点と、情緒的な演技幅をよく指摘された。[1]

しかし、それ以降声優としての知名度と人気を獲得し、『キングダムハーツ』の「ソラ」役でその名をさらに世へ知らしめた。それからはさらに声の仕事は増えていき、仕事の数をこなすことによって徐々に演技力は上達し、前述のキングダムハーツと、その続編である『キングダムハーツII』を聞き比べると、その上達ぶりがよく分かり、主人公ソラとともに彼も成長していることを感じ取れる。

また、D・N・ANGELからは歌(キャラクターソング)の活動も始めており、歌唱力の評価は当初からなかなか高いため、歌の方面での活躍もファンからは期待されているが、2007年現在、持ち歌は『キングダムハーツII』の際に歌ったディズニーの名曲を除き7曲(その内、3曲は一人で歌ったものではない)。

2007年現在は主演声優として多くの役を獲得、ジャンクション移籍後も舞台活動を早速始めており、『声優』としてはかなり特異な経歴を辿ってきた経験生かし、今後山寺宏一市村正親(この2人は本人も尊敬しているという)のように幅広い活動を期待されている。

2006年からにかけて、『エア・ギア』を始め、東映アニメーション製作のアニメーションへよく出演するようになった。(東映は本来青二プロダクションの役者を起用することが多いため、このように他事務所の役者が連続で用いられるのは多少珍しい事例である)

人物像

  • その子供らしくも、微妙な低音かつ、悪意のない声質から、主役級やキャラクターの子供時代役が多い。振り回されがちでなよなよした少年といったキャラクターが主だったハマり役である。
  • ネットラジオの出演は多く、地上波ラジオでもラジオドラマに出演が決まった。しかし、パーソナリティとしてラジオに出演した事がなくファンから強く望まれている。
  • 早口言葉や笑い声の演技が不得意の様子で、本人もそう語っている。
  • ドジを踏みやすく、同ネットラジオのもう一人のパーソナリティである宮本駿一より(いつもうっとりしていると言われていた報復からか)、「うっかり」と呼ばれる。それが移ったのか、『ツバサ・クロニクル』のネットラジオ、『ツバサ・クロニクル 由依&美香のぷり☆すて』でもうっかりさんとして定着、収録中に飲み物をこぼすなどのアクシデントを巻き起こす。
  • 忘れ癖があり、電車やバスに鞄をまるごと置き忘れるなど、とんでもない忘れ物をしてしまうことも。本人もそれを気にしてか、2006年の目標は何かと聞かれたとき「忘れ物をしない、物事を忘れない」としていたが、達成されたかは不明。
  • 声質や自由(みゆ)という特殊な名前の読み方から、宮田幸季に同じく女性と間違えられることがある。また、サインやメッセージなどを手書きしたときの字も、どことなく女性っぽいといわれる。
  • 「夢(目標)は七色の声が出せるようになること」と語っている。
  • 好きな食べ物はスイカ。『ツバサ・クロニクル 由依&美香のぷり☆すて』にてスイカ好きを特にアピールしたり、ゲストパーソナリティが王子である架空の国の法律や内容などを決めるコーナーにて自分でデザインした国旗にもスイカを描いたりしていた。そのせいか送られてくるお便りはスイカネタが多く、スイカキャラが定着している。また同ラジオで、マンゴー好きもアピールしていた。
  • 汚れを知らないと共演者によく言われ、現役学生ということもあり、女性の声優からはよく可愛がられる。だがその逆に男性声優からはイジられてしまうらしい。[2]。『D・N・ANGEL』で共演した浅野真澄からは「かわいい」と連呼されていた。
  • ラジオなどでの一人称は基本的に『僕』だが、内輪ネタが激しくなってきたりテンションが高揚してくるにつれ、段々と『俺』になってくることがある。そのため本来の一人称は『俺』であることが推測される。
  • 演技中噛むと、マイクの前で倒れこんでしまう。(置鮎曰く座り込む人は居るが、倒れこむ人はなかなかいないとのこと)
  • ネットラジオでゲスト・サブの位置にいるとおとなしいが、メイン進行となると緊張のあまりおかしなテンションをした進行になってしまう。しかしそれも彼の持ち味となっている。だが昔に比べるとキャラが変わってきているらしく、共演者の牧野由依から「志村けんに見える」とまで言われている。
  • 監督に気に入られやすいのか、よく同じ監督の作品で出演する[3]
  • 劇団ひまわり時代は『キングダムハーツ』シリーズで共演した宮野真守とは仕事終わりに一緒に遊んだり食事に行くなど仲が良かった。今でも度々宮野のブログで食事したりしてる写真がある。また、入野は『エウレカセブン(ゲーム版)』で少年期のムーンドギーを演じているが、宮野が青年期のムーンドギーを演じたという縁もあった。
  • 自動車の教習所に通い始めたようだが、中々上達しないらしく、持ち前のドジで教官に叱られ、凹んでしまうことも多いという。しかしその後免許はとれたという。
  • あだ名が定着せず、ラジオの募集企画でつけられた名前も、宮本駿一が浸透させようとした「うっかり」も、成分解析の結果から出てきた「カテキン」も結局は使われていない。基本的に共演者と比べて一番年下なためか、先輩からはよく下の名前である自由(みゆ)を呼び捨て、または君付けで呼ばれる。
  • ツバサ・クロニクルで共演者で出かけるとき浪川大輔の車の助手席に座るが、コント級の速さで眠ってしまう。
  • 2006年の事務所移籍後、初めて出演した舞台においては多くの花を貰い、『アイシールド21』スタッフ、浪川大輔、さらには彼を見出した一人である羽原信義のものまであった。

主な出演作品

テレビアニメ

主演作品は太字で表示する。

OVA

劇場版アニメ

ゲーム

吹き替え

実写

舞台

  • 丹波屋物語(中条浩太郎)
  • 空色勾玉(稚羽矢)
  • 赤毛のアン(ギルバート)
  • NINAGAWAシェイクスピア・リチャード三世(ヨーク公リチャード)
  • コルチャック先生

ラジオ

CD

  • D・N・ANGELドラマCD CUTE(丹羽大助)
  • D・N・ANGELドラマCD SWEET(丹羽大助)
  • D・N・ANGELVocal Colection:風になりたい(丹羽大助)
  • decade Yukiru Sugisaki 10th Anniversary(丹羽大助)
  • 蒼穹のファフナードラマCD1 STAND BY ME(春日井甲洋)
  • アイシールド21キャラクターソング1 GO!!(小早川瀬那)
  •  アイシールド21 SONG BEST:Thank.s(小早川瀬那)
  •  アイシールド21 Run to Win!(小早川瀬那)
  •  アイシールド21 Chain of power(小早川瀬那)
  • ツバサ・クロニクル ドラマ&キャラソンアルバム『王宮のマチネ』三部作(小狼)
    • Chapter.2 ~ありえないゴール~ オープニングテーマ 「キズナ」(小狼)
    • Chapter.3 ~言えないセリフ~ エンディングテーマ 「ユメノツバサ(Duet Ver.)」(小狼)
    • ツバサ・クロニクル ベスト・ボーカルコレクション(小狼)
  • キングダムハーツII サウンドトラック(Disc2:Swim This Way / Under The Sea / A New Day is Dawning)
  • カミヨミ(日明天馬)
  • GOSICK -ゴシック- ドラマCD(久城一弥)
  • なんでも屋ナンデモアリ ドラマCD(田宮俊)

その他

外部リンク

脚注

  1. ^ これは本来役者である人間が声の仕事をすると、十中八九その演技の仕方のギャップに苦しめられるもので、本人も自覚して気にしている。
  2. ^ 稲田徹にトウガラシを食べさせられる・置鮎龍太郎に「あとで覚えておけよ」と脅されるなど。
  3. ^ 例:『D・N・ANGEL』→『蒼穹のファフナー』、『パラッパラッパー』→『魁!!クロマティ高校』など。