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三重県立津高等学校

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三重県立津高等学校みえけんりつつこうとうがっこう)は、三重県津市にある公立高等学校。三重県内の公立高校の中では、四日市高校と並んでトップクラスの進学校だが、進学先で最も多いのは中堅よりやや下のレベルの国立大学である三重大学である。学校群制度時代の相手校である津西高校や、三重県最高の進学校である私立の高田高校とライバル関係にある。


学校としての津高

1学年は、40人の10クラスで計400人である。男女数はほぼ同数か若干男子が多い。1年次のクラスでは男女同数になる編成がなされるが、類型選択後のクラスは文型は女子、理系は男子の数が圧倒的に多く、特に男子で類型に迷う者はこのために文型を選択するという場合もまれに聞く。授業は、2002年度より全国でも珍しい65分授業(1日5限)というシステムを導入。

進学状況

国公立大学の合格者数では三重大学が毎年60名を超しており、最多である。次に名古屋大学が25名前後で2位、他に静岡大学金沢大学が10人前後で続く。私立は立命館大学に毎年100名を超える合格者を出し、南山、名城、同志社、関西、近畿などの関西、東海の大学もそれぞれ毎年30名以上と多い。東大京大は年により異なるが、合わせると毎年12名程度である。

この進学実績は四日市高校と類似しており、このため津校と四日市高校はライバル関係にあると言われることが多い。さらに伊勢高校とあわせて三重県の三大公立進学高と呼ばれることもある。しかし津西高校とはまだ「東大・京大&医学部の合格者数」、「旧帝大の合格者数」、「国公立大学の合格者数」などのデータで見るとまだ開きがあり、距離が近いためライバルと見られがちだが進学状況が拮抗しているというわけではない。

私立の高田高校は、六年制の進学状況で見ると津校を含め三重県内の公立高校を圧倒しているが(全校では勿論それほどでもない)、私立六年制であると言うことと圧倒的な差というものがあり、ライバルと言う者は少ない。

いずれにせよこういったライバル関係は教師や卒業生、生徒の親などが言っているだけで、生徒は逆に気にしていない場合が多い。

地理

三重県津市を通る近鉄名古屋線津新町駅から東側に歩いて約10分(自転車で約4分)のところにある。

電車通学の生徒の大半は、津新町駅から国道163号線より一つ南側の細い道(通称津校街道ないし津校ロードとも)を歩いたり、津新町駅に各自が置いている自転車を使って通学する。また、この道は登校時大変混雑するため、1年生はさらに南のプラザ洞津横を通る道を使って登校することになっている。これらの2つの道の間にはさらに細い道があり、通常は生徒は通らないためカップルロードと呼ばれ津校生のカップルに親しまれている。この通りでカップルを見かけるのは午後5時から6時頃が多い。 自転車通学、歩行通学の通学路は原則として無い。また、近鉄沿線と言うこともあり、伊賀地方の名張や[[[上野]]、また鈴鹿からの遠距離通学者も多く見られ、一学年の10%前後が通学時間が1時間以上かかる遠距離通学者である。


津校生がよく利用する周辺施設

  • 津市図書館(テスト期や受験期の自習室は100席が8割以上津校生で埋まる)
  • ローソン(登校時の弁当ラッシュと下校時の買い食いラッシュがある)
  • サークルK(2004年12月現在は潰れている)、ヤマナカアルテ(部活をする生徒の食べ物をまかなっている)
  • アップドゥ(カラオケ、バッティングセンター、ビリヤード、ゴルフの打ちっぱなしなど用途多彩)

校内

校舎は本館と1号館から4号館までがあり、その他に体育館、武道場、プールと更衣室、クラブハウス、ブルペン、旧図書館、弓道場の建物によって構成される。

本館 正面玄関、校長室、職員室(大)、職員室(小)、進路指導室、生徒指導室、数学科、国語科、英語科研究室がある

1号館 1年生と2年生の教室がある。

2号館 地学教室、保健室、体育科研究室、社会化研究室、3年生の教室がある。

3号館 家庭科教室、調理実習室、和室、図書館、美術室、書道教室、音楽室がある。

4号館 通称理科棟。その名の通り理科系の教室がある。屋上には天体望遠鏡もある。


治安

通常生徒は自分の学年の教室周辺を生活範囲とし、他学年の教室には出入りしないが、下級生が上級生の教室に行っても暴行されたり恐喝されたりすることはまったくと言ってよいほど無い。しかし、主に体育の時間の財布や携帯の盗難は毎月のようにあるので、あまり安全な学校というわけではないという意見もある。生徒の喫煙率は周囲の他の高校と比べると格段に少なく、10パーセントにも満たないが(正式データなし)、喫煙者でも校内では吸わない者が多い。染髪は禁止されてはいるが、やっている生徒も少なくない。しかし明らかな染髪は生徒指導室に呼び出しされる可能性が大である。卒業後初めての飲み会(お酒は法律で禁止されています!)で、在学中黒髪だった者のほとんどが茶髪などという現象は他校同様大いにある。


生徒会行事

生徒会行事が年に何度かあり、どれも活気に満ち溢れている。特に、年3回のレクリエーション大会(レク大)と文化祭の盛り上がりは津校の一番(唯一?)誇れるところだと評した教員の方もおられる。

歴史

・明治13年 津藩校有造館跡に津中学校開校               ・明治34年 三重県立高等女学校開校

・明治32年 三重県第一中学校と改称                   ・大正11年 三重県立津高等女学校と改称

・昭和23年 津中学校と津高等女学校が統合し、三重県津高等学校誕生

・昭和30年 三重県立津高等学校と改称

・昭和49年 総合選抜制度(学校群制度)導入、三重県立津西高等学校とともに第2群となる

・平成 7年 三重県立津西高等学校との総合選抜制度(学校群制度)廃し、二学期制導入

校歌は俳人の山口誓子氏によって作詞された。津高の公式サイトでダウンロードして聞くことができる。

卒業生

 旧制津中学校

外部リンク