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蒲郡市

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がまごおりし ウィキデータを編集
蒲郡市
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
市町村コード 23214-9
法人番号 3000020232149 ウィキデータを編集
面積 56.96km2
総人口 77,593[編集]
推計人口、2024年6月1日)
人口密度 1,362人/km2
隣接自治体 岡崎市幡豆町幸田町
音羽町御津町
市の木 クス
市の花 ツツジ
蒲郡市役所
市長 鈴木寿明
所在地 443-8601
愛知県蒲郡市旭町17番1号
外部リンク 蒲郡市
ファイル:愛知県蒲郡市県内位置図.svg
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特記事項
蒲郡市役所
ウィキプロジェクト

蒲郡市(がまごおりし)は、愛知県南東部、東三河地方にある。旧宝飯郡

地理

市の南は風光明媚な三河湾に面し、三河湾国定公園の代表的な名所である竹島がある。最近では、海を埋め立てて「ラグーナ蒲郡」を建設し、観光に力を入れている。

市の残る三方は山地で囲まれている。

隣接する自治体

歴史

蒲郡市に関する最も古い史料として7世紀後半から8世紀の木簡に、方原(今の形原)、美養(今の三谷)の地名が見える。

熊野三山の荘園、竹谷荘、蒲形荘があった。

中世には、蒲形荘・竹谷荘の荘官の鵜殿氏の支配地であった。

江戸時代は、市域の多くが旗本・寺社領であり、一部が三河吉田藩(豊橋藩)、岡崎藩の領地であった。

沿革

  • 1878年12月28日 - 宝飯郡蒲形村と西之郡村が合併し、蒲郡(かまごおり)村になる。同日、相楽、牧原、金平村が発足する(県の正式承認日。合併は1876年に行われた)。
  • 1889年10月1日 - 町村制施行。蒲郡村、府相村、小江村、新井形村が合併し、宝飯郡蒲郡村となる。
  • 1891年10月6日 - 蒲郡村が町制施行し、蒲郡町となる。
  • 1906年7月4日 - 宝飯郡豊岡村、静里村、神之郷村を編入。
  • 1954年4月1日 - 宝飯郡蒲郡町、三谷町、塩津村が合併し、蒲郡(がまごおり)市として市制施行。人口48,522人。
  • 1955年10月1日 - 宝飯郡大塚村(大字大塚、大字相楽)を編入。人口51,902人。
  • 1962年4月1日 - 宝飯郡形原町を編入。人口69,772人。
  • 1963年4月1日 - 宝飯郡西浦町を編入。人口81,046人。

行政

歴代市長

氏名 就任年月日 退任年月日
初代 竹内司 1954年4月1日 1958年4月24日
2 逸見彦太郎 1958年4月25日 1970年2月7日
3 長谷部半平 1970年2月22日 1982年2月21日
4 大場進 1982年2月22日 1994年2月21日
5 鈴木克昌 1994年2月22日 2000年10月14日
6 金原久雄 2000年11月7日 現職

市民憲章

  1. 「はい」「ありがとう」「すみません」、愛のことばで ひとづくり
  2. 心と体をすこやかに、笑顔で働き いえづくり
  3. 海と空を美しく、みんなの力で まちづくり

財政状況と取り巻く環境

平成の大合併で、市町村合併を選択しなかった蒲郡市だが、2005年度の経常収支比率は県内35市で最高の95.9%に達している。

蒲郡市は額田郡幸田町、幡豆郡3町、宝飯郡3町といった市町村合併を選択しなかった自治体に囲まれている。これらの自治体は、幸田町を除いて財政力が不足しており、今後、これを理由に合併に踏み切る自治体が続出することが予想される。

また、蒲郡市内の道路事情も全体的に通行量の割に整備が追いついておらず、国道23号バイパスの名豊道路の一部である蒲郡バイパスが未だ未着工であり、それらの整備を重点的に急ぐべきであるとの意見も多い。

経済

産業

竹島埠頭。左後方は竹島

三河湾を中心とした漁業の他、温暖な気候を利用したみかん栽培が盛んで、中でも温室みかんは、単独農協として全国一の出荷量を誇る。市内には温泉郷が点在し、温泉の街としても知られる。

戦後は綿織物を中心に繊維産業が栄えたが、現在は中国などからの輸入が増加し縮小している。そのため、江戸末期に盛んであった三河縞・三河木綿の復元に力を入れている。

姉妹都市・提携都市

海外

1996年7月27日、姉妹都市提携

教育

大学・短大

中等教育学校

高等学校

中学校

  • 蒲郡市立西浦中学校
  • 蒲郡市立形原中学校
  • 蒲郡市立塩津中学校
  • 蒲郡市立中部中学校
  • 蒲郡市立蒲郡中学校
  • 蒲郡市立三谷中学校
  • 蒲郡市立大塚中学校

小学校

  • 蒲郡市立蒲郡南部小学校
  • 蒲郡市立蒲郡東部小学校
  • 蒲郡市立蒲郡北部小学校
  • 蒲郡市立蒲郡西部小学校
  • 蒲郡市立竹島小学校
  • 蒲郡市立中央小学校
  • 蒲郡市立西浦小学校
  • 蒲郡市立形原小学校
  • 蒲郡市立形原北小学校
  • 蒲郡市立塩津小学校
  • 蒲郡市立三谷小学校
  • 蒲郡市立三谷東小学校
  • 蒲郡市立大塚小学校

社会施設

蒲郡市立図書館
市民体育センター
蒲郡市博物館

図書館

  • 蒲郡市立図書館

体育施設

  • 市民体育センター
  • 文化広場
  • 市民プール
  • ユトリーナ蒲郡

生涯学習施設

  • 蒲郡市民会館
  • 海辺の文学記念館
  • 竹島水族館
  • 蒲郡情報ネットワークセンター 生命(いのち)の海科学館
  • 海賓館 マリンセンターハウス
  • 蒲郡市博物館

交通

鉄道路線

バス路線

  • サンライズバス(名鉄東部観光バスによる運行で、路線はいずれも区間短縮運行や運行ルートの重複がある)
    • 西浦病院循環線
      • 西浦温泉前 - 蒲郡駅前 - 蒲郡市民病院前 - 蒲郡駅前 - 西浦駅温泉前
    • ラグーナ蒲郡線
      • 蒲郡駅前 - ラグーナ蒲郡 - 三河大塚駅前
    • 市役所通線
      • 西浦駅前 - 三ヶ根駅前 - 蒲郡駅前 - 蒲郡市民病院前 - 三谷温泉前 - 丸山住宅
    • 豊橋方面
      • 豊橋駅前 - 三河大塚駅 - ラグーナ蒲郡 - 三谷温泉 - 蒲郡市民病院前 - 蒲郡駅

道路

市内は道路整備が遅れており、慢性的な渋滞が発生している。現在、蒲郡バイパスの整備が進められている(後述)。

一般国道

国道23号(名豊道路)蒲郡バイパス

国道1号の慢性的な渋滞を解消し、地域経済発展の原動力になると期待されている国道23号バイパス(名豊道路)が全線事業化に向けて大きく前進する。すでに半分近くが開通済みの名豊道路は、名古屋市と豊橋市の間73kmを最高時速80kmで走行できる自動車専用の地域高規格道路で、蒲郡バイパスでは現在、幸田芦谷インター(幸田町)と蒲郡インターの同バイパス西部区間(全長)5.9kmについて用地買収などを進めている。障害となっていた、蒲郡市の一部地域での用地確保の難題解決に道筋がつき、市内で隣接する未事業化区間の解消が実現しそうだ。 温室栽培によるミカン農家は、高架橋の建設によってできる日陰で深刻な被害を受けるとして損害額相当の補償や、交渉に当たった市による用地買い取りなどを要求。補償などの確約を条件に用地測量やルート調査を受け入れていた。

名所・旧跡・観光・祭事・催事

観光

ラグーナ蒲郡 経営問題

県と蒲郡市、トヨタ自動車など民間企業9社が出資する第3セクター「蒲郡海洋開発」が、企業会計の変更で195億円の債務超過に陥り大幅な増資が必要となる問題で、同社は、今回の増資は減資した3年前からの規定路線であることを示唆した。同社は、同市海陽町で複合リゾート「ラグーナ蒲郡」を運営している。

経営の透明化を目的とする企業会計の変更で、2005年度決算に減損会計を取り入れるため同社が約195億円の債務超過となることが明らかになり、出資先の県、市、トヨタ自動車など民間9社による増資が不可欠となった。

筆頭株主の愛知県の出資比率の上昇、蒲郡市の出資比率の低下、トヨタ自動車は行政の出資比率を上回らない形で決着した。

祭事・催事

  • 三谷祭り - 毎年10月の第3土曜日、日曜日に行われる。中区、上区、北区、西区の山車がある。日曜日に行われ各区の山車が海中を通る、海中渡御が名物である。

舞台となった作品

登場人物が蒲郡ホテル(現・蒲郡プリンスホテル)に宿泊する場面がある。

出身有名人

外部リンク