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真岡市

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もおかし ウィキデータを編集
真岡市
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 栃木県
市町村コード 09209-6
法人番号 4000020092096 ウィキデータを編集
面積 167.34km2
総人口 76,887[編集]
推計人口、2024年8月1日)
人口密度 459人/km2
隣接自治体

栃木県:宇都宮市芳賀町
市貝町益子町二宮町
上三川町

茨城県:桜川市
市の木 ケヤキ
市の花 ワタ
市の鳥 ヒバリ
真岡市役所
市長 石坂真一
所在地 321-4395
栃木県真岡市荒町5191
外部リンク 真岡市
ファイル:栃木県真岡市県内位置図.svg
特記事項 人口密度 594.4人/km²
ウィキプロジェクト

真岡市(もおかし)は、栃木県の南東部に位置する。農業・商業・工業のバランスのとれた芳賀郡市の中心都市。

地名の「真岡(もおか)」の由来は、複数の説があるが、中心部にある城址「舞丘」からきたともいわれる。戦前は、日本領だった樺太の「真岡(マオカ)」とよく混同された。読みは「もおか」「もうか」の2種類がある。駅名は「もうか」を採用していたが、真岡線が国鉄より第三セクターに移管になったとき「もおか」に変更。行政的には「もおか」に呼称が統一された。

地理

  • 同県の南東部、関東平野の北のはずれにある。東京からは、およそ100kmの距離。西から鬼怒川低地、真岡台地、五行川低地が連なり、低地域では稲作が盛んである。市の東部は標高 150~280m 程度の八溝山地の一端がかかる。

隣接する自治体

歴史

  • 旧石器時代:磯山遺跡
  • 縄文時代:市内各所に遺跡あり。特に五行川に流れ込む小河川によって形作られる舌状台地上に分布する。
  • 弥生時代:集落遺跡や土器散布地が多数見られる。
  • 古墳時代:瓢箪塚古墳、稲荷山古墳(方形周溝墓が検出、高勢町に公園として整備)、鶏塚古墳
  • 奈良時代:中村廃寺(倉庫址が出土 廃寺ではない)、大内廃寺、かつては中村地区に条里制遺構が残っていた。
  • 鎌倉時代:中村城跡(現遍照寺、方形の土塁・堀が見られる)
  • 室町時代:宇都宮氏の家臣芳賀氏がこの地方を治める
  • 安土桃山時代:宇都宮氏の取りつぶしにより芳賀氏の支配が終わる
  • 江戸時代:当初大名が入所したが、後に天領になる。代官所配置。旗本の知行所も点在。後期は、二宮尊徳の仕法がおこなわれる
  • 明治時代:郡役所が設置。末年には下館真岡間に鉄道敷設。
  • 大正時代:鉄道が茂木まで延伸。
  • 昭和時代:戦中、市街地南部に疎開企業として日本蓄音機(コロムビア)進出。29年3月に真岡町、山前村大内村中村の一町三村が合併する。同年10月に真岡市となる。


人口

真岡市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 57,035人
1975年(昭和50年) 64,424人
1980年(昭和55年) 69,967人
1985年(昭和60年) 74,551人
1990年(平成2年) 79,228人
1995年(平成7年) 80,643人
2000年(平成12年) 81,530人
2005年(平成17年) 83,002人
2010年(平成22年) 82,289人
2015年(平成27年) 79,539人
2020年(令和2年) 78,190人
総務省統計局 国勢調査より

行政

  • 市長:福田武隼

経済

産業

  • 主な産業
    地場産業としては、酒造や真岡木綿がある。造り酒屋は数軒存在したが現在は1社のみである。江戸時代、この地が集散地となった真岡木綿は最盛期37万反を産したが、開国にともなう海外木綿の流入により明治以降は生産量が激減し、農家の自家消費程度の生産しかされなくなった。近年、真岡木綿の復興が図られかつての経験者により技術伝承の努力がされている。製品は物産会館等で購入することができる。
    • 工業
      昭和30年代より内陸型の工業団地が計画され造成が進んだ。立地としては、当時農業以外に産業が少なく農家の次三男などの余剰労働力を多く抱え過疎化が進行していたこと。広範囲に平地林(雑木林)が存在したが、エネルギー革命(薪炭革命)や化学肥料の普及により枯れ葉の堆肥化や薪炭の利用がされず造成適地として残っていたこと。鬼怒川が近くを流れ工業用水を得やすかったこと。東京から100キロ圏内で製品輸送の便がよかったことなどにより、折からの高度経済成長に乗って多数の工場が進出してきた。市西部の台地に進出した企業は、隣町の上三川に日産の栃木工場、芳賀町にホンダの栃木事業所があることから自動車の関連企業が多い。他に電子機器、工作機械、非鉄金属(アルミ圧延)、食品加工などの工場も立地している。地元真岡市から工業団地に入った企業は当初2社と少ない。現在第4第5工業団地を造成している。
    • 商業
      地方都市として小規模な商店街が中心部にある。昭和40年代から大規模小売店が進出、その後駅西の区画整理事業地内に広大な駐車場をそなえた郊外型のスーパーが進出した。都市計画道路沿いを中心に専門店も進出している。市中心部の個人商店を中心とした商店街は、店を閉めた所が何軒かあるが、シャッター街も寂れた町並みもなく、市の商業地区全体としては洋風の建物が多い綺麗な街並みとなっている。大型店に対抗して地元商店が商業協同組合によるショッピングセンターを建設したが、そのほとんどが閉店、現在は北真岡地区に一店舗を残すのみである。2005年夏に日本コロムビア(子会社)の工場跡地にイオンスーパーセンター真岡店がオープンした。
    • 農業
      耕地は水田が主である。作物としては米のほか、イチゴ、なす、メロンなど。真岡市が芳賀地区の中心となっているため「JAはが野」の本所や集荷施設等も存在している。施設園芸作物の生産は盛んである。

工業団地

真岡第一工業団地

174.5ha 昭和40起工 町名は松山町 コマツ真岡工場、本田技研松下電工鬼怒川ゴム工業仙波糖化工業吉野工業所真岡工場、京セラケミカル、自動車部品工業、神和アルミなど

真岡第二工業団地

130.9ha 昭和42起工 町名は鬼怒ヶ丘 神戸製鋼所真岡製造所、日立金属同和鉱業サーモエンジニアリング、大和製罐、神鋼真岡総合サービス、富士ファイバーグラス、栃木カネカなど

真岡第三工業団地

14.4ha コマツ真岡工場など

真岡第四工業団地

42.7ha 森六生産事業本部、カナエ、タカノフーズ、吉野工業所真岡工場など

真岡第五工業団地

91.2ha 整備中

姉妹都市・提携都市

海外

教育

小学校

  • 真岡市立真岡小学校
  • 真岡市立真岡西小学校
  • 真岡市立真岡東小学校
  • 真岡市立亀山小学校
  • 真岡市立大内中央小学校
  • 真岡市立大内西小学校
  • 真岡市立大内東小学校
  • 真岡市立山前小学校
  • 真岡市立西田井小学校
  • 真岡市立山前南小学校
  • 真岡市立東沼小学校
  • 真岡市立中村小学校
  • 真岡市立長田小学校
  • 真岡市立中村東小学校
  • 真岡市立中村南小学校

中学校

  • 真岡市立真岡中学校
  • 真岡市立真岡東中学校
  • 真岡市立真岡西中学校
  • 真岡市立大内中学校
  • 真岡市立山前中学校
  • 真岡市立中村中学校

高等学校

その他

  • 自然教育センター
  • 科学教育センター
  • 真岡コンピュータ・カレッジ(職業訓練法人真岡情報処理学園)
  • 真岡共同高等産業技術学校(職業訓練法人)
  • ピタゴラス・ブラジル真岡校(ブラジル人学校)

交通

鉄道

沿線住民が真岡線以外の駅へ行くには、必ず下館駅での乗換えを伴うが、第三セクター故に運賃が高額な上、本数も1時間に1本しかないことは問題点である。

バス

  • 東野交通   
    • 真岡営業所~石法寺~鐺山(こてやま)~JR宇都宮駅宇都宮東武
    • 真岡営業所~芳賀赤十字病院~石法寺~鐺山~JR宇都宮駅~宇都宮東武(ノンステップバス)
    • 真岡営業所~井頭一万人プール~石法寺~鐺山~JR宇都宮駅~宇都宮東武 ※季節運行
    • 真岡営業所~真岡駅~橋場~鐺山~JR宇都宮駅~宇都宮東武
    • 真岡営業所~亀山~石法寺~鐺山~JR宇都宮駅~宇都宮東武
  • 関東自動車
    • 真岡車庫~上大沼~上三川車庫~下蒲生~石橋駅 ※真岡駅には、石橋駅行きのみ停車

こちらも1番本数が多い路線でも1時間に5本以下しかない上に、ずっと乗っていると次第に運賃が加算されていき、コースによっては片道千円以上にもなってしまう。バスカードもあるが、割引率はそれほど高くなく、5千円を払って買えるバスカードは1番高額なものでも5360円分のカードである。

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 真岡の夏祭り
  • 大前神社(日本一の恵比寿像)
    • 夏越祭(7月31日) 例大祭(11月9・10日) 
  • 井頭公園
    • 県が管理する大規模都市公園、夏は一万人プールがにぎわう。隣接地に真岡井頭温泉があり第3セクターにより運営されている。
  • 中村八幡神社
    • 流鏑馬
  • 真岡観光リス村

マスメディア

出身有名人

外部リンク