大日本帝国海軍兵装一覧

大日本帝国海軍兵装一覧（だいにっぽんていこくかいぐんへいそういちらん）は、大日本帝国海軍所属の艦艇に装備したもしくは装備が予定された兵器の一覧である。各種類別の兵器の名称と簡単な説明を記す。また艦載艇の一覧も付記する。

名称は正式名称を適宜わかりやすく変更する。

• 採用年号は漢数字そのままとする。
• 数値、単位は漢数字から半角英数字に変更する。
• 型形式は漢数字から半角数字に変更する。
• 「二連装」は「連装」と省略する。
• 必要なら正式名称も付す。

例）

1. 「六〇口径三年式一五糎五砲」は「60口径三年式15.5cm砲」と記す。
2. いわゆる大和の46cm砲の正式名称は「四五口径九四式四〇糎砲」。

説明は採用年、搭載艦艇などを簡単に記す。詳細な記述が必要な場合は新たにページを作りリンクする。一覧にない兵装があった場合は追加してください。

砲熕兵装

平射砲

小口径砲

12.7cmまで

• 45口径三年式12cm：
  • G型砲：峯風型、神風(2)型、睦月型、千鳥型(改装後)。
  • M型砲：鴻型。
• 50口径三年式12.7cm：
  • A型単装砲：千鳥型(改装前)。
  • A型改1単装砲：初春型、白露。
  • B型単装砲：白露型(白露を除く)。
  • A型連装砲：特型Ⅰ。
  • B型連装砲：特型Ⅱ、特型Ⅲ、千鳥型(改装前)、初春型。
  • B型改1連装砲：有明、夕暮。
  • C型連装砲：白露型(白露を除く)、朝潮型、陽炎型。
  • D型連装砲：夕雲型、島風。

中口径砲

20.3cmまで

• 40口径14cm単装砲：潜水艦用。
• 50口径三年式14cm：
  • 単装砲：天龍型、夕張、５５００ｔ型、伊勢型、長門型。
  • 連装砲：夕張。
• 50口径15cm：
  • 単装砲：金剛型、扶桑型。
  • 連装砲：阿賀野型。
• 60口径三年式15.5cm3連装砲：最上型、大和型、大淀。
• 50口径三年式20cm：内径200mm。重巡洋艦は改装時に2号20cmに交換する。
  • A型単装砲：古鷹型。
  • A1型単装砲：赤城、加賀。
  • B型連装砲：赤城、加賀。
  • C型連装砲：青葉型。
  • D型連装砲：妙高型。
• 50口径三年式2号20cm：内径203.2mm。
  • E型連装砲：高雄型（摩耶を除く）。
  • E1型連装砲：摩耶、最上型。
  • E2型連装砲：古鷹型。
  • E3型連装砲：利根型。

大口径砲

• 45口径毘式36cm連装砲：内径35.6cm(14inch)。金剛、比叡。
• 45口径四一式36cm連装砲：毘式の国産化。榛名、霧島、扶桑型、伊勢型。
• 45口径三式40cm連装砲：内径40.6cm(16inch)。長門型。
• 45口径九四式46cm3連装砲：正式呼称「四五口径九四式四〇糎砲」。内径45.7cm(18inch)。大和型。

高角砲

• 40口径三年式8cm単装高角砲：内径76.2mm。大正3年正式採用。古鷹型(竣工時)。
• 23.5口径8cm単装高角砲：内径76.2mm。通称短8cm高角砲。潜水艦、砲艦など。
• 65口径九八式8cm連装高角砲：内径76.2mm。通称長8cm高角砲。阿賀野型。
• 65口径九八式10cm連装高角砲：通称長10cm高角砲。秋月型、大淀、大鳳。
• 45口径一〇年式12cm：大正11年ころ正式採用。
  • 単装高角砲：青葉型、妙高型(竣工時)、高雄型(竣工時)。
  • 連装高角砲：赤城、加賀(竣工時)。
• 40口径八九式12.7cm：日本海軍の代表的高角砲。
  • 単装高角砲：松型。
  • 連装高角砲：多くの艦艇で装備。

機銃

• 三年式機銃：口径6.5mm。
• 一一式軽機銃：口径6.5mm。三年式機銃の軽量化改良版。
• 九二式7.7mm機銃：正式採用前の呼称は留式7.7mm機銃。（留＝ルイス）
• 毘式12mm単装機銃：口径12.7mm。（毘＝ビッカース）
• 九三式13mm：口径13.2mm。正式採用前の呼称は保式13mm機銃。（保＝ホチキス）
  • 単装機銃：
  • 連装機銃：
• 九六式13mm4連装機銃：
• 九五式25mm連装機銃：ホチキス社からの輸入品。
• 九六式25mm：。九五式25mm機銃を国産化。日本海軍の代表的機銃。詳細は九六式二十五粍高角機銃を参照のこと。
  • 単装機銃：
  • 連装機銃：
  • 3連装機銃：
• 毘式40mm単装機銃：

噴進砲

一種のロケット弾

• 12cm28連装噴進砲：昭和19年以降の航空母艦の多くが装備。

砲戦指揮装置

方位盤照準装置

• 一三式方位盤照準装置：
• 一四式方位盤照準装置：

射撃指揮装置

• 九一式高射装置
• 九四式高射装置
• 九五式機銃射撃装置：25mm機銃用

水雷兵装

魚雷

• 九七式45cm：甲標的用の酸素魚雷。
• 六年式53cm：
• 九五式53cm：潜水艦用の酸素魚雷。
• 八年式61cm：
• 九〇式61cm：
• 九三式61cm：別名酸素魚雷。

魚雷発射管

便宜上「固定」式と「回転」式に分ける。

固定式発射管

• 一二式61cm3連装舷側発射管：妙高型(竣工時)。

回転式発射管

• 六年式53cm連装発射菅：峯風型、千鳥型、球磨型。
• 六年式53cm3連装発射菅：天龍型。
• 一〇年式53cm連装発射菅：神風型。
• 九四式53cm3連装発射菅：鴻型。
• 一二年式61cm3連装発射菅：睦月型、特型。
• 九〇式61cm3連装発射菅：初春型。
• 九二式61cm4連装発射菅1型：古鷹型、妙高型。
• 九二式61cm4連装発射菅2型：白露型、朝潮型。
• 九三式61cm4連装発射菅：陽炎型、夕雲型？。
• 九二式61cm4連装発射菅4型：秋月型、松型？。
• 零式61cm5連装発射菅5型：島風。
• 仮称三式61cm6連装発射菅6型：計画のみ。改秋月型（5連装搭載の異論あり）。

爆雷

• 九五式爆雷：
• 二式爆雷：
• 三式爆雷：

爆雷投射機

• 九四式爆雷投射機：通称Y砲（両舷用爆雷投射機）
• 三式爆雷投射機：通称K砲（片舷用爆雷投射機）

機雷

普通機雷

• 1号機雷：
• 5号機雷改1：
• 6号機雷2型：
• 八九式機雷：(7号機雷)
• 九三式機雷：

防潜用機雷

• 九〇式機雷：
• 九六式機雷：

掃海具

• 小掃海具1型：

防潜網

• 一四式1号防潜網：
• 一四式2号防潜網：
• 一〇式防潜網：
• 船門網：
• 急設網：
• 九六式1号防潜網：
• 九六式2号防潜網：

水測兵装

水中聴音機

• 九三式：

探信儀

• 九三式：

航空兵装

航空機はCategory:大日本帝国海軍航空機、または日本製航空機の一覧#大日本帝国海軍を参照のこと。

射出機

カタパルトのこと。

• 呉式1号1型：空気式。1928年、「衣笠」で実用実験。
• 呉式2号1型：火薬式での最初の実用射出機。
• 呉式2号5型：開戦時には艦艇の射出機のほとんどがこの型だった。
• 一式2号11型：大和型、日進（水上機母艦）
• 二式１号10型：大淀。

制動索

空母に着艦する航空機を止めるために飛行甲板に張るワイヤ。

• (縦索式)：
• フュー式制動装置：
• 萱場式制動装置：
• 呉式制動装置4型：飛龍、翔鶴型など。
• 空技廠式着艦制動装置3型：大鳳。
• 三式着艦制動装置10型：信濃、神鷹、雲龍型。

滑走静止索

空母へ着艦する航空機のオーバーランを止めるバリアとなるワイヤ。

• 三式滑走静止装置10型：

無線兵装

電波探信儀

いわゆるレーダー。

• 1号電波探信儀3型：通称13号電探。対空レーダー。大戦末期には多くの艦艇に装備。
• 2号電波探信儀1型：通称21号電探。対空レーダー。大型艦に装備。
• 2号電波探信儀2型：通称22号電探。対水上センチ波レーダー。

電波探知器

通称逆探。

• E27型：
• 3型：

航海兵装

• 山川灯：

双眼望遠鏡

• 12cm双眼望遠鏡：

測距儀

大きさは基線長で表す

• 五年式測距儀：
  • 2.5m：
• 九六式測距儀：
  • 1.5m：
  • 2m：
  • 3m：
• 高角測距儀：
  • 4m：
  • 4.5m：

電気兵装

• 2キロ信号灯：

探照灯

• 60cm信号用探照灯：
• 九六式90cm探照灯：
• 110cm探照灯：
• 150cm探照灯：

付１　艦載艇

正式名称は装載艇。

水雷艇

• 56フィート艦載水雷艇：後に17m艦載水雷艇。

内火艇

• 17m
• 15m
• 12m
• 11m
• 10m
• 9m
• 7.5m

内火ランチ

• 12m
• 11m
• 9m
• 8m

内火ジャンク

河川砲艦搭載。

• 7.5m
• 6.5m

カッタ－

• 9m：巡洋艦以上
• 7m：駆逐艦
• 6m

通船

• 12m：（発動機付き？）
• 9m：（発動機付き）
• 8m
• 6m

特型運貨船

• 17m：通称特大発
• 15m木製：通称木大発
• 14m：通称大発。詳細は大発動艇（陸軍呼称）を参照。
• 10m：通称小発

付２　単位表記表

漢字	略号	カタカナ	備考
粍	mm	ミリメートル
糎	cm	センチメートル
米	m	メートル
吋	inch	インチ	1inch = 25.4mm

付３　形式名-採用年対応表

明治大正時代は採用年（開発年）の和暦を使用した。

形式名	皇紀	西暦	和歴
四一式	2568年	1908年	明治41年
三年式	2574年	1914年	大正3年

昭和期は採用年（開発年）の皇紀の下2桁を使用した。

形式名	皇紀	西暦	和歴
八九式	2589年	1929年	昭和4年
九〇式	2590年	1930年	昭和5年
九一式	2591年	1931年	昭和6年
九二式	2592年	1932年	昭和7年
九三式	2593年	1933年	昭和8年
九四式	2594年	1934年	昭和9年
九五式	2595年	1935年	昭和10年
九六式	2596年	1936年	昭和11年
九七式	2597年	1937年	昭和12年
九八式	2598年	1938年	昭和13年
九九式	2599年	1939年	昭和14年
零式	2600年	1940年	昭和15年
一式	2601年	1941年	昭和16年
二式	2602年	1942年	昭和17年
三式	2603年	1943年	昭和18年
四式	2604年	1944年	昭和19年
五式	2605年	1945年	昭和20年

参考）輸入兵器は社名を一文字の漢字で表し形式名とした。

形式名	読み	社名
毘式	びしき	ヴィッカース社
武式	ぶしき	バーアンドストラウト社
保式	ほしき	ホチキス社
留式	るしき	ルイス社