コンテンツにスキップ

ギルバート・デュランダル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。220.215.160.94 (会話) による 2007年8月30日 (木) 02:52個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎劇中での動向)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ギルバート・デュランダルは、アニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER- 』に登場する、架空の人物。声優池田秀一であり、シャアと同じ。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


個人データ

劇中での動向

インパルスをレイではなく後に劇中で高い戦闘能力を示し、SEEDの能力も発現させた、シンに与えた。これは当時のタリアの予想を裏切るもので、彼女は後にデュランダルがDNA解析の専門家としてシンの素質を把握していたのでは、と推測している。

物語冒頭、カガリ・ユラ・アスハアーモリーワンにて秘密裡に会談中、所属不明部隊(実体は地球軍所属)の襲撃を受ける。その後、襲撃者を追跡するミネルバに搭乗するが、ブレイク・ザ・ワールド事件の際、ミネルバが主砲によるユニウスセブン破壊を試みるにあたり、ボルテールに退避。その後、オーブからやって来たアスラン・ザラを説得しザフトに復帰させ、FAITHに任命し、またセイバーを与えた。

ガルナハン攻略戦後、ミネルバのパイロット達と会談し、戦果を褒め称え、この戦争の黒幕としてロゴスの存在を示唆する。第33話においては世界に向け演説を行い、戦争の元凶としてロゴスを糾弾し、その構成員の情報を全世界に流し、対ロゴス姿勢を表明して世論を味方につけた。

この政変により続くベルリンでのザフトと地球軍の衝突では、デストロイの阻止にあたりフリーダムを駆るキラがザフトと共闘したが、それに関してのプロパガンダでフリーダムの活躍を隠蔽した。

そしてその後にエンジェルダウン作戦を決定し、ミネルバにアークエンジェル討伐命じた。アークエンジェルは撃ちもらしたもののフリーダムを撃破することに成功する(なおキラ・ヤマトは無事)。しかしこの事は、アスランのデュランダルに対する疑念を招いた。

35話、36話において、これまでの功績を称え、シンにデスティニー、アスランにレジェンドを預ける。しかしレイからアスランの近況の報告を受け、彼を自分に従わないと判断し拘束(というより抹殺)しようとするが、ミーア・キャンベルメイリン・ホークの協力によりアスランはグフイグナイテッドを奪い脱走。37話においてはアスランとメイリンが搭乗するグフの撃墜許可をレイから求められ、許可する。

ロード・ジブリール討伐においては自らも戦場に赴き指揮を執った。ロゴス壊滅後、宇宙要塞メサイアにてデスティニープランを全世界に提唱し遺伝子による統制社会を宣言し、プランに反対の立場を取るオーブに対し地球連合軍から奪取した反射衛星砲レクイエムによる武力行使に踏み切る。

その後、旧クライン派・オーブ軍を中核とした反抗勢力の攻撃により、レクイエムの破壊を許してしまう。崩壊寸前のメサイアに独りで残り、キラと人類の未来に関して言い争うが、最期はキラを撃とうとする刹那、レイに撃たれた。彼が駆けつてきたタリアに抱かれつつある中、メサイアは崩壊の時を迎えた。

前作に登場したラウ・ル・クルーゼとは交流があった様で、劇中では何度かクルーゼとの対話を回想している。また、レイとは幼い頃からの交流があり、最期はレイの手によって討たれたが、それまではレイからは信頼と忠誠心を寄せられていた。

なお、メンデルの関係者であったことが示唆されている。『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER- 』においては声のみ登場。

人物・逸話

  • ユニウス・セブンにてユニウス条約(停戦条約)を締結した臨時最高評議会解散後、プラント最高評議会議長に就任。故シーゲル・クラインの思想を受け継いでナチュラルとの融和策を採り、戦争の痛手で混迷するプラントをまとめ上げるなど一般市民からの信望も厚い。もともとの専門は遺伝子科学者DNA解析の権威と称されている。
  • ミーア・キャンベルラクス・クラインの替え玉としてプラント市の前に立たせたり、敵軍のデストロイの情報を入手していたり、ベルリンでの戦闘でフリーダムの活躍を削除したプロパガンダ映像を流すことでザフトの正当性を示し世論の賛意を得るなど、情報戦を制する謀略家、という側面もある(小説版では「(サトーたち)テロリストは自分たちの力だけで事を成し得たと思ってるのだろうか」とのモノローグがある事から、サトーたちの動きを知ってて黙認した可能性が示唆されてる)。
  • タリア・グラディスとは恋人関係にあったが、遺伝子配列による問題から、彼女との間に子供が出来ない事が発覚。婚姻統制を実施するプラントでは、子供を望むタリアとの関係を持続させる事が不可能であった。タリアはオーブで共に生きる事を提案したが、結局デュランダルはプラントを選び、2人は別れる事になる。その経験以来、デュランダルは自分が世界の勝者(管理者)になりたいという強い欲求に駆られるようになる。やがて議長として科学者であった時に構想した、遺伝子によって人々の未来と役目を決定する計画デスティニー・プランの導入を、ロゴス殲滅に成功した後、反対勢力に対してレクイエムを用いた大量破壊兵器による平和の為にという理由で恫喝を用いて実行しようと試みていく。
  • 作中では立場上「デュランダル議長」または「議長」と呼ばれることが多く、クライン派メンバーもこう呼んでいた。個人的に親しいレイ・ザ・バレルからは「ギル」、タリアからは「ギルバート」と呼ばれることもあったが、公的な場などでは、彼らも当然「議長」などと呼んでいた。なお、ロゴスメンバーらは「デュランダル」と呼び捨てにしていた。またアニメ誌などでは「デュランダル」と書かれることが多い。
  • デュランダルという名前の出典とおぼしい、ローランの歌に登場する剣“デュランダル”は英語では"Durandal"と表記され、英語版Wikipediaでも"Gilbert Durandal"と表記されているが、公式の綴りは"Gilbert Dullindal"である。
  • 謀略においてはキラたちも舌を巻くほどに長けていたが、その一方で自分の策に溺れていた感もある。強敵と認識していたラクス・クラインがオーブの中継で現れたとき、「なぜ彼女がオーブに」と驚愕していたし、シンがキラを撃墜した際もキラの遺体を確認せずに「フリーダムとキラの死は間違いない」と確信するなどして、結果的に敵の巻き返しを受けている。

関連項目