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ルキウス・カルプルニウス・ピソ・カエソニヌス

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ルキウス・カルプルニウス・ピソ・カエソニヌス(Lucius Calpurnius Piso Caesoninus)は共和政ローマ末期の元老院議員。娘カルプルニアはユリウス・カエサルの妻となる。

紀元前58年アウルス・グラビニウスとともにコンスルに選ばれ、クロディウスと共謀しキケロを追放した。その報酬として彼はマケドニア属州の総督として紀元前57年から紀元前55年に元老院に呼び戻されるまで任務する。

呼び戻された彼を持っていたのはキケロによる元老院での弾劾であり、彼は被告として守勢に立たされ、弁護を要請する書面を提示するが、この時点でキケロは途中で裁判を放棄してしまう。一説には義理の息子であったカエサルを裁判の場に出したくなかったからとも言われている。

時代は下ってカエサルがルビコン川を越えた時、ピソは中立としての立場を取った。しかしローマに攻め入ろうとすると彼はカエサルへの抗議の意思としてローマを去る。しかしながら彼はカエサルのライバルであるポンペイウスの明確な指示をする事はなかった。

カエサルの暗殺後、ピソはカエサルの遺書を厳密に実行するよう主張、最初はマルクス・アントニウスと対立した。しかしながら後にアントニウスの支持者となり対立するオクタウィアヌスとの仲を取り持つ役目を負った。