コンテンツにスキップ

少年画報社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。パの字 (会話 | 投稿記録) による 2007年9月7日 (金) 22:30個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎歴史)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

少年画報社(しょうねんがほうしゃ、英語表記:Shonen-gahosha Co.,Ltd.)は日本の出版社の一つ。

千代田区三崎町にある老舗の漫画出版社。 設立者は今井堅。現在の会社は1945年(昭和20年)設立。2007年(平成19年)現在の社長は今井勲。

少年画報社 本社(2007年2月)

歴史

前身は戦前に設立された明々社。自動車教習書や、英会話書を発行するも、その後に刊行した『黄金バット』の30万部ヒットにより、昭和23年に『冒険活劇文庫』を創刊。昭和25年に『少年画報』と改題した。掲載された主な漫画作品は『赤胴鈴之助』『まぼろし探偵』『赤ん坊帝国』『マグマ大使』『怪物くん』など。タツノコプロダクションの創設者で知られる吉田竜夫などを輩出した。昭和33年の絶頂期には80万部を発行、実売99.8%を売ることがあったが、1971年(昭和46年)に休刊した。

1963年(昭和38年)に、週刊『少年キング』創刊。少年漫画週刊誌の部数としては、絶頂期80万部程度と5誌中では最低ではあるものの、コアな読者層を維持していた。『サイボーグ009』『ワイルド7』『まんが道』『すくらんぶるエッグ』『サイクル野郎』などを連載。『銀河鉄道999』などの大ヒットや、『ペリカンロード』で知られる五十嵐浩一(少年画報社に多かった「明大漫画研究会」出身者。)などの新人の発掘が行われたが、発行部数の低迷を続け、その後1982年(昭和57年)休刊となる。

1967年(昭和42年)に創刊した『ヤングコミック』は何度ものリニューアルや休刊を経ているが、少年画報社の代表誌の一つとして長く続いている。

週刊『少年キング』の休刊後、隔週にて新しい少年誌『少年KING』を発行。『湘南爆走族』などのヒットを得るも、それ以外の作品が振るわず1989年(平成元年)再度休刊し、現在いわゆる少年雑誌は発行されていない。

現在も、青年向けの漫画雑誌とコミックス中心の中堅出版社として存続している。50名を切る社内スタッフではあるが、雑誌自体の存続期間が長く、漫画業界では有名編集者と呼ばれる人も数多く居る。会社は比較的組合が強いと言われている。

現在の発行雑誌

過去の発行雑誌

  • 冒険活劇文庫
  • 少年画報
  • 週刊少年キング
  • 週刊少年KING
  • まんが笑ルーム(4コマ誌)

参考文献

  • 少年画報社公式サイト内「少年画報社のあゆみ」、各種漫画家関係の文献全般を参考とし再構成。

外部リンク