コンテンツにスキップ

ロー・ファンタジー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Wybot (会話 | 投稿記録) による 2007年9月18日 (火) 09:11個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (robot Adding: fr:Low fantasy)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ロー・ファンタジー (Low Fantasy) は、ファンタジーのジャンルの一つで、概念的にある程度明確な「ハイ・ファンタジー」の対概念として使用される。但し幾分かの例外は存在する。

英語圏では元々、コミカルなファンタジー(コミック・ファンタジー)を示すための造語であった。

ロー・ファンタジーという言葉が何を指すかはかなり曖昧であり、どの作品がこのジャンルに属するのかについて、一般的な合意がないのが実情である。この語を定義するために様々な試みが行われたが、いずれも支配的な位置を得ることはできなかった。つまり、「ロー・ファンタジー」とは、ファンタジーのサブジャンルに属する色々な作品を示すために使用される、一種の包括用語であるというのがより正確であろう。

それでも最大公約数的な定義を述べると、現実世界を主な舞台とする話、魔術や超自然的な要素が相対的に少ないファンタジー文学を指すのに使われることが多い。

スウェーデンのFantasy Book Clubが発行する月別セールスカタログとニュースレターに掲載された定義によれば、『ロー・ファンタジーは、我々の「現実の世界」に空想的な要素(例えば魔法やモンスター)が配置されるが、ハイ・ファンタジーにおいてそれらは、我々の世界と若干の類似点を有するか、あるいはまったく独自な世界に配置されるところに違いがある』とされている。

ロー・ファンタジーのサブジャンルとしてエブリデイ・マジックがある。

また作品としてハイ・ファンタジーの一部であっても、ロー・ファンタジーに分類されるものもある。(例:G・R・R・マーティンの「炎と氷の歌」シリーズ)

代表的作品