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吉野鉱山(よしのこうざん)とは、山形県南陽市(旧吉野村)に存在した鉱山。
概要
- 江戸時代以前からの歴史を誇り、金、銀、鉛、亜鉛、重晶石、石膏などを産出した。戦前は、小規模な鉱区が群棲しており各々操業していた。このうち、吉野石膏山において、石膏を採掘・精製していた業者が明治年間に後の吉野石膏を創業、石膏ボードの普及に努めたことによって全国的に知名度が高まった。
- 戦後、日本鉱業が鉱区を統合し、操業を続けていたが、河川の酸性化、カドミウムの流出などの鉱毒問題が発生。1974年に閉山に追い込まれた。
- 2000年現在も、流出する酸性水対策として中和装置が稼働している。
関連項目