松本筑峯
松本 筑峯（まつもと ちくほう、大正7年（1918年- ）は日本の書家、現代破体書道の第一人者。石川県羽咋郡生まれ、1925年に茨城県下妻市に転居。本名は磐祐。東洋書道芸術学会会長。著書多数。
国内にとどまらず、世界各地で個展や破体展を開催。海外でも究極の書芸術「破体」に対しての評価は非常に高く、現在もなお破体書道の普及に精力的に取り組んでいる。大韓民国社会教育大賞受賞・中国鎮江市文化交流貢献賞等、受賞している。
学歴
茨城県立下妻中学校（現茨城県立下妻第一高等学校）卒業
東京美術学校（現東京芸術大学）師範科卒業
来歴
一紙面上で、2つ以上の書体を組み合わせて表現するきわめて芸術性の高い書法「破体」の徹底的な研究を行なう。方勢（楷書・隷書）と円勢（金文等）を文意や字義に応じて組み合わせを考え表現をする書法を確立した。恩師・石橋犀水のもとを離れ、破体書の教育・普及活動を展開している。
東京都美術館において年一回東洋書芸展を開催、また中国、韓国、パリ、ハワイ、ウィーン、アテネなどで海外展を開催し、世界各国で破体書に関心をよせるまでになった。現在も積極的に活躍中。
身近な作品
- 映画『千利休 本覺坊遺文』ポスター題字 東宝映画
- （1989年ベネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞受賞作品）
- 映画『人間の約束』 タイトル・床の間の作品 西友映画
- （1986年度日本唯一カンヌ映画祭公式参加作品）
- ドラマ『横溝正史傑作サスペンス・犬神家の一族』題字 テレビ朝日・にっかつ（1990年）
- 茨城県下妻市 多賀谷城址公園内『征きて還らざる人々』碑文揮毫
- 碑文 茨城県下妻市 多賀谷城址公園内『戦後50周年記念碑』揮毫
- 碑文 茨城県下妻市高道祖に『県営排水対策特別圃場設備事業竣工記念碑』揮毫
- 碑文 石川県石川郡尾口村 開成社『松本源祐能美郡長遺徳記』と歌碑、揮毫
- 建碑 中国 南京市顔真卿碑林に李白の詩『飛々凌太清』
- 建碑 中国 鎮江市焦山に破体碑亭『仙人如愛我挙手来相招』