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Interface Builder

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Interface Builder
開発元 アップルコンピュータ
最新版
2.5 / 2005年
対応OS Mac OS X
種別 ソフトウェア工学
ライセンス Proprietary
公式サイト Apple.com
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Interface Builder (いんたーふぇいすびるだー) はアップルコンピュータ社のMac OS X オペレーティングシステム向けのソフトウェア開発アプリケーションである。このソフトはXcode (元 Project Builder) の一部であり、Apple Developer Connection の開発ツールセットである。Interface Builder はグラフィカルユーザインターフェースを利用するアプリケーション用のインターフェースを制作するためにCocoa 及び Carbon 開発を可能にしている。でき上がったインターフェースは.nib ファイル(NeXT Interface Builder の略)に保存される。

機能

主にGUIパーツのコンポーネントをマウスにより配置することのできるRADツールである。これ単体ではソフトを開発できないので役割としてはリソースエディタに似ているが、GUIの単体テストができる事、クラスの設計やコード生成機能までを含み、パレットと呼ばれる自作コンポーネントを組み込める事など、どちらかといえば内部/ユーザー両インターフェースのプロトタイピングを行うツールといった方が近い。nibファイルもまた、単にリソース情報を保持しているのではなく、実際に動作できるオブジェクトをシリアライズしたものである。

実用的なRADツールとしてはかなり初期の部類に入り、DelphiVisual Basicに少なからぬ影響を与えている。

オリジナルはNeXTSTEPに付属する開発環境の中心となるソフトだった。その後プロジェクト管理やコード編集などを担うProject Builderと役割を分担し、二人三脚的な開発体制が基本となる。後にMac OS Xに移植され、Cocoa/Carbon両フレームワークに対応した総合リソース編集を行うようになった。他にもWebObjectsのインターフェース設計などに用いられる。

OS 10.3以降、Project BuilderはXcodeに移行したがInterface Builderの役割は変わっていない。

GNUstepには同ソフトのクローンであるGormが存在する。

Template:Mac OS X