中国ジェイアールバス
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種類 | 株式会社 |
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略称 | JRバス、中国JRバス、JRバス中国 |
本社所在地 |
732-0822 広島県広島市南区松原町1番6号 |
設立 | 1988年(昭和63年)3月2日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5240001006620 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業 |
代表者 | 代表取締役社長 兵東勇 |
資本金 | 28億4,000万円(2006年2月1日現在) |
売上高 | 71億円(2005年3月現在) |
従業員数 | 517人(2006年2月1日現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要株主 | 西日本旅客鉄道他 |
主要子会社 | 西日本バスネットサービス |
外部リンク | www.chugoku-jrbus.co.jp/ |
中国ジェイアールバス(ちゅうごくジェイアールバス、Chugoku JR Bus Company)は、島根県・岡山県・広島県・山口県をエリアとする路線バス・貸切バス会社で、JR西日本の子会社である。ただし、島根県・岡山県については、路線バス(高速バスを除く)から撤退しており、高速バスが鳥取県などに乗り入れている。本社は広島県広島市南区松原町1番6号。
歴史
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- 1986年12月4日 日本国有鉄道改革法施行。旅客自動車運送事業は、各旅客会社が引き継いだのち、原則として経営分離するものとされた。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化、JR西日本発足。国鉄中国地方自動車局が運営していたバス事業は、JR西日本中国自動車事業部が引き継ぐ。
- 1988年3月2日 中国ジェイアールバス株式会社設立。
- 1988年4月1日 JR西日本から中国自動車事業部のバス事業を引き継ぎ、営業開始。
- 1998年2月3日 広島営業所・海田市営業所を統合、新・広島営業所を開設。海田市営業所を支所に、高陽支所を駐在に格下げ。
- 1998年5月 秋吉派出所廃止。
- 1999年1月12日 井原鉄道井原線の開業に伴い、これに並行する路線(倉敷~清音~矢掛)を井笠鉄道に譲渡。矢掛派出所廃止。
- 2000年4月1日 組織改正。岡山・広島・山口営業所を支店に、出雲営業所を島根支店に、川本営業所浜田支所を浜田営業所に格上げ。川本営業所は浜田営業所川本支所に格下げ。
- 2000年6月30日 岩国支所廃止。
- 2003年4月1日 島根県・岡山県の全部(岡山県の清心学園スクールバスを除く)、広島県の一部の一般路線バスから撤退し、谷本ハイヤー・吉田村営バス(現・雲南市民バス)・石見交通・岡山電気軌道・両備バス・下津井電鉄・中鉄バス・広交観光・広島電鉄・芸陽バス・備北交通などに譲渡。赤名支所・川本支所・矢上在勤・海田市支所廃止。
- 2005年7月1日 川本線・川本北線廃止(特急銀山号、特急江の川号廃止)。
- 2007年10月1日 大島線を廃止し防長交通に移管。大島支所廃止。
- 2008年1月 ICカード乗車券PASPY導入予定・JR西日本『ICOCA』片利用使用開始。(当初は雲芸南線・広浜線のみで西条線では2011年頃に導入予定)。
本社・支店・営業所(車庫)所在地
- 本社
- 島根支店
- 島根支店浜田営業所
- 島根県浜田市浅井町115番地1
- 岡山支店
- 広島支店
- 広島支店広島営業所大朝派出所
- 広島支店広島営業所高陽駐在所
- 広島支店黒瀬営業所
- 広島県東広島市黒瀬町南方806番地1
- 広島支店黒瀬営業所西条車庫
- 広島県東広島市
- 広島支店黒瀬営業所呉車庫
- 広島県呉市宝町
- 山口支店
- 山口支店周防営業所
- 山口県光市虹ヶ浜1丁目4番26号
路線
高速バス
詳細な運行案内は各記事および#外部リンクの中国ジェイアールバスサイトを参照。
- なお、みこと号・いさりび号・グリーンフェニックス・クレアラインの4路線は準高速バス扱いになっている。
- スサノオ号(出雲・松江 - 東京)
- いわみエクスプレス(津和野・益田・浜田・北広島 - 東京)
- 京浜吉備ドリーム号(倉敷・岡山・赤磐 - 横浜・東京)
- ニューブリーズ号(広島・北広島・三次 - 東京)
- 出雲・松江ドリーム名古屋号(出雲・松江 - 名古屋)
- セレナーデ号(広島・北広島・三次 - 名古屋)
- 出雲阿國号(出雲・松江 - 高槻・京都)
- 広島昼特急京都号(昼行)・広島ドリーム京都号(夜行)(広島 - 高槻・京都)
- くにびき号(出雲・松江 - 宝塚・大阪)
- 浜田道エクスプレス大阪号(益田・江津・浜田・北広島・安芸高田 - 大阪)
- 吉備エクスプレス大阪号(総社・倉敷・岡山・赤磐 - 宝塚・大阪)
- 呉エクスプレス大阪号(昼行)・呉ドリーム大阪号(夜行)(呉・東広島 - 神戸・大阪)
- 山陽道昼特急広島号(昼行)・山陽ドリーム広島号(夜行)(広島 - 宝塚・大阪)
- ヴィーナス号(昼行)・サザンクロス号(夜行)(広島 - 大阪)
- ポートレイク号(出雲・松江 - 神戸)
- 徳島岡山エクスプレス(倉敷・岡山 - さぬき・東かがわ・鳴門・徳島)
- 瀬戸内エクスプレス(広島 - 坂出・高松)
- 広福ライナー(福山・東広島・広島 - 北九州・福岡)
- 福岡・周南ライナー(光・下松・周南・防府 - 北九州・福岡)
- 福岡・山口ライナー(山口・宇部 - 福岡)
- みこと号(出雲 - 雲南 - 三次 - 広島)
- ももたろうエクスプレス(岡山 - 米子・松江・出雲)
- いさりび号(広島 - 北広島 - 浜田 - 有福温泉)
- サンサンライナー(広島 - 岡山)
- ローズライナー(広島 - 福山)
- クレアライン(広島 - 呉)
- グリーンフェニックス(広島 - 広島大学・広島国際大学)
- エアポートリムジン(広島 - 広島空港)
予約・発券業務のみの路線
以下の路線は、自社は運行を担当していないが、予約・発券業務を行っている。
- 新倉吉街道エクスプレス(岡山 - 倉吉)
- メリーバード号(広島 - 米子)
- 広島つやまエクスプレス(広島 - 津山)
- ハーバープリンス(倉敷・岡山 - 神戸)
- メイプルハーバー(広島・東広島・福山 - 町田・横浜)
かつて運行していた高速バス
- 赤いくつ号(広島・北広島・三次 - 町田・横浜)
- 播備ライナー(岡山 - 赤穂・相生・たつの・姫路)
- 瀬戸大橋特急線(岡山・倉敷 - 高松・琴平)
- キララエクスプレス(広島 - 松山)
- 福岡・岡山ライナー(岡山 - 北九州・福岡)
- 浜田ドリーム福岡号(江津・浜田・益田 - 北九州・福岡)
- 銀山号(大田 - 川本 - 北広島 - 広島)
- 広島 - 津和野
- 広島 - 川本
- 江の川号(江津 - 川本 - 北広島 - 広島)
- 広島蒲刈線(広島 - 呉 - 蒲刈)
- ふくふく東京号・ドリームふくふく号(下関・山陽小野田・宇部・山口 - 横浜・東京)
- ふくふく広島号(広島 - 宇部・山陽小野田・下関)
特急バス
- はぎ号(新山口 - 萩)
一般路線バス
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現在、一般路線は、広島県(広島地区)・山口県のみ。島根県・岡山県は2003年3月で大部分が撤退し、岡山県の清心学園スクールバスが残存するのみ。なお、発足当初から鳥取県・広島県(福山地区)には一般路線は存在しない。
詳細な運行案内は#外部リンクの中国ジェイアールバスサイトを参照。
- (停留所名)は一部の便のみ停車。<停留所名/停留所名>はどちらかを経由。
岡山県
- 両備線
- 岡山支店唯一の一般路線で、2003年4月1日にJR中庄駅~清心学園前間以外の全系統を両備ホールディングス・下津井電鉄・岡山電気軌道・中鉄バスへ運行移管した残存系統となっているが、実態は清心中学校・清心女子高等学校のスクールバスとなっている。方向幕の表示も「清心学園専用」となっている。
広島県
- 西条線
- 西条駅を中心として、広島大学など東広島市内の主要施設とを結ぶ路線。国道375号線を経由して呉市内に向かう路線もある。路線沿いには県立西条農業と黒瀬高校、広島国際大学、呉大学があるため朝と夕方は混雑する。逆に昼間は比較的閑散としている。
- 西条駅 - <法務局前 - 中央図書館/栄町 - 下見大池> - 広島大学(循環)
- 東広島駅 - 宮本谷 - 広島大学(循環)
- 八本松駅南口 - 下見大池 - 広島大学(循環)
- 以上3路線は芸陽バスと共同運行(ただし、東広島駅発着便は定期券の共通利用ができない)。
- 西条駅 - 栄町 - 市田橋 - 東広島医療センター
- 西条駅 - 卯之留 - サイエンスパーク(循環)
- 西条駅 - <卯之留 - <西条農高前/東広島駅> - 三升原/栄町 - 下見大池 - 広島大学> - 樋ノ詰橋 - 賀茂医療センター口 - 乃美尾 - (庚) - 広島国際大学
- 西条駅 - 卯之留 - 西条農高前 - 三升原 - 樋ノ詰橋 - 賀茂医療センター口 - 乃美尾 - (庚) - (広島国際大学) - 市飯田 - (呉大学) - (広駅) - 呉駅前
- 広駅発着便あり。
- 賀茂医療センター前 - 賀茂医療センター口 - 乃美尾 - (庚) - (広島国際大学) - 市飯田 - (呉大学) - (広駅) - 呉駅前
- 広駅発着便あり。
- 雲芸南線
- もともとは島根県東部方面へ向かう路線の名称だったが、現在は高速バス路線に乗せ換えられた。現在では安佐北区高陽地区の住宅団地(高陽A団地)と広島市中心部とを結ぶ路線になっている。
- 広島駅発着・広島バスセンター経由便は合同庁舎前を経由。広島バスセンター発着・広島駅経由便は八丁堀を経由。
- 広島駅 - 広島バスセンター - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - (高陽台) - 諸木 - <諸木峠/地区センター> - 高陽車庫
- 平日朝の通勤時間帯に高陽車庫→地区センター→広島バスセンター→広島駅の急行便が8本、平日夕方の通勤時間帯に広島バスセンター→地区センター→高陽車庫の急行便が3本運行される。
- 広島駅 - 広島バスセンター - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - (高陽台) - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 深川台
- 広島駅 - 広島バスセンター - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - <諸木峠/地区センター> - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - 研創前
- 広島バスセンター - 広島駅 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - <諸木峠/地区センター> - 高陽車庫
- 広島バスセンター - 広島駅 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 深川台
- 広島バスセンター - 広島駅 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - <諸木峠/地区センター> - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - 研創前
- 横川駅前 - 広島バスセンター - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 諸木 - 地区センター - 高陽車庫
- 広浜線
- 詳細は当該項目を参照。
山口県
車両
国鉄バス時代から三菱ふそうおよびいすゞ製の車両が多く、現在でもその状態は続いている。しかし、三菱ふそうリコール隠しの一件以来、三菱車の新車導入は停止し、2004年に岡山へ配置されたのを最後にそれ以降はいすゞ製のみ導入している。
路線車については、前中扉の都市型仕様の路線車が多い[1]。高速車については、夜行高速バスにはスーパーハイデッカーやダブルデッカーが多いが、クレアライン号やグリーンフェニックス号など短距離の昼行高速バスでは、路線車ベースのトップドア車が投入されている。
なお、旧々国鉄バス色の三菱P-MP118M(1984年式)や、富士重工車体を架装したエアロスター(1985年式)などの旧年式車両が数台残存しており、特に前記の2台については、東京からの乗車ツアーが組まれたこともある[2]。その一方、広島電鉄グループや防長交通を始めとするほとんどのバス会社がノンステップバスやワンステップバスを導入する中、1997年のツーステップバスの導入以来、2007年9月まで新車の路線車が導入されておらず、老朽車の置き換えは首都圏バス会社からの中古車で行いその際に行き先表示器を方向幕からLEDに変更し車内を一部リニューアルする形をとっていたが、2007年9月に広島支店に新車のいすゞ製のエルガが一般路線用に4台導入された(現在雲芸南線・広浜線で運用中)。これと同じ車種が黒瀬営業所・山口支店にもそれぞれ3台導入され・計10台が運用に就いている。
車両称号
国鉄バスの附番法則をそのまま使用している。国鉄バス#車両称号を参照。
関連会社
付記
親会社が同じ西日本JRバスとは違い、国鉄バス時代からのトレードマークであるツバメを継承しているが、2000年代初頭に登場した高速・貸切車などではツバメをデフォルメしたキャラクター(スワローJr.)が採用されていた。現在の新車は国鉄バスのデザインのものに戻っている。正面にはJRのロゴをCの字で囲んだマークを表示している。また、路線バス車両の車体後部の社名表記は「JRバス中国」となっている(方向幕や案内広告などでも「JRバス中国」の表記が一部使用されている)。
注記
- ^ バスジャパン・ハンドブック「5 中国ジェイアールバス」の車両一覧による。
- ^ JRバス関東のバスファン向けツアー
参考文献
- バスジャパン・ハンドブック「5 中国ジェイアールバス」