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官能小説

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官能小説かんのうしょうせつ)とは、男女間もしくは同性間での交流と情交を主題とした小説の一ジャンル。

娯楽性が高く、青年以上の年代の男性が読者の中心となることが多い。スポーツ新聞や男性向け週刊誌などに連載される場合と、書き下ろしとして文庫や新書の形で出版されることが多い。しかし最近ではライトノベル同人誌の隆盛に伴って、女性向け、少年向けの官能小説も出版される様になっている。

性的な主題を扱った他のジャンルと同様に、官能小説にも検閲・規制の問題があり、表現の自由等をめぐってさまざまな論争があった。1972年、野坂昭如が雑誌『面白半分』誌上に永井荷風作と伝えられる『四畳半襖の下張』を掲載して当局に摘発された件、『チャタレイ夫人の恋人』をめぐる一連の裁判などは有名である(これらが官能小説にあたるかどうかも異論がある)。 しかし、検閲の是非とは別に、摘発や規制がかえって官能小説独特の比喩などの表現方法を発展させたという事実もある。

関連項目