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あひるの空

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 あひるの空
ジャンル 少年漫画バスケ漫画
漫画
作者 日向武史
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 2004年第2,3合併号 - 連載中
巻数 19冊
テンプレート - ノート

あひるの空(あひるのそら)は、日向武史原作のバスケ漫画。「週刊少年マガジン」2004年第2,3合併号より連載を開始した。2008年3月現在、コミックスは1~19巻まで発売中。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

九頭龍(くずりゅう)高校に入学した身長149cmの車谷空は母親に誓った『高校最初のバスケの大会で優勝』のためにバスケットボール部に入ろうとする。しかしそのバスケ部は百春を始めとする不良達が・・・。

登場人物や全体の雰囲気が『SLAM DUNK』に良く似ているとたびたび指摘されている。作者自身『SLAM DUNK』のファンであることを明言しており、他誌であるにも関わらず作中にバスケをはじめるきっかけとなった漫画として登場させている(作者の井上雄彦はこれを快く承諾。日向はそのシーンのペン入れの際、緊張で腕が震えたと巻末コメントで明かしている)。勝ち続けるSLAM DUNKとは対照に、負け続けるあひるの空。バスケ漫画ではあるが、バスケのみのストーリーではなく、登場人物らの私生活の側面も描かれている。

現在は同好会の設立を認められ、その後市民フェス「モンスターバッシュ」で二回戦「ゴリラズ」との試合に勝利し二勝目を得た。(公式戦ではいまだ勝ち無し)

登場人物

九頭龍高校

通称「クズ高」。県立高校。学力的に言えば良からず悪からずの中堅高校。バスケ部は不良の溜り場であり、大会にも出場していなかった。しかし、空の入学をきっかけにクズ高バスケ部は変わり始める。ポテンシャルは高い。

男子バスケ部

車谷 空(くるまたに そら)
背番号15(丸高戦では背番号“小”)。1年。身長149.22→150cm。体重41kg。シューティングガードポイントガード。小柄な体格にもかかわらず、ワンハンドによる3ポイントシュートが得意。幼いころに母が教えたボスハンド(両手打ち)も披露している。シューターでありドリブラーでもある。しかしその身長と境遇のために高校に入るまで公式の試合に出場した経験は少ない。身長の低さをスキルでカバーするために、一日シュート1000本などの努力を欠かさず行っている。丸高戦で左サイドからのシュートが入らないという弱点が発覚したが、その後の練習で見事克服した。神奈川県の病院に入院している母親に内緒で長野から単身で祖母の家に引っ越してきた。母親の死後も実家には戻っていない。円が憧れの存在。身長を伸ばすためにカルシウム入りのお菓子を頻繁に食べていたが、奈緒に逆効果だと言われて生死の境を彷徨ってからは食べるのをやめたようだ。狼狽したり、からかわれた時に、過度に誇張したり意味の通らないことを言うことが多い。また、その内容によっては千秋や安原の武力制裁の標的となる。カナヅチであるため、皆で海に行ったとき千秋たちがはしゃいでいる間、独りだけパラソルの下で荷物番をする羽目になった。負けず嫌いで試合中凄まじい精神力をみせることがあるが、女子部の着替えを部室の穴から覗いたり円の水着に鼻血を出すなど普通の高校生の一面も持つ。今はナイキエアズームフライト5を履いている。紅白試合ではアリさんチーム。19巻でやっと理論値とまで言われていた150cmにまで身長が伸びた。(自身曰く人生最良の日。)
花園 百春(はなぞの ももはる)
背番号4(丸高戦では背番号四)。2年。身長187cm(リーゼントの時は189cm)。体重74kg。センターパワーフォワード。バスケ部主将。ジャンプ力があり、リバウンドが得意。しかし中学の頃にシュート力が無いためスタメンから外され、その後からバスケをしていない。新城戦で初めて点を入れることができた。大栄戦ではダンクを披露する。仲間達からはシュートが入ることをあまり期待されておらず、シュートが入るたびにみんな百春がシュートを入れるのを初めて見たかのような反応を示す。千秋とは双子(弟)だが、全く似ていない。髪型は金髪のリーゼントだったが、放火事件の謹慎中に短髪にした。男気・責任感を共に持ち合わせており、チームの求心力として試合以外でもチームを支えている。その責任感の強さから停学中は五月に再度顧問になってもらえるよう、土下座をしてまで頼み込んだ。本人曰く嘘をつくことは嫌い。親は病院を営んでいる。少年時代に拾った犬のミカ(オス)を飼っている。シューズはアシックスのゲルダブルII。紅白試合ではゾウさんチーム。マドカを自分から振ったが最近、マドカを意識中。
花園 千秋(はなぞの ちあき)
背番号7(丸高戦では背番号“愛”)。2年。身長は実寸で193cm。体重90kg。ポイントガードスモールフォワード。百春の双子の兄。パッサーとしての才能はピカイチでチームの司令塔。スピードはないが、テクニック・反射神経・勘が優れている。本来ならセンターもできるほどの実力の持ち主。天才肌で学業その他に関しても非常に秀でているが、風貌が異様(太り気味で、髪形はアフロヘアー)なためにモテない。奈緒に一目惚れしている。格好悪いことが嫌いで、中学時代にボロ負けしていた試合の途中で逃げ出したことがある。百春と同時期からバスケをしていない。どこからでもお菓子を取り出し食べていて、自分のお菓子を食べられるとマジギレする。シューズはナイキのエアフォース1Mid。(中学時代はエアズームフライト5)前所有者は新丸子の千葉。練習試合の時、無断でパクり履いている。千秋のビブス(練習用の背番号)には「7」の下に手書きで「お」と書いてあり、「七尾奈緒」を意識している。普段は自分は天才だといっておちゃらけているが、大栄戦前は毎日茂吉の家に通って特訓を繰り返していた。その脅威の運動神経から、球技大会のソフトボールの試合では音速を超えて自然発火しバックネットを破壊するほどの球を投げた。親は病院を営んでいる。紅白試合ではゾウさんチーム。弱点はスピード。
夏目 健二(なつめ けんじ)
背番号11(北住戦では背番号9)。1年。身長178cm。体重61kg。スモールフォワードシューティングガード。バスケセンスは部内1。中学の頃から秀でた才能を持っていて広島の強豪広島中央高校からスカウトされた経験あり。出身は広島県で家庭の事情によって神奈川県の高校に入学することとなった。みんなからはトビ(父親が鳶職だったことから)と呼ばれている。攻撃的な性格で協調性が欠けてはいるが、バスケ(インターハイに出場する)に対する想いは強い。トレードマークはアレン・アイバーソンのような髪を波型に編みこむコーンロウ。横浜大栄の不破豹にライバル心を燃やし、大学まで行き練習に励む。妹を大切にする優しい一面もあるバスケットマン。昔からバスケに対して絶対的なプライドを持っており、周囲との温度差に長年苦しんできた。しかしヤスの技術の向上を認めたりしていることから、クズ高に入り人間的な成長も見受けられる。辛口のコメントをすることが多い。甘いものは苦手。バレー部の女子やヨーコと仲が良いが別に彼女がいる。今はナイキ エアジョーダン12を使っている。紅白試合ではゾウさんチーム。弱点は唐沢曰くやせすぎ、との事。右腕に多くのタトゥが彫られている。
茂吉 要(しげよし かなめ)
背番号12。1年。身長198cm。センター。持久力に問題あり。フックシュートが得意でカリーム・アブドゥル=ジャバーのようなスカイフックを打つことができる。しかし疲れるという理由からあまりスカイフックは打てない模様。中学時代から身長が高く周囲から期待されていたがそのプレッシャーから途中で挫折する。そのためバスケの強い高校には進学せず九頭龍高校に入学。元化学部エース。茂吉の読み方を変えてモキチと呼ばれている。バスケの強い西条中出身で、ずっと月島先輩に想いを寄せていたが、ある日を機会に吹っ切りバスケに熱中するようになる。七尾 奈緒の理想とするチーム像に素早く気付くなど、なかなかの戦略眼を持っている模様。横浜大栄の八熊に身長を聞かれ196cmと答える。そういったことから控えめな性格と思える。バッシュを大量に持っていて主にアシックスのJAPANシリーズを履いている。バスケ部廃部後は家の資材を使って部室を修繕した。だが完成した瞬間、既に部室の使用が決定していたチアリーディング部の突進に吹き飛ばされる。現在ベビーフック取得に向け、練習中である。紅白試合ではアリさんチーム。弱点はスタミナ。
安原 真一(やすはら しんいち)
背番号5(丸高戦では背番号一)。2年。身長181cm。体重65kg。スモールフォワードヤスと呼ばれている。初期はリーゼントだったが停学中に髪を下ろした。元空手部で傷害事件の経歴があり保護観察中。そのためか試合中すぐに手が出てしまいファウルの数はダントツで多い。足が速い。レイアップやブロックの時のジャンプの際、しばしば着地に失敗して転倒する。バスケ部が活動再開するまでバスケット経験は無かったが、上達が早かったため茶木や鍋島よりも試合での出場機会が多い。隠れたバスケセンスの持ち主。横浜大栄との練習試合で開始直後に白石をかわしてレイアップを決めたものの、オウンゴールだったため相手に先制点を献上した。練習中よく夏目 健二にアドバイスを求めることからも意外と努力家であることが伺える。GWの合宿でプレステ2を持参したがトビの発言に切れた千秋とチャッキーに破壊された。実家は八百屋。紅白試合ではアリさんチーム。弱点は決定力不足。
鍋島 竜平(なべしま りゅうへい)
背番号8(丸高戦では背番号三)。2年。身長173cm。体重64kg。フォワード。バスケ部が活動再開するまでバスケット経験は無かった。ナベと呼ばれている。GWの合宿中にチャッキーと脱走し、千年公園で中学生とバスケをして惨敗。自信を無くし退部しかけるが、その中学生の彼女の「バスケしてる人ってかっこいい」発言によって再びやる気になった。現在、3ポイントシュートの習得を目指す。野球が得意で、夢はメジャーリーガー。チャッキーと仲が良い。謹慎の後、反省して一人だけ坊主になった。謹慎中は知り合いからバスケ部のための署名を集めるが同じ名前がいくつもあることを校長に見破られた。中二の弟がいて顔も声もそっくり。たびたびコマが小さいことをネタにされている。紅白試合ではアリさんチーム。
茶木 正弘(さき まさひろ)
背番号6(丸高戦では背番号二)。2年。身長171cm。体重61kg。ガード。バスケ部が活動再開するまでバスケット経験は無かった。チャッキーと呼ばれている。GWの合宿中にナベと脱走し、千年公園で中学生とバスケをして惨敗。自信を無くし退部しかけるが、その中学生の彼女の「バスケしてる人ってかっこいい」発言によって再びやる気になった。相手を攻めにくくするディフェンスが得意。またアシストもできるようになってきている。メガネキャラ。ナベと仲が良い。謹慎中は知り合いからバスケ部のための署名を集めるが同じ名前がいくつもあることを校長に見破られた。大の動物好きのようでどうぶつ奇想天外ムツゴロウ王国を見逃したことを愚痴る場面も見られた。母親とは口紅を除けばほとんどそっくり。北住吉戦では周りとの実力差やプレッシャーに苦しんだが克服した。後に紅白試合ではゾウさんチーム。
七尾 奈緒(ななお なお)
男子バスケットボール部の女子マネジャー監督。1年。身長144cm。体重36kg。中学時代はプレーヤーとしてバスケをしていたが身体面の問題で断念。それから独学によってバスケ関連の様々な知識学び、裏方へと転身。家がスポーツ用品店。ギター演奏がうまく、なぜか無駄に絆創膏を持ち歩いている。抹茶プリンが大好物。何かと物に激突したりと結構ドジな一面があるが頭は非常に良い。良い戦略眼を持っており、古賀や酒巻からも高評価をうけている。空に好意をいだいてる?ナイキ エアフォース1Low使用。

女子バスケ部

藪内 円(やぶうち まどか)
2年。身長164cm。フォワード。女子バスケットボール部で副キャプテン。空の憧れの女性。車谷由夏に憧れている。百春に好意を寄せるも振られる。合宿中、自らの料理で百春を病院送りにした。ミズノ ウェーブホープ使用。
国分 洋子(こくぶ ようこ)
2年。ポジション シューティングガード。3年引退後、キャプテンとなる。今後のトビとの関係に注目(?)
富永 春美(とみなが はるみ)
2年。ポジション ポイントガード
若森 さゆり(わかもり さゆり)
3年。ポジション センター
船越 幸(ふなこし さち)
3年。ポジション パワーフォワード

教諭

校長
九頭龍高校校長。本名不明。教育に対するひとつの思想を持ち、学校教育における部活動の位置づけをしっかり持っている。子供を持たないためか生徒に対する思いが強い。生徒の不祥事に対し厳しい処分を行い、五月の熱い説得に対し冷静に切り返す一方で、生徒が乗り越える道も残すなどなかなかの古狸。生徒であるバスケットボール部の部員の成長を望むと共に、教師である五月にも成長を望んでいる模様。バスケに絡まないためストーリー全体では地味な役回りだが、五月と同様に決して無視できない脇役。現在はバスケ部の顧問をつけるために百春らと協力中。
戸塚(とつか)
九頭龍高校教頭。
五月(さつき)
九頭龍高校男子バスケットボール部の顧問。顧問であるがバスケに対する知識もほぼ無く、監督役は七尾 奈緒に一任しており、部の存続に必要な責任者としてのみの役目。当初バスケットボール部が廃部になる事を望んでいた節があったが、部員(特に車谷 空、夏目 健二、花園 百春)のバスケットボールに対する情熱に触発され、教師の仕事の合間を縫いバスケットボールの勉強をするなど教育者として成長しつつある。教師の立場からの「学校教育における部活動の必要性と問題」の表現を一手に担っている貴重な脇役。
押尾(おしお)
九頭龍高校サッカー部の顧問。放火事件以降の元バスケ部の努力に感化されるが、サッカー部員達のやる気の無さに嘆いている。
松木(まつき)
九頭龍高校剣道部の顧問。

新丸子高校

通称「丸校」。川崎市立新丸子高校。私服学校。不良が多く柄が悪い。しかし、バスケ部は無名ながらもその実力は県でもトップレベル。インサイドが特に強力。

千葉 真一(ちば しんいち)
背番号4。3年。身長200cm。センター。中学3年生の時は165cm。中学時代は、技術では誰にも負けない自信があったが身長が低いせいで試合に出してもらえなかった。そのため、努力が報われず辛い思いをするよりはと考え身長の低い入部希望者を追い出したが、クズ校との試合で空のプレーを見て追い出したことを後悔。ちなみにミニバス時代はガードで高橋とチームメイト。バスケにかける情熱は誰にも負けず、クズ校戦ではいい加減にプレイしようとしたチームメイトを叱咤激励した。チームメイト(後輩)から強い信頼を得ている。神奈川で5本の指に入る実力者。インターハイをかけた神奈川県予選での大栄との試合で負けてしまい、バスケを引退。試合直後の帰り際、城北大学バスケ部の監督から推薦を受けたが、高橋と児島から丁重にそして勝手に断られた。そして2人に清修大学に一緒に来いと言われたのだが、清修にはバスケ部はなく断る。しかし尚、高橋から恥ずかしい昔の話を持ち出され、「考えとく」の一言を残しその場を後にした。その後八人兄弟の面倒を見るために就職を選ぶ。が、クズ校と大栄の試合を観戦したことにより、「熱」を思い出し、丸校でバスケを続けることにした。モンスターバッシュでは「ゴリラズ」として出場した。
常盤 時貴(ときわ ときたか)
背番号11。2年。身長180cm。ポイントガード。丸校のエースプレイヤー。クズ校との練習試合で空の弱点を見破ったり、北住との試合でトリプルダブル(ポイント・アシストリバウンドスティールブロックショットの5部門の内の3部門で2桁の成績)を達成するなど只者ではない。イケメンで女子にかなりモテ、蒲地、千秋に目の仇にされている。まだまだ秘めた才能があり、限界の見えないプレイヤー。バンドが命で高校バスケをやるつもりは無かったが、千葉のしつこい勧誘の結果再びやるようになった。始めは仕方なしにだったが、後から火がついたため自分でも止められなくなった模様。無名校の丸高に入った理由は制服が嫌いだから。大栄の白石と何らかのつながりがある模様。シューズはエアズームフライト5。
朽木(くちき)
背番号5。3年。スモールフォワード。クズ高戦ではヤスを退場させ、その直後のタイムアウトで千葉に咎められる。大栄戦では、途中出場。モンスターバッシュにも出ず口数が少ないことから真面目であり進学組と推測される。
沢(さわ)
背番号9。2年。シューティングガード。3Pシュートなどのアウトサイドプレイが上手い。要所で確実に決めるとても良い選手である。
チョージ(ちょーじ)
背番号15。1年。パワーフォワード。本名不明。

北住吉高校

通称「北住」。バスケ部は神奈川県予選で丸高に負けているが、その差は僅差であり、ほぼ互角。1・2年が主体のチームで、中でも2年の蒲地は高い能力を持つ。スピードがある速攻主体のチーム。

蒲地 太郎(かばち たろう)
背番号7。2年。身長174cm。スモールフォワード。家はお寺で、七尾とはいとこで一緒にお風呂に入った経験アリ。とにかくナルシストである。七尾のことが好き。モットーは“常にカッコよく”である。クズ校部員からたまに「カバチタレ」「キューティクル」などと散々な言葉を言われることがある。この身長にしてもう少しでダンクが出来そうなほどの身体能力を持つ。ドライブもキレがあり3Pシュートもよく入る、バランスの取れたフォワード。三枚目キャラであり、大半がギャグとして扱われているが、1人で横浜大栄と互角に渡り合い、強豪のエースに比べて勝るとも劣らない実力者であることを証明する。ストップ&ジャンプシュートが得意技。フォームがいつもバラバラなのだがよく入る。
香取(かとり)
背番号5。2年。身長不明。ポイントガード。クズ高との練習試合では千秋を抑えるなど地味に上手い(白石にも良いガードとして評価された)。太郎と一緒にいる事が多く、KATOと呼ばれている。スピードがあり、試合巧者である。特に太郎との連携プレイが上手く、個のスキルも豊富。エアズームブレイブ1.5使用。
小西(こにし)
背番号14。1年。身長196cm。センター。北住のサブメンバー。百春、千秋と同じ中学出身で、2人を慕っていた。千秋にはコニタンと呼ばれている。ちなみに、蒲地からはKONEY(KONY?)と呼ばれている。クズ校戦では約束を破った百春に挑戦的な態度を見せつけ真っ向勝負をし、プレイしていく内に自分の成長振りを見せ、百春を驚かせた。クズ校戦ではサブメンバーだったが、残り時間が迫っている時に大栄戦に出ていているので信頼度は厚いのだろう。カレーにはレーズンを入れるようだ。
長瀬(ながせ)
背番号4。3年。パワーフォワード。チームのキャプテンで攻防の中心となる選手。
橘(たちばな)
背番号6。2年。シューティングガード。
長谷部(はせべ)
背番号10。2年。パワーフォワード。北住のサブメンバー。
古賀(こが)
北住吉高校バスケ部の監督。うまい選手には態度が甘い。すぐ相手をなめてしまい火が点くのが遅い。その為クズ高戦はレギュラーが2人のみで戦った。ユニフォームを持っていない事や外見で九頭龍バスケ部が弱いと決め付けるがプレーをみて目を覚ます。見た目とは裏腹に意外と戦略家であり、選手のクセやプレーの幅などを瞬時に見極める。太郎への接し方を見る限り直接的な指示より人をその気にさせる指導を行うこと、試合後、車谷 空に的確な忠告を行うことから教育者としての面が強い模様。太郎たちの最後のIHのチャンスが終わると引退すると発言する。通称古賀ジイ

新城東和学園

通称「新城」。無名高で3年の高橋が1年だった頃は部員が2人のみで大会にも出場できなかった。2年生が入学しても部員が5人きっかりで負け続けたという。後期インターハイ地区予選一回戦でクズ高と対戦し勝利する。二回戦ではバスケのエリートの集まりである西条高校と対戦し完敗する。高橋を中心とした機動力バスケを得意とする。

高橋 克己(たかはし かつみ)
背番号4。3年。身長191cm。ポイントガード。新城東和のキャプテン。2年間部員が足りず今年が初参戦のチームで、千葉曰く高橋は「埋もれた才能」。キャプテンシーが強くバスケの腕も半端じゃない。198cmの茂吉のスカイフックに届くなど身体能力は非常に高く、それでいて技術の幅も広い。ミニバス時代は千葉と同じチームで、千葉を差し置いてスタメンだった。どちらかというと、ポイントフォワード的な役割で、ポストアップからのドライブインや、クイックモーションからの3Pシュートなどが得意。天性のオールラウンドプレイヤー。意外とかなりの天然。だが学力は高い。シューズは予選ではリーボック フリーエージェントBK、モンスターバッシュではアシックス ジャパンL。モンスターバッシュでは「ゴリラズ」として千葉たちと出場。
児島 幸成(こじま ゆきなり)
背番号5。3年。身長193cm。パワーフォワード。中学時代から高橋と一緒にやっている。最後の年のインターハイ予選前に靭帯を痛め、クズ校戦ではベンチ。しかし、負けそうなチームを見ていられず途中から試合に出場する。得意技は左右に振ってからのターンアラウンドシュート。高校入部時は自分と高橋だけで、高橋とずっと1on1をやってきた。ケガをしてなければ他チームも羨む実力の持ち主である。チームのムードメーカー的存在でもある。シューズはエアズームレブロン 20-5-5。モンスターバッシュでは高橋と同じ「ゴリラズ」で出場。
田茂 友紀男(たも ゆきお)
背番号8。2年。身長196cm。センター。高校からバスケをはじめ、児島にセンターを教えてもらった。時々オカマ言葉になる。試合中、百春のロングパスを顔面に当てながらも阻止した。テクニックにかける面があるが、パワーはそこそこある。バスケ部に入部して、坊主となった。
平井 六郎(ひらい ろくろう)
背番号6。2年。身長174cm。シューティングガード。外からもゴールを狙えるいいガード。ポイントガードのような役割も担っており、クズ高戦ではトビを序盤に抑えてみせるなど、ロールプレイヤーとして、かなりいい選手でもある。
柏木 一至(かしわぎ かずし)
背番号7。2年。身長178cm。スモールフォワード。もとは不良だったが「スラムダンク」を読んでバスケに興味を持ち、高校からバスケをはじめる。冷たい態度を取っているが、部活動にはイチバンに来てコートを磨いていて、実は誰よりも優しく、頑張っている努力家である。シュートは下手だがドライブは鋭い。新城の次期キャプテン。

西条高校(通称:西条)

藤田(ふじた)
背番号4。3年。茂吉の西条中学時代の先輩で現在は月島京子の彼氏。眼鏡着用。
月島京子(つきしま きょうこ)
西条女子バスケット部の2年。茂吉の西条中学時代の先輩。茂吉が中学から想いを寄せ続ける女性。眉毛が太い。

横浜大栄高校(通称:大栄)

不破 豹(ふわ ひょう)
背番号15。1年。身長178cm。体重65kg。フォワード。小学5年生までアメリカに住んでいた。髪の毛の色はオレンジでバッシュが赤のエアベイキンと変わった美的センスの持ち主。以前、夏目 健二(トビ)との1ON1で圧勝。トビに「こんな選手が高校生に居たのか」と驚愕させるほどの実力で、中学1年時に一試合80得点という記録を残している。個人技が全てで大栄は通過点でしかないと考えている。協調性に欠けており、自分のプレーに酔ってしまうことが多々ある。相当な練習嫌いでよくサボってるが、すぐに見つかりしごかれ他より2倍の練習をさせられている。結局のところ練習量の多さがスキルを支えているのである。新チーム(1,2年)のキーマンとされており、監督には性格に起因するムラっ気を乗り越える事を望まれている。よく舌を出すがこれは常に体を限界まで使おうとしているため。ダンクができるほどの身体能力も備わっている。バスケ部内で唯一勉強の成績が平均以下である。トランジョンの強さを買われ、1年で唯一レギュラー組に選ばれた。
白石 静(しらいし せい)
背番号10。2年。身長183cm。体重71kg。フォワード。フォワードでありながらポイントガードの役目も果たす「ポイントフォワード」。横浜大栄のエースであり、ポイントゲッター。今現在、関東屈指の実力者。常にクールであまり感情を表に出していない。NBAプレーヤーを目指している。丸校の常盤との間に何らかのつながりがある模様。不破の事が嫌い。九頭高戦ではヤスや千秋とマッチアップするが、雑魚扱いしていた。シューズは AND 1 TAICHI MID。九龍高との練習試合の最後の最後で大暴れ。得点を量産した。試合の後千秋に靴にカールを仕込まれた。
上木 鷹山(かみき ようざん)
背番号24。1年。身長158cm。体重45kg。ポイントガード。大栄の一年の中では一番下に見られているが本人はかなりの根性者で、大栄の鬼のような練習にも根をあげたことはない。小柄で華奢、腕力に欠け、幼い頃はそのコンプレックスからスポーツをすること、人と接することを避けていた。現在は体格の不利を気にする素振りはなく、むしろ「バスケの定説を覆せる」と感謝しているようだ。が、対人関係には今も不安があるのか、“道標”である不破以外との交流は少ないようである。不破が同じ1年で試合に出ることを羨ましがっている。空がスタメンで試合に出ることに多少の嫉妬感を抱いている模様。酒巻曰く、背の低さを技術で補う選手。体育館のキャットウォークから怪我一つなく飛び降りるなど、かなり身軽。幼少時、施設で出会った車谷由夏にバスケを教わった。由夏直伝の両手打ちが得意技で、空曰く「完成形」。やわらかいドライブ、高いスティール力をもち、3ポイントも得意とする。短い時間帯でアシストや得点を重ね、いとも簡単に空を抜きその後、空が鷹山を認めたことから総合的な能力は空より高いと見られる。九頭高戦の成績は出場時間6分10得点(2/2)4アシスト3スティール。シューズは幼い頃から愛用しているAir Penny2。
八熊 重信(やくま しげのぶ)
背番号11。2年。身長190cm。体重80kg。センター。黒髪を肩過ぎまで伸ばしてカールさせている。藤代商業戦では髪を切っている。中二でバスケを始めた。以前はフォワードだったが、チーム事情で今のポジションに。そのため3ポイントも打てる。ジャンプして手がリングを超えるほど、驚異的な身体能力の持ち主である。アシストも意外にうまい。あだ名は「ヤック」。白石と同じく不破の事が嫌いだが、チームの勝利のためには自分を押し殺すこともある。いつも何かと悪態を付き、口が悪い。練習中にへばる峯田の手助けをしようとする、悪態を付きながらも気絶した峯田を起こしてやる、不破が切り込みやすいように中をあけてやるなど優しい一面も見られる。強豪の中2年でスタメンであることから、彼も相当な実力の持ち主であることが伺える。大栄の2年で一人だけ昨年度の選抜にも選ばれている。百春のダンクなどクズ高のプレーに対して余裕を見せながらも一回戦敗退レベル以上と評価した。シューズはAir Zoom Kobe1。
横山 篤士(よこやま あつし)
背番号20。2年。身長174㎝。体重65kg。シューティングガード。大栄で唯一優しい先輩で後輩から慕われている。生粋のシューター。3ポイントラインから離れても決めてくる。少ない出場時間でスティール回数も多く戦況を変えるときに必要な選手として、酒巻からの信頼も厚い。シューズはAir zoom brave1.5。
玉山 鉄男(たまやま てつお)
背番号23。2年。身長164cm。ポイントガード。九頭高との練習試合で途中出場するも、調子に乗り5秒ヴァイオレーションとなり即座に交代させられた事から、大栄の中では能力はあまり高くないと思われる。しかしエースとしての素質はあり、成長が期待されているまだ未知数の選手である。ゾーンオフェンスや自信のない3ポイントシュートをフリーでしっかり決めるなど期待されたことはできている。チビの気持ちが良くわかる。チビ鉄。レギュラー組には選ばれなかった。ナイキ エアズームフライト5使用。
宇佐美 広志(うさみ ひろし)
背番号16。2年。身長168cm。体重58kg。ポイントガード。九頭高との練習試合でのスタメン。試合開始直後では、空とマッチアップし、油断からか3ポイントを3本連続決められた。だが、試合が進んでいく中に、自分の実力をフルに開放する。横山と同じく、スティール回数が多く戦況を変えるときに必要な選手として信頼も厚い。小柄なせいか足が速く、そのスピードはドリブルしていても空を追いつかせない程の速さである。技術面でも実力を多く発揮し、瀬戸際でのダブルクラッチや、アシストパスなど数多くのプレーを見せている。
糸賀 正臣(いとが まさおみ)
背番号19。2年。身長183㎝。パワーフォワード。百春がリバウンド時に苦戦するほどの高い能力を持った選手。ダンクもできる他スピードがあり、ゴール下のシュートも得意。また、ショーディフェンスが上手い。
柴崎 哲也(しばさき てつや)
背番号13。2年。身長186cm。体重81kg。パワーフォワード。リバウンド時の小技が光る選手。百春は「他の選手とは対極に地味に上手い」といっているが、第2クォーターで糸賀と交代させられた。
宮田(みやた)
背番号14。2年。フォワード。クズ高戦では最終クォーターで白石と交代し、数分出場するも白石の再出場によりベンチに下がった。ディフェンスが上手く、千秋を苦戦させた。
峯田 圭介(みねた けいすけ)
背番号29。1年。身長188cm。センター。横浜西中出身。近所と言う理由で大栄に入学。大栄を甘く見ていた新入部員の中で唯一の生き残り。白石に憧れ、一緒にプレーすることを夢見ている。白石に辞めちまえと言われて一度退部しかけるも、他の部員の穴開きバッシュから根性の足りなさを痛感し、頭を丸めて復帰する。以降は練習に全力で挑んでいる。あだ名は今のところ白石に付けられた「トンガリヘッド」。茂吉とは中学時代に対戦経験があり因縁があるが、茂吉は峯田のことを覚えていなかった。クズ高戦が高校のデビュー戦となる。酒巻曰く、トリッキーなセンター。
酒巻 呼人(さかまき よひと)
横浜大栄高校教師でバスケ部の監督。夏目と同じく広島県出身。そのため広島カープが負けるといらついて練習メニューを増やす。空の母と知り合いで、彼もまた元全日本代表選手である。すでに老練の域に達している古賀と比較しまだまだ血気盛んであり、チームの強化を至上とする傾向がみられ、作中に語られる監督としてはもっとも「監督」らしい監督。夏目 健二を横浜大栄に誘うが断わられ、夏目 健二の理想に対し酔いながら「それが出来たら苦労は無い」と吐き捨てたことから、それなりの苦難(白内障?)を味わってきたらしい。背の低い選手を上手く使うことで大栄をインターハイに導いた。学生のころラスト10分で20点差を返した事がある。現在39歳。
岡田(おかだ)
横浜大栄高校バスケ部のアシスタントコーチ。九頭龍戦では主審を担当。アフロである。『岡さん』と呼ばれている。

川崎菊川高校

成績:地区大会3回戦。決定力の高いスコアラーがいないのが弱点。

二ノ宮 昭人(にのみや あきひと)
1年。全中の最優秀選手。160cm前後と推測される。中学時、転校したチームが強く、自分より上手い選手がいたにもかかわらず、背が低いことで最優秀選手に選ばれたことを不本意と感じている。とにかく転校が多く、この菊川で15校目だそうだ。以前通っていた高校(館林高校)では、仲間とIH出場を誓い県大会出場を決めるも、県大会前に急に転校が決まってしまう。その悲しい経験から、部活動から身を遠ざけている。ストリートのテクニックがずば抜けており、それを駆使した巧妙なパスが武器。服装はストリート系のルーズなスタイル。また、初めて会った七尾奈緒に一目ぼれした。梶によると菊川高校入部した際のニノの想定ポジションはPG。好物はクリームパン。
竜二(りゅうじ)
2年。声がとても大きい熱血。ニノに対してキレやすい。
梶(かじ)
2年。竜二と正反対のおとなしい人物。分析力が長けている。

その他

車谷 由夏(くるまたに ゆか)
空の母親。身長159㎝。元・女子バスケ日本代表プレーヤー。現役時代のポジションはシューティングガード。初めてもらったユニフォームは空と同じ15番だった。病気で入院しており、生前に空の試合を観戦後、家族の見守るなかで息を引きとった。結婚する前の苗字は「堀江」。過去に鷹山にバスケを教えたことがある。
堀江 ヨネ(ほりえ よね)
由夏の母親。言い換えると空の祖母である。老人とは思えないほど元気で、毎日、理髪店を一人で経営している。
過去に一度、薮内 円の髪を切ったことがあるが、前髪を切りすぎて失敗した(本人は気にしてない)。しかし料金はしっかり貰った(円へのお礼のつもりだったが、忘れていた)。通称「ゴッドハンド・ヨネ」。円を雨宿りさせる優しい一面もある。
夏目 樹里(なつめ じゅり)
健二の妹。ケータイ>兄の試合 「インターハイは1年目でいけるほど甘くない」との名言?も残す。その辺に関しては兄より大人かもしれない。兄と同じ癖をもつ。
藤原(ふじわら)
 サッカー部。安原らに影響されサッカーを真剣に取り組もうとしている。
秋吉(あきよし)
 峯田の初恋の女の子。しかし茂吉のことが好きだった。
唐沢(からさわ)
城南大学バスケ部主将。ガード。百春らの謹慎期間中から大栄戦直前まで道場破りをしてきたトビと1on1の勝負をする。オフェンス力は未知数だがトビに一度も抜かれることがなく、得点も最終日の一本しか許さなかった。

豆知識・情報

・クズ高の教員の苗字の由来
五月を除いたクズ高の教員の苗字は、TVタレントからきている。分かっている苗字は、「遠藤」「田中」「浜田」「松本」「山崎」「木村」「有野」の7人。遠藤と田中は【ココリコ】、浜田と松本は【ダウンタウン】。山崎は【山崎邦正】、木村は【木村祐一】、有野はおそらく【よゐこ】だと思われる。

施設・地域 等

九頭龍高校(くずりゅう)
空や百春らが属している高校。制服校。部活動は全員入部制なので、真面目な部活と不真面目な部活がある。バスケ部も元々そうであったが、空のおかげで百春がバスケをやり、それにつられて他の人もだんだん真面目になってきた。
現在はタバコの処理ミスによって部室が炎上し、部活動として認められなくなり、同好会を作って活動中。
新丸子高校(しんまるこ)
千葉やトキワらが属する高校。私服校。不良ばかりの高校で、無名校。だが、バスケ部だけは真面目に活動している。
北住吉高校(きたすみよし)
カバチや小西らが属する高校。詳しい詳細は不明。
新城東和学園(しんじょうとうわ)
高橋や児島らが属する高校。制服校。部活動には力を入れておらず、進学校として入学してくる生徒が多い。特にバスケ部は高橋が入学する前の卒業生で部員が0となっていた。もちろん顧問も伊達である。
横浜大栄高校(よこはまたいえい)
白石や不破らが属する高校。制服校。数々の成績を残しており、他校でも有名な高校。その中でもバスケ部はI・Hに数回出場していて、地区の中では1、2位を争うほど強豪である。ちなみにバスケ部は寮制。
西条高校(さいじょう)
藤田や月島が属する高校。制服制。バスケ部は強豪とも言えるほどの強さ。


中原中学校(なかはら)
百春、千秋、小西が属していた中学。バスケ部は弱かった。新城東和の児島は中中(なかちゅう)とも呼んでいる。
西条中学校(さいじょう)
藤田、月島、茂吉が属していた中学。頭脳明晰で部活動も強かったエリート校。


千年公園(せんねんこうえん)
チャッキーとナベが合宿を抜け出して、中学生にバスケでケンカを売り、ボロ負けした公園。川崎区で唯一、外にバスケットゴールがあるところで、毎日場所の取り合いをしている。

外部リンク