ラザロ・スパランツァーニ
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Spallanzani.jpg/220px-Spallanzani.jpg)
ラザロ・スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani, 1729年1月10日 - 1799年2月12日)は、イタリアの博物学者。実験動物学の祖と呼ばれている。
業績
はじめ法律を学んだが、自然科学に進み、レッジョ・モデナ・パヴィア各大学の教授をつとめた。生物学に実験の必要なことを説き、呼吸、循環・再生などを実験的に研究、両生類の人工受精にも成功した。また、微生物の自然発生説を否定したことでも知られている。
自然発生説の否定
フランチェスコ・レディの実験により、ハエのような動物が自然発生しないことは証明されたが、微生物が自然発生しないことは当時証明されていなかった。1765年、スパランツァーニはフラスコに入れたスープを加熱殺菌し、フラスコの口を溶かして密封する実験を行い、微生物も自然発生しないことを確かめた。しかしこの実験では、密封したことにより発生できなくなっただけだとするニーダムの反論を招いた。これは後に、パスツールの実験により確認され、生物の自然発生説は完全に否定された。