コンテンツにスキップ

ラザロ・スパランツァーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。AlleborgoBot (会話 | 投稿記録) による 2008年4月16日 (水) 18:52個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ロボットによる 追加: eml:Lazzaro Spallanzani)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スパランツァーニの肖像

ラザロ・スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani, 1729年1月10日 - 1799年2月12日)は、イタリア博物学者実験動物学の祖と呼ばれている。

業績

はじめ法律を学んだが、自然科学に進み、レッジョモデナパヴィア各大学の教授をつとめた。生物学に実験の必要なことを説き、呼吸、循環・再生などを実験的に研究、両生類の人工受精にも成功した。また、微生物自然発生説を否定したことでも知られている。

自然発生説の否定

フランチェスコ・レディの実験により、ハエのような動物が自然発生しないことは証明されたが、微生物が自然発生しないことは当時証明されていなかった。1765年、スパランツァーニはフラスコに入れたスープを加熱殺菌し、フラスコの口を溶かして密封する実験を行い、微生物も自然発生しないことを確かめた。しかしこの実験では、密封したことにより発生できなくなっただけだとするニーダムの反論を招いた。これは後に、パスツールの実験により確認され、生物の自然発生説は完全に否定された。