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宗教音楽

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宗教音楽(しゅうきょうおんがく)とは、

  1. 宗教的な行事・儀式の一部あるいは背景として演奏される音楽のこと。つまり、ミサ礼拝祭礼などに用いられる音楽
  2. 宗教的なことを題材とした音楽。例えば、オラトリオなどのキリスト教的題材を元にした楽劇など。

キリスト教

具体的には、賛美歌聖歌ミサ曲モテットカンタータコラールオラトリオレクイエムなどが挙げられ、それらはミサ典礼文や聖書に基づいたテキストによって構成されている。 もともとは修道士などによって歌われており、一般庶民の識字能力が低かった時代に宗教の概念を広める為に多く用いられた。 古くは作曲家はテキストに基づき、限られた音形のなかで曲を創造していたがルネッサンス宗教改革を経て楽曲が飛躍的に豊かになった。現在の西洋音楽はキリスト教音楽から発達したといえよう。

キリスト教西方教会)の代表的な宗教曲としては、グレゴリオ聖歌バッハの「ミサ曲 ロ短調」、「マタイ受難曲」、あるいは、ヘンデルの「メサイア」、あるいはモーツァルトの「レクイエム」などが挙げられる。

なお東欧に広がる正教会の聖歌については、西欧の影響を受けつつも、独自の教会文化の基盤の下に発展した部分も少なく無い。特に正教会では現在に至るまで楽器の伴奏が原則として禁止されており、無伴奏聖歌が発展する事となった。正教会聖歌の著名な作曲家としてはボルトニャンスキーチャイコフスキーアルハンゲルスキーラフマニノフ等が挙げられる。

仏教

仏教における宗教音楽としては、声明(しょうみょう)や御詠歌仏教讃歌などが挙げられる。

神道・儒教

神道儒教における宗教音楽としては、神楽雅楽などがある。