源泉
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源泉(げんせん)とは、地中から水が湧き出てくる場所である。水が湧き出る様子から転じて、物事・金銭や考えが発生する源としての意味も存在する(例としては「源泉徴収」や「アイデアの源泉」など)。
温泉における源泉
温泉における源泉は、地中から温泉が湧き出てくる場所である。源泉の湧出形態は大きく分けて3つ存在する。岩盤の割れ目などから地表に温泉が湧出してくる「自然湧出」、ボーリングにより地中に管を埋め、その管を通って水圧により温泉が湧出してくる「掘削自噴」、地中に管を埋めた後、ポンプを取り付けその力で温泉を汲み上げる「掘削動力揚湯」である。
自然湧出型の源泉は地震、噴火などの自然現象に伴って発生する場合がある。掘削型はボーリングなどにより人為的に開発が行われる。新規に温泉地を開く上で、掘削による源泉開発は欠かせないものとなっている。
観光名所となっている源泉
自然湧出源泉以外は湧出口にはパイプやコンクリート製の囲い等が取り付けられているだけのこともあり、多くの源泉は公開されていないが、草津温泉や万座温泉の湯畑など、自然湧出の源泉の中には観光名所として公開している温泉地も存在する。観光名所化している源泉の多くは自然湧出型の源泉である。一部では、掘削自噴型や掘削動力揚湯型の源泉でも公開されている所もある。
- 登別温泉の「地獄谷」
- 玉川温泉の「大噴」
- 草津温泉の「湯畑」
- 万座温泉の「湯畑」
- 伊香保温泉の「源泉所」
- 箱根温泉の「大涌谷」
- 野沢温泉の「麻釜」
- 湯村温泉の「荒湯」
- 湯の峰温泉の「湯筒」
- 別府温泉各地にある「別府地獄」
- 雲仙温泉の「雲仙地獄」
源泉のすぐ上に入浴施設がある例
普通、源泉から湧出した温泉水は、パイプや誘導溝を経由して湯船などの入浴施設に導かれる(引湯)。しかし一部の自然湧出型の源泉では、源泉の場所に入浴施設が設置されている場合がある(足元湧出)。これが可能なのは湧出温度がほぼ適温である場合に限られる。ほぼ全国的に存在するがその数はそれほど多くない。以下には主なものを例示する。