特別航空輸送隊
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Japan Air Self-Defense Force |
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特別航空輸送隊(とくべつこうくうゆそうたい、JASDF Special Airlift Group)とは、航空自衛隊航空支援集団隷下の、皇室および政府の要人輸送などを主に行っている部隊である。司令部は北海道千歳市の千歳基地。略称は「特輸隊」。
沿革
- 1987年5月28日 - 政府専用機の導入を決定
- 1991年9月17日・11月18日 - ボーイング社から747-400型機を受領(総理府の予算で購入されたため、民間機扱い)
- 1992年4月10日 - 機体が総理府から防衛庁へと移管され民間機登録を抹消し、自衛隊機となる。千歳基地に臨時特別航空輸送隊を編成
- 1993年6月1日 - 特別航空輸送隊として新編
- 2003年3月31日 - イラク難民支援のため、テント160張をヨルダンへ空輸(初の国際協力業務)
使用航空機
一般に政府専用機と呼ばれるボーイング747-400型機をB-747-400という制式名で2機運用している。任務運航の際は常に2機(1機が任務機、もう1機が予備機)で運用される。政府は、政府要人の外遊や国際緊急援助活動を迅速に行うため、政府専用機として中古のボーイング767型機2機の導入を検討中であるといわれる。
- B-747-400
- 乗員19名
- 最大速度974km/h
- 航続距離13,000km
- 輸送人数 150名(要人輸送時)、350名(通常の人員輸送時)
編制
- 司令
- 副司令
- 第701飛行隊
- パイロット
- 無線士
- ロードマスター
- 整備隊
- 第701飛行隊
司令
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|---|
福山一行 | 1998.8.1 - 2001.3.26 | 幹部学校主任教官 | 作戦情報隊司令 | ||
橋爪俊輔 | 2001.3.27 - 2002.8.1 | 防大13期 | 第1高射群司令 | 退職 | |
渡邊聖夫 | 2002.8.1 - 2003.12.20 | 北部航空方面隊司令部幕僚長 | 退職 | ||
福山建志 | 2003.12.20 - 2006.4.1 | 警戒航空隊司令 | 退職 | ||
辻章嗣 | 2006.4.1 - 2008.4.1 | 北部航空方面隊司令部防衛部長 | 退職・空将補 | ||
清藤勝則 | 2008.4.1 - | 第12飛行教育団司令 |
特別空中輸送員
任務運航の際、政府専用機には民間の旅客機と同じように客室業務を担当するキャビン・アテンダント(客室乗務員)として、「空中輸送員」と呼ばれる航空自衛官が十数名同乗する。なおこの空中輸送員は正式には特別空中輸送員と呼ばれ、輸送機に搭乗する戦術空中輸送員(ロードマスター)とは資格が区別されている。特別空中輸送員への道のりは次の通りである。
航空自衛官として勤務
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所属長の推薦を受ける
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試験(学科・航空身体検査・面接)
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合格後、美保基地で1ヶ月間の教育
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日本航空で客室乗務員としての研修(3ヶ月間)
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特別航空輸送隊で1ヶ月間の教育
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最後の検定に合格後、配属