西豊川駅

西豊川駅（にしとよかわえき）は、かつて愛知県豊川市にあった、日本国有鉄道飯田線の駅（廃駅）である。1956年（昭和31年）に廃止された。

豊川海軍工廠への通勤客・物資を取扱うために開設された駅で、飯田線西豊川支線の終着駅であった。戦後の工廠閉鎖後は、跡地にできた国鉄名古屋工場豊川分工場や陸上自衛隊豊川駐屯地への通勤・物資の運搬用に使用された。

西豊川支線は、日本車輌製造豊川製作所の専用線として現存している。

駅構造

西豊川駅は豊川海軍工廠には遠かったため、工廠の門の前に北東門乗降場（ほくとうもんじょうこうじょう）が開設されていた。

歴史

• 1942年（昭和17年）5月12日 - 豊川鉄道の駅として開業。
• 1943年（昭和18年）8月1日 - 豊川鉄道国有化、国鉄飯田線の駅となる。
• 1945年（昭和20年）8月7日 - 豊川空襲で豊川海軍工廠壊滅。
• 1945年（昭和20年）10月 - 豊川海軍工廠閉所。
• 1956年（昭和31年）9月15日 - 一般営業廃止。国鉄名古屋工場豊川分工場への構外側線となる。
• 1963年（昭和38年）3月 - 豊川分工場閉鎖。用地は日本車輌製造に譲渡されたため、日本車輌製造の専用線となる。

現在

• 西豊川駅の跡は、桜ヶ丘公園の北にある桜木公園付近で、その西側には愛知県道31号東三河環状線が通っている。
• ホームの痕跡はないが、付近は架線柱が2本あり、しかも間隔が広がっているため駅跡の識別はしやすい。
• 昭和40年代以降、市街化が進行しており、平成に入り至近に豊川サティが開店した。

隣の駅

日本国有鉄道

飯田線（西豊川支線）

豊川駅 - 西豊川駅

関連項目

• 廃駅
• 日本の鉄道駅一覧