毛沢東思想研究会
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毛沢東思想研究会は、西沢隆二が設立した政治党派である。西沢の筆名はぬやま・ひろし。同会は、ぬやまの本名から、日本共産党から「西沢一派」などと称されていた。
機関誌は『毛沢東思想研究』や『無産階級』など。『毛沢東思想研究』は、西沢のほか、林克也、大塚有章が編集同人を勤めるかたちで発刊された。『毛沢東思想研究』には、日中友好協会の内紛について言及した文書や、ブレジネフ、宮本顕治などを罵倒した詩やマンガなどが多数掲載されており、運動史を研究するうえで貴重な文献である。
毛沢東思想研究会は、読者が事務所へ来訪することを歓迎した。西沢はみずから編集人をつとめた『毛沢東思想研究』編集にあたっては投書欄を重視し、同会に対して批判的な内容でも、可能な限り全部掲載するように努めていた。これは、西沢が書いた文書「発表されなかった詩二編」が日本共産党中央に受け入れなかったという西沢の思いが反映されたものと言えよう。
なお、毛沢東思想研究会は、大塚有章によって設立された毛沢東思想学院とは別団体である。両者を区別するため、毛沢東思想研究会は「毛研」、毛沢東思想学院は「毛学」と称された。
参考文献
- 『毛澤東思想研究』各号
- 日本共産党中央委員会出版局『西沢隆二の「詩」と真実』