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ダニエル・サラゴサ

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ダニエル・サラゴサDaniel Zaragoza1957年12月11日 - )は、メキシコプロボクサー。元WBC世界バンタム級及びジュニアフェザー級の二階級制覇チャンピオン。老獪なテクニックと試合運びの上手さを武器にジュニアフェザー級では3度の戴冠を果たした。日本の辰吉丈一郎の二階級制覇を阻んだチャンピオンとしても有名。畑中清詞とも試合をしている。

来歴

  • 1980年10月17日、プロデビュー。
  • 1985年5月4日、30戦目で空位のWBC世界バンタム級王座決定戦出場。7Rに相手が頭突きによる反則を取られ失格で世界タイトルを獲得した。しかしこの王座は初防衛戦で失ってしまい、わずか三ヶ月で明け渡した。
  • 1988年2月29日、階級を上げ、空位のWBC世界ジュニアフェザー級王座決定戦に出場し、カルロス・サラテを10RTKOに破り戴冠。二階級制覇達成。この王座は5度防衛した。
  • 1990年4月23日、ポール・バンキに9RKOで敗れ王座陥落。しかし翌1991年6月14日、日本の畑中清詞を下し返り咲き。この王座は2度防衛。
  • 1992年3月20日、シェリー・ジャコブに敗れ再び無冠に。翌年にかけてトレーシー・ハリス・パタースンの持つWBCタイトルに続けて挑戦するも返り咲きならず。
  • 1995年11月6日、前回引き分けたWBCジュニアフェザー級王者エクトール・アセロ・サンチェスとの再戦に勝利し同階級3度目の戴冠。38歳とこの階級では難しい高齢での世界奪取を果たした。このタイトルは4度防衛を果たす。その中には辰吉丈一郎から2勝、薬師寺保栄を破った強豪ウェイン・マッカラーから勝ち取った試合もある。
  • 1997年9月6日、40歳を目前にした5度目の防衛戦で当時無敗、後に三階級制覇を成し遂げるエリック・モラレスの挑戦を受ける。中盤までモラレスを苦しめポイントでも互角の試合を演じたが、11Rついに力尽きKO負けとなった。この試合を最後に現役引退した。

戦績 66戦55勝(27KO)8敗3分

辰吉との2度の対決

  • 一戦目の試合前、高齢のサラゴサに対し辰吉有利ではないかという予想も多かった。サラゴサも試合前から今年中の引退を宣言するなど落ち目の印象を与えた。しかし、試合内容は序盤からサラゴサが主導権を握り、タイミングをずらした変則的な左を的確にヒットさせる一方的な展開に。結局11RTKOで勝利し、サラゴサが衰え知らずの強さを見せた。
  • 二戦目は辰吉不利との予想の中、両者一歩も引かぬ打ち合いを演じた。終盤にかけてサラゴサがスタミナ切れから守勢に回ったが、巧みなクリンチワークと試合運びで、辰吉の猛攻を防いだ。終わってみれば3-0の判定勝ちで、またしても老雄のテクニックが光る試合となった。

獲得タイトル

関連項目