コンテンツにスキップ

戦争映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。210.138.182.133 (会話) による 2008年10月26日 (日) 04:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎日中戦争)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

戦争映画せんそうえいが)は映画の一種で、歴史上の戦争を題材としたものを指す。


概要

実際にあった戦闘を再現するアクションによる興奮を描くものが人気を集めてきた。近年は圧倒的多数がアメリカ製であり、アメリカが関係した20世紀以降の近代戦争が題材となっている。ほとんどの場合、扱われる戦争は過去に実際にあったものか、それに似せたものである。国家間の戦争ではなく内乱民族紛争を扱った場合でも戦争映画と呼ばれることが多い。ただし、主人公が元兵士という設定で架空の戦闘行為を行う場合は、アクション映画と呼ばれることが多いが、戦争映画との境界は曖昧である。また、未来の戦争を題材としたものはSF映画と呼ばれる。日本の近代以前の歴史上の戦争を題材とした場合は通常時代劇と呼ばれる。

戦闘以外の題材では、軍隊の訓練や内部抗争、戦争に至る政治的経緯や戦後の軍事裁判、戦場・占領地での様々な物語、戦争中の国内(銃後)の戦争への姿勢、戦後の国民の戦争への思いを題材としたものなどがあげられる。登場人物は、前線の兵士、戦場から離れた場所にいる将校や政府関係者、戦場となった土地に生きる市民などが登場することが多い。舞台には戦場が登場する場合が多い。

また、戦争映画はその性格上、軍や政府による政治宣伝、世論誘導、戦意高揚、プロパガンダの手段としても制作される。その為、戦争映画を鑑賞する際には創られた時代背景や制作者、協力団体などを考慮せずに無批判にその内容を受け入れると、制作者の術中に嵌ることもある。

日本は第2次世界大戦後も多くの戦争映画を製作しており、いくつかは大変な人気を集めた。戦闘を描いても戦争を反省する意図を持つものが多く、観客である日本人はそれを戦争を否定するものと受け取っている。

中国でも多くの戦争映画が製作されており、2007年には南京大虐殺を扱った映画が多数製作される予定だが、日本ではこれを中国の反日プロパガンダとして受け取る向きもある。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

戦争映画の一覧

第二次世界大戦に関する映画の一覧も参照。

欧州戦線

西方電撃戦
大西洋の戦い
バトル・オブ・ブリテン
アフリカ戦線
独ソ戦
対独抵抗運動
ヒトラー暗殺計画
ノルマンディー上陸作戦
※ オリジナルであるモノクロ作品の他、コンピュータで画像処理し着色したカラーライズ版あり。
地中海周辺の戦い
特殊部隊
マーケット・ガーデン作戦
バルジの戦い以降の西部戦線
ベルリンの戦い総統官邸地下壕
捕虜収容所
ホロコースト
ドイツ爆撃
兵器開発舞台裏が主題
原子爆弾
その他
戦争の経緯・展開
海戦
軍艦(潜水艦以外)
潜水艦
陸戦
航空戦
学徒出陣学童疎開空襲
特攻隊
捕虜敗残兵
沖縄戦
原爆
戦争の終結

ベトナム戦争を扱った映画も参照。

その他の戦争

参考文献

  • キネマ旬報社編集部:『ヨーロッパ映画作品全集(1945-1971):キネマ旬報増刊 12.10号』、キネマ旬報社、1972年
  • KK World Photo Press 編集部:『戦争映画大カタログ:戦後公開された戦争映画全リスト(洋画のみ)』、KK World Photo Press、1980年
  • 岩波書店編集部:『戦争と日本映画』、岩波書店、1986年
  • キネマ旬報社編集部:『戦争映画大作戦』、キネマ旬報社、1995年
  • 柳澤 一博:『戦争映画名作選:第2次大戦映画ガイド』、集英社、1995年、ISBN 4087483665
  • 瀬戸川宗太:『戦争映画館』、社会思想社、1998年、ISBN 4390116150
  • 川北紘一監修: 『東宝戦争映画編 特撮映画大全集』、星雲社、2000年、ISBN 4434007254
  • 映画秘宝編集部編:『(洋泉社mook) 秘宝特選 戦争映画ベスト50』 洋泉社、2001年、ISBN 4896915402
  • 大久保義信:『(徹底分析) 戦争映画100!:バトル&ウエポン』 光人社、2003年、ISBN 476981156X

外部リンク