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腐蛆病

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アメリカ腐蛆病に侵された幼虫

腐蛆病(ふそびょう、foulbrood)とは、ミツバチ幼虫を侵す伝染病家畜伝染病予防法における法定伝染病である。

アメリカ腐蛆病菌 (Paenibacillus larvae subsp. larvae) により起こるアメリカ腐蛆病、ヨーロッパ腐蛆病菌 (Melissococcus plutonius) により起こるヨーロッパ腐蛆病がある。王乳や蜜を介しての経口感染を起こす。アメリカ腐蛆病はMichael培地、HS培地、J培地を用いての菌分離あるいはHolstのミルクテストにより診断する。ヨーロッパ腐蛆病はBaileyの培地を用いての菌分離により診断する。予防にはエチレンオキサイドを用いたガス薫蒸による消毒が有効である。ミツバチの幼虫の死亡を引き起こす疾病は他にチョーク病バロア病サックブルード病がある。

関連項目

参考文献

  • 清水悠紀臣ほか編『動物の感染症 = Infectious diseases of animals』近代出版、2002年。ISBN 4874020747 
  • 『明解獣医学辞典』チクサン出版社、1991年。ISBN 4885006104