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ドラコ (ウルトラ怪獣)

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ドラコは、円谷プロダクション制作の特撮シリーズ「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣である。別名「彗星怪獣」。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


『ウルトラマン』に登場したドラコ

初代

特撮テレビ番組『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」(1967年1月1日放送)に登場。

  • 身長:45メートル
  • 体重:2万トン
  • スーツアクター:池田文男

彗星ツイフォンが地球の近くを通過した際に地球へ飛来した宇宙怪獣。1本の短い角と巨大な翼を持ち、体表は黒いタイルのような皮膚で覆われている。両手の鎌が武器で、素早い動きで飛翔して敵を翻弄する戦法を得意とする。日本アルプスの山中でギガスレッドキングと戦い、ギガス相手には互角以上の戦いを繰り広げたが、レッドキングに翼をむしりとられ、飛べなくなったところを2体に徹底的に痛めつけられて倒された。ウルトラマンとは戦わなかった。

  • 名前の由来は「ドラゴンフライ(トンボ)」から。翼はトビウオの胸鰭(むなびれ)に因む。
  • 当初はバッタ型の怪獣としてデザインされたがNGとなった。羽や足首の鉤爪にその名残がある。
  • 映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』ではドラコ、ギガス、レッドキングの一戦(『ウルトラマン』第25話と同じシーン)にプロレスの試合の解説のような古舘伊知郎の実況が加えられている。
  • ウルトラマンメビウス』の第21話では、怪獣墓場を漂っている姿が見られた(初代と同個体かどうかは不明)。
  • 一般に流布している初代ドラコのスチル写真は着ぐるみ作成時のもので、番組に登場したものとは一部が異なっている。こちらは右手が鎌状で左手が円盤形に巻き取られた鞭状になっており、鎖鎌を模している。
  • 漫画の楳図かずお版ウルトラマンには着ぐるみ作成時の両手で登場し、鞭状の左手を伸ばして水爆を掴み取る描写がある。
  • 帯番組『ウルトラ怪獣大百科』のナレーションによると、ドラコの一族の形態が鎌状の右手と鞭状の左手であり、日本に飛来した個体はイレギュラーな個体である旨が語られている。
  • 余談だが彗星「ツイフォン」の名の由来は麻雀の役の一つである「混一色(ホンイーソー)」の略称「ホンイツ」のアナグラムであるという説が濃厚である。

再生ドラコ

第37話「小さな英雄」に登場。

  • 身長・体重:初代と同じ
  • スーツアクター:松島映一

ジェロニモンの力で復活した個体で、角が5本に増え、両手が5本指となり、翼が無くなるなど外見が多少変化している。闘争本能は健在で、同時に復活した再生テレスドンと激闘したが決着がつかず、その後再生テレスドンと別々になりながら科学特捜隊と戦った。再生テレスドンが倒された後、ウルトラマンの出現を待ちわびて意気消沈状態だった科学特捜隊のイデ隊員を潰そうとするが、ピグモンが身代わりとなって叩き潰された。それを見て正気に戻ったイデ隊員の攻撃(イデ自身が発明した新兵器「スパーク8」)を受けて木っ端微塵にされた。ウルトラマンとは戦わなかった。

  • ピグモンが語る「科学特捜隊とウルトラマンに倒された怪獣」には該当しないが、何故かジェロニモンの力で復活した。

『レッドマン』に登場したドラコ

特撮テレビ番組『レッドマン』第8・66話に登場。

第8話でレッドマンと戦って敗れ、第66話ではグラナダスと組んでレッドマンに挑むが敗れた。

『ウルトラマンパワード』に登場したドラコ

特撮ビデオ作品『ウルトラマンパワード』第12話「パワード暗殺計画」(米国版サブタイトル:FALLING STARS SPELL TROUBLE)に登場した。初代と区別するためパワードドラコと称される。体はピンク色である。

  • 身長:60メートル
  • 体重:3万トン

サイコバルタン星人がパワードの実力を測るために送り込んだ怪獣で、あわよくば抹殺も考えられていたのかかなりの戦闘能力を持つ。以前バルタン星人が乗ってきた物より大型の繭から現れた。巨大な翼を持ち(飛行出来るかどうかは不明)、武器は袋状の両腕から無数に取り出される鎌で、繭が落ちた時のショックで山麓から現れたパワードレッドキング(雄)の喉を掻っ切って瞬殺した。この鎌はパワードの体を切り裂くほどの切れ味を持ち、投擲武器としても使用可能で、ストライクビートルを撃墜した。生体反射外骨格で構成された体はあらゆる光線技を跳ね返し、メガ・スペシウム光線を跳ね返して一度はパワードを撤退に追い込んだ。この戦いでパワードの光線データを母船のゼットンに転送している。その後、夜の市街地で再びパワードと戦い、鎌でパワードの胸を裂いて大きなダメージを与えるが、W.I.N.R のスティンガーミサイルを同一箇所に連続で撃ち込む作戦で出来た傷にメガ・スペシウム光線を一点集中で撃たれて撃破された。この時パワードの様々な攻撃を受けたが、最後まで背中には攻撃を受けなかったため、それが結果的にゼットンの背中に弱点を作ることになった。一方、パワードに与えた傷はパワードがケンイチ・カイに戻った後も消えず、この後の展開に弾みをつけることとなる。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したドラコ

特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第2話「レイオニクスバトル」に登場。

  • 身長:45メートル
  • 体重:2万トン

フック星人に操られ、惑星ハマーでエレキングと対決する。翼を生かした飛翔と両手の鎌による攻撃で戦いを優位に進めるが、レイを援護するために放たれたゴースタードラゴンのミサイル攻撃で怯んだところを反撃される。最後はエレキングとの格闘の末に翼を毟り取られ、放電光線を受けて倒された。

  • オープニングではゴモラと対決している。

関連項目